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▲忍たま乱太郎 2012年度8本目▲

「正確な悪ふざけ。」

$『A Little his REDEMPTION.』映画オタクの映画批評~season Ⅶ~-忍たま乱太郎
日本2011年日本制作日本

監督
三池崇史
(クローズZERO2、十三人の刺客、逆転裁判、ヤッターマン)
出演
加藤清志郎
寺島進
予告編

手裏剣真面目なあらすじ手裏剣
時は戦国乱世。先祖代々ヒラ忍者の血筋である乱太郎は、父の勧めで忍術学園に入学し、一流のエリート忍者になるべく勉強する。
忍者の卵である乱太郎は同じくらすの守銭奴のきり丸、大商人の息子で食いしん坊兼ねぼすけのしんべえと仲良くなるのだが、乱太郎を中心に忍者の修行は、物足りない成果しか出ないのだった。
そして夏休みになり、乱太郎はしんべえと共に土井先生の下に行くと、何やら事件の臭いがするのだった。
2012年4月7日鑑賞
手裏剣感想手裏剣
2011年の夏に公開されて、ひっそりと消えて行ったテレビアニメ『忍たま乱太郎』(原作は漫画)の実写映画化作品。
主演の乱太郎には子供社長で有名な加藤清志郎くんが抜擢されている。
『ヤッターマン』でもアニメ作品を実写化し、三池崇史独特のセンスで、混沌とした世界観をCG映像を用いて映画化し、何とも言えない完成度で、多くの映画ファンの心を掴んだ監督。
今度は、日本のNHKで長年放映されている10分程のアニメ『忍たま』を実写化した。
まず、監督が三池崇史というだけで、ワクワクする。
近年では真面目な映画を撮らせてもなかなか見応えのあるエンターテイメントも生み出してしまう監督。
ですが、『ヤッターマン』や近年では『逆転裁判』のような灰汁の強い個性的な2次元のものを3次元作品に変えることの想像的な映像作品でも別のファン層がつき評価されていると認識している。
『ゼブラーマン』シリーズのようなエンターテイメントカオス作品も印象的だ。
そんな監督が手がけた『忍たま乱太郎』の実写作品は、『ヤッターマン』に続く、監督の世界観が垣間見られる秀作であるに違いないと劇場公開時に期待していたのだが、夏の大作続きの興行の中、ひっそりと公開は終了していた。
そんなわけで、レンタルビデオ店で発見したので、早速レンタルしてみた。
あ。これは微妙。
劇映画として期待をしていた筆者は冒頭の雰囲気からなかなか肩透かしを喰らった。
本作は、そんな典型的な話のある映画などではない。
テレビアニメの『忍たま乱太郎』をあくまで三池崇史が実写化した作品なのだ。
あの世界観をねじ曲げることもなく、いやねじ曲げ過ぎてひっくり返したというか、きっちりと実写化。
子供向けアニメをそのまま実写化したので、テイストはどう考えても少し幼稚さを大事にした雰囲気が強い。(いや三池の映画好きならツボるようなギャグ満載ですが。)
またTVアニメが10分という枠であったことを意識してか、前半の方のキャラクター紹介を兼ねた展開は、かなりぶつ切りに作られており、まるでショートコントを見ているような感覚に陥る。
なかなか笑えるわけだが…。
そして中盤以降になるとようやく大きなイベントが起きる。
それはTVアニメの悪役?ライバル?とも思える稗田八方斉たちとの死闘かと思いきや、TVアニメを幼少時に見ていた筆者には、わからない組織との戦いなのだ。
しかしその戦いでは、主役である乱太郎やきり丸、しんべえが活躍するかと思いきや、忍術学園の上級生たちが一同に集結し、1シーンごとに活躍するというお祭り色の強い形になる。
結果的には、劇映画としては、登場人物が多過ぎて主役が活躍しない作品になってしまっており、致命的に面白くない。
前半がショートコントのようになってしまい、シーン数が非常に多くなってしまい、かなり長く感じ、しかも喜劇が中心になっており、正直飽きてしまう。
またアクションシーンも結構すごかったりするが、中盤には鹿賀丈史が凄まじいオカマ姿を披露しそのまま歌い出すという謎過ぎる展開が披露。
もうまとまりが無さ過ぎて、カオス過ぎるのだ。
しかもアニメ登場キャラクター全てが、実写化されているかの如くの登場人物の多さ。
生半可な知識では、到底楽しみきることなど出来ない、カオス作品に仕上がった。
ある意味では映画化に大成功した作品だと思うが、ぶっちゃけ、見ていて辛かったディープな変態作品だった。
しかし冒頭などは、かなり楽しめた。
だが、中盤以降何もかもどうでも良い映画になっていたことは確かだと思う。
ある意味では、オススメだが、ある意味では、マジで酷い映画だ。
普通の劇映画を期待して見ては行けない。
あくまで三池崇史の悪ふざけともし『忍たま』のアニメの実写があったら?という問いかけに興奮した珍作が見たいというあなたなら絶対それなりに楽しめると思う。
メモ得点メモ
4
酷い映画であるとも思う。
だって何もかもどうでもよくなってしまう。
エンターテイメントが悪ふざけと同義と言う物だろうか?カオスティック過ぎる。
しかもそれを完成度高く映像化されているあたりがまた凄い。
いや。これ本当はフェチ映画なのかもしれないぞ…。
思索の彼方にふけてしまいそうだ。
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