『スター・ウォーズ 新たなる希望』の元ネタと聞いて鑑賞
★この記事をまとめるとこんな感じ★
製作
1958年日本映画
え?お城攻めチャンバラ映画じゃないの???
監督
黒澤明
・乱
・影武者
・七人の侍
・夢
キャスト
ネタバレ あらすじ
2021年10月3日劇場鑑賞
2021年58本目
砦と聞いて城攻め映画だと思ったのは私です。
洋画ばっか見て
歴史のある邦画作品は全く見てない
盆暗映画好きの筆者です。
この度
午前十時の映画祭11 デジタルで甦る永遠の名作にて
本作『隠し砦の三悪人 4K』が
上映されたので劇場鑑賞しました。
ちなみに以前には
『七人の侍』も同企画で鑑賞した。
◯【75点】七人の侍【戦争映画】◯
と2008年の
『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』は
完全にスルーしていたので、
全く内容を知らずに
鑑賞したわけですが
てっきりタイトルに出てくる
隠し砦の三悪人が巨悪の隙をついて
叩く話なのかなぁ?
と思ったら、
三悪人というか
悪知恵をもった3者
強欲の太平と又七と
それを利用する傲慢な
真壁たちが
隠し砦で出会う話で
姫を追ってから守るための
逃避行という内容。
この部分が『スター・ウォーズ 新たなる希望』の元ネタというやつですね。
ここにアメリカの田舎の若者の
都会にて
アメリカンドリームを獲得する
というメタファーを背負った
ルークという主人公を入れ
舞台を惑星間にしたのが、
『スター・ウォーズ 新たなる希望』
と考察。
つまり劇中で
悪知恵を働かせて
真壁を出し抜こうとしている
コメディ担当の太平と又七は
C3-POとR2-D2、
傲慢な武士の真壁を
オビ=ワン。
雪姫がレイア。
ということ。
ルークがいない分、
物語への感情移入を担う
存在が不在のため、
観客は彼らの動向を見守る
ぐらいしかできない構造のため、
楽しみやすい作風ではなかったなぁ。
気迫を感じる槍の決闘
当時マンネリを感じたのだろうか?
刀での決闘ではなく、
槍での決闘という貴重なアクションが
見れる本作。
しかし長い
役者陣の気迫は凄まじく、
周りのエキストラ的若手を
時々不意にいなす迷惑な感じ、
日本的古風さや緊張感がびんびんあり、
非現代的で美しく見応えがあるが、
悪しき習慣とも思えたり。
現実味があるかと言えば
どうなんでしょうね?
戦国時代間の人間を描いた作品か?
とチャンバラ映画かと思ったら
なんか全然違ったわけで、
長い過酷な旅を
文句ばかり言ってる2人の百姓と
敗残者でありながら
城の外の下界初めて見た雪姫の
冒険劇でもあるわけで、
まぁ道中の人間の営みやら
なんやらかんやらで、
映画のオチとしては、
人間賛歌に落とし込む本作。
なるほどぉ。と思いました。
だから道中でお祭りとかに
参加したりしていたわけですねぇ。
エンタメと文化系をうまいこと
両立してるけども
凄まじい大金が
かかっているだろうなぁと
思いました。
昔の日本は凄いなぁと
1958年の日本は景気も良くて
土地もあったのかなぁと。
冒頭の大量の上裸のおっさんを
導入し、物量での
スケール感を出した映像が
凄まじい。
あの密度の映像、
本当に最近見ていない。
また劇中で
転んだりすることも多く
生傷が絶えなそうで、
体張りまくりで凄い。
三船さんスタントなしで
馬乗って走ってたし。
足元めっちゃ悪そうだったし。
現代の事務所の商品を汚したり
してはいけないという
契約上の問題やらNG等の多さや、
NGを出す会社の多さとか
ブラック勤務対策とか
そういうことが一切なく、
凄い映画作ろうとしている
感じが映画から伝わってきて凄い。
こういう映画もう日本じゃ
難産過ぎて厳しいと思われ。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7.8/10
・映像のアプローチ 8/10
・映画の美術面 8/10
・キャラクターの魅力 7/10
・音楽 6/10
・上映時間と個人的趣味 6/10
72点
個人的にはそんなに楽しめなかった。