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○【74点】トランスフォーマー【機械生命体VS人類 ROUND 1】○

製作

アメリカ2007年アメリカ映画アメリカ2

監督

マイケル・ベイ
・アルマゲドン
・トランスフォーマー/リベンジ
トランスフォーマー/ロストエイジ
・ザ・ロック

出演

シャイア・ラブーフ
フューリー
・欲望のバージニア
・トランスフォーマー/リベンジ
・イーグル・アイ
ミーガン・フォックス
・ミュータント・タートルズ
・トランスフォーマー/リベンジ
・ジェニファーズ・ボディ
ジョシュ・デュアメル
・トランスフォーマー/最後の騎士王
・セイフ ヘイヴン
・みんな私に恋をする
タイリース・ギブソン
ワイルド・スピード EURO MISSION
ワイルド・スピード SKY MISSION
ジョン・タトゥーロ
・バートン・フィンク
・オー・ブラザー!
・クイズ・ショウ

「マイケル・ベイらしいアホらしい低俗なドラマと終盤のシンプルで力強いロボットアクションのパワフルなブロックバスター!」

あらすじ

遥か昔。
遥か遠くの宇宙にはサイバトロン星という星があった。
だがそこに住む知的生命体達は支配を目論むディセプティコンとそれを阻止しようと奮闘するオートボットとで戦争が起きていた。
結果的にディセプティコンの勝利で戦いは終わったが、星は滅んでしまい、その惑星のパワーの源である「キューブ」は遥か彼方へ紛失してしまったのだった。

2007年中東のアメリカの軍事基地。
そこに先日撃墜されたはずのヘリコプターが接近してきたのだった。
困惑する米軍だったが既に遅く、そのヘリコプターは基地を襲撃。
あげくにそのヘリは変形し人形のロボットになりあたりを破壊し尽くしたのだった。
そしてそのロボットは基地から機密情報を抜き出した。
それを察知した米軍はデータを緊急破棄し、なんとか逃れた。
だがそのロボットたちの仲間は大統領専用ジェット機エアフォースワンに潜入していた。

同じ頃のアメリカ西海岸ロサンゼルス。
高校生のサム(シャイア・ラブーフ)は、授業内の発表で今年一番の頑張りを披露していた。
その理由は、Aの評価を貰うためだ。
Aの評価を貰えば、ついに父親にイケてる高校生なら当然持っている、車を買ってもらえるからだ。
だが発表の内容は悲惨なもので、自分の祖先が探検家だったことや、その遺品を今オークションに出しているとか、挙げ句には皆に買ってくれないか?と言ったり。
先生に懇願したサムは、ぎりぎりの成績でついに父親に車を買ってもらうことになった。
テンションが上がるサムだったが、彼の初めての車は勿論中古車だった。
しょぼくれるサムは車を選ぶが、一台不思議な車がやってきた。
販売店の店長はその車のことは知らなく不審がったが、高値で取引しようとするが、流石に予算オーバー。その車を諦めたサムだったが、その車から急に衝撃波が起こされ、他の車は販売できない状態になってしまった。
そしてサムはその不思議な車、黄色のカマロとの青春を満喫することにするのだが、そのカマロは時折意思のようなものを示し、サムは振り回されてしまうのだった。
そしてエアフォースワンを襲ったロボットたちは、ついに目的に繋がる情報を手にするのだった。
その情報は、なんとサムだった。サムにロボット軍団のパトカーが送られてしまう。
サムはというと、カマロが勝手にどっかに行くのを目撃、泥棒と思ったサムは急いで追いかけるが、サムはそこで、巨大な黄色いロボットが空にシグナルを飛ばしているのを目撃するのだった。
それを合図に空から数個の隕石がカリフォルニアを襲来するのだった。

2011年7月24日鑑賞 2011年度51本目
2019年3月17日UHD自宅鑑賞 2019年28本目



戦え 超ロボット生命体 トランスフォーマー3

元々は1980年代にタカラトミーが人気玩具『ミクロマン』などの後期に作った変形ロボットシリーズをタカラトミーが業務提携をしたアメリカの玩具会社ハズブロが、他社の変形ロボットと共に売り出した際に「トランスフォーマー」と名付け、それが大ヒットしたことが起源だ。設定的には、正義のロボットサイバトロン(アメリカだとオートボッツ)悪の軍団デストロン(ディセプティコンズ)が戦いを繰り広げることをハズブロが制定、また彼らは元々宇宙人で、地球に溶け込むために擬態化をすることになっている。
そういうわけで、ロボットになったり飛行機に変形したりするわけだ。
またアニメも先にアメリカで展開されているが、作画制作は日本の東映アニメーションが行っているが、脚本などはアメリカ側が作成という珍しいコラボになっている。
結果的に大成功して、2005年までロボット系統の商品展開をタカラトミーは継続していた。
そういうわけで、日本発、アメリカ大ヒットの逆輸入作品の実写映画化!!
製作総指揮という名義をスティーブン・スピルバーグが受け持ち、監督は、制作作品がとても片寄っている、爆発大好き、米軍大好き、ジェリー・ブラッカイマーの申し子、のマイケル・ベイ
という驚きの夢のコラボ。(笑)
ちなみにスピルバーグは肩書きだけでなく、監督のベイに度々アドバイスを与える程の熱の入れっぷりだったようだ。
そんなバカにぴったりなロボット映画というのが表面的第一印象ですが、蓋を開けてみるとちょっとアメリカのオバカさを込め過ぎて尺が伸び過ぎてしまった肝心のロボット要素も右往左往していて、今見ると残念な作品になっている。
全体的に見ると、尺がまず2時間20分という大作な点が気になるところだが、蓋を開けてみれば、話の焦点をサムのみに絞れば、90分程で済む素晴らしい作品になりそうだったのだが、まるでマイケル・ベイのこだわりのような、現代のステレオタイプのアメリカの若者や軍人が無駄に尺を稼いでいてマイケル・ベイ作品の良いとこと悪い所がもろに出てしまっている、批評家には悪評を受けるべき作品としては当然だった。
またシリーズを通してみても本作のみが3つのパートに別れているのは、やはりその面が映画を冗長させたり、内容のインパクトを薄くしているのだろう。

細かな感想

さてさて部分的に話全体を追って行くと。
まず冒頭から、マイケル・ベイの大好きな米軍の物語で始まる。公開当初は全然有りだったが、今となっては「またか。」な構図になってしまい、またその会話内容が酷いのもやばい。
まぁーマイケル・ベイにウィットなんてあるはずもない。
またこの時点で起きる要素に伏線がほとんどないのもやばい。
挙げ句に「トランスフォーマー」という題名でありながらなかなか変形ロボットが出てこないという、再鑑賞としては、かなりの辛口な感想だが、ここは問題点。
だがロボット出た瞬間から一気に映画がハイテンションになるのは、マイケル・ベイの天才的才能だと思う。これは後述したい。
そして一悶着米軍であった後、ようやく主人公サムのパートになる。
このサム役のシャイア・ラブーフはこの映画以前では「イーグル・アイ」に出ていたが、それ以前の「ディスタービア」という映画で鮮烈なサイコっぽい青年をかなり好演。結果的にその映画は大ヒットして、全米で3週連続1位になり、それに引き続き、イーグル・アイとなってスピルバーグの秘蔵っ子としての本作への参加となっている。
だが、本作では高校生の役だが、当人のその時の年齢が22歳。到底高校生の面影など出せずに、以前同様のハイテンションだけで乗り切ろうとしている。シリーズずっとこんな感じ。(苦笑)
またマイケル・ベイ独特の会話内容も一層、批評家の怒りを買うこと請け合い。
それでも光るシーンはちらほらあって、バンブルビーが初めて出てくるシーンに、今は亡きバーニー・マックの活躍もちらりと見る事が出来る、特にマイケル・ベイらしい独特な画面の色調での車の捉え方は最高にクールで、それもやっぱり後述にどんどん書きたいが、このシーンの未知との遭遇感も良好でとても良い。
そしてシリーズを通すと残念なことに、ここから更に違うパートが導入される。国防省だ。
そこでまたもキャラが増量し、それを気にどうにも痛々しいジョークが数多く繰り広げられてしまう。
そういえば、当時はダイ・ハード4もこういう展開だったな。(笑)
ちなみにこの時点で、米軍の中東基地勤務の人とサムとアメリカの国防省で宇宙人の情報を調べる有能な美人大学生の三人が主要キャラとして確立されている。
しかもこのアメリカが世界の中心的構図がたまらなく、マイケル・ベイらしい視野の狭さ。

そういうわけでサムパートになりますが、ここも注意。
サムの青春パートです。ロボット要素を唾棄して、ステレオタイプでそれでいて頭の悪い青春劇にバンブルビーもイライラ。
そもそもヒロインであるミカエラもかなりの美人でありながら、よくわからない男の趣味です。
とことん幼稚な人間ドラマにガチで鑑賞している筆者もイライラ。
そもそもこの映画が一体何を主題なのかさっぱり。
ただね。ロボットが出てくるシーンの映像やカメラの動かし方とかすっごく良いんだ。
しかも米軍パートなどで出てくるんだけど、本作ではかなりの武器への愛情もこもっている。
カタールの砂漠シーンで出てくるアメリカのペイブロウやらAC130やらの本物の利用などもすっごく胸躍るしね。車の映像へのこだわりだとかもすっごく見事。
またロボットの映像もアニメーションとして作られているのがとても凄い、どうやらルーカスの会社のILM参加しているみたい。しかもモーションキャプチャーなどせずあくまでも二次元のみで作ったというのだからすごいよね。
つまりアニメ映画的にも逸脱!!

でもね、本編が1時間始まって、ようやく主人公ロボットであるオプティマスが出るのがまじでありえない。
もっと焦点を絞れば、本当に良かったと思うよ。
ちなみに主人公のロボットは、日本だとコンボイで通っていましたが、この映画ではオプティマスです。
それがいわゆる逆輸入の形の弊害でしょうか。
日本人にはなじみのない、オートボットやディセプティコン、はたまたオプティマスなど。公開当初はかなり違和感を感じました。
それは元々の制作時のアメリカの名称でして、サイバトロンやコンボイなどは日本独特の名称だったのです。
それでもロボットがエイリアンという設定が結構面白いですなぁー。
ガンダムとかは乗り物でしかないけど、こっちは生命体というわけでして、サイズの人間との比較とか結構素敵です。
ですがそれもダークサイド・ムーンになると酷いことになってしまったんですがね…。
色々と若者向けなコネタが多くて、がっかりですが、コメディ要素としてのサム家は好評だと思うんだよね。唯一のベテラン俳優のコメディですがね。
本当にもっとドラマパートもアクションパート同様にシンプルだったら最高だったのにね。
ミリタリー色出し過ぎだよ。本当にアメリカ万歳なんだから。
個人的に良かったコメディ要素的には、やはり
「ハッピー・タイム」と「アルマゲドンの100倍すごい!!」
がいい感じ。
それでもバランスを取るようにダメな本作、主人公のサムに魅力値は無く、主に巻き込まれ型。
見所のアクションは面白いけど、それ以外の特に会話の低俗さが顕著で見習うべきアクション映画は数多くあったと思う。
まぁーマイケル・ベイにドラマ期待するのが間違いだとは思うけどね。
でもミーガン・フォックスのビッチ的な可愛さは最高潮だと思うなぁー。
「全てのテクノロジーはメガトロンを研究して生まれた。」
という名言が本作にはあります。
これがなんだかんだで「ダークサイド・ムーン」に繋がっていないのがやばいですね。
そういうわけで映画は終盤になります。
主にアクションシーンばかりですが、いまいち「キューブ」なる要素の意味が不明確。
何故サムはそれを持って逃げているのか?そもそも何故それが必要なのか?
一応設定を追えば、分かりますが、映画的には下らないことばかり会話にしてて肝心の部分への描写が力あんまり入っていない。絶対マイケル・ベイ自体はトランスフォーマーを好きじゃない。
ちなみにキューブを使ってメガトロン様は、滅んでしまった故郷を地球で作るつもりなのです。
それを使えば地球が完全にロボット宇宙人の世界に変わるのです。
まぁーそんな哀愁も本作のロボットそのものの低能さでノットインパクト。
悪いやつだから悪い事するんだ的な感じです。
ですがね、その終盤の舞台の市内戦はシンプルでパワフルで非常に素晴らしい。
会話も少ないしね。
重要シーンで、「君はもう兵士だ。」とサムに軍人が言ったり、「あなたの車に乗った事後悔しないわ。」とか一番の盛り上がりで言ったりする、怒濤のセンスの無さはとことん笑える。
それでもアクションは最高だね。良いアイデアもたくさんあったと思うし。
ジャズの死に様とか、アイアンハイドのミサイル避けやスタースクリームの曲芸飛行に戦闘機タジタジや、ビル突き抜けるオプティマスとメガトロンやデコピンで殺されるマイケル・ベイなど、最高ですね。
バンブルビーの戦車をやっつけるとことも面白い。
まぁー最後がそんなに面白くないの何故なんだろう。
「もしもの時はキューブを私と融合させろ。」ってオプティマス言っていたけど、それをメガトロンにして両方が終わるって、ちょっと変な話じゃない?
感動的でもないし、犠牲とかの要素もないし。
まぁーそんな感じで大円団ですが、エピローグ的な感じで、意味深にスタースクリームが空飛んで行くのが結構素敵です。
そういうわけでまとめですが、本当に2時間20分は長過ぎで、しかもトランスフォーマーという変形宇宙人の映画としては、やたらアメリカの低能ステレオタイプが露骨に全面に出てきていて、とことん残念。
それでも最高に面白いアクションシーンがありますが、それを犠牲にして見る価値があるのかと言えば、あんまりすすめられない。
とりあえずロボットアニメ大好きの視点からの感想ですが、やっぱりマイケル・ベイの映画作品の中でも最低にダメな人間ドラマになっていたと思うし、主題の割にバランスが取れていないとも思う。
でもロボットの動きとか凄かったんだけどね。
マイケル・ベイじゃなかったらもう少し面白かったと思うけど、本作の見所としてのカタールでの米軍の活躍などは彼しかできないことだったと思う。
でもアルマゲドンだとかの泣ける映画を手がけた人にしては人間ドラマが本当にダメ過ぎだろう?
彼の場合人間よりいかに派手なことをするかが良いのかもしれないけど。
まぁーそれでも絶対ハッカー要素はいらなかったと断言したい。

2014年8月9日再鑑賞

久しぶりに1を再鑑賞。
スピルバーグらしい未知の生命体とマイケル・ベイらしいマッシブなアクションのコラボ。
4回目ぐらいの鑑賞で思ったのが、この言葉。
見ていると、トランスフォーマーが出てくるまでは、ロボット映画の要素よりも金属生命体という未知の存在と人間が出会うというスピルバーグらしいSF感とアメリカの魂のような物が壊れるのを楽しむような悪趣味なマイケル・ベイの空っぽな映画感が妙に両立している。
相変わらずのマイケル・ベイらしいステレオタイプで軽薄な人間ドラマが際立つものの、シャイア・ラブーフの狂った演技力が妙にカバーし、ミーガン・フォックスの綺麗さでフォローされているように感じる。
しかし登場人物が多過ぎるし、そいつらが綺麗に交錯するわけでもなく、平行線なままでストーリーラインを見失いがち。
4回目にして、話が意外と複雑だったことを知った。
表面的な部分ばかりが目に行きがち…。
一作目なのでロボのデザイン変形等もシンプルで見応えがある!!
一作目なので、ロボのデザインもシンプルでそんなにごちゃごちゃしていなくて、タイヤの質感とかもあって、好感が持てる。3に至っては変形もしない宇宙人、4では変形はするもののだいたい内部に織り込んでいて、車が宇宙人になるみたいになってしまって、質量保存とか無視な超生命体だし。
その面を考慮すると、本作は変形にも力をいれているし、ロボットが動くロボットが戦うなどをフューチャーしていて良い。人類の未知の戦いという部分を大胆に描いている。
長い
結果的にやっぱり2時間20分は長い。特に何度も見ることになると入り込めないぐらい長い。
つまらないわけでもないが、長い長いんだよ。
個人的にはリベンジが最高。

UHD Blu-rayをUKから仕入れて多分5回目の鑑賞

イギリスの映画グッズを扱う会社zavviからのセール情報に実写映画『トランスフォーマー』5部作のコレクションUHDが6000円程度で販売されていたので、日本語字幕付きなので迷わず購入。
この度『バンブルビー』の公開に合わせて、自宅で流し見。

マイケルベイが愛おしい

うっかり見てしまった『トランスフォーマー/最後の騎士王』のメイキングで、
マイケル・ベイがやっつけで仕事をしているわけではなく、
彼の圧倒的美意識の中で追い求めた結果が、映画内で実際に戦争を起こしてしまうという、
狂ったマイケル・ベイのマッチョイズム、自分の体ではできなかったマッチョイズムを映像化し、
彼のとる映像1つ1つに並並ならぬこだわりがあり、
鬼才にたる特異な才能のある監督である、
むしろー芸術性の高い映画監督であることを知り、
彼の独特な車の撮り方(命がけ)やら戦闘シーンがすごく愛おしくなってしまったわけで、
色眼鏡を通してみると面白い。

UHDのHDRの効果が抜群。

前『ランペイジ』見たときはUHD効果が薄く感じたわけで、
UHDの中でもそんなにUHDの恩恵があるものとないものがあるんだなぁと思った。
しかしその中でも『トランスフォーマー』は恩恵がとても効果があったと感じた。

まず本作は全体的にそもそも暗いシーンが多かったり、
広角なシーンが多かったが、それが明るくなっているのと、細かな部分の解像度が高くなっている様に思えた。

特に感動したのが、ロボットの装甲部分の稲光がすごい。
車のボディの光沢の質感がギラギラしていて、
すっごく素敵。

ノイジーだったフィルム感が若干抑えられている印象ですごく綺麗。

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 6/10
・映像のアプローチ 8.5/10
・映画の美術面 9/10
・キャラクターの魅力 6/10
・音楽 7/10
・上映時間と個人的趣味 8/10

74

うん。前より好き。

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