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△GANTZ 2010年度132本目△

「案外頑張っているけど、全部宇宙人などの原作の面白さのおかげで、会話シーンのつまんなさは異常。」

$果てしない未来へ~seasonⅤ~-GANTZ

日本2010年日本制作日本
予告

GANTZSTORYGANTZ
2010年の日本が舞台。
大学3年生の玄野(二宮和也)は就職活動に励んでいたが、いまいち上手く自己アピールができない。自分の存在意義に悩む彼は、地下鉄の駅構内で、線路内に落ちてしまった人を目撃する。挙げ句それを偶然見つけた小学校の時の同級生、加藤(松山ケンイチ)が救う為に自ら線路に入ってしまう。傍観していた玄野だったが、ついに電車が来てしまい、酔っぱらいを助けた加藤だがホームに戻ることが出来ないが、玄野がいることに気づき、助けを求め、仕方なく玄野は加藤を助けようとするが、彼に線路に引きずり込まれてしまう。
逃げ場を失った彼らは、地下鉄に弾かれてしまう。
だが、彼らの意識はあったのだ。目覚めた場所は真っ白な部屋で中央に黒い球があった。
他にも人は何人かいて、彼らは皆、直前に死を迎えたと口々に語る。
不気味な音楽がなり、黒い球に謎の説明と、ターゲットが表示される。
何もわからないまま、部屋にいた人々はどこかに転送されるのだった…。
2011年2月2日鑑賞
GANTZ感想GANTZ
原作ファンなので見ました。個人的には宇宙人の描写などが思いのほかに出来が良いと思い、地雷覚悟で見ました。(苦笑)
感想の前に具体的な映画の触りを紹介。
原作は青年誌で少年ジャンプの大人版のヤングジャンプで連載中の作者がやりたい放題の漫画、ガンツの映画化。主演はジャニーズの二宮で共演は日テレ映画の看板になりつつある、松山ケンイチ。
松ケンは本職俳優なので、それなりの普及点を考えられると思われるが?また監督は、実は無名で以前撮った映画は、まさかの砂時計
地雷要素満載であるし、映画の指定はPG12と小学生は親の許可または同伴が推奨されている映画であるのだが…。
さて言いたいことは山ほどあるけど、一番最初に言うべきなのは、
日本人は映画を撮るのが下手過ぎじゃないか?
いや。正確には、製作が失敗しているのかもしれない。その欠点がある限り、テレビ局が作る映画、東宝が作る映画は、酷い映画が増え続けるのではないかと思う。
日本映画は良いものがいっぱいあるとも思うけど、大手は映画自体が撮れていないとも思える。
名監督が撮らないと映画にさえなれない始末では?
まぁーそういう批判はここまでで、映画の感想。
いや、なかなか面白かったと思うよ。問題は確かに山ほどあるし、色々酷いとこはあるけど、原作が面白いから、映画内の面白い要素は原作のおかげでカバーできていると思うよ。まぁー確かに漫画の方が面白いけどね。(苦笑)
しかも二宮が正直前半は、酷いけど、後半に行くに連れて、玄野を自分のものにしだして、玄野が二宮化しだしていたと思う。正直そこは驚いた。ジャニーズだからダメって考え方は良くないなって思った。
そういう意味では、加藤を演じた松山がとても酷い
松山の役が酷いのか?はたまた脚本が酷いのか?それとも演出が酷いのか?そもそも松山がカスなのか?俳優である彼が酷いのか?
そのどれかは不明だが、このガンツ内での彼は、とてつもなく酷い。
なんせひたすら震えているだけという役なのだから。挙げ句、喧嘩が強いという設定なのに、なよなよしているし、また弱い。(これが後編への布石という可能性もあるので良しともしたいが…)
逆に凄かったのが、本郷奏多くん。彼凄かった。西を見事に体現している。
彼が西そのものになっていた。若手なのにここまで西を体現するとは、末恐ろしい人だ。パンフに載っているインタビューでももともと原作が好きと言っている程で、相当本作の為に作り込んだんだろう。
凄い。インパクトでは、主役二人は多いに喰っている。死に様も含め見事だ。
と同時に先に言ってしまおう。
本作の一番の問題点は、その主要キャスト以外が基本的に棒立ちなのだ。
今まで主要キャストについて書いてきたが、問題はそれ以外のキャラクターについてだ。
命をかけた死闘に送り込まれた登場人物達は、死闘の最中だいたい棒立ちで、戦わないのだ。
全体的にそれが顕著で、特に終盤の戦いでは、戦えば色々と映画的にも見所が増えるのだが、一切戦わず見ているだけ、挙げ句に星人も彼らを無視で…。
なんというか、酷過ぎる。こういったアクション映画を撮るならば、トランスフォーマーリベンジだとかを見習って、出来る事なら色々ごった返して欲しいものだが…。
またもっと気持ち悪いのが、主要キャストが長ーいセリフを喋っている時も、何故か全く動きもしないという完成度。これは監督に問題があるのだろうか?映画を多く見る人は、気持ちが悪くてみていられないと思う。
それは、映画も撮った事がある田口トモロヲさんが特に顕著で、鉄男にさえならず、棒立ちだ。
なんという失態だろうか?怖い。
その棒立ちに伴って更に酷いのが、会話シーンのつまらなさも挙げたい。
何故か、映画というものの中で、監督の手腕の見せ所である「会話シーン」が何故か、顔のアップばかりである。この部分を用いて色々と映画の構成を魅せたりすることが出来たりするものだったりするし、退屈な話を見ている側を楽しませる為に、複雑なカット割りをしたりとするのが映画であり、ビリー・ワイルダーのテクなど最高なのだが、この映画は顔しか撮らず、他の人が喋っているにも関わらず、二宮のアップだったりと、それはもう違和感だらけで、松ケンとおっぱいでかいやつとの会話などもまたまた退屈で。
二宮と吉高百合子はギリギリだとしてもとりあえず会話シーンはお粗末過ぎる。事務所側からの制約がはたまたスケジュールか?それを考慮しても作品の評価は一気に下がる部分だろう。
そして残った良い部分は、やはり奇抜な存在である「星人」だ。
原作である、ネギ星人や田中星人、おこりんぼう星人などを実写化するのは、とても楽しい。
特にネギ星人のできは、逸脱で見る価値がある。田中星人もなかなかのクオリティになっていて、オリジナル要素含めてかなり面白い。田中星人の和製ターミネーターぶりはすごい。
問題はおこりんぼう星人になる。(苦笑)
尺的な問題で、ネギ星人の部分がやけに長かったので、挙げ句そのあたりの会話シーンがクソつまらなく、テンポも悪かったので、おこりんぼう星人の尺が短い。本編なら20体程出てくる序盤で最高の戦いが垣間見れる部分であるが、出てくるのが3体とかなり少ない。その関係上、二宮以外のキャラがろくに戦わないというアクションものであるまじき展開に繋がる。
また残念ポイントとしては、千手観音の扱いだ。
彼がかなり弱体化し、レーザービームや自己再生が一切なく、剣を使うだけ。挙げ句この戦いの途中でいきなり、加藤が刀を取り出したりと、思考のおかしさなどが露呈してしまう。
また玄野はここで、足を負傷するのだが、10分後に完全復活してしまうのは、正直いただけない。
この雰囲気こそ日本映画クオリティ!!
挙げ句に千手観音は途中でいなくなるという最悪の展開。(後編への布石みたい。)
でーついに話はラストになるんですが、ここが正直思った以上に良かった!!
まとめがすっごい上手かったのには、本当に驚いた。
最初と中盤に、玄野が自問自答するのだけど(就職のための面接の答え)、それがラストに完成するというのは、なかなか良いと思う。
多恵ちゃんの扱いも不安だったのだが、終盤で動き出して、原作同様に持ち込んだのが良かった。
個人的には「吉高百合子と二宮がセックスしまくる」シーンがあればなお原作のダメ(良い意味で)さが際立って最高だったし、良い(原作らしい最低な)理由になると思ったんだけど、それは見れなかった。まぁー仕方ない。そういや吉高百合子の役、重力ピエロの役とほとんど一緒だったな可哀想に。
でーエンディング後には後編の予告があるのですが、これの出来が凄かった。
予想では、カタストロフィの相手が巨人ではなく、ホストで。千手観音が加藤の体を乗っ取り、玄野たちの邪魔をするくだりだと思う。
巨乳はリストラですね。吉高百合子ガンツスーツ着ても良いし、山田孝之のガンツスーツ(彼が和泉的ポジション)を多いに期待したい。
メモ得点メモ
5点
終盤にでた好青年がニートとかの下りって全く気づかなかったんだけど?そういうの映画内で表現しろよ。勝手に死んだちょっと可愛い女の子をニートが守る下りとかあったらキャラの好感度とか上がるのに?原作の要素が面白いからカバーされてるけど、映画オリジナルに走っていたら完全にクソ映画ですね。
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個人的に強く思ったのは、ネギ星人の部分がかなりグロいんだが、それを二宮が出てるから家族で見ようと考える親は考慮しているのだろうか?一応PG指定は付いているけど、親は全く気にしていないと思うが…。本作が青年誌原作であることを危惧はしないのだろうか?もし小学生が原作を手に取ったら、エロやグロがふんだんにあるのに。それこそ配給に問題がある。金が稼げれば、面白くなくても問題あっても気にしないという大手配給の姿勢には多いに問題がある。日本映画は異常だ。

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