★この記事をまとめるとこんな感じ★
製作
2019年アメリカ映画
M・ナイト・シャマラン
・シックス・センス
・サイン
・ヴィレッジ
・レディ・イン・ザ・ウォーター
出演
ブルース・ウィリス
・ダイ・ハード
・パルプ・フィクション
・シックス・センス
・こちらブルームーン探偵社
サミュエル・L・ジャクソン
・パルプ・フィクション
・ヘイトフル・エイト
・スネーク・フライト
・ジャッキー・ブラウン
・アベンジャーズ
ジェームズ・マカヴォイ
・スプリット
・フィルス
・つぐない
・ラストキング・オブ・スコットランド
・X-MEN: フューチャー&パスト
アニャ・テイラー=ジョイ
・ウィッチ
・スプリット
・モーガン プロトタイプL-9
あらすじ
アメリカ北東部のペンシルバニア州のフィラデルフィア市。
『スプリット』で動物園の古い管理棟の地下で起きた殺人事件から3週間後。
犯人であり多重人格者であるケビン・ウェンデル・クラム(ジェームズ・マカヴォイ)は、新たな生贄を捕まえていた。
この地域に住む強力な力を持つダン(ブルース・ウィリス)は、息子のジョセフと2人で警備用の監視装置などを販売する店を営みつつ、
空いた時間には自警員のフードとして悪人を懲らしめていた。
ダンとジョセフは巷で話題のケビンを捕まえようと画策していた。
ついにケビンの居所を突き止めたダンは、ケビンと直接対決。
屋外での戦闘中に警察に包囲され、ダンとケビンは捕まってしまうのだった。
2人は、精神病院に収監。
しかしそこにはダンが過去に捕まえた連続テロリストのイライジャ(サミュエル・L・ジャクソン)も収監されていた。
しかしイライジャは高すぎる知能を抑えるためクスリ漬けにされており、院内の看護師に嫌がらせを受けていた。
そしてそこに勤めるエリー・ステイプル医師は彼らを自らを特別な力を持ったと誤解している精神病患者であると断定。
彼らを治療しようと試みる。
ジョセフはダンを救うためにエリーに会いに行く、そしてケビンの監禁の犠牲者で彼に解放されたケイシー(アニャ・テイラー=ジョイ)もまたケビンのことを気にかけ会いに行く。
またイライジャは、クスリ漬けにより意識がないと思われていたが、ある晩ケビンの牢に現れるのだった。
2019年9月15日劇場鑑賞 2019年7本目
衝撃の19年越しの続編
2016年の『スプリット』の最後の最後の大どんでん返しとして、
実は2000年に公開されたM・ナイト・シャマランの『アンブレイカブル』の続編だったことが明かされたわけで、
その続編であり、『アンブレイカブル』での本当の悪役であったミスター・ガラスが
タイトルになった『ミスター・ガラス』が北米とほぼ同時公開、北米の批評家の評価や観客評価はあまりよくなかったが、
ジェームズ・マカヴォイの怪演が凄まじい!!という話を聞き、
気になったので前作『アンブレイカブル』を復習して、鑑賞しました。
ジェームズ・マカヴォイの怪演が凄まじい!!
いやまぁ。もう凄まじい。
人格の切り替えの違和感というものがない。
まさにそれと思える凄さ。
逆に違和感なさすぎて、すごいという概念が抜け落ちてしまうほどすごい。
こんな映画で何してんだろマカヴォイさん。
前半退屈
残念ながらミスター・ガラスが覚醒するまでは、面白くなかった。
説明的な部分も多くて、映画的な動きは最序盤のブルース・ウィリスVSマカヴォイぐらいしかなかったが。。。
そして動き出すミスター・ガラスの犯罪
連続大規模テロリストのガラスことイライジャさん。
群れのビーストことケビンとの出会いにより、長年信じていたことが報われ、精神病院大脱走の知能戦が始まる。
70歳とは思えないサミュエル・L・ジャクソンとしての『ミスター・ガラス』としての晴れ舞台。
車椅子でも関係ねぇ、巧みな人身把握や名前にふさわしい力を駆使して、精神病院をアーカム・アサイラム状態に!!
ここら辺結構面白い。
力と頭脳の揃った悪役チームアップの狙いは今度オープンの大阪タワー(笑)だ!!
そこで自らの力を世界に広めるのだ!
そしてガラスはそれを止めるためのヒーローとしてダンを導く。。
おしゃべりなブルース・ウィリス
前作(と言っても19年前)の寡黙な悩める主人公とは違い、今作では息子のジョセフと自警員活動を長期間活動をしていたようで、
随分明るいおっさんになったなぁ。
復習した方が楽しめると思う
本編でも過去作を反芻するシーンがあったり、過去作の未公開映像の特典が本編に盛り込まれたりと、
19年後の続編としては秀逸すぎるわけで、特にダンと息子ジョセフのあの独特な目力の表情での2人のやりとりが、
前作を見るとひときわ感動できる。
どこまでも低予算なシャマラン映画
『アンブレイカブル』の時も低予算で地味な映画だなって思ったわけで、
『スピリット』はもともとサイコサスペンスとしてシャマランのホラー映画というもので、低予算感あったと思うんです。
でも完全なヒーロー映画としてのジャンルになった本作だと思うんですが、それでも低予算だったのです。
なんと戦闘シーンが車に人を押し当てるだったり、近くにある水の入ったタンクにぶつかるとか、
すっごく地味だったんです。
爆破シーンもなければ、大量破壊シーンもない。
ちょっと筋力がありすぎる程度のアクションしかなくて、全然CGを使っているように思えない。
マカヴォイさんがビーストとなる時の筋力アップ描写の血管?ぐらいかなー。
正直これにはびっくりしたし、大阪タワーが凄いことになると思ったんだけ、
全然なし。
アクション映画としてのカタルシスはなかったことは本当にびっくりした。
映画をヒーローを偶像を信じる心を癒すシャマランの贈り物
ネタバレになるが、本作はシャマランから映画、スーパーヒーロを愛する者への癒しの映画だと思った。
直近で鑑賞した仮面ライダーの映画『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』同様に、
ヒーローというか特別な力の存在を否定した世界に対するご褒美のような、
信じる心を否定する、空想を愛する心へのシャマランからの応援のような内容。
いつもどおりどんでん返しで、壮大なガラスの計画が明かされ、ちょっと間の抜けたラストになってしまうが、
それでも本作の主題であるシャマランの「癒し」はバンバン伝わってきて、
マーベス・シネマティック・ユニバースでヒーロー映画が洋画産業の主流となった現代において、
「どこかに特殊能力を持った人がいるかもしれない。それが私かもしれない。」という幼少期のような純粋さを否定することなく、
寄り添うようなそんな映画を作ったシャマランに感謝の気持ちいっぱい。
母さん僕は間違ってた。これはリミテッドシリーズのクライマックスじゃなかったんだ。壮大なプロローグだったんだ。
シャマランは本作で人の可能性を否定するものへの、
怒りを表現し、少しでも自分は凄い!自分には不思議な力があるかもしれない。才能があるかもしれない。
そういった可能性の獣である私たちにある種の信仰のように、本作では潰されてしまった、消されてしまった才能たちへのアップライジングを暗に示している。
ただただこの癒しに感謝しかない。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7.5/10
・映像のアプローチ 6.5/10
・映画の美術面 7/10
・キャラクターの魅力 10/10
・音楽 6.5/10
・上映時間と個人的趣味 7/10
73点
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