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◎【映画 感想】レヴェナント:蘇えりし者 【79点】◎

「祝ディカプリオアカデミー賞受賞!!」
レヴェナント:蘇えりし者
アメリカ2015年アメリカ映画アメリカ

監督
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
(『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』『バベル』『21グラム 』『BIUTIFUL ビューティフル』)
撮影
エマニュエル・ルベツキ
(『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』『ゼロ・グラビティ』『トゥモロー・ワールド』)
出演
レオナルド・ディカプリオ
(『インセプション』『ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』『ディパーテッド』『タイタニック』)
トム・ハーディ
(『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『インセプション』『ダークナイト ライジング』)
ドーナル・グリーソン
(『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』)
ウィル・ポールター
(『メイズ・ランナー』『なんちゃって家族』『ナルニア国物語/第3章: アスラン王と魔法の島』)
2016年アカデミー賞で監督賞、主演男優賞、撮影賞を受賞!!2015年を代表する映画の一本であることは言うまでもない!!
監督賞は2年連続受賞!!撮影賞は3年連続受賞!!という異例の事態!!
ディカプリオは悲願のアカデミー賞を受賞、ゴールデングローブ賞は10回ノミネートして3回も受賞しているのに、アカデミー賞は5回だけでようやく受賞!!
というわけで。作品賞も硬いと言われていたけど、アカデミー賞のジジイババアどもに阻止されて落選しちゃったけど、メインの賞は受賞しているわけで、2015年の批評家賞は総なめな印象。(個人的には『マッドマックス 怒りのデスロード』が最高。)
監督は2年連続で、監督賞受賞、本当に異例。
撮影賞は3年連続だよ。長回しおじさんで『ツリー・オブ・ライフ』では映画そっちのけのビューティフル映像でなんか違うジャンルの科学の宗教映画化しちゃうぐらい神格化してたのが懐かしい。
内容は、実在した人物であるディカプリオ演じるヒュー・グラスが熊に襲われ隊からも見捨てられたが、一人食糧もない中帰還した話である『蘇った亡霊:ある復讐の物語』の映画化で、70年代にも一度映画化されているのだが、今作は大幅なアレンジがある。
元々冬場の山ではなく荒野が舞台の開拓時代が舞台の西部劇であったが、舞台を冬の山に移し、息子を殺した男への復讐心を糧に追跡者として大自然やフランス軍と敵対しつつも息子の仇であるトム・ハーディを殺す物語へ進化した追跡者の西部劇に進化している。
またこれは有名な話だが、映像にこだわるイニャリトゥとルベツキは最高の映像が撮れる環境を追い求め、五日に2時間だけの撮影を2時間移動してひたすら待って、極寒の地で作りたいものを作ったようだ。
それに制作スタッフたちはタジタジ、ただ本気で賞を狙いに行ったディカプリオはかなり奮闘したようで、ナマ肉を食べたり、馬の死体に雪の中で入ったりと凄まじい映像が山ほどある。
怪我でまともに喋れず、挙句にただ一人極寒の自然を突き進むディカプリオは普段のおしゃべりでクレイジーな演技とは一転しセリフが少なく、その分過酷な状況に身を委ね続けている俳優根性というもののひしひし感じる。
また冒頭の先住民族の奇襲と逃走のシークエンスは『プライベート・ライアン』のオープニングをソリッドでミニマムにしながらも圧倒的な恐怖を感じさせてくれてやばい。
ただ映像的には、生と死の間を描いたからか、大自然の神秘を織り交ぜて哲学的にしており、若干『ツリー・オブ・ライフ』風になっている。苦笑
映画の展開的にも映像的にもかなり攻めた印象が強くものすごいドS映画だった。
てかイニャリトゥの映画って大体観客をちょっと突き放した説教的というか才能見せつけものな印象があるなぁ。今回もディカプリオへの仕打ちのようなS気と圧倒的な映像美に終始圧倒されるが、別に面白いわけでもなかったなぁと。ただワンシーンワンシーンの生々しさが逸脱で、本当に濃厚。
むしろ映画館よりも自宅でじっくりワンシーンワンシーンを時間かけてみたいなと思った。映画館だとケツが痛くなってしまう。本末転倒だわ。
俳優としては、なかなかの人選。
ディカプリオを支えるとも言える仇敵はトム・ハーディ。
頭の毛が過去の出来事で剥がれてておぞましい。
そしてその部下に若手のウィル・ポールターがいて、中心にはドーナル・グリーソンがいて皆昨味がある活躍をしてて、嬉しい。
音楽も結構良かった印象。
ただあんまりお勧めしない。玄人が日本酒を飲みながらちびちび家で見るべき逸品。(え?)
メモ得点メモ
物語の面白さと上映時間 7/10
映画の奥深さと世界観とオリジナリティ 8/10
キャラクターの魅力 7/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 10/10
音楽 8/10
俺の趣味 7.5/10

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