VSスターウォーザーか?
★この記事をまとめるとこんな感じ★
はじめに
製作
2022年アメリカ映画
シリーズ2作目に突入
監督
ライアン・ジョンソン
・ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密
・スター・ウォーズ/最後のジェダイ
・LOOPER/ルーパー
キャスト
ネタバレ あらすじ
2023年1月12日Netflix自宅鑑賞
2023年4本目
帰ってきたナイブズ・アウト
スター・ウォーズ好きは大嫌いな
ライアン・ジョンソンの作品
『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』
の続編がNetflixにて公開。
前作の中心人物で名探偵ながらも
そんなに活躍しないブノワは
ジェームズ・ボンドよりハマっている
ダニエル・クレイグが再演。
前作の秘密ありありの
厳かな館のミステリーから一転。
コロナ禍の鬱憤を晴らすように
コロナ禍を舞台でありながらも
トチ狂ったように
孤島一つを豪邸に変えた
億万長者の家での
マーダーミステリーの
一夜にて恐ろしい殺人事件が起きる
わけですが
物語の展開は前回同様に
名探偵ブノワは主役というよりも
助演のようなポジションで
訳ありの関係者達の1人と
手を組んで
このオニオンの皮を
一枚一枚捲ることで
事件の真相を暴いていくというわけ。
中盤で物語が一変の相変わらずのぶっ壊し屋のライアン・ジョンソン
と中盤にて物語が一気に遡り
実はアンディは
アンディじゃなかったという
衝撃の展開。
まさかの双子だったアンディが
何者かに殺された真相を
探るためにブノワのアイデアで
このマーダーミステリーに
参加するもののまさかの
再び殺害されてしまうというわけ。
まぁなんか先は読めるわけですが
そのパートで明かされる
キャラクター達の別の思惑。
相変わらず丁寧に描かれる
とヘレンが普通に死んでなかったと
明かされ時間稼ぎも成功し
物語の真相、
空っぽの玉ねぎが明かされるわけでした。
中身のない物語すぎてやっば
マイルズはライアン・ジョンソンのメタファーを自演か?
と見ていて相変わらず
不愉快な感じとオシャレな感じが
上手いわけですが
今作のどうしようもなく
腹が立つ空っぽの破壊者こと
マイルズさん。
彼が自分自身を常識を破壊する存在と
称しながらも名探偵のブノワには
ただの常識のない空っぽの馬鹿と
言われる終盤の気持ちよさは
マイルズ自身がライアン・ジョンソンで
スターウォーズファン達から
破壊者とも評されて
シリーズをめちゃめちゃにしたと
いうことの自嘲したような感じを
ドヤ顔でやってる感じが
本当に鼻つく。
時勢を意識した展開ながらも馬鹿にしている感が辛い
映画としては
意味不明だった
水素燃料の無茶苦茶なアイデアが
最悪の展開に見事に繋ぎ
映画らしい大スペクタクルな
展開でカタルシスがあり面白い。
そのきっかけを作るのが黒人女性
という点も現代の時勢を意識した
馬鹿な白人億万長者を
努力家で堅実な黒人女性が復讐を
するというカラッとした展開
なのだが
そんな彼女が文化のメタファーたる
モナリザを焼き尽くすという
監督自身の奥底に見え隠れする
女性軽視が浮き出てしまっている
気もしなくはなくて
成功しているようで失敗している
むしろ露悪でもあったとさえ思う。
コロナ禍をうまく扱っているようで
表層的には扱っているけども
本質的なとこは何も
扱ってないのも
この映画のタイトル通りなんだよなぁ。
謎のカメオ出演
序盤で唐突に出てきた
イーサン・ホークやら
前作にも出てきたけど違う役柄の
ノア・セガン(知らん俳優)
時報で再び登場の
ジョセフ・ゴードン=レヴィット。
実はゲイだったブノワの
夫として参戦のヒュー・グラント。
地味に豪華だった共演者も
なんだか意味自体なかったような
気もする。
何も意味のなかった映画だった
気がする今作ですが
土曜日の21時から見る映画としては
普通に面白かったと思うんだよなぁ。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 8/10
・映像のアプローチ 8.5/10
・映画の美術面 9/10
・キャラクターの魅力 8/10
・音楽 7/10
・上映時間と個人的趣味 7/10
79点
映画を最初からもう一度見ると
最初から本作の問題たる
水素燃料の問題をどうにか
すべきだって皆んなで話してたのね。