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◎英国王のスピーチ 2010年度142本目◎

「ハンデを負った主人公が数々の苦難を乗り越え最後に輝くという、映画のお手本のような映画。そして実話。(苦笑)」

$A Little his REDEMPTION.~seasonⅤ~-英国王のスピーチ

ユニオンジャック2010年イギリスとオーストラリア制作国旗(オーストラリア)
出演
コリン・ファース
(シリアスマン)
ジェフリー・ラッシュ
(パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド)
ヘレナ・ボナム・カーター
(ファイトクラブ)
ガイ・ピアーズ
(L.A.コンフィデンシャル)
ティモシー・スポール
(ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 2010年度104本目)
予告

王冠1STORY王冠1
1925年のイギリスで物語は、始まる。
大英帝国博覧会で、国王である父の代理として次男であるアルバート王子(コリン・ファース)が演説をするのだが、その演説は彼の患っている言語障害の吃音により失敗に終わるのだった。
アルバートは幼少時から吃音に悩まされていて、会話をする際に喉が締まってしまい、会話を上手くすることができないのだった。
イギリスの著名な言語療法士などに治療をしてもらうが、一向に症状は良くならないのであった。
特に妻であるエリザベス(ヘレナ・ボナム・カーター)は、熱心に彼を支えていた。
エリザベスは最後の手段の様に、王族が到底行くような場所ではない庶民の町に新たな言語療法士の病院を見つけるのだった。
その療法士の名は、ライオネル・ローグだった。エリザベスの厚意に報いるため、アルバートはその診療所に行くのだが、彼はオーストラリア人で、それまでの医者とは扱い方が全くちがく、とても信用できるようには思えなかった。憤慨して帰るアルバートは、その場から離れるが手みやげに先ほど、音楽を聞きながらシェイク・スピアを朗読したものを録音したレコードを持たされる。
父親との確執や、王族の仕事である演説ができないことに酷く悩む、アルバート。
不意にあのレコードを聞いたアルバートは、ショックを受ける。その朗読には吃音が無かったからだ…。それを聞いていた妻エリザベスも、ローグの治療に希望を感じたのだった。
そしてローグとアルバートの治療生活は始まったのだった!!
2011年2月28日鑑賞
王冠1感想王冠1
本年度アカデミー賞の作品賞、主演男優賞、脚本賞、監督賞を受賞した今話題の映画!!
とりあえず、ジェフリー・ラッシュがバルボッサ!!!
知らなかったーーー。バルボッサって凄い人なんだぁー。
まぁーオーストラリア人で、舞台俳優っぽいからねぇー。映画にしても、そういう趣向の映画が基本なのかもしれないね。でも、バルボッサってかなり驚いた。説明とか読むと「シャイン」ばかりフューチャーされているから本気で気づかなかった。
若い映画ファンには、バルボッサが手堅い解説だと思うんだけどね。(苦笑)
今年のアカデミー賞映画の感想を書きたいと思います。
正直言って、少し典型的過ぎる映画になっていると思う。
この映画の感想書くのって、映画好きだとかなり難しいと思うんだよね。
確かにすっごく面白いんですが、少し世間に左右され過ぎている様相もあると思うんだよね。
そもそもアカデミー賞の作品賞にはぴったりですが、監督賞を上げたの少しやり過ぎだった気がするし、既存の映画を越えていない、既存の映画の最高峰でしかなかったと自分は思うんだよね。そこにソーシャル・ネットワークの最先端(俳優、音楽、物語)に古典的な映像演出(市民ケーンへのオマージュ)の調和という作品の一騎打ちとなった時に、英国王のスピーチが勝利を治めたのは、少し違和感があるし、まだ映画は次の時代へ行く事が出来なかった。という足止め感を感じたな。
あと3年連続3D映画が作品賞でも獲れば、完全に3Dの時代だと思うんですが、今年は何も無かったのを見ると、もしかしたら3D衰退するんじゃないかな?
IMAXは多分、躍進すると思うけど。(オレの予想、ダークナイトライズスは作品賞獲る。)
撮影賞もインセプション(IMAXサイズ)だったし。
そういう意味で、この映画確かに面白いけど、よくない形で世に出てしまったとも思う。
悪く言えば、「御涙頂戴映画」でしかない。
映画自体やや一辺倒過ぎるため、反感を持つ人も少なからずいると思う。
映画を発掘しようとしない日本人には仕方ないことだよね。
だから本当に感想書くの難しいと思う。
悪く書けば良いのか、よく書けば良いのか?またこの映画自体を調べると良い部分も確かに垣間見られているが、それ自身「どの映画にも存在する良いところ」なのかもしれないし、偏見を抱いてしまいそう。
真っ直ぐに作品と向き合うと、やや難があるとも言い切れない。
確かに主演男優賞は当然と言って良い。
だがそこに一つ問題がある。
皆さんはベン・スティラー監督主演の「トロピック・サンダー史上最低の作戦」は見たことありますか?
この作品内で、アカデミー賞の獲り方なる会話があるのですが、英国王のスピーチはまさにそれなのだ!!
(ここからしばらくトロピック・サンダーのお話です。)
ベン・スティラーは劇中で、落ち目のアクションスターなのですが、映画界で成功する為にアカデミー賞狙いで、難病を患った映画に出演したのですが、それがとても酷評されてしまうのです。
そして劇中で頻繁にアカデミー賞の主演男優賞を獲っている男としてロバート・ダウニーJr.が出てきて、ベン・スティラーに指導をするのです。
「あまりにもリアルな障害を演じると観客が好感が持てないからだけだ。観客に好かれる為に、リアル過ぎない障害を演じることが大事なのだ。」
「フォレストガンプは何故アカデミー賞を獲れたと思う?あいつは障害を持っているが、人生で成功をする。好感が持てるからこそだ!!」
などなど。(ここから英国王のスピーチに戻ります。
そうつまり本作は障害を持ったキャラクターが成功をする為に奮闘するという、ありがちな映画になってしまっているのです。
ただ本作の良いところは、厳密には主人公が成功するから面白いとか支持されるというわけではなく、とても共感がもてるからだと自分は思います。
この映画の面白いところは、荒唐無稽な言語療法士であるローグの治療法は、痛みを癒すことだと思います。実在する王であるアルバートの痛みを紐解き、ローグはアルバートと共に映画内で成功を手にするのですが、アルバートの痛みを映画内で描くことにより観客にも痛みを共有し、共感を持ち感動することが出来るという方式になっていたと思います。
ある意味ではこの映画完全に型にはまっています。
さて映画の概要はこれぐらいにして、部分的に考えてみようと思います。
アルバートとローグは度々ウィットにとんだ会話をするため、堅い映画にもなってないです。
これは良いところなのか、安っぽくしているのか微妙なところです。
映画全体はテンポが良く、またキャラクターがとてもしっかりしています。
ここは微妙なところですが、ローグは医師の他に役者もしているのですが、オーディションで落ちてしまうシーンが出てくるのですが、それが王様の役だったのです。それが元に自身の王への理想をアルバートに押し付けて問題が起きるんですが、その役者という部分が終盤には交わって来ないのです。
そこがやや微妙なぐらいかな?
あとアルバートのキャラクターがとても複雑で、それでいて素直じゃなくて頑固で素晴らしいキャラクターだと思います。まぁー彼の映画でしかないんですがね。
そこがまた映画の問題点でもあるとも思えるんですよね。
映画終了後、世界は戦争が始まるんですが、また色々と揉めてしまい、アルバートは52歳の若さで死んでしまったり、吃音が更に酷くなったりしてしまうみたいです。
だから映画自体をどう受け取るかがまた難儀でもあると思います。
本作はだいたい7割が実はであとの3割とくに映画的に面白い治療のシーンは脚本家の吃音治療の実体験にあたるらしいです。
まぁー映画を成立させるため感動的にする為に色々と脚色しているとも思いますが。
また本作は、日本人より英国人やアメリカ人など英語圏の方が真に映画の価値を実感出来るのかもしれないと思うんですよね。
だからこの映画の正しい称賛方法は
アカデミー賞獲ってすごい!!
より
イギリスの王様っている堅物が、荒唐無稽の言語療法士と交流して、難題を解決するから、大胆で面白いんだよ。
ぐらいだと思うんだよね。
正直言って、設定を変えても日本人ならそれ以上に楽しめるかもしれない。アルバートがセールスマンとかでも何ら問題無さそう。
でもそこがイギリス的なのかもしれないね。
英国王室を舞台にしてしまったから本作がここまで過大評価されていたりするのかな?
じゃあ正しいこの映画の称賛方法は「英国王質の知られざる裏側に迫った映画なのに、そこまで重くもなくて、感動的なんだよ!!」
なのかもしれないな。
まぁー要するに、過大評価され過ぎじゃね!?
メモ得点メモ
8
普通に面白いのでオススメです。普通にね。本当に普通に。(苦笑)
こんなこと言ってるのに見ている最中は最初から最後までオレ泣いてたから。(笑)
でも見終わって「大した事無いな。」って言ったからね。

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