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ウッドストックがやってくる! 2010年125本目

「あの日、田舎町は宇宙の中心と変わった。」

果てしない未来へ~seasonⅤ~-ウッドストックがやってくる!

アメリカ2009年アメリカ制作アメリカ
監督
アン・リー
(グリーン・デスティニー)
出演
リーヴ・シュレイバー
(ウルヴァリン:XMEN ZERO)
エミール・ハシュ
(スピード・レーサー)
ポール・ダノ
(ゼァ・ウィル・ビー・ブラッド)
予告

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1969年のアメリカのニューヨーク州の中のマンハッタンからはかなり遠い田舎町で伝説のイベント「ウッドストック」を誘致してしまった男の著書を基に映画化。
34歳のエリオットは、マンハッタンで売れない画家として頑張り、そして故郷で経営している民宿を家族の為に手伝っていたが、そこは赤字続きだった…。
同時に町内会の会長的ポジションであるエリオット。
そこでエリオットは今年も音楽フェスティバルを催し、旅行者を利用した町の経済を豊にしようとしていた。
そしてある夏の日、ライバルの隣町がロックフェスティバルを行うのを知り、今年の音楽フェスティバルは失敗かと思われた矢先、新聞でそのフェスティバルが開催を断念したのを知る。
エリオットは民宿に居候するヒッピー軍団に促され、自身の権限でロックフェスの誘致をしてしまう。
そしてすぐにやってきた重役たちと、若き主催者マイケルはこの場所を気に入り、開催日が近いため半ば強引に突貫工事でフェスの準備を始めるのだった。
だが、地元新聞なのどはヒッピーの存在やロックというものへの不信感を抱いていた。
それをマイケルはエリオットに対処を依頼する。
そこでエリオットは記者会見をすることになるが、緊張のあまりリラックスをする為に、大麻を使用した結果、ウッドストックを「無料」のフェスと言ってしまい…ウッドストックはもの凄いことになってしまう…。
2011年1月18日鑑賞
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2年前の映画をようやく公開。
自分この映画全米公開当初から知ってたので、日本公開やDVDの情報が全く無かったのですっごく心配でしたし、日本人のセンスはどうなってんのか本当に心配でした。
でもようやく日本で日の目を見て、またそれが劇場公開という、喜んで良いのやら、高い金を払って見ることに憤慨すべきなのか?
ちょっとだけ複雑ですが、見たい映画が見れた。というのは確かなので、映画鎖国日本にしてはましなもんだということにしようと思います。
でーこの映画が日本で見れたのは、配給の方が独自に、
監督主義プロジェクト
なるものをやっているからで、その第1弾が本作になっているみたいです。喜んで良いのか謎ですが、第2弾はコーウェン兄弟のアカデミー賞男優賞ノミネート作品のシンデレラマンが、アカデミー賞を意識したように公開です。(同時期にトゥルーグリッドと英国王のスピーチが公開するからね。)
まぁー第3弾は、サム・メンデスのとことん無名な映画が公開ですが、これには裏は無さそう。(笑)
でもこの企画の怖いところは、ダニー・ボイルの新作の127hourとかは、この企画に当てはまりそうで、日本公開がとても遅れそうな点。しかも動員が見込めなかったら、先が無かったりで、日の目さえ見れない良作を自ら埋もらせる企画にもなりそう。とりあえずなるべく劇場に移行と思う。
とりあえず、この映画館が異質な形でかなり驚いた。いつも前方で見るけど、この映画館に対しては大部慎重になった。(それで良かった。)
さて!!そろそろ映画のお話を書いていこうと思います。(苦笑)
とりあえず初めてアメリカでの予告を見た時は、かなり見たくてまだかまだかと待ち望んだわけです。
でもフラっと見に行って、かなり疲れて帰ってきました。(苦笑)
ウッドストックという伝説的なロックフェスの舞台裏が描かれる非王道な映画です。(自分は楽しめましたが。)
エリオットの視点という貴重な存在から見た、伝説というのが見所でしょうかね。
それと同時に、ウッドストックが出来るまで。だとかもあったり。
だけど映画的な主題はエリオットの内面の変化であって、基本的にはぶれずに、家族との対立が物語の中心には存在しています。
見所はまさに田舎町が宇宙の中心にじょじょに変わって行くのがじょじょに丁寧に描かれているので、だんだんと高揚していく感じと、実際に始まってもやっぱり蚊帳の外で、ライブでは無く、そこに来ていた人々と談笑などをしたりして、自分が凄い場所にいるんだと感じる描写などが、まじでライブのフェスに行っているみたいで凄いです。
自分もロッキンオンに行った時の、妙な開放感とかを思い出しながら見ました。
フジロックとかこんな感じなのかな?
ただ当時のアメリカにはヒッピーなどが流行っていて、ウッドストック以上のヒッピー的道徳観なども描かれていて、宇宙がどうとか、音楽で人を解放するだとか?これは革命だとか?
音楽を扱った映画独特の精神的な難しさが本作にもあって、それも相まってすっごく疲れる。
個人的に感動したのは、世界観の作り込みの濃さもですが、そこに更に長回しでウッドストックに向かう道を撮ってみたりした感じが見事です。監督は自由に撮ってるんですよね。
それに俳優陣も豪華過ぎ。
エミール・ハーシュの帰還兵の謎っぷりも良いが、ファンボーイズでオタクのスターウォーズファンのフォグラーさんが怪演したりウルヴァリンのリーヴ・シュレイバーがまさかのオカマ役で登場なども驚きだし、見事だった。
一番の問題児エリオットのお母さんはハリポタの不死鳥の騎士団で、やたら校則を作る最低なおばさんがまさかの怪演その2。
ちょい役でハビエル・バルデム出てた気がするけど気のせいかな。
本作の見所で「アクロス・ザ・ユニバース」もビックリなドラッグでのトリップシーンには、ボウリングの球で追いかけられた異常な神父(おれのミルクを飲みやがれ)のポール・ダノが出たりと、流石監督がアン・リーというわけですかね。
スケールのでかさも見事だし、緻密さや丁寧さも相まってとても素晴らしい映画に仕上がってます。
勿論ゲイ要素もありますよ!!!!
ただ問題はどう考えても利益が出なさそうなのに、超金使って作っている点。
出来も良いし、そこそこ面白いですが、流石にヒットは難しいよね。
主演も無名な露骨なユダヤ人だし。
宇宙の中心を(再現して)垣間見れた傑作だと自分は思うし、ユニークでもあるし、かなり良かった。
結局のところ、ウッドストックというものが何だったか?というものの言及は避け、ウッドストックが町にもたらしたもののプラスとマイナスを同時に遠回しに描き。またその出来事一つ一つを主人公の内面にぶつけ合っていて、映画内で主人公に大きく何かを与えている。それが実に映画のセオリーとして上手く逸脱でありよく出来ているが、その光景こそが疲れの原因でもある。クラシックで荘厳で首が疲れるのだ。(笑)
メモ得点メモ
9点
見てる世代が意外にも50代とか40代が中心だったけど、こういう映画若い世代過去の音楽文化に触れる為に見るものだと思うのですが、若い人はこういう刺激的なものは興味ないのかな。本当に素晴らしい魂を感じられたけど。
あとウッドストックさえも人間の成長を促す存在だったという描き方がかっこ良かった。
すっごくオススメ。

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