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スーパーマン:アースワン を買って読んだので感想を書く。

「映画『マン・オブ・スティール』の原作と言っても良いよね。」

$『A Little his REDEMPTION.』自称映画オタクの映画感想部~season 7~-スーパーマン:アースワン
アメリカ2010年アメリカで出版アメリカ

概要
2010年に書かれた『スーパーマン』のコミックの邦訳。
もともと1930年ぐらいから続く伝統のあるスーパーマンだが、この『スーパーマン:アースワン』は、2010年に新たなにリニューアルされた現代の状況を反映させた現代版実録スーパーマンのように仕立て上げられた、第1話である。
厳密には、正史ではない、パラレルワールドの一つで、スーパーマンやバットマンなどが活躍するDC社のコミックには、そういうパラレルワールドが52個程ある。
その一つであるアース1には、バットマンとワンダーウーマンとナイトウィングがいるようだが、それ以上の存在はまだ未確認。
またワンダーウーマンとナイトウィングは2013年に海外で出版される。(邦訳でバットマンも出ているが、興味なかったので自分はスルー。)
スーパーマンのイメージとしては、ティムバートンのバットマンとクリストファー・ノーランのバットマンぐらい違う。
前者が元々ある筋骨隆々でピッチピチの青いタイツを来たスーパーマンで、後者は、アースワンで描かれる、アジア系の血も感じられ、妙に細マッチョで表情の固いスーパーマンだ。
誕生秘話というのが正確な本作の紹介で、現代に設定を置き換えた感が強くなっており、冒頭のやたら農場でスーパーパワーではしゃぐような既存のクラークは存在せず、文学的に特殊な力を持った人はどうすべきか?などを問うような形式を用いている。
物語は大人になったクラークが、都会にやってきて、自分探しをする所から始まり、結果的に宇宙からの侵略者がクラークを殺しにきたことにより、クラークは自身の使命と向き合うことにより、これまで過ごしてきた抑圧してきた自分を解放し、本当の自分と向き合うことの喜びを得る、とても文学的な解釈で描かれたスーパーマンである。
胸のSの意味も論理的に感動させてくれたり、着ている服も説得力がある。何故素顔なのかも説得力がある。実にロジカルにスーパーマンを解体しており、違和感が無さ過ぎてむしろ気持ちが悪い。
あとは悪役の説得力が無さ過ぎるわりには、強敵で宿命の敵ぐらいの立ち位置なんだけども、なんだか秘密も抱えており、これのみで完結するわりには、消化不良なかっこよさと中身の悪役で、げんなりする。せめて映画のように小さいことからコツコツとやってくれると、すんなり楽しめるのだが、130ページ程で完結しなくてはならないので、少しばかりシナリオは強引になっている。
しかしロイスと相棒のカメラマンの行動や言動は感動的で、クラークと読者の心を溶かしてくれる。
やたら変なクラークの笑顔が、むしろ感動的なので粋なコミックである。
味わいとしては『バットマンノエル』というクリスマス物語と同じくらいの感動短編という形。
これを入門にするかは、悩ましいが、『マン・オブ・スティール』がクリストファー・ノーラン製作なので、このようなリアリティ重視の世界観のヒーロー像を映画でも再現すると思うので、イメージ固めとしては非常にオススメ。
new52や『レッド・サン』などが好きな人には、いまいちインパクトの無い作品かもしれない。
ただ続編が海外では既に販売しているので、ここから話しが広がる可能性もあるので、スーパーマンの邦訳ものの一つとして購入しておくのも良い。
個人的にはスーパーマンは『レッド・サン』が大好きです。

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映画『マン・オブ・スティール』見たけど色々な設定をぶっ壊しているように見えた映画なので、厳密にこれが原作とは思えないね。ただ引用部分も多いけど、このコミックの方がよくできているね。
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