「刀かピストルかって、言ったらピストルの方が好きです。」
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感想
日本の誇る偉大な映画監督黒澤明のフィルモグラフィーで、中期の作品。
『椿三十郎』は本作の続編であり、明確な続きを感じないが、一応こちらが1作目である。
恥ずかしながら見ていて思ったのが、『荒野の用心棒』に似過ぎ。
っていうか、『荒野の用心棒』は、この『用心棒』のリメイク作品。しかも許諾を得ずに勝手にリメイクし、結果的に訴訟を起こされて、セルジオ監督は敗訴している。(笑)
ていうか、『荒野の用心棒』と『用心棒』は、ほとんど一緒。
ラストに戦う敵と『荒野の用心棒』の方がスケールが大きいように見えるが、話しの大筋が本当に一緒で、侍かガンマンか。という違いしかない。
むしろ筆者は先に『荒野の用心棒』を見て、雰囲気、クリント・イーストウッド、音楽、全てがツボにはまってしまい、必然的に『用心棒』は既視感が非常に強く、あまり楽しめなかった。
むしろだからこそ、『荒野の用心棒』は高い評価を得づらいのかもしれない。Blu-rayも未だに発売されていないし…。大好きという評論家が少ない…。
やっちゃいけないこと、やっているからか…。
でも制作者の黒澤明は、『荒野の用心棒』を好意的に捉えている…。
調べれば、黒澤明監督自身、アメリカンハードボイルド小説作家ダシール・ハメットの『血の収穫』というものに強く影響を受けており、決してオリジナリティがこの映画に存在しているとは言い難い…。
そもそもこの映画、面白いか怪しい…。。
そもそも黒澤明の映画が苦手だったりする自分。
三船敏郎さんのキャラにいまいち愛着が沸かない…。
彼の個性を上手く、映画のキャラに反映させていると思うし、そこが映画の良さだと思う。
どこかコミカルで、緊張感の無い、その娯楽性と、非常に難しいショットを簡単に盛り込む。
白黒に隠された影の努力の数々を私は、感じ取ることができないまま、映画は『荒野の用心棒』と同じ風に終わってしまった。
音楽もツボにハマらず…。
まぁーおれみたいな素人にはこんなもんだろ…。
得点
70点
1860年代に侍がピストルを持っているのが独特。
たしかに織田信長の時代に鉄砲は伝来したわけだが、あんなリボルバーみたいなのあるのかな?
そういう遊び心が詰まっているわけだが、MTVのような映画ばっか見てきて白黒映画が苦手なのです…。
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