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◎【78点】アイム・スティル・ヒア【解説 :20年代が求める実話映画】◎

過去を振り返り、今を考える

はじめに:ご訪問ありがとうございます

“まえがき”
閲覧いただきありがとうございます。本ブログは筆者の鑑賞記録保管を目的としたブログです。副収入目的で色々SEO対策をしております。本ブログ記事を読むことで私が味わった娯楽作品のカタルシスを追体験できるかもしれません。ですがこの記事を読むことで追体験するのではなく映画を鑑賞して自分自身でカタルシスを味わってください。私以上の発見と出会うことができるのではないかと思います。本日はご訪問いただきありがとうございます。

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製作

2024年フランス・ブラジル映画

政府が抹消した夫とその家族の戦い

ネタバレ あらすじ

ネタバレあらすじ
1964年以降クーデターにより軍事政権が樹立されたブラジル。ブラジル南東部のリオデジャネイロの海岸付近に住む裕福なパイヴァ一家。建築事務所で建築家として働く父で夫のルーベンスは、元議員で、現在のブラジルの軍事政権の状態を危惧しており、家族に内緒でかつてのコネクションを用いて海外の記者達を擁護し、ブラジルの国内の状況を海外に発信する手助けをしていた。それを知らない妻のエウニセと息子1人と3人の娘達。豊かな日々は突如、父の連行により終わりを告げる。エウニセと10代の娘のエリアナも拘束と長期間の軟禁を受けて、取り調べを受ける。返されたエウニセだったがルーベンスは帰ってくることがなく、資金難に困ったエウニセは子供達を連れて、故郷の実家の近くに帰り人生を再スタートする。

25年後の1996年、民主主義が復活したブラジル国家からルーベンス・パイヴァの公式死亡証明書を受け取る。
そして2014年85歳になったエウニセは、アルツハイマーを患いながらも家族に温かく迎えられる。長男のマルセロは作家となり、このことを小説にし成功するのであった。
認知症が進みほぼ記憶のないエアニセは夫を失った際の政府の報道をTVで見た際僅かに反応するのであった。

2025年8月11日劇場鑑賞
2025年38本目

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概要:アカデミー賞受賞映画の実録政府腐敗映画

2025年アメリカのアカデミー賞受賞作品『アイム・スティル・ヒア』を鑑賞しました。
鑑賞背景としては、丁度夏休みで何か映画観たいなぁと考えて調べてたら好評の本作を発見。よく確認すれば2025年のアカデミー賞受賞作品ではないですか!ブラジルの映画として国際長編映画を受賞。作品賞と主演女優賞にもノミネート。前哨戦のハリウッド外国人映画記者協会が選ぶゴールデン・グローブ賞ではドラマ部門で主演女優賞を受賞した作品。

1970年代の軍事政権下で隠密に戦おうとした元議員ががっつり政府の諜報員と軍関係者に粛清され、その妻が負けじと陰ながら戦った遺族の小説の映画化作品。

前情報無しで鑑賞したわけですが、リオデジャネイロの海岸がめちゃめちゃ眩しいけど頭上には軍事ヘリがいやらしく飛び交う不穏なオープニングと軍隊の国民への暴力的な検閲など、見ていてハラハラさせてくれる。

引くほど金持ちな元議員の建築家のハンサム具合と工作活動の妙なハンサムリアル、それを怪訝する妻の不穏な感じ。10代の娘を通して描く独裁政権の恐ろしさは近年のアメリカやロシア、中国の政権情報を見ると現実と地続きに見える恐ろしさ。

映画は終始格式の高い風格や、映像のリッチさを醸し出し、難癖つけづらい手堅い物語展開で、捻りこそない作品ではあるが映画を見た!という満足度は高かった。

驚異:エピローグ2本立て!

映画は70年代の家族の大黒柱を失い、上流階級から引きづり下ろされる家族と行方不明という喪失感では終わらず、1996年の民主主義の復活による、夫の死亡証明を勝ち取る家族。だけにとどまらず2014年の85歳で病気により廃人に近い主人公の妻とスイスで大家族として再び成功を手にする家族達の姿で映画は終わる。まさかエピローグが2本もあるとは思えなかった。拷問に近い軟禁を受ける妻や喪失感と転落人生を味わった子供達が、母の逞しい生き様で国連関係者まで上り詰め、再び上流階級として人生に立ち向かう人間讃歌なのか?それとも選ばれた血筋こそ最強であるというノブレス・オブリージュとも見られる。この手の映画を見るとやっぱり『奇跡体験アンビリーバボー』とかの方が面白くまとまるんだよなぁってやつ。でも今作は映画としての王道的格式高い構図が意識され、近年の配信的な気やすさとはやや遠い映画的な動きで良かったなぁと思う。

女優賞:受賞するパワー

軍事政権に消されそうになる家族に対し仲間と協力して立ち向かう母演じるフェルナンダ・トーレスがやはりパワフル。60歳でありながらも冒頭から水着を披露しティーンエイジャー達に負けない美貌やムードある大人な魅力で旦那と楽しんだり、しかし政府により全てを奪われた際はボロボロのひ弱な裸体を披露するシャワーシーンで等身大の女性を披露。そこからは家族を守る守護者として立ち向かう気高いう存在へと変貌。賞レースで勝ち残る素晴らしい存在感でした。
最後の最後では役を実の母親のフェルナンダ・モンテネグロさんにバトンタッチし、安易な特殊メイクに頼り切らず作品を昇華させる献身さもある素晴らしさ。
モデルとなった実在の人物の圧倒的なパワーが現実離れこそしてるが社会が求めるジェンダー平等さの映画賞としてのロールモデルとして今作は無視することができず、また内容の社会性についても警報の役割もあり映画賞で話題になることは至極当然だったなぁと見終わって思うのだが、別に好きな感じの映画ではなかったなぁと思ったのでした。

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7/10
・映像のアプローチ 8.55/10
・映画の美術面 7.8/10
・キャラクターの魅力 8.2/10
・音楽 6.6/10
・上映時間と個人的趣味 8/10

78点

映画のタイトルがいまいちピンとこなかった。「わたしはまだここにいる」の私って誰なんだろ?見つからない遺体の夫のこと?それとも捜索を続ける妻?子供達の時間が止まってるってこと??釈然としない。。

主演女優賞は『ANORA アノーラ』に取られてしまいましたが、まぁ非英語圏の映画だし仕方ないかなぁと。自国の現状を謳った映画に支持はいくよなぁと。

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30代後半のおっさんです。 結婚して3歳の娘を育てて家事手伝ってます。 家でUHD見たり、映画館で注目映画見たり 伝説的な映画を再視聴したりしてます。 自分の備忘録目的でブログやってます。 好きなアニメはガンダムです。 洋画が好きです。洋楽も好きです。PS5でゲームしてます。邦訳アメコミのバットマンを読んでます。バットマンが好きです。