★この記事をまとめるとこんな感じ★
はじめに
製作
2023年4月~5月アメリカ制作
製作総指揮
ビル・ヘイダー
アレック・バーグ
監督
ビル・ヘイダー
キャスト
あらすじ
バリーは刑務所から出てくるのか??
2023年11月11日U-NEXTにて自宅鑑賞完了
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概要:混沌の終焉
今作で最終シーズンの本作。
1話30分程度
1シーズン8話とかなので
非常に見やすい
コメディ俳優の
ビル・ヘイダーが製作で主演。
彼の思想、キャラクター
そのものが作品に反映されている
とも言えるダークでありながら
狂ったように笑える面白さ。
帰還兵で殺し屋で
俳優になって自己啓発をして
人生を手に入れる男バリー。
しかしその物語も遂に終幕。
前シーズンから
制作総指揮のアレック・バーグと
ビル・ヘイダーにて監督を
務めるようになりました。
今作では全話ビル・ヘイダーという
ビル・ヘイダーやりたい放題
また
前半4話後は8年後。ほぼエピローグのような展開に
シーズン3ラストで捕まった
バリーの物語
そしてエピローグのような
ゆったりした無の物語から
一転して終幕に向けて
収束していくエピローグ。
そして本当のエピローグとしての
アメリカという概念から見る
バリーの姿。
歪み尽くしていてやばい作品だった
8年後ってなんだよ!
シーズン冒頭からそのフラグ自体は
立てていたが
まさかフラッシュフォワード
してくるとは。
他シーズンも
フラッシュバックあったり
三途の川とかあったりと
そういう
スピリチュアルなところ
せめいていましたが
まさかフラッシュフォワードで
繋げてくるとは。
しかし本当にやはり
あのシーズン3のラストからは
もう話を広げることもできないし
同じこともできないよなぁと。
巨大マフィアの鎖から
ハンクは抜けられなかったし
愛するクリストバルとも
お別れすることになっちゃうし
本作品の持っていた
殺し屋が演技して売れちゃう
というコンセプトみたいなのは
シーズン2からシーズン3にかけて
ぶっ壊れてしまったし
もはやシーズン4では
バリーもクズな側面が強くなって
ハンクに対する態度が
根本的にクソ野郎だったんだなぁと
愛すべきキャラが死んでいく様を
見ることになって辛かった。
そしてその辛さは
5話で一気に爆発
バリーは父親になるが
その態度がクズ。
サリーも普通の人のように
生きられないストレスに狂う。
それでも子供はスクスク育つが
社会とかかわるとバリーの正体が
バレてしまうからそれも禁じて
ネグレクトしているわけで
なんだかんだバリーめちゃめちゃクズだったわけ
そんな彼の顛末も
え?まじか?
という
感じで終わるわけですが
それでもあのラストまじでくそで
ブラックユーモア過ぎるだろ。
と『ブラックミラー』感満載。
総括:本当の自分を見つけられない人々の物語
個人的見解ですが
この『バリー』という物語は
総じて本当の自分を
自分自身で理解できなかった人が
理解し始めるという
物語に落とし込んだのかなぁ?
かなりミニマムで内省的に終わった
その体現者が
最終盤のフュークスで
自分自身を刑務所内で見つめたことで
それを拒むハンクと敵対した挙句
バリーのことも許してしまい
彼の息子を救うというお話。
そしてサリーもまた
自分自身の欲望とクズさのバランスを
うまく見つけることで
バリーからも逃げることに成功しながら
男には懲り懲りながらも
演技という面では成功を収めつつ
クジノー先生のようなヘマはしなかった。
バリーは結局自分自身を
コントロールできずに
真の殺し屋たる力を持つものの
それを使いきれなかった。
そして自分自身がめちゃめちゃクズで
あることも知り得ることができず
刹那の喜びに身を任せ続けてしまった。
ハンクはクリストバルを救えなかった
ことを悔やんでいるものの
生き続けることを選んだが
フュークスと対立することで
自ら終わらせることを望んだのかな?
クジノーがとことん最悪で
自分の欲望に食われてしまった。
どんどんどん大きくなる欲望に
勝つことができずに
そして争い続けてしまい
結局見つけることができなかった。
そんな歯痒さが凄まじい物語でした。
面白かった要素は潜めてしまい
このドラマの面白さは
結局バリーがぷっつんして
最強の殺し屋に還ってしまう
という展開。
全てがぶっ壊れる瞬間や
上記を逸したアクションなどが
急に盛り込まれたりと
内容もそうだが
製作者の試みもあったりと
その始まりがめちゃめちゃ
間抜けな感じで始まって
ユーモアが凄まじかったが
今作では終幕の物語に投じてしまって
終盤のハンクがロケランぶっぱなすの
失敗するぐらいしか
笑えるシーンないというか
終始胃がキリキリするような
展開が続く。
あと最強のバリー的展開は
刑務所での暗殺者襲撃シーンぐらい。
急にハンクがクリストバル含めて
砂に埋めちゃうシーンは結構怖かった。
まぁコーウェン兄弟ぽいと
言えばそうなんだけどもね。
あ。ショッピングモールで
子供玩具売り場の前で
めっちゃ銃販売してるの
くっそやば。
これぞアメリカ!って感じなのか?
従軍=英雄
と最後の最後の後日談での
バリーの扱いが
めちゃめちゃでやばい。
物語で描かれたことは
全て捻じ曲げられ
クジノーが悪者として
その手先として脅された
帰還兵で心を病んでいた
バリーが家族を救おうとするが
クジノーに殺害されるという
映画をバリーの息子が
遂に目撃するわけ。
子供としてはそれでいいと思うが
その捻じ曲げ具合と
そのショウビズ界隈の
消費の仕方がクッソエグくて
子供がそれ見て感動して
終わるのもまた
ビル・ヘイダーのやりたかったこと
なんだろうなぁと思いつつも
根本の主張の歪ませ方
やはりショウビズの国のために
働いた人は絶対的に英雄なんだよ
というプロパガンダ的な歪みが
マックスで本当に闇深い。
闇深過ぎるんだよ!!
最終話でバリーの息子
15歳ぐらいになって
『IT』の主役の人が演じてて笑った。
あと絶対フュークスは
その子を見守っているはず。
オビ=ワンよりも
しっかり見守ってそう。