★この記事をまとめるとこんな感じ★
製作
2019年韓国映画
カルビタレ味の鳥唐
めっちゃ美味しい
あらすじ
現代の韓国。
ある都市の警察の麻薬捜査班。
コ・サンギ率いるこの班には武闘派女性捜査官のチャン・ヨンス、
ブサイクで空気を読まないマイペースだが憎みきれない巨漢のマ・ポンパル、
出世の見込みがないコをとても信頼する
イケメンだが寡黙でクールぶるけど基本サボり屋のキム・ヨンホ。
そして最近になって配属されたやる気満々空回りルーキーのキム・ジェホン。
彼ら5人で構成している。
前述の通り個性が強いメンバーと彼らに厳しい指導も行わず、
家族のように接するコのせいで容疑者確保は効率良く行えない。
経費削減の為に変な方法で容疑者を確保しようとした彼らだったが、
あっさり容疑者にバレてしまい逃走劇へ発展。
結果、公共バスに突撃してしまう容疑者とそれに突っ込む一般乗用車の数々。
最後の一台は保険目当てだと愚痴るマだが、署長は問題児の彼らを叱咤。
ついにはコの後輩が課長になってしまう始末だが、コは後輩の課長にゴマスリ。
新任課長のお祝い焼肉会に参加するコのグループ。
そこでコは、後輩課長から大物麻薬密売人の情報を与えてもらう。
最近出所してきた大物の潜伏先を聞いたコはチームでその付近を張り込み。
あっさり地元住民からクレームを受けた彼らは、
潜伏先のビルの付近の鳥の唐揚げ屋にて張り込みを行う。
だが鳥の唐揚げ屋は、客が少なく閉店を行うことにするという。
毎週潜伏先のビルから唐揚げ配達の注文を受けているという情報を得たコ達は、
お金を出し合い唐揚げ屋を購入することにするが、
その資金をキム・ジェホンは将来の結婚資金をコはなんと
退職金を前借りという人生をかけた大博打をして張り込み本部へとするのだが、
そこに何故か客がやってきてしまう。
準備中と言って客を追い返す彼らだったが、
訪れる客も多く、ゆくゆくは唐揚げ配達を行わないといけないこともあり、
鳥急ぎ偽装工作として唐揚げ屋を開店することにする。
嫌気の差したキムは外で終始張り込み。
もともと実家が焼肉屋のマ・ポンパは、実家秘伝の水原カルビタレを作成し、
鶏肉を揚げてタレをかけるが、それがめちゃめちゃ美味しい。
取り急ぎマとチャンの偽装夫婦、
そしてチャンの元旦那ということになったコとその弟としてキム・ヨンホ。
めちゃくちゃな設定で店を開店したのだが、
来た客がマ・ボンパの唐揚げの旨さに仰天し、SNSで拡散。
すぐさま人気店へと変貌してしまった彼らのお店。
客をこさせない為に、法外な値段にするが、それでも客はやってきて、
いつしか観光コースにまでなりお店は急成長。
本業よりも忙しすぎることに疲れ果てる彼ら。
むしろ本業よりもお金を稼いでしまった。
いつからかどっちが本業かわからなくなってしまった彼らにヨンホは怒りをあらわにするが、
忙しいのに全く手伝わないヨンホにみんながブチ切れてしまう。
そんな中ついに大物麻薬密売人の事務所から配達の注文が舞い込んでくる!!
2020年2月1日劇場鑑賞 2020年5本目
クチコミで話題だった本作を劇場鑑賞
2020年の年明けの1月3日日本公開した本作。
2月の映画の日に劇場鑑賞。
1ヶ月経ったのにめちゃめちゃ混んでいてびっくりした。
アホばっかの麻薬捜査官達が、潜入捜査をすべく唐揚げ屋を開いたら、
大人気店になって捜査どころじゃなくなってしまうという緩いプロット。
韓国映画といえば、重厚で悪夢のような猟奇的な映画ばっか見ていて唸ってきた。
だが本作はそういう映画ではなくて、
エンターテイメントとしてのコメディで警察モノで、
さらにはサスペンスもアクションもあるという凄まじいエンタメ商業映画。
自分たちの世代ではまだ色んな映画を見る前に体感した劇場版『踊る大捜査線』のような、
地続きの世界を舞台に壮大なエンタメ感とすかさずギャグを入れてくるサービス精神。
これぞ国民的大ヒット映画だ!というような緩いエンタメ映画だった。
うん。面白かった。ひっそりとやるような映画でもないわけでもなく、
いっそ色んなシネコンで大々的に流しても絶対楽しめる映画だと思う。
日本のTV局映画と何ら大差ないのだから。
チキンうまかった
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映画を見終わったあとの夕飯は、
映画内で登場した水原カルビチキンのレシピを作って食べたけど、
すっごい辛かったけどもめっちゃうまかった。
こりゃヒットしちゃいますわ。
唐揚げを屋を真面目に運営していて捜査がおかしなことになって笑った
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なぜお前は唐揚げ屋を手伝わない!!
俺たちは死ぬ気でいつも唐揚げと戦っているのに、
お前は外で車に乗ってるだけだ!と捜査そっちのけで唐揚げ屋で働く面々。
合間合間の逆も笑えたが、
こいつらの頓珍漢な仕事の姿勢がさらに笑えてくる。
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結果張り込み捜査は失敗に終わってしまい、
コ班長は無職になってしまうため、唐揚げ屋を本職にすることにするが、
そこに全国展開のフランチャイズ化の依頼が大手企業からやってくる。
この大手企業の社長が実はコ班長たちが追いかけていた暴力団の親玉。
彼らはそれを知らず、また社長たちもそれを知らない。
相反する二組がまさかの業務提携。
しかも暴力団の親玉たちは、汚名のついた唐揚げ屋を薬物の隠蓑にしようと画策していた。
ここまではまぁまぁ予想できなくもない笑える展開だったが、
ここからがすごかった。
唐揚げ屋を運営する支店がそもそも暴力団の下部組織として、
全くやる気がなく、悪評が出回ってしまう。
唐揚げ屋の生みの親としてコ班長は、
このことに怒りを覚えて、普通の捜査では全く使えない彼らが、
何故か唐揚げのこととなると頭の回転の速さが異常。
絶対麻薬関わってるって何故か気がつかないのがまたすっごく笑えたが、
その後の潜入調査で各店舗を回っているうちにこれ麻薬じゃねってなるまでの、
時間のかかりようという馬鹿さ加減がさらに笑えた。
この真相にたどり着くまでのコントのような展開が他では見たことがない面白さ。
そこからは少し中弛みしたが、それ以上の期待を裏切るエンタメ展開がまさか待ってるとは。
何故彼らは警察官になれたか!?その秘密は最後に明らかに
この麻薬捜査官たち、
こんなにアホで仕事ができないのに何故捜査官になれて、
そしてどうして今でも解散されてないか。
コメディ映画だからだろ?という暗黙知を裏切る怒涛の展開が待ち受けていた。
実はコ班長と新人以外が、
特殊な経歴を持った人だった。
実家が焼肉屋で変顔が特徴マさんは実は柔道のチャンピオン。
そして紅一点の彼女も格闘技のチャンピオン。
クールキャラの彼は軍の特殊部隊出身という、
武闘派とかのレベルではない戦闘力の持ち主たちだった。
体育会系すぎて全然頭が使えない彼らをまとめるコ班長は、
さりげなく伏線があったが、
ゾンビという異名の通り、殴られても刺されても銃で撃たれても死ぬことなく、
犯人を追い詰める恐ろしい精神の持ち主。
そして新人君は韓国内でも過酷な部活動である野球部出身なのだ!え?
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持ち前の特技を終盤で一気に解放してスカッとさせてくれる。
やっぱり映画のクライマックスは戦闘だよな!!と改て感じさせてくれる!
アクションも面白かった。
馬鹿で等身大なキャラクターたちが、
最後は実は特殊なスキルの持ち主だったし、
そこそこ有能だった!というオチもついて面白かった。
てか最初から凶行犯で武闘派集団にいれば良かったのでは、
多分コ班長のゾンビっぷりがないとまとめきれないということなんだと思うが。
音楽良かった
音楽が印象的。
ブラスバンド?ジャズ?
よくわからんがあんまり聞かないタイプな感じで、
劇中の全体のトーンを決めている印象。
この音楽の使い方が、警察スポ根感を妙に醸し出して、
それがどこか戦隊ヒーローものっぽさや、連ドラっぽさを感じさせて、
商業映画だなぁと妙な納得感とアホなのも許せる気持ちになさせてくれた。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7.7/10
・映像のアプローチ 6/10
・映画の美術面 6/10
・キャラクターの魅力 7.7/10
・音楽 8/10
・上映時間と個人的趣味 8/10
72点
お正月休みに見てれば初笑い確定だったな。
コロナウイルスで公開延期が続いているから本作を流せば、いいのではないかと思ったりする。
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