○【76点】機動戦士ガンダムF91【解説 考察 :ガンダム入門としておすすめ】○

機動戦士ガンダムF91

製作

1991年日本映画

UHD購入したが、
HDR失敗??

監督

富野由悠季
Gのレコンギスタ I 行け!コア・ファイター
機動戦士Ζガンダム 星を継ぐ者
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
機動戦士ガンダム

あらすじ

宇宙世紀123年。
人類が宇宙へ移民し、
宇宙世紀が幕を開け100年以上が過ぎた。

44年前に起きた人類同士の
宇宙と地球を舞台にした戦争は、
多くの人類を犠牲とした。
またミノフスキー粒子の登場により
レーダーの使用ができなくなり、
ミサイルなどの
自動追尾攻撃ができなくなる。
戦争は再度有視界戦闘の時代に逆行。
結果人型大型機動兵器
モビルスーツが登場した。

結果的に44年前の戦争は、
試作型モビルスーツのガンダムの登場により、
十分な量産型モビルスーツの開発に成功し、
劣勢だった地球軍が逆転勝利。
宇宙は地球により圧政を敷かれ、
その後も幾度も地球と宇宙の人々は激突。

宇宙世紀105年に起きたマフティーの動乱
による地球に住む特権階級への無差別攻撃
を最後に地球への宇宙の人々の攻撃は収まり
世界は仮初の平和を手にしていた。

宇宙世紀123年3月。
地球に近いコロニー郡、新サイド4にある
フロンティアⅣ。
この地に暮らす人々は、
突如武装蜂起した
民間企業ブッホ・コンツェルンの軍事部門、
クロスボーン・バンガードによって襲撃。

この地の地球軍である地球連邦軍を
壊滅させた彼らは、
フロンティアⅣを占領。
コスモ・バビロニアを建国した。

フロンティアⅣの学生だったシーブックは、
辛くもクロスボーン・バンガードの襲撃から
免がれ、同級生と道中で救助した子供達を
伴いフロンティアⅣからの脱出を試みる。

道中でシーブックは学校のマドンナだった
同級生のセシリーが彼女の義理の父に強引
にどこかへ連れて行かれるのを阻止しようと
するが彼により銃で撃たれてしまい
意識を失う。
シーブックの父により隣のコロニー
フロンティアⅠへ逃げ延びたシーブックと
その友達たち、
彼らは家族や友人を失いながらもどうにか、
地球連邦軍の練習艦に救助されるのだが、
そこでは退役軍人のコズモにより、
クロスボーン・バンガードへの反乱活動が
行われており、
シーブックたちもそれに巻き込まれてしまう。

セシリーはクロスボーン・バンガードの
中枢に招かれる。
彼女はクロスボーン・バンガード総帥の
マイッツァーの血縁者であり孫娘であった。
そこにはマイッツァーの思想に心酔し、
彼の理想のために人類殲滅を志し、
またセシリーの母に逃げられたことで
人体改造を施して鉄の仮面を被った
セシリーの父カロッゾもいた。
セシリーもまた姫として本来の名である
ベラ・ロナに名を改め、
クロスボーン・バンガードの
貴族主義の象徴として戦闘に赴くために、
モビルスーツの操縦を学び戦地に赴く。

シーブックたちが保護された練習艦の
スペースアークには未調整のモビルスーツ
F91が載せられていた。
この機体には特殊な装置が組み込まれており、
その仕組みを知らない整備士たちは、
役立たずのモビルスーツに困っていたのだが、
その特殊装置であるバイオコンピュータの
仕組みを説明していたのは、
シーブックの母親だった。
その話をシーブックの妹のリズは理解し、
それが母とリズの交流方法だったあやとり
を用いた回路だったのだ。
回路構成を再現することに成功し、
起動することに成功したF91は
その姿からガンダムと呼称され、
コズモにより反乱活動の突兵として
戦線に出されることになるのだが、
その操縦をするのはシーブックが選ばれた。

他のパイロット候補生だったビルギット共に
初陣に出るシーブックは、
クロスボーン・バンガードのモビルスーツを
次々と撃墜。
伝説のニュータイプと囃し立て垂れる。

増長したシーブックはセシリーを取り戻すべく、
フロンティアⅣへ潜入し、
セシリーに再会するのだが、
警備員たちに追われることになるが、
父親の助けにより逃げ延びることに成功、
しかし彼らの襲撃により父は絶命してしまう。

フロンティアⅠへの攻撃を開始した
クロスボーン・バンガード。
その中にはセシリーの姿もあった。
追撃に出るシーブックは、
戦場でセシリーと対峙する。

2020年6月16日自宅 UHD鑑賞
2020年27本目



旧作ガンダムUHD化プロジェクト始動

もう買って2年経つの???
2018年6月購入した4KリマスターBOX
この度開封して鑑賞しました。

旧作ガンダムUHD化計画にて
『ガンダム 逆襲のシャア』と
同時に発売された本作。

初のUHD化で旧作ガンダムHDR化という、
超大期待の1本なのですが、

残念ながらUHD版はダメなとこもあります。

今回は完全版のレビューです。

HDRのせいで暗い!そして解像度が上がった結果線がぼやけてることが明確化!

2年間も寝かせていたわけですが、
これについては衝撃的としか、
言いようがない。

画面がBlu-ray時より暗いんです。

上記はHDR効果のせいです。

UHDをHDR非対応のフルHDテレビなどで
見るとわかるのですが、

HDRのせいで、
一番高い明るさが眩しさを感じさせるほどの
光量を出すので、
テレビの持つ本来の明るさの最大値を
そのHDR表現にて最大の明るさになるとこに
合わせれて、それ以外の明るさは極端に
暗くされるため、
HDR非対応のテレビでみると
映像がめちゃめちゃ暗いのだ。

HDR対応のテレビなら、
明るさの階層を明確に調整し、
最大の明るさとそこそこの明るさと
暗さをより細かに分かれて、
素晴らしい映像表現へと昇華される。
『機動戦士ガンダム サンダーボルト
 DECEMBER SKY』や
『劇場版 機動戦士ガンダムOO
―A wakening of the Trailblazer』
『機動戦士ガンダムNT』などの
デジタル作品の時は、
その光量の差なども問題なく、
発色の良さも相まって、
ビーム粒子やバーニアの軌跡や
宇宙の星々など素晴らしかったのだが、
どうやらセルアニメのHDR効果のデジタル
修正は上手くいかなったようで、
画面全体の映像を暗くするという
おかしなことを製作側は行っていた。

もしかしたら使っているXBOXが悪いのかも

極端なぼやけ

これもUHDとして最高の映像が拝めると
思っていた矢先の欠陥。

セル画をアップコンバートすることに
失敗してしまったのか?

それとも取り込むセル画が劣化していたのか?
フィルムが劣化していたのか?

もはや何が原因かわからないです。
むしろ4Kテレビによる高解像度化による、
致し方ない現象なのかもしれないです。
Blu-rayだったら気にならない部分が、
4Kの高解像度化で浮き彫りに
なってしまったのか?

今度『AKIRA』のUHDを見たときに
その答えは導き出されるのでしょうか?

アナログとデジタルの折り合いがつかない
ということが顕著なのか?

それとも再度のUHD版が出るのか?
技術的な失策の原因はわかりませんが、
わざわざ買ったのにと後悔する部分は、
確かにあるんです。

UHDは映像記録メディアの到達点だと
勝手に思い込んでいたのですから。。。

4.1chの音、そして書き込まれた画に感動

と上記のようなディスりもしました、
映像作品としての質は格段に凄いです。
特に90年代はOVAの書き込みがやばい時代。
同時期に販売されていた
『機動戦士ガンダム0083
 STARDUST MEMORY』
の書き込みとか異常じゃないですが、
その線の多さを4Kでより実感できる。
特にクロスボーン・バンガード系列の
モビルスーツはミリタリーチックな曲線が
多いのが特徴的で、挙句に目もモノアイ
じゃなくて特殊ゴーグルチックな
マッシブさがすさまじくて、
武器にもマシンガンやらランサーやら
凄い情報量。
挙句に小型化にともなって放熱フィンなども
多数くっつけられていて、
これまでの宇宙世紀のジオン軍の
丸みを帯びたフォルムとは全く違う系統の
MSデザインが完全に作画の人たちを
過労死に導いている。
ガンダム好きとしては非常にありがたいです。

また音もUHDの容量にふさわしい
高精細な音が収録。
2.0chから4.1chへと進化させた本作。
ありがたいです。

それではF91の感想に移ります。

フォーミュラ ナインティワン

正式タイトルはF91と書いて
フォーミュラ ナインティワンと呼ぶ。
でも劇中では
「シーブックアノーは
ガンダムエフ91でいきます」
って言ってます。

というわけで当時のF1ブームを
新作ガンダムにも取り入れようとしたようで
また劇場公開が91年だったこともあり、
ガンダムフォミュラー91として
新時代のガンダムとして富野大将が
生み出し、テレビシリーズを構想しており、
プロローグとして描いた本作。

ガンダムF91に関しては、
もともとはガンダムではないらしいが、
顔がガンダムに似ているから
ガンダムと呼んだ。

また後付け設定だと思うが、
地球連邦軍の下請け会社として
ガンダムUCによってラプラスの箱と頭首を
失って弱体化したアナハイムに代わり、
地球連邦軍の特殊機関が改名され、
サナリィへとなり、
『ガンダムUC』にも出てきたロトを先駆けに
MSの小型化計画としてフォーミュラ計画が始動

ガンダムタイプ同様にガンタンクや
ガンキャノン、その開発過程でのジムタイプ
など多数が小型化。

ガンダムタイプはF9タイプとして呼称され、
初期型のF90のV装備の進化として
F91が誕生したという設定。

また当初のF1風のデザインが顕著な初期
デザインはF90に採用されたようだ。

しかしフォーミュラというホイールの
剥き出した感じなどは、
胸部のエンジン向きだしな感じや、
バイオコンピュータの放熱のための、
肩のフィンや
背中のエンジンのような冷却部などに
意匠が見られる。

そういった特殊設定を数多く盛り込み、
敵であるクロスボーン・バンガードもまた
貴族主義という独特な考えを持っており、
動乱の宇宙世紀の幕開けの矢先に
映画一作のみで終わってしまったが、

アムロやシャア、そしてニュータイプ論
などガンダムのお約束全てをリセットし、
0から描かれた本作は、
ガンダム入門としてとてもおすすめなのだ

ガンダム大好きな自分としては、
とりあえずのガンダムとして本作を勧めたい

作品としては、
正直説明不足過ぎる。

前述のあらすじも事細かに調べた
結果のあらすじで、
本編は突如謎のロボットたちが、
コロニーに進行してくるところから始まり、
学園祭中の少年少女たちがテロ行為にあい
逃げ惑い、
気がついたらガンダムが出てきて乗るという
物語、人物の背景が全く描かれない。
それでも冒険活劇、
またロボットアニメとしての体裁は
整っており、普通に楽しいし、
富野大将らしい、独特な言い回しでの
個性も十分に感じられるし、
ニュータイプ描写も後半あるので、
楽しく見れる。

残念なことは後の
テレビシリーズを想定していたからか、
キャラクターの描きは放棄した点や
登場人物が多すぎて、ぐちゃぐちゃしている。

映画一本で終わることを想定していれば、
もっと登場人物を減らし、
キャラ描写を濃くしたり、
もっと焦点をどこにするかなど
脚本をよくすることができたと思う。
それでもビルギットなどは名言を吐いたり
していて面白い。

家族の絆で悪を倒す!勧善懲悪なガンダム

ガンダムといえば、
明確な正義の味方がいないし、
敵側にも思想があって戦う。
その現代のスタンダードを
生んだ作品とも言えるが、

今作は新しいことをするためか、
物語は善寄りになってしまっている。

その前にこれはようやく気がついたのだが、
シナリオとしては二つの家族の対比が
ある作品。

シーブックという青年は、
妹の面倒見もいい。
母親は仕事を選んで別居。
父は息子たちを守るために、
奮闘し、劇中で亡くなってしまう。
そんなシーブックが操るのは母親が作った
ガンダムで、妹が解き明かした回路の
おかげで真の力を発揮することに成功。
そして母親は父親の了承を得て、
仕事をしていた。

子供の視点では母不在は辛いが、
物語を追うことで、
立ちはだかる敵を倒すF91が、
家族の愛によって構成されたモノである
ことがわかり、その力を駆使して、
シーブックは幸せを掴む。

逆にシーブックと対比するヒロインの
セシリーは、母親は父に愛想を尽かし、
浮気し別居。
挙句におじいさんが
軍事組織の総帥として独立宣言。
さらには貴族主義という、
選民思想による平等性の廃止。
その思想に傾倒した実の父との対立など、
二つの愛のある家族と愛のない家族の対立
がえがれている。

そこには血の繋がりのない
義理の兄のドレルや貴族主義に傾倒する
ザビーネなどなど一癖も二癖もある
擬似家族があって、広げようもあったのだが、
今作のみの要素。

貴族主義で独立宣言というヨーロッパ調な
意匠が作品の個性を高めている。

またカロッゾの鉄仮面のディテールが
露骨に悪者であり、
そして彼らの本当の目論見が、
選民思想からの人類の粛清という
無差別虐殺だったこともあり
その虐殺を止めようとするシーブックたちの
勧善懲悪のお話になっていて、
ガンダムらしくない作品かもしれない。
テレビシリーズなら地球環境を救うだとか、
腐敗した連邦軍の体制を変えるためだとかの
社会的側面を論じれれれば、
『機動戦士Vガンダム』のように、
敵の言い分というのも少しはあるだろうに。

しかし本作の独立宣言をきっかけに
宇宙世紀は宇宙戦国時代に突入。
各地のスペースコロニーは武装蜂起をして、
戦乱が幕開けするとかしないとか。
結果的に人類は滅亡するらしい。

ロミオとジュリエット要素もあるぜ!

今作がガンダム入門としておすすめなのは、
やはり男女の物語でもあるところ。
宇宙世紀を舞台したガンダムはだいたい
軍隊が舞台で、それに巻き込まれて、
おかしくなったりするのがほとんどだけども
完全に好青年と美人という2人が、
敵味方に分かれて、そして再会し、
強敵と戦うというロマンチックな展開で
2時間で終わるのは本作だけ。

とっつきやすさが異常。

また最終決戦を終えた後も2人の
恋愛要素を描いて幕を閉じるので、
『ガンダム』という概念だけに囚われない
エンタメ要素の高い作品なので非常におすすめ

しかし登場人物多すぎだわ。

お前セシリーの母親だったのか?

レジスタンスの中で、急に出てくる女性がいたが、
あれってセシリーの母親だったのか。
セシリーを取り戻すために、里帰りしたのか。
知らなかった。

カロッゾの素顔とかどうなってんだよ。

あとなんでカロッゾ、宇宙空間で息できて、
コックピットハッチ素手で
こじ開けられるんだよ。
東方不敗かよ。
そして台詞が「怖かろう」なのまじで怖いよ。
その彼が「化け物か?」って言って死ぬの好き

てかそもそもシーブック天才過ぎる。
敵も正規軍ではないとはいえ、
簡単にバッタバッタ敵を倒しすぎでは?
バイオコンピュータの性能や、
母親が作ったことで体が馴染みやすい
というのはあると思うが。

しかしその後クロスボーンガンダムでは、
ザビーネの裏切りにあって片腕失ったりと、
可哀想な目にあうんだよな。

とりあえず辻谷さんの声大好きでした。
お亡くなりになって残念です。

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 6.6/10
・映像のアプローチ 7.5/10
・映画の美術面 9/10
・キャラクターの魅力 8/10
・音楽 8/10
・上映時間と個人的趣味 8/10

76点

終盤の質量を持った残像は
今回の4K版になってかなり追加処理されてた。

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