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◎【76点】ソウルフル・ワールド【解説 考察 :説教臭くて腹立たしいが音楽がやばい】◎

ソウルフル・ワールド

製作

2020年アメリカ映画

『インサイド・ヘッド』に続き観念のアニメ作品

監督

ピート・ドクター
カールじいさんの空飛ぶ家
・モンスターズ・インク
インサイド・ヘッド

あらすじ

現代のアメリカのニューヨーク。
中学校の非常勤講師のジョー・ガードナーは、
ジャズピアニストになることが夢の中年。
学校で音楽の授業にてやる気のない生徒達に
嫌気が差すが、学校側より教師としての
オファーを受ける。
健康保険年金安定した生活を手にする機会を
得た彼だったが、彼の心は
夢見たジャズ・ピアニストとして成功すること
に満たされていた。

そんなある日彼の元にライブハウス仲間より、
ジャズ界のレジェンドのドロシアの
ピアニストに空きがあり、
代理ピアニストのオーディションの機会が舞い込む。
ジョーは演奏を行い、彼の独奏とグルーブは
ドロシアにフィットし、
彼女のピアニストとして今夜の演奏に招かれる。
ついにスターダムの一歩を踏み出した
彼は最高の気分だったのだが、
うっかり蓋が取れたマンホールに落ちてしまい、
彼は死を迎える。

死後の魂の姿となったジョーは、
それを受け入れず、
天に召されるのを拒み、
逆に魂が現世いわゆる地球に行く寸前の
生まれる前の魂達がいる
ユーセミナーに紛れ込む。

その地で彼は、
生まれる前の魂達が、
性格や感情、そして才能を手にすることで
通行証を手にし地球に行けることを知る。
ジョーは戻ろうとするが失敗。
そして彼は魂を導くメンターに
紛れ込んでしまう。
メンターは現世で偉業を成した偉人たちが、
天に召される前に魂達に才能を与える役割だ。
その中でジョーは別人になり代わってしまい
22番の魂のメンターとなるが、
22番はこの地に長い間いて、
どんな偉人のメンターたちでも
導くことができず、
不真面目で人をバカにし、
忌み嫌われていた。
ジョーは22番に事情を話し、
利用しようとし22番も同意する。

22番は抜け道として、
現世で物事に集中し
無の境地に達したがそのまま
精神がおかしくなった人々を
導く現世の魂の1人ムーン・ウィンドに
協力を仰ぎ通行証無しで現世に
戻ろうとするが、興奮したジョーのせいで
22番も現世に送られてしまう。
一命を取り留めていたジョーは意識が戻らず、
猫による謎の治療を行われていたが、
ジョーは猫の体に入ってしまい。
ジョーの体には22番が入ってしまう。

混乱する猫になったジョーは、
どうにか体を取り返すべく、
現世のムーン・ウィンドに会いに行くが、
ジョーの体に入った22番は
体をうまく使うことができず、
トラブルを起こしていた。

そんな矢先展開の管理者の1人が、
魂の数が合わないことに気づき、
調査を行いジョーの魂がないことに
気づきニューヨークへと向かう。

2020年12月27日自宅Disney+鑑賞
2020年79本目



ありがとうDisney+

via GIPHY

世界的なコロナ禍の影響で映画館に客が戻らない。
結果ディズニーは専用配信プラットを用いて、
新作を公開することになった。
しかし『ムーラン』についてはそこから
さらに有料になるという守銭奴っぷりを
披露したがピクサー最新作の本作は、
無事定額配信として追加された。

ありがとうDisney+

しかし本作の予告を劇場で見た時は、
面白くなさそうだったので、
劇場では見ない予定でした。

his
ありがとうDisney+

2020年1月6日現在
IMdbTOP250にて173位として
上位をキープしているが、
今後下がる可能性が高い。

またピート・ドクターが概念の形骸化のアニメで説教くさいものを作りおった

『インサイド・ヘッド』という
号泣地獄のビンボン殺しを行い、
そして説教くさい
成長するには悲しみも必要という
メッセージを描く感動の押し付け。

心の中の感情達という概念をアニメ化する
どこの教育番組だよ?
を超越したピクサーだからできる
ファンタスティック映画にしたわけですが、
※そんなことよりドリカム地獄!!

そんな説教くさい映画を作った
ピート・ドクターが作ったのは、
またも形のないもの
”魂”という概念を擬人化した
アニメーション作品。

今作では、
めちゃめちゃ自己中な中年
ジョー・ガードナーが、
不注意で死んだことを受け入れられず、
他人を犠牲にして蘇り、
自分の夢を達成したが、
実感が湧かず、
罪滅ぼしのように助けてくれた
同じく自己中のビビり野郎を救いに行く。
という好感度0の作品。

その中で自己中で
周りが見えてないが、
無意識に人の才能を見出す力の
あるジョー・ガードナーさんは、
不覚にも同様に生まれることを恐れていた
相棒の22番に偉人たちの誰もが成し得なかった
人間として生きることの素晴らしさを
教示することに成功していた。

また彼自身は常に生きることに喜びを
感じてこれまで生きていたはずなのに
いつしかその感情も自分の中にあると
信じている才能により曇らせてしまっていた。

見ている側にコロナ禍において人生に
鬱屈したそして死を選んでしまう人に対しても
人生の喜び。素晴らしさをもう一度教示するという

どこまでも説教くさい美談

個人的にはジョーがとことん
嫌なやつで、もう一度自分のアイデンティティ?
を取り戻してから改心して22番を救うが、
彼がなぜ許され、
そして彼が何故生きる喜びを見失い、
このような人になってしまったのか?
そのあたりの部分が描かれず、
幼稚でいて可哀想で腹立たしい、
猫のおしゃべりと嫌な野郎という

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最悪なやりとりを映画を完走するために
見なくてはいけないのが失笑でした。

現実はどうだろうか?

みんなジョー・ガードナーのように
自分の夢のために全てを踏み躙り、
そして掴んだ先で無情を
感じたことはないだろうか?

生きる目的は夢を叶えることなのか?

生を得たことに意味はあるのか?

しかしどこまでも走り続け人を
踏み躙るだろう。
それが生きて上り詰めることだろう。
地獄に落ちてほしい。

ただこの映画はそんな人に
赦しを与える。
もう一度生きていいという、
喜びを感じて人を愛してもいいという。

だからこそ言おう

トレント・レズナーと
アッティカス・ロスの音楽最高だった。

正直言えば、
映画においてそんなもの味わいたくもないし、
どうでもいい。
おれはカンフーが見たいし、
圧倒的な映像美を味わいたい。
嫌なやつは許されなくていい
裁かれてほしい。
スカッとしたい。

そうただただトレント・レズナーと
アッティカス・ロスの音楽に癒された。

トレント・レズナーとアッティカス・ロスやば。

魂の世界の映像において
案内人の表現は凄まじかった。

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そしてグレート・ビヨンドこと
天界、死後の世界への入り口の描写は
無と美しさが共存する素晴らしさがあった。

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大画面で見たら息を呑んでしまうだろう。
映画館で見れなかったことが残念だと感じたが、
おそらく映画館には行かなかっただろうな。。

その魂の世界での音楽表現の
禅を感じるエレクトロミュージックが激アツ。
どこかSFチックでいて胸熱。
作業BGMとして流すのもいいかも。
MacBookの起動音のような気持ちよさ。

それが人間界パートではジャズが
流れる世界観なため、
その差がまた最高なのだ。

心地いい音楽と
説教臭いながらも
もう一度生きることについて
考えてほしいというメッセージは、
きっとじじい向けの映画なんだろう。

そしてもう一度子供との一瞬を
思い返してほしい。
ピート・ドクターの贖罪と願いの映画だった。

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 6/10
・映像のアプローチ 9/10
・映画の美術面 8/10
・キャラクターの魅力 6/10
・音楽 10/10
・上映時間と個人的趣味 8/10

76点

主人公が黒人である必然性や
彼の人格の変貌の背景など
シナリオの説得力が欠けていて、
押し付けがましく感じた。

またこの黒人の描き方は必要なのか?
てっきりソウルというタイトルなので、
ソウルミュージックやソウル・ジャズ的な
側面があるかと思ったら、
そういうのも見えてこなくて、
ダブルミーニングに失敗していた印象。

まぁ日本のタイトルは
魂の世界だしね。

his0809
22番のデザインとか捻り欲しかったなぁ。

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his0809
3日に1回更新を予定してます。また来てください!

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