栄光は喜びも悲しみも与える
★この記事をまとめるとこんな感じ★
はじめに
製作
1950年アメリカ映画
怪演と現実と虚構のバランスが見事
監督
ビリー・ワイルダー
・お熱いのがお好き
・アパートの鍵貸します
・麗しのサブリナ
・深夜の告白
ネタバレ あらすじ
2011年2月9日鑑賞2010年度136本目
2022年10月2日自宅U-NEXT鑑賞
2022年40本目
2011年鑑賞時の感想
「古代ハリウッドの裏側に迫るサスペンスの傑作。」
映画オタク必見映画再鑑賞
そんなわけで2022年10月18日時点で
北米の映画データベースサイトの
IMDbのTOP250にて59位という
超高評価作品の
『サンセット大通り』を再鑑賞しました。
監督はビリー・ワイルダー。
内容は往年のハリウッドにて活躍
と言ってもサイレント映画のスターたちが
現実同様にトーキー映画の登場により
映画業界より需要が喪失してしまい
それでももう一度返り咲きたいという
過去の栄光に夢を見た
大スターの妄執の迷宮に踏み込んで知った
クズ野郎のお話。
出演には実際にサイレント映画で活躍した
グロリア・スワンソンさんが
ノーマ・デズモンドを怪演。
アカデミー賞は受賞できなかったが
全てを手に入れた時代の
生活から抜け出せず
人生の頂点をもう一度味わいたいという
欲望と執事により湾曲された
現実を見せ続けられ
妄執の頂点に達して
狂い果てた存在を生み出している。
今見ても色褪せない悲しき等身大の怪物よ
テンポ抜群であっという間に終わる
往年の白黒映画と
侮ってはいけない。
どうも白黒映画かったるいと
思ってしまう自分だが
テンポの良さが凄まじくて
いつの間にか完結してしまう。
現代でもありそうな
おばさん感がやばいし
狂った高畑淳子が演じてそうなキャラ。
主人公のクズっぷりよ
成功をしたが
継続的には成功できず
プライドが高いのか?というキャラで
現在は借金まみれという
転落人生中のジョーさん。
借金取りから隠れようとして
出会ったのがノーマ。
騙そうとはしていないものの
お金には逆らえずぅ。
とそれだけならまだしも
優柔不断なのかノーマとも
肉体関係を持ったり
そして友人の婚約者を
最初は友達ながらも
いつの間にかたぶらかすという
クズっぷり。
実在する映画スターたちが共演
今作が好評なのはそのテンポの良さの
巧みなところもそうだけども
やはりサイレント映画で
活躍した俳優や
実在する映画監督が
映画スタジオにて
撮影中のシーンなどがあるところだったり
往年の映画の時代変化の内幕が
上手いこと内包されているのが
文化点高いんだろうなぁと。
ちょっと前に『キートン将軍』を
チラ見してキートンマジすげぇって
思ってたらそのキートンが
ちゃっかり出てきて笑ったし。
アカデミー賞でお馴染みの
セシル・B・デミルも登場。
そして執事の正体とその俳優さんも
映画監督経験者だったりと
通向けの二重構造が堪らない。
まぁノーマの全盛期が最早
90年以上前で
2020年代視点だと
全くピンとこないんですよね。
もはやマニアの中でもサイレント枠の限定的な人がクッソ楽しめる作品か?
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7.6/10
・映像のアプローチ 8/10
・映画の美術面 7.6/10
・キャラクターの魅力 7/10
・音楽 8/10
・上映時間と個人的趣味 7.3/10
76点
終盤のジョンの俺出てく!
からの若い女登場だったりで
射殺されてからの
ノーマの映画撮影始まった!?
というカミーユの彗星はばー!
みたいな精神崩壊展開までの
怒涛の雪崩れ込みが
時代を全く感じさせなくてすごい。
やはりラストシーンのこれよ
当時の機材全部クソデカなのに
なんでこんなに見やすくて
テンポのいい映画作れるんだよ!
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通販
やっぱりビリー・ワイルダーすっご。
『アパートの鍵貸します』は
オールタイムベスト級に好きです。