★この記事をまとめるとこんな感じ★
- 1 『スーパーガール』感想:一言でいうと
- 2 製作
- 3 概要:DCユニバース大事な2作目で何故か『スーパーガール』
- 4 感想:観客の見たいものと作り手の描きたいことのズレを複数感じた
- 5 賛否両論:本領発揮が終盤までお預けのスーパーガール
- 6 解釈:理解し合う物語ではなく、目的が交差する宇宙人たちの物語
- 7 疑問:ロボは面白いけど映画に必要だった??
- 8 実はクレム超強くね?
- 9 宇宙を舞台にしたことで中途半端なガーディアンズ・オブ・ギャラクシー感。。
- 10 子ども連れ注意:吹替版でも字幕パートが多く未就学児には辛い
- 11 まとめ:作品としては楽しめた
- 12 hisSCORE
- 13 ネタバレ あらすじ
- 14 最後に:ご訪問ありがとうございます
- 15 関連記事
- 16 関連商品
『スーパーガール』感想:一言でいうと
2026年公開のDCユニバース映画第2作『スーパーガール』を、4歳の娘と吹替版で劇場鑑賞しました。この記事では映画『スーパーガール』の感想をネタバレありで書いています。点数は65点。ミリー・オールコックさん演じるカーラはかなり魅力的で、傷ついたアウトサイダー女性がヒーローとして自己受容していく物語としては楽しめました。
一方で、スーパーガールの本領発揮が終盤までお預けになりがちで、弱体化イベントが何度も続くため、ヒーロー映画としての盛り上がりはかなり物足りない印象もありました。ロボの登場、クレムのキャラクター造形、宇宙を舞台にしたスペースオペラ感も、面白い部分はあるものの映画全体を少し散らかしていたと思います。
個人的には、カーラとルーシーが理解し合うバディ映画というより、それぞれ違う倫理観と目的を持った宇宙人たちが、一時的に同じ方向を向いて共闘する映画に見えました。楽しめたけど、DCユニバース第2作目としては不安も残る。そんな惜しい作品でした。
製作
2026年アメリカ映画
ロボ必要だったのか??
監督
クレイグ・ギレスピー
・アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル
・ザ・ブリザード
・フライトナイト/恐怖の夜
・ラースと、その彼女
キャスト
2026年6月28日吹替版劇場鑑賞
2026年21本目
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概要:DCユニバース大事な2作目で何故か『スーパーガール』
ザック・スナイダー監督の体制下のDCエクステンデッド・ユニバースが、ジェームズ・ガン監督の体制下に変更したことで終了。
今回はDCユニバースとしての映画第2作目の『スーパーガール』を鑑賞しました。
DCユニバースとしては、TVドラマシリーズを含めると4作目の本作。TVドラマシリーズは今のところ『ピースメイカー』シーズン2に『スーパーマン』で登場したジャスティス・ギャングのメンバー数名とレックス・ルーサーとその取り巻きぐらいしか関連していない。
今作は前作からどれぐらいの月日が経ったかは不明でしたが、『スーパーマン』のエピローグで登場したアルコール中毒キャラのスーパーガールことカーラを主役にした作品で、彼女の辛い過去とそれを乗り越えて自分の求められる役割を受容する心の旅路と大冒険が描かれた作品。
監督は『アイ,トーニャ』『クルエラ』で、傷ついたアウトサイダーの女性を魅力的に描いてきたクレイグ・ギレスピーさん、前作の終盤で描かれた超人的な力を持ちながら若くしてアルコール中毒のように描かれたアウトサイダーな女性という共通点からして、今作の監督としてはシナジーを感じる人選。
脚本はほぼ新人の俳優出身のアナ・ノゲイラさん。とちょっと謎の人選。

主演のスーパーガールことカーラは『スーパーマン』同様に『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン1で鮮烈な印象を与えてくれた26歳のミリー・オールコックさん。
監督こそヒット作も多数あるが、知名度がやや低い、演技派系のミリー・オールコックさんを主演にし、無名の脚本家という歪な組み合わせでDCユニバース2作目という重責を負った『スーパーガール』
感想としては、やや失敗だったのではない?という印象を受けた。
北米での海外メディアや批評家のレビュー点数を100点満点に換算し、重み付けして平均したスコアであるメタスコアを見ると100点中49点という低評価という期待された大作映画としては、きつい結果という印象。これが65点とかならまだ及第点という感じなのだが。
というわけで詳細レビューを記録していく。
感想:観客の見たいものと作り手の描きたいことのズレを複数感じた
正直楽しめた
正直鑑賞の第一印象は普通に楽しめたなぁという印象。見ていて複数のどうしてこうしてしまったんだろう?という部分は感じることがあったが、そんなの映画マニアぐらいが思うところかなぁと考えるが、ただ全体的には盛り上がりに欠ける印象は強かった。
4歳の娘と一緒に鑑賞したが、娘も最終的には楽しく鑑賞できたようで、もう一度妻と一緒に娘が鑑賞したいと言っていたので、等身大の悩みを持ちながらも強い女性像を描き楽しい映画として成功はしたのかなぁという印象。
一貫してカーラを演じたミリー・オールコックさんの演技力は際立っていて、難しいコミックキャラを悩める原作のギミックをうまく掴み取って、自分のキャラクターとして演じ、演じてて難しいだろう不思議な展開もやり切った印象もあり、彼女の演技力のおかげで楽しく見れたというまとめ方でもいいのかなぁと感じた。
しかしそれでも観客の望むことと作り手のやり口とのアンバランスさ、脚本の方向性の問題のようなものを感じた。
賛否両論:本領発揮が終盤までお預けのスーパーガール
スーパーガールは黄色の太陽を浴びることで超怪力やビーム、冷凍ガス、飛行、超再生などのスーパーマンと同じく人智を超えた力を使うことができる。
その設定については『スーパーマン』や過去のDCコミックス作品の映像化作品で常識というところか。
しかし今作の『スーパーガール』はそのアドバンテージをむしろストレスの原因と感じている面がある。もちろん、彼女が地球に来た経緯の恐ろしい体験や辛い別れがあり、その痛みを考えないために、黄色の太陽がない場所でアルコールを摂取することで、常人と同じくストレスを感じないようにするアルコール依存症という設定を『スーパーマン』からの伏線として描かれる。
全編を通して彼女は自分の力自体を受け入れておらず、スーパーマンであるカルとは違う人間として、苦しみながら日々を送っており、その力をフルパワーで使う機会を逃している。
例えば冒頭の善行を行おうと巨漢と戦うシーンも酔っ払っている。
次の宇宙船のシークエンスで、ようやく黄色の太陽の光線を浴びて力を取り戻し、大暴れを少数に対して行う。
しかし次の戦闘シークエンスでは、毒を飲まされてしまい、体の麻痺と闘いながら行動。
ようやく敵の母船を追い詰めたと思ったら、緑の太陽の光線によって体に毒素が発生し、死の瀬戸際に。
しかしその星は二重太陽で黄色の太陽光を浴びて終盤ようやく本気のパワーを発動し、敵の大群を懲らしめるかと思いきや、
敵側からクリプトナイトの矢を受けて、再びピンチになるが、窮地を救ってもらい、ようやく敵を倒しまくるというわけ。
その肉体的なピンチや合間の休息で彼女は自らの辛い過去をフラッシュバックし、観客にその痛みを共有するわけ。
カルが生まれてすぐに地球に放たれた後、クリプトは一部バリアを使い都市が生き残り、その中でカーラは生まれるわけだが、結局クリプトの鉱石クリプトナイトにより家族が毒に侵され始め、母を失い、父がカーラを救うために、カルの後を追うように宇宙に放たれるが、地球に漂着するが、クリプト語がわからないカルはカーラとコミュニケーションもできず、難民として肉親たちが苦しむのを見て地球に逃れてきたが、自分が地球人を救う立場になるという若者には到底許容できないストレスに心を病んでいるというわけ。
クレイグ・ギレスピー監督らしい、当初アウトサイダーだった彼女が傷ついた心を持ちながらも、母親と父親の遺言とも言える善行を行うこと、そしてその驚異的な力の宿命に立ち向かうことを強いられながらも自分よりも若い少女ルーシーの敵討の物語に巻き込まれながら、最愛の肉親である犬のクリプトの命を救うために、殺し屋である盗賊のクレムを追いかける追跡物語としての活劇。
というわけ、コンセプトとしてはクレイグ・ギレスピー監督はめちゃめちゃハマっているかなぁと思うのだが、前述の通り、映画の盛り上がりがイマイチうまくいっていない。監督のキャラクターの描き方などはそんなに悪くないなぁと思いつつもやはりハリウッドSF大作としてのやり方が全然うまくいっていない印象。
この手の映画に必要な主人公と同じくらい魅力的な敵やその相棒たちという点で、機能していない印象もあった。
解釈:理解し合う物語ではなく、目的が交差する宇宙人たちの物語
本作を見ていて意外だったのは、カーラとルーシーの関係性がいわゆるバディもののように深まっていく映画には見えなかったこと。
家族を失った少女ルーシーと、故郷も家族も失ったカーラ。構造だけ見れば、二人が互いの傷を理解し合い、少しずつ心を通わせていく物語にもできそうではある。しかし実際の映画からは、そこまで分かりやすい交流や理解の物語を描く気配はあまり感じなかった。
むしろ二人はずっと平行線に近い。ルーシーは復讐を果たしたい。カーラはクリプトを救いたいし、自分にできる善い行いをしたい。目的が一時的に一致しているから同行しているだけで、二人の倫理観が完全に重なっているわけではない。
ロボも同じで、彼もカーラと心を通わせる存在ではない。ただ自分の賞金首を追っているだけ。結果的にカーラたちと共闘するが、そこに熱い絆や仲間意識があるわけではない。
そう考えると、本作のDCユニバースにおける宇宙人同士の関係性は、友情や理解ではなく、それぞれの欲望と目的の交差として描かれているようにも見えた。
ラストでカーラがクレムにトドメを刺す場面も、ルーシーと心を通わせた結果というより、カーラ自身が「正しいこと」を選んだ場面に見えた。自分より幼いルーシーに殺しのトラウマを背負わせたくない。しかしクレムのような更生できるはずのない悪党を生かせば、犠牲者はさらに増える。だからカーラは、自分の手でクレムを殺す。
それは綺麗なヒーローの行動ではないかもしれない。だが、母から託された「善き行い」を、カーラなりに実行した場面だったのだと思う。
疑問:ロボは面白いけど映画に必要だった??
今作の前情報の大きなネタの一つであったロボことDCエクステンデッド・ユニバースで『アクアマン』を演じたジェイソン・モモアの再登板。
正直映画のシナリオの整合性としては必要性は全く感じられなかった。
中盤にルーシーと同じく、悪役であるクレムの部下の賞金を狙う存在として突如登場。
毒によって麻痺って本領発揮できないカーラの代わりにバイクなどに乗ってアクションシーンがある。
終盤も何故か、その前の戦いで大暴れしていたのにも関わらず、クレムたちに捕まって牢屋に入れられている不自然な展開。
ロボ自身もセリフでこの違和感にフォローを入れているふざけたノリ。
結果クリプトナイトを使われたカーラの窮地を再び救い、クレムたちの宇宙船を爆破させて去っていくという美味しいとこどりの変な存在。
いなくても映画としては成り立つし、いなかったらカーラの力がより振るえてその前述の物足りなさも解消できたのではないか?と思うわけ。
製作としても無名に近いミリー・オールコックでは力不足と感じ、人気俳優であるジェイソン・モモアの登場が必要と考えたのだろうか?
しかしその行為自体が映画の質を落としてしまったのではないか?と感じるのであった。
いやジェイソン・モモア演じるロボもいいキャラしててとても良かったですよ!!
実はクレム超強くね?
映画見ててびっくりしましたが、ヴィランのクレムさんめちゃめちゃ強くね。
キャラデザとしては何年前だよ?という顔にピアスだらけのクソダサキャラで微妙でしたが、強さ的には本気カーラが殴っても負傷しないめちゃめちゃ強い能力値。
流石に空飛んだりはできないけど、タフネスについてはDC最強級と感じた。
ワンダーウーマンとタイマンしたらクレムが勝つんじゃねぇか?
しかも性格が残念で躊躇せずに人殺しまくるし、何故か部下いっぱいいるしという、強キャラ感がめちゃめちゃあった。
でも服装ダサいしなんか臭そうで、
普通にキャラの作り込みが浅すぎるんだよな。DCユニバースとしてのクリエイティビティ管理が見えてこないので、ワーナーのDC映画の不信感が再熱


宇宙を舞台にしたことで中途半端なガーディアンズ・オブ・ギャラクシー感。。
この手の宇宙を舞台にしたSF映画にありがちな異星人の宇宙人が多種多様なキャラデザ。『スターウォーズ』などの常識を超えた宇宙人デザインなど同じく宇宙を舞台にしたジェームズ・ガンが監督した『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』などもあるわけで今作でも監督がやりたかったのか移動用の宇宙船で宇宙人が大量に登場。DC世界の色々な宇宙人の登場が封を切ったわけだが、そのデザインの凡庸さよ。いっそ全部人間型で制作費を落としても良かったのでは?という気持ちもある。無駄なスペースオペラ感も含まれてしまい、この映画の大事な要素がぶれてしまいとっ散らかってしまっている。
子ども連れ注意:吹替版でも字幕パートが多く未就学児には辛い
子供と見るためにわざわざ音質が低い吹替版を選択して鑑賞しているのに、惑星クリプトンでのパートはゴリゴリに字幕パートです。私も聞きなれないヘブライ語?か何かをアレンジした独特な言語は私でも理解できず字幕を読むしかないわけですが、その字幕ももちろん4歳の娘も理解できるわけなく。
むしろその言語しか使わないパートがあるならそこは吹き替え版でも良かったのではないかと思いました。おそらく地球に降りたとき言語が分からず辛い思いをするという演出をしっかり反映させたかったと思いますが、それが15分ぐらいあるんだから厳しいです。問題行動ですが、娘を膝の上に乗せて、耳元で何を言ってるか略して伝えてあげました。吹替版は字幕表示よりもより正確な口語和訳されていて素晴らしいですが、これはいただけなかったなぁ。
まとめ:作品としては楽しめた
アウトサイダーの女性が、ヒーローとして自己受容をするが、自身の正義である善行のためなら、殺しも厭わないというクレイグ・ギレスピー監督らしいまとめ方は結構良かったのだが、如何せん盛り上がりが遅く、バタバタと場所が変わるのに何度も同じような弱体化イベントがあり、テンポも悪くしており、脚本の出来などが悪かったと感じさせる映画。

hisSCORE
・脚本のユニークさ、濃さ、テーマ性 5.5/10
・映像のアプローチ 7/10
・映画の美術面 6.5/10
・キャラクターの魅力 6.4/10
・音楽 7/10
・上映時間と個人的趣味 7.1/10
65点
悪い点もありますが、キャラクター映画としては及第点という印象。
もっと面白くできたと思うしジェームズ・ガン監督らしい振り切った感じが無いのがやはりシリーズとしては悔やまれる。
また脚本家が今後複数シリーズ作品を扱うので、かなり不安だが、
何故かDCユニバースの次回作がホラー映画としてバットマンの悪役の体を自由自在に変えられる殺人鬼の『クレイフェイス』
すでに10月に全米公開も決定し日本でも10月30日に公開が決定しているようだが、ゴリゴリに体がおかしくなった殺人鬼の映画として子供が見れないホラー映画だが、これの後半にDCユニバースのバットマンを登場させる目論見なのだろうか???
とりあえずそのうちDCユニバースも『ジャスティス・リーグ』に辿り着けず終焉を迎えそう。

MCUも期待作の『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』が公開延期になり作品の連続性が欠けてしまい、下火になってしまった印象。
スーパーヒーロー映画の冬が来てしまうかも。
ネタバレ あらすじ
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