★この記事をまとめるとこんな感じ★
はじめに
製作
2022年アメリカ海外ドラマ
クリエイター
ジェームズ・ガン
主監督・脚本
ジェームズ・ガン
・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
・ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結
・スリザー
監督
グレッグ・モットーラ
※合計2話担当
・デイトリッパー
・スーパーバッド 童貞ウォーズ
・アドベンチャーランドへようこそ
・フレッチ/死体のいる迷路
キャスト
ネタバレ あらすじ
2025年10月12日U-NEXTにて鑑賞完了概要:ビヨンド・ザ・DUEU
2022年にまさかの映画からのスピンオフで生み出された『ピースメイカー』が、まさかのシーズン2が3年の月日を経て登場。ここで注目すべきは、『ピースメイカー』を手がけたジェームズ・ガンがDCUの中心人物に昇格し、彼の手がける3作目のDCU作品という重要な位置付けにもある作品に昇格。先行してDCUの映画作品1作目の『スーパーマン』にてカメオ出演したピースメイカー。思えばDCEUの作品だった今作が、シリーズの幕を閉じた中、そこから潜り抜けて参戦するという不思議な状態。もちろんその改変に伴い世界設定の改変も作品の背景には大幅に関わり、前作のラストではジャスティス・リーグが助けにくるというギャグネタを披露したが、続編ではスーパーマンのヒーロー以外は存在していないため、シーズン2の1話の冒頭から助けに来たの『スーパーマン』で登場したジャスティス・ギャングのグリーンランタンとホークガールとテリフィックに改変されている。また『スーパーマン』の世界設定を引き継ぎ、超能力を持った人間はDCEUではごく一部が確認され始めていたが、DCUは全然古くから超人が存在しているという設定のため、社会問題になっているというわけ。DCUの1作目であるアニメ作品のジェームズ・ガンが監督を勤めた『クリーチャー・コマンドーズ』には超能力を持った怪物がたちが多数登場し、アイアンマンのような力を保持するアーマーも複数あるように見えた。また『クリーチャー・コマンドーズ』からは、主人公とも言えるリーダー役立ったリック・フラッグSr.も登場し、同作で声優を務めたフランク・グリロが『スーパーマン』に続投。

感想:作る意味があったのか?優し過ぎる眼差しの作品
映画でのキモいサイコパス野郎として描かれたピースメイカーがテレビドラマでは父の支配下にある優しい男であったという意外な展開作品として描かれてしまった異色なシリーズ。ただ虫型の宇宙人との戦いなど活躍譚や相棒のビジランテが本来ジェームズ・ガンが生み出すピースメイカーに求められていたことを代行していて、その正体がキモいオタク風の青年というのもギャグセンスが高くてやばかった。
さてさてシーズン2ではシーズン1終盤で父親を殺害したが父のゴーストに精神的に追い詰められてしまうというエピローグがあったがそれは無し。また世界設定も変わってしまい違和感こそあるが、キャラ周りは変わらず、、なのだがどうにもこうにもピースメイカーというかクリス・スミスというキャラクターへの眼差しが優しすぎる。
シーズン1で一緒に戦った人たちはほぼ全員仕事をさせんされてしまっているにも関わらず、友人として集まるという謎の結束があったり、ジェームズ・ガンの妻が演じるエミリア・ハーコートが準主役のヒロインとして完全に昇格している印象。ピースメイカーとは何故か友達以上恋人未満の微妙な関係があったりエミリアがかつてリック・フラッグとセフレだったという設定とか人間関係の混み合い方が異常、そして明確な敵というポジションはいまいちなく、新キャラのアーガスの人々と別次元のお父さんやお兄さんが登場とあるのだが、その部分もクリスの理想の世界という精神性に対する物語としての機能のように、
作品として必要な物語を探した結果、捻り出したという印象もはやクリス・スミスというキャラクターへのジェームズ・ガンへの優しい眼差し、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』『スーパーマン』での優しさや排外主義への態度、悩むアラフォーへの優しさなど、この手の作品に求めいた刺激的なアメコミキャラクターの活躍や敵との戦いではなく、あくまでもクリスの心の変遷や仲間たちの心の変化の数々、またシーズン1でも登場したジュードーマスターが再登場するのだが、やはり優しいジェームズ・ガン、シーズン1で死亡?かと思いきやめちゃめちゃ優しい感じに手厚くフォローされアデバヨの友人になったりする展開へ。もちろんこれはこれで面白いのだが、終始まだかまだかとアクション的な大盛り上がりや悲劇性を求めたらほぼないまま最終回に突撃してしまった。ただまぁクリスへの優しい眼差しは私自身にもあるので、概ね満足ではあるんです。
納得感はあるが:『スーパーマン』2へのブリッジ
ジェームズ・ガンというDCUのメインクリエイターの作品で『スーパーマン』の続編やシリーズでも複数の企画がある状態なので、『スーパーマン』2への布石と思われる展開がボーナスとして描かれる。『スーパーマン』のメインビランであるレックス・ルーサーが普通にゲスト出演し、フラッグとの協力の恩赦で刑を短縮。彼の部下の登場や『スーパーマン』では描けない最低な発言など彼らの人格の詳細が描かれる。また『スーパーマン』の作品の設定に関わる要素も大幅に影響し、異次元空間へのアプローチというSF的展開ががっつり終盤描かれたりと
これは『ピースメイカー』なのか??
という疑問もある。作品として作り手の立場的に脚本がDCUに関わっていくのも納得感はある。そもそもジェームズ・ガンのDCで彼が生み出したと言ってもいいキャラクターはピースメイカーだし、彼らに愛情を注ぐのももちろんわかるし、ジョン・シナが今作で俳優としても一皮剥けて、今作以降のキャラクターに全てクリス・スミスというキャラクターの面影は出てしまったとも言える。納得感はすっごくあるんだけど見たかったのがコレジャナイんです。
流石に嫁贔屓?:エミリアの活躍が多め
前作でもそんなに活躍あった??と思うぐらいエミリアの役割が大きくなった。クリスという人が恋をしてという人間性への焦点合わせと、エミリア自身の人間としての問題。別次元の対照的なエミリアの役割などなどアクションシーン含めてもピースメイカーよりも多いと思った。

やっぱりすごく面白い:別次元の正体
ネタが明かされるまで全くわからなくて驚いたが、クリスの善良な父と兄がいる世界の正体には驚いた。自分が日本人だからわからなかったのか、全然有色人種が確かにいなかった。探せばわかるようなものだったのか、この世界はナチスが勝利し、有色人種は全て隔離されている恐ろしい世界だった。迷い込んだジュードーマスターとアデバヨの合流や、もう1人の自分に会いにいくビジランテ、ビジランテは反政府活動で有色人種解放のために活動してるヤバいやつというのも面白く、父のブルードラゴンたちは政府が悪であることは理解しながらも彼らのために活動するという矛盾を抱える善良さのある人々だった。ジェームズ・ガンの毒はしっかりあって最高でした。
最終回がひどい:あと1話あるかと思ったら強引に終わったしクリフハンガーがやばい
前シリーズもなんだかんだあったけど最終盤では『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』と『スーパーマン』にあった少数VS大軍団の無双グロシーンみたいなのあるってすっごく期待していて、きっと別次元のナチたちをボコボコにするシーンがあるに決まってる、きっと全10話だから9話にあって10話がエピローグ的なのに違いない!って思ったら8話で完結でした。8話見初めてなんか嫌な予感するなぁ。過去回想とかは最終回にやらないようなぁ?と思ったら、シーズン冒頭のエミリアとクリスの蟠りの原因が普通に描かれて、それはそれで優れたドラマ演出でとても質が高った。それに各キャラがシーズン1からシーズン2に失ったものの補填のあるドラマとか異次元のエピローグ的なのも多いんだけど、全くクリスが活躍しないし、ずっと引きこもって心を閉ざす。最後の最後でようやくエミリアが本心をうちあけたらガッツポーズするという愛嬌たっぷりな展開。そこからはなんかわけわからんが、そもそもクリスが悪いことになるのは、自分で選んだことではないことをする時だとアデバヨに諭される。スーサイドスクワッドも命令に従っただけ、父の命令に従って兄を殺したしということでクリスが自分の意思で行動すれば、いいことが起こるということ。ピースメイカーはクリスが望んだことではなかったというわけか。。。仲間たちと一緒にアデバヨがやりたかった民間警備会社っぽいものを設立という謎のラインダンスみたいな展開からのフラッグの復讐で、彼らが見つけた地球とウリふたちの惑星にクリスを実験体と嫌がらせで転送。彼らはここをメタヒューマンの牢獄にしようとしているということでした。
それでシーズン2は完結
???流石にこの展開は多くのファンを失望させていたようでエピソード評価はコレ以外が10点中8点ぐらいなのに対し、6.7点というお気持ち表明したファンがいっぱいいた模様。映像の質と役者陣の演技は満足度高いが流石に脚本が酷かったと思う。
そもそも論、あんまり作る気当初なかったけど、計画的にシーズン2の公開期間がありきでどうしても作らないといけなくて作ったような中身。確かにピースメイカーのその後の話で、かたるべきとしてクリスの心の問題とか異次元倉庫とか確かにあったけどもまさか明確なヴィランも設定しないとは思わなかった。
シーズン1の一部のキャストは優遇しジェームズ・ガンの盟友のマイケル・ルーカーの笑えるキャラの追加とか安定のイーグリーことワッシーとか、『スーパーマン』からのカメオの数々など悪くはないんだけども相変わらず期待していたものとはちょっと違うものだったなぁ。『クリーチャー・コマンドーズ』もなんか尺の配分間違ったような不思議な作品だったので、ジェームズ・ガンはテレビドラマはシリーズ得意ではないのか??
関連記事
通販

広告



















