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○【67点】アルプススタンドのはしの方【解説 考察:傑作青春映画の法則?】○

アルプススタンドのはしの方

製作

2020年日本映画

ツボにハマらなくても
自分語りしたくなったら
それは傑作青春映画とすることにしましょう

あらすじ

現代の日本の兵庫県東部西宮市。
この地にある野球場、いわゆる甲子園球場にて、
全国高等学校野球選手権大会いわゆる
高校野球夏の大会の決勝戦の
1回戦が行われている。

高校球児の憧れの地であるこの場所。
埼玉県代表の東入間高校と強豪校の試合が
行われている。
10代の全てを野球に捧げてきた高校球児の死闘
の中、メインスタンドでは吹奏楽部を中心に
生徒たちが熱い声援を送っている。

だがこの間戦績の端っこの
アルプススタンドのさらにさらに端の方に、
東入間高校の演劇部の高校3年生の安田と
同じく演劇部で親友の田宮は腰を押し付けた。
ルールがわからないまま兵庫県までバスに
乗せられてきた2人は、
わからないなりにも野球観戦を楽しもうと
していたが、
そこに同級生の元野球部の藤野が現れ、
野球知識のない2人に野球のことを解説しだした。

そもそも元野球部なのになぜ隅に藤野が
いるのだろうか?と疑問に思った2人だったが、
田宮は妙に安田に気を使い、そそくさと
どっかへ行こうとしたり、
また同学年で高い学力を持つ宮下も
アルプススタンドの一番後ろ席で
立って応援していて、
そこに転任してきた茶道部の顧問の
厚木先生も現れ、
応援もろくにせず観戦する4人に
大声での応援を強要。

頑張って応援する吹奏楽部の久住は
部長でありながら宮下を学力で抜いた
才女、さらに野球部のエースの園田とも
恋愛関係にある超青春メインストリーム
を突き抜け走っている。

藤野は園田と久住が付き合っていることを
知らずに安田たちに話を聞くべく急接近。
そのうち自分たちの演劇部の話になるのだが、
演劇部の2人には納得できない過去がある中、
藤野も藤野で園田の野球の才能に嫉妬し、
自分の天井を感じて挫折してしまったり、
さらには宮下も園田くんに憧れていて、
久住さんとの恋愛関係にめちゃめちゃ興味を
持ってしまったりとアルプススタンドの端の方で
横道にそれた青春が爆発する中、
またも厚木先生が現れるのだが

2020年8月9日劇場鑑賞 2020年42本目



高校演劇からまさかの実写映画化

twitteやフィルマークスなどで好評の本作を
自分もコロナ禍ながら勇気を出して都会で鑑賞。

原作は高校演劇という映画ファンからしたら
かなり亜流なとこから出てきたなぁと衝撃的。
高校生が書いたわけではないが、
大評判になった挙句、
再度東京で映画関係出身の人がプロ版にリメイク。
その1年後の現在に実写映画化になったわけで、
色々と制作の人の手腕というか
ビジネス能力というか
メディアミックス能力とマーチャンダイジング
能力がすさまじいなぁと感じる。

俳優陣はほぼプロ舞台版の方を流用。
脚本はやはり違いはあるが、
舞台で研ぎ澄まされた演技力が映画でも
爆発しており生々しい演技力が垣間見れて、
無名の俳優さんの演技力とは思えない
質の高い演技に圧倒された。

監督の経歴もびっくりなのが、
ゴリゴリのベテランピンク映画監督の方。
されどピンク映画といえど、
最近見かけないけど園子温や周防正行も
ポルノ映画出身で邦画界で成功を収めた監督。
今後もしかしたらメジャー映画をばんばん
監督するような人になるかもしれないし、
園子温のような悪趣味映画監督として
高いセンスを発揮するかもしれない。

むしろ監督のセンスは抜群で、
実際のところ舞台の映画化であって、
終始会話劇なのだ。
それを長回しでうまく収めながらも
ギャグ要素や僅かなカット割を印象に
使い、低予算ながらも映画としての
手腕というものが垣間見られて、
スキルの高さを実感できるのだが。

結局終始会話劇なので映画としては物足りなくて、自分には合わなかった

口コミ話題作だったので、
大いに期待したのだが、
正直思ったよりは楽しめなかった。

生々しい青春を切り取った会話劇映画なため、
映画に求めるカタルシスが自分には当てはまらず、
この程度なら家でも魅力を十分楽しめたなぁ。

と思ってしまったのだ。

あくまでも野球は見せない。
そりゃそうだろな。
タイトル通り、
メインの青春ロードを歩けなかった。
それてしまった。
そんなものがあるのを知らなかった。

そういう人たちの思考と
辛い経験のぶつかり合いで、
メインじゃない青春ロードの葛藤、
そして「しょうがない」で終わらせちゃいけない!
という大人の論理にぶつかる意地のような部分
しょうがないで終わらしたら青春が爆発しない!
みたいな青春賛歌のような部分が、
まぁそこそこ面白いのだが。

自分はしょうがないことはしょうがないと思わないとやってけないタイプの人間なんで、
しょうがないんだよと思ってしまった。

観賞後に自分語りがしたくなる青春映画は傑作だって最近わかったんです。

『WAVES/ウェイブス』を見たときもありましたが、
描かれる青春要素に対して
「おれの青春はこんなだった」と語りたくなる
映画は傑作青春映画なんだなって最近思ったのです。

この映画のエンディング10代だったらハマってたな
とかそこはさておき。

おれだったらそもそも甲子園の応援に行きたいって
思ったけど、寝坊して行けなかった。
あそこの中のどこにもいないなと思ってしまった。

それはそれでまぁ辛いんですが、
そんなことを思わせてしまうぐらい
この映画の青春描写は細かく、
そして奥ゆかしい。

ギャグ要素や、
こじつけっぽいラストもありますが、
30代になって自分の免疫の衰えのような
ものを感じてようやくわかるのです。
おれおっさんになったなぁって、
そして自分にはあの輝いてた感覚が
あったのかなかったのか?
ぼっちロードを走り始めていたから、
味わいたかった淡い青春、
高校生活を24カラットぐらい輝かせたかった。
と思っても今でも面倒だな、
俺は静かに自分の好きなことをしたいと
思ってしまう。
今と変わらないマイペースクソ野郎でした。

ちなみに『WAVES/ウェイブス』もおすすめです。
◎【80点】WAVES/ウェイブス【解説 考察 :感想が自分語りポエムになるタイプの映画】◎

見たことないが評判だった
『セトウツミ』とかもこういう映画なのかな?

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7.6/10
・映像のアプローチ 6/10
・映画の美術面 6/10
・キャラクターの魅力 7/10
・音楽 6/10
・上映時間と個人的趣味 6.8/10

67点

そういえば隣のおっさんがむちゃくちゃ
終盤号泣していたなぁ。

こういう映画を10代が見たら、
何を感じるのかな。
青春の俯瞰による
青春を再開発しなきゃ!
ってなるのかな?

通販

個人的に黒木ひかりが結構可愛かったが、
『ウルトラマンZ』でちょっとむさい感じ
の三枚目よりのアイドルキャラで熱くて、
演技の幅が結構あって、
今後伸びていく俳優さんなのかな?
って思ったけど結構あざとそうだなと
思ったり。

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