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☆【91点】ミッチェル家とマシンの反乱【解説 考察:そしてタピオカを解き放つ】☆

製作

2021年アメリカ映画

映像革命後のアニメ映画

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制作

フィル・ロード
クリス・ミラー

スパイダーマン: スパイダーバース
レゴ ムービー 2

ネタバレ あらすじ

現代のアメリカ中西部
ミシガン州ケンウッド。

ミッチェル家の長女のケイティは
幼い頃から風変わりで友達が少なかったが、
自己表現として映像制作に長けていた。
彼女は将来を映画監督になることを志望し、
西海岸にある芸術大学に合格する。

しかし父リックはデジタル技術に疎く
自然を愛し、キャンプ大好きの山男系。
ミッチェルとうまく交流ができず、
ついつい文句を言ったり、
彼女の進路を遮ろうとしてしまう為、
ミッチェルとはずっと不仲だ。

大学入寮前夜、
最後の晩餐にて彼女の自主制作作品を
見ることになったリックは、
動画を最後まで見なかった。
嫌気がさしたミッチェルは動画を
見ていたノートパソコンをリックとの
いざこざで壊してしまう。

最悪な事態に陥ったリックは、
娘との思い出のビデオを見ながら
あることを思いついてしまった。

翌日飛行機にて大学に向かおうとした
ミッチェルの前にまさかの
リックと母リンダと大親友で恐竜オタクの
弟のアーロンが自家用車に荷物を積んでいた。
父の一方的なアイデアで大学まで
車で旅行することになったのだ。
だいだい4日間ぐらいかかると思われる
ロードトリップ。
道中相変わらずの父の思いつきで、
険しい山道に入って事故に陥ったり、
観光で寄り道したりと
大幅に時間がかかりながらも
合間で動画制作を続けるミッチェルだった。

一方西海岸にある大手テクノロジー企業パル
創始者のマークは新商品の発表会を開催
ステージで彼は、
人工知能搭載家庭用アシスタントロボを発表。
全自動で家事を行える次世代商品。
その発表開催中、
マークが作ったヴァーチャルアシスタントAI
パルを旧式として廃棄してしまう。

しかしそれに対して怒り狂ったパルは、
ロボットたちにすでに独自指令ができる
プログラムを組んでおり、
その場でパルは生産された全ての
ロボットを手中に収め、
人間を捕縛し始めた。

パル社の機器全てを乗っ取ったパル。
恐竜ショップに来ていた
ミッチェル家もロボットに襲撃される。

運良く大規模襲撃からの逃れた
ミッチェル家は、捕まらなかった人類は
彼らだけだった。
壊れたロボットを仲間にした家族は
人類を救うためキルコードを
アップロードできるパルショップのある
130キロ先のショッピングモールへ向かう。

2021年5月1日自宅Netflix鑑賞
2021年25本目



『スパイダーバース』チームの最新作

世界を救えるのは不仲なミッチェル家だけ?

『スパイダーマン: スパイダーバース』制作者の
フィル・ロードとクリストファー・ミラーが
またもSONYと組んでアニメ映画を制作。

監督はディズニープラスで配信中の
マイルド・クレイジーなアニメ作品
『怪奇ゾーン グラビティフォールズ』の
脚本家が担当。

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現代を舞台に
欠点のある個性の強い家族のロードトリップが
世界の危機を救うという
ファミリーコメディSFアドベンチャー。

当初劇場公開を想定してたが、
コロナ禍のためNetflixと契約し、
全米公開から1週間で日本でも配信

正直Netflixで見れなかったらこの絵面だったら見なかったと思う作品。
マジでNetflixありがとう

クレイジーな表現満載!アニメ映像革命後のアニメ映画!

『スパイダーバース』での
アートそのものが動くような
レイヤー1枚1枚を感じさせるような
2D感のある映像ながらもしっかりとした
3D映像感や、
独特なコミック調の変わったエフェクトを
盛り込んだような、
コンセプトアートそのものを映像に
落とし込んだような凄さが、
今作でも健在。

根本はフィル・ロードとクリス・ミラーが
製作した
『くもりときどき、ミートボール』調の
人間キャラが活躍する映像だが、
キャラクターの映像の淵を見ると
色鉛筆でなぞったようなレイヤーを
引き立たせる独特な映像が見れる。

そして劇中写真には、
手書き感のあるコンセプトアートそのものを
盛り込んだような映像になったり、

劇中の途中で遊び心たっぷりで
いかれた演出が盛り込まれて、

物語展開ではなく予想もできない演出が多数盛り込まれて楽しい

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もちろん物語展開というかキャラクター展開については、
終盤びっくりするようなことが
お母さんに待ち受けている。

変わってても良いという肯定感を味わって

風変わりな作風の多い
フィル・ロード・クリス・ミラー組は
今作でも変わらず、
個性について肯定感たっぷりに
愛を持ってストーリーテリングしている。

今作では、
自分自身をよく理解できず、
世間に溶け込めなかったが、
映像制作にずっと情熱を持っていた
長女ケイティを主人公として、
そしておそらく同じくらい変わり者で
自然を愛しているが、
家族のために愛するものを捨てて、
一家の長として生きている父リックの
確執と家族の再生を心より願う
母のリンダ(1人だけ
ケイトの想像するマッドマックスしてる)
そして同じくらい狂ってるけど
意外と常識人のアーロン。

映画を見ていると
彼らが世界を救うというのは
いまいち納得いかないし
それこそ映画だからだなぁとか
思えたりするけども
映画を見進めていけば、
個性が強い彼らだからこそ
このAIの反乱から人類を救えるんだと
思える絶妙なシナリオがとても良いし、
(愛嬌MAXのダメ犬モンチーの存在大き過ぎ)

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ケイティの永続的な父への愛、
そして父の不器用な愛が描かれ
合致する終盤は
アクションカタルシスも含めて

大いに感動し、大いに涙が出る

なんだかんだ芸大の学費を払える
リックは男としてマジで立派だと思う。

巧みな現代の価値観を反映

すげぇなぁって思うのは
映像表現や物語だけじゃなくて、
価値観をうまくサンプリングできてるのに
感動した。

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スマフォに搭載されたAIが反乱は
驚きを感じないが、
スマフォのAIを盛り込んだ
ロボットなんて面白い。
スマフォ加工アプリを巧みに使う家族。

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そしてケイティは
ジェンダーについての認識がなく、
結果的に彼女が同性愛者として
描かれ、それが偏って物語の主に
置かれる要素ではなく、
個性でもなんでもない当たり前の
趣向として描いてる点は、
はっきり言って驚いた。
そのさりげなさが
現代の価値観に沿ってて感動している。

あと爆笑サル動画との合成何度見ても笑える

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 8.9/10
・映像のアプローチ 9.5/10
・映画の美術面 10/10
・キャラクターの魅力 9/10
・音楽 8/10
・上映時間と個人的趣味 9/10

91点

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時折実写写真とかあってさすが。
『怪奇ゾーン グラビティフォールズ』も
見ることにしたし、
見ていて普通に面白い。

タピオカを解き放て

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吹き替えでも再鑑賞しちゃいましたが、
ラスト泣けた。
劇中で流れる歌の
マイアヒーが懐かしい。
高校時代踊ったわ。
海外でも評価クッソ高いのは、
多分ジェンダー描写のおかげだよね。

his0809
3日に1回更新を予定してます。また来てください!

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