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◎【79点】グラディエーター【解説 考察 :そしてソード&サンダルは蘇り】◎

グラディエーター

製作

2000年アメリカ映画

ラッセル・クロウが
強くて面白い

監督

リドリー・スコット
・ブレードランナー
・テルマ&ルイーズ
オデッセイ
アメリカン・ギャングスター

キャスト

ラッセル・クロウ
レ・ミゼラブル
・ビューティフル・マインド
L.A.コンフィデンシャル
マン・オブ・スティール

ホアキン・フェニックス
her/世界でひとつの彼女
ウォーク・ザ・ライン/君につづく道
ザ・マスター
・サイン

ジャイモン・フンスー
・ブラッド・ダイヤモンド
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
・アミスタッド
キャプテン・マーベル

あらすじ

西暦180年。
スペイン系ローマ人のマキシマス(ラッセル・クロウ)はローマ帝国の将軍だ。
平民出身の彼は嫁と息子を置いてドイツのゲルマン民族との戦いに出征していた。
マキシマスの勇猛果敢な武勇と部下たちの厚い信頼の力でゲルマン民族を打ち破る。

戦に参加していた年老いたローマ帝国の皇帝アウレリスは貴族主義の政治やこれ以上の侵略は、
帝国存続の危機と感じ、アウレリスは市民との共和制をしようと考え、
次期皇帝を平民出身のマキシマスにしようと考えていた。
アウレリスはその意思をマキシマスに伝える。
しかしアウレリスには実の息子のコモドゥス(ホアキン・フェニックス)がいた。
コモドゥスは勇猛果敢な武勇や平民のことなどを考えず、私利私欲を満たし、卑怯な人間だった。
アウレリスはコモドゥスに皇帝の資格が備わっていないことを説き、
またその原因は自分にあったとコモドゥスに詫びる。
コモドゥスは父アウレリスが自分に王位を継承する意思がないことしり、
また自分よりもマキシマスに愛情を注いでいることなどを含め精神的ストレスは限界に達しアウレリスを殺害。

コモドゥスはアウレリスが病死したことを戦地で告げる。
そして自身が次の皇帝となることを告げ、また自分に従わないものを裁くことにする。
謀反をしたと感じたマキシマスだったが、マキシマスの友人たちは全員コモドゥスの味方となり、
マキシマスは拘束され処刑されることになる。

処刑時に隙を狙い脱出した彼は、
急いで自宅に帰るが、すでに自宅はローマ軍により襲撃を受けて2人は骸となっていた。
マキシマスは不眠不休でこの地に来たが、ショックで気を失う。
そんな彼を奴隷商人が拾い、マキシマスは剣闘士になるのだった。

奇しくも民衆には剣闘士の殺し合いが流行。
最大の闘技場で一大イベントが開催され、
そこで名を挙げたマキシマスとコモドゥスは再会するのだった。

2019年8月18日自宅UHD鑑賞 2019年69本目



エクステンテッド・エディションを鑑賞してみた。

いつものIMDbTOP250を見ようの企画。
2019年9月9日時点で42位。
もちろん過去に鑑賞したことあるけど。
いまいち覚えてない。

意外にもリドリー・スコット監督作品では、IMDb上では1番評価の高い本作。
個人的には『エイリアン』と『オデッセイ』の方が好き。

つい先日見たような記憶があったので、再鑑賞に向けてそんなに高い意欲はなかったのだが、
存在の知らなかったエクステンテッド・エディションが存在しているとのことで、
それがUHDに収録しているのでNetflixで見放題だったが、購入して視聴。
2005年に製作されたエクステンテッド・エディションでは171分となり、通常版が155分なのに対して、
16分も長くなっている。
ちなみにせっかくエクステンテッド・エディションを見たのに、
どこが追加されたか自分にはわからなかった。。。。
(え。)

そして「ソード&サンダル」は復活した

1950年代ぐらいから1980年までイタリアで製作された低予算映画のジャンル。
サンダルを履いた筋骨隆々の半裸の男が美女を救うために剣で戦う、
古代ローマやコロシアムを舞台にした映画。
当時はシリーズものや同じ内容のようなものを大量生産して、
商業的に成功をしていた模様だが、
アメリカからの西部劇逆輸入のマカロニウェスタンの流行により一気に収束。
そんなこんなでしばらく製作されてこなかった。
アメリカでも60年代ぐらいまでは同様な歴史劇は映画化されてきたが、
スタジオ映画崩壊やニューシネマの勃興によって一気に廃れたが、
本作の公開と結果的にアカデミー賞作品賞受賞ということを受けて、
同様のジャンルが大量の制作費をかけてアメリカでも再製作され、
ほとんどが大赤字、一部では大成功を収めた。
特に『300』の製作があったのは本作のヒットのおかげだったのかもしれない。
この映画がなければザック・スナイダーが『BVS』を作ることもなかったのかもしれない。
ジャンル映画を復活させたリドリー・スコットとラッセル・クロウのコンビはとても偉大だ。
近年だと『ゲーム・オブ・スローンズ』も一部のシーンでは本作の影響下にあることは間違いないと思う。

ラッセル・クロウの出世作

via GIPHY

1997年の『L.A.コンフィデンシャル』で一気に存在感を出したラッセル・クロウ。
2000年に『グラディエーター』でアカデミー賞主演男優賞を受賞。
そこから一気にブルドック顔のしゃがれ声おじさんとしての存在感を映画界で発揮、
「ソード&サンダル」系の史劇映画への重宝意外にも、
乱暴だけど繊細、アル中っぽいけど泣き虫な感じの犬顔としての圧倒的な映画スターのポジションを確立。
大作映画での爆発力がすごい俳優さんなので今後の大作映画の出演がとても楽しみ。

ラッセル・クロウが強い!

via GIPHY

再度早送りで通常版をNetflixで、エクステンテッド版をUHDでチェック。
コロシアムのシーン全部面白い。
冒頭の戦場シーンもそこそこいいが、
コロシアムでのギリギリの状況で困った顔で戦うラッセル・クロウが素敵。
鎖をつながれて二人三脚状態での最初の戦い。
マッドマックス風の鎧をつけたやつらを単独で殺しまくるラッセル・クロウ
途中で二刀流を披露するのも素敵
そしてチーム戦でベン・ハー風の戦いを元司令官の技術で圧倒的勝利を手にする戦い。

via GIPHY

その時の馬にまたがって仮面をつけて勝利のポーズをする姿がかっこよすぎ。
元チャンピオンとの後ろさがったら虎に襲われる門前の狼 後門の虎。

via GIPHY

そして最終決戦。

全てのカットが細かく割りながら、大迫力。
そしてハンス・ジマーの『パイレーツ・オブ・カリビアン』を彷彿させる音楽の数々が
胸を踊らす。

ジマー先生節炸裂

どう聞いても『パイレーツ・オブ・カリビアン』なのだが、
スケールのでかいオーケストラ風なシンセサイザーがジマー証な感じで印象的。
これぞ00年代の幕開け!

エクステンテッド版だとホアキンのキモさ倍増

再度チェックしたが、ホアキンのシーンが若干増量。
ホアキンが苛立ったり、ホアキンが子供に迫ったり、
ホアキンが姉に迫ったり。
ホアキンのコモドゥスの悲しさが倍増。

via GIPHY

1番のキモさは、なぜか上裸で周りの取り巻きと剣の訓練をして、
四方八方からの剣を裁く謎トレーニング。
強さよりを自身の自惚れを磨いていてキモさ倍増。
戦闘シーンよりも会話シーンが全体的に増えてました。

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7.5/10
・映像のアプローチ 8/10
・映画の美術面 9/10
・キャラクターの魅力 7.5/10
・音楽 8.3/10
・上映時間と個人的趣味 7.9/10

79点

いろんな複雑な要素が混じった映画。
音楽のジマーさん。
元司令官から奴隷になって復讐者から圧政の希望のようになるラッセル・クロウ。
最初の戦場から一気に奴隷になる男がコロシアムで成り上がって、
革命を起こそうとするが失敗して悲劇的なラストへと進む複雑な物語。
それを今作でリドリー・スコットが調和させたのかというとよくわからない。
リドリー・スコットの持ち味があったのかなかったのか?
コロシアムのシーンの面白さはリドリー・スコットの力なのか?
いまいちよくわからない不思議な映画。
あとちょっと長いのが辛い。
とりあえずソード&サンダルは復活し、
本作を史実と勘違いした人が増えてやばいらしい。笑

via GIPHY

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