◎【80点】ダンケルク【解説 考察 :グランドシネマサンシャインにて鑑賞】◎

ダンケルク

製作

2017年イギリスアメリカフランスオランダ映画

グランドシネマサンシャイン
ありがとう

監督

クリストファー・ノーラン
・プレステージ
インターステラー
インセプション
ダークナイト

キャスト

フィン・ホワイトヘッド
ブラック・ミラー: バンダースナッチ
バリー・コーガン
・聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア
・アメリカン・アニマルズ
・ベルファスト71
マーク・ライランス
ブリッジ・オブ・スパイ
・BFG: ビッグ・フレンドリー・ジャイアント
・ザ・ガンマン
・レディ・プレイヤー1
トム・ハーディ
インセプション
ダークナイト ライジング
・オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分
マッドマックス 怒りのデス・ロード
キリアン・マーフィー
・28日後…
インセプション
・パニック・フライト
・サンシャイン 2057
ケネス・ブラナー
・ハムレット
・オリエント急行殺人事件
・ヘンリー五世
・から騒ぎ

あらすじ

1940年フランスのダンケルク海岸。
イギリス軍とフランス軍はドイツとの戦いに敗北し、撤退を余儀なくされる。
しかし撤退するにも船もなく、全滅の危機に瀕していた。

その視点を陸での沿岸部での出来事をイギリス陸軍の二等兵で10代の青年トミー(フィン・ホワイトヘッド)の奔走する1週間の日々と一市民であるイギリス人のミスター・ドーソン(マーク・ライランス)とその息子とその友人のジョージ(バリー・コーガン)がダンケルク海岸まで向かう1日、そしてイギリス空軍のスピット・ファイアを操るファリア(トム・ハーディー)の1時間を描いた映画。

2019年8月25日4KレーザーIMAX劇場再鑑賞 2019年70本目



グランドシネマサンシャインにて再びIMAX4Kレーザー版鑑賞

グランドシネマサンシャインのこけら落としで1日だけ限定公開された本作だったが、
再度2週間の限定上映を行なっていただいたので、
劇場にて再鑑賞することができた。
この設備ではIMAXフィルムでの通常の上映サイズ1.43:1がより実感できる仕様なのだが、
日本ではこれまで大阪にしかなかった。

そういうわけで2017年にも大阪のエキスポシティにてIMAX4Kレーザーにて鑑賞したが、
その衝撃はすごかった。
正方形にも思える今までに見たことのない縦にも大きいスクリーン。
そして圧倒的な発色ときめ細かい解像度にびっくりした。
当時は無職だったが、それでも見たくて
大阪まで夜行バスを使って遠征した甲斐があったなと思う。

それにしても東京でついに4KレーザーでしかもW25.8m×H18.9mの比率約2:1が拝める日が来たなんて、IMAXを初めて川崎の109シネマズで『トランスフォーマー リベンジ』を見て大興奮した自分としては、本当に嬉しい。
大きさ的にはお台場にある等身大のガンダムぐらいの大きさなんだよなぁ。
本当にでかい!
そしてそれこそが本当のIMAX体験。
最大は今のとこシドニーの縦36mという約2倍の大きさ。
いつかは見て見たいと思うが、貧困層なのでオーストラリア旅行は遠い未来かな。。。

今まで近所で見てきた2KIMAXやら川崎に増設された4Kレーザーともついにおさらばし、
1.43:1というIMAX比率でのIMAX鑑賞がちゃんと体感できる。
至高の喜び。
しかし現状IMAXフィルムで撮影されているらしき映画が日本公開だと年末恒例のスターウォーズなんだよなぁという悩み。あのビッグバン級にでかくなって超高解像度で映し出される映画ファン至高の瞬間をはやく体験したいなぁ。
『ダークナイト』再上映してくれないかなぁーーーー。

ノーラン先生の映画へのアプローチ

ノーラン先生が映画に対して、映画的な娯楽要素よりも
映画としての次の体験やら、
自身の追い求める物語の具現化。

完全に今作は他の映画とは違う、物語を極力排した、体感型映画だったわけです。

第2次世界大戦にて、アメリカがまだ参戦していない頃に、ナチスドイツの快進撃によりフランスが侵攻され、撤退を余儀なくされたイギリス兵。
でも帰還するにも船はないし、容赦ない追撃もあって、
このままではイギリス軍壊滅!!って時に、
10代の戦地に赴いた少年は、生き残るために、奔走するという、
陸目線での物語と、

via GIPHY

その危機にイギリス市民として救出に行こうとするおっさんとその息子と友達のちょっとした船旅サスペンス。

via GIPHY

さらには空手の飛行任務を行ういつもホゴホゴ行ってるトム・ハーディさんの孤独なエースパイロット劇の3つのわずかな時間を描いた物語を通して、
戦争の恐ろしさとその界隈の行動や、葛藤をミニマムソリッドに描いた体感型の映画。

普通に描かず3つの時間軸をごちゃ混ぜにしている点は、
映画的に奥深さを加えようとノーラン先生の工夫が見て取れるが、
その面がむしろあいかわらずのノーラントリックやぞどや!俺すごいやろ!感があってなんとも言い難いが、本当にノーランがやりたかったことは、
俺の大好きなIMAXで、戦場を独自視点で描いてやるぜ!
なので、まさに空のシーンでは、本当に空を飛んでいるような浮遊感を最大フレームのIMAX映像では感じることができ、映像以外にもプロペラ機のエンジン音や時に轟音で迫ってくる敵の銃撃の音など、音による錯覚がさらなる臨場感を高め、
映画体験とは別物のノーランによる戦争体験が実感できるので、
ノーラン先生はすごかった。

劇中ではわずかな時間しか描かれないが、その中でも人物描写をしないわけでもなく、
それぞれに葛藤と決断が幾重にもあり、そして最後には帰還という帰結も描かれていて、
物語がないわけでも葛藤がないわけでもなく、地獄参加型映画としては、映画としてまとまっていて面白い。
また意外にもノーラン作品の常連だったキリアン・マーフィーがさりげなくパートごとに顔を出している点や、最終的にリンクする主人公などもちょっと面白いが、
最終的にはどれがどれだか整理しようとすると混乱するのは、あいかわらずのノーラン先生適当だなって、思ったりもする。

映画技術追求型監督

ノーラン先生といえばIMAXおじさんというのは『ダークナイト』の成功以来変わらないわけで、
そんなノーランおじさんは、言ってしまえばジェームズ・キャメロン監督と同じ枠組みの映画監督なんだなと。

キャメロンは『アバター』での3D製作以降はライフスタイルをアバターに捧げている印象で、
それまでも『タイタニック』も技術革新的な部分は非常にあったと思う。
3Dがここまで普及したのはキャメロンの影響だと思うし、
今後も何かしらの技術革新をキャメロンは行うのかなと思う。

それに対してのノーラン先生は、技術革新というよりは、
映画本来の持ち味であるフィルム撮影の文化を継承し、
その最先端であるIMAXのフィルム撮影で、自身の作品を製作している。
タランティーノもフィルム至上主義だが、65mmで撮影してフィルム上映を至上としていて素晴らしいが、
上映可能施設がごくわずかになっている。
タランティーノ自身が経営している映画館などで上映可能らしいのだが、
日本では到底上映不可能。
それに対してノーランとIMAXのタッグは、デジタル化したものだが、
施設によっては監督の意図したものに非常に近いものが上映可能。
ノーランのすごいところはやっぱり大衆とシネフィルとも言える非常にマニアックな文化を混在させることにとてもふまく付加価値を与えている。
商業的にも文化的にもアート的にも絶妙なバランスが取れるのがすごい。

さらには、近年では『2001年宇宙の旅』を70mmプリントを補修の監修を行い、上映可能施設での再上映を行なう中心人物となった。
自分も東京の京橋にある国立映画アーカイブにて鑑賞することができたが、フィルム元来の発色のすごさにはびっくりした。
日本ではここでしか上映できず、またスクリーンサイズもとても小さく、異常なまでに決めの細かい高解像度と発色を味わうことができたが、
本来なら超大スクリーンで高精度を感じる最大の解像度映画で、わずかなフィルム粒子に心を踊らすことのできるもになっただろうが、
それは日本では体感できなかったが、ノーランはその当時のフィルム上映の感動を現代に蘇らせて、
そしてフィルムの素晴らしさを普及させるキャメロンの最新時代を築くやり方とは逆で、
映画本来の良さを思い出させ、自分自身もその技術で素晴らしい作品を作ろうとする。
ちょっとクセが強すぎて映画内でのノーランのドヤ顔がちらついてくるのは残念だが、
ノーラン先生00年代に登場した監督の中で偉大すぎる。

いまではチャゼルがフォロワーとして、『ファーストマン』でCGではなく実際の映像を超大型LEDモニターに流してIMAXフィルムで撮影させるという、
凄まじい手法を生み出して、19年の映画製作、ドラマ製作のスタンダードになってしまったようで、
ノーラン先生の影響力マジ半端ない。
『メメント』で登場してきた監督とは思えない。

フィルムからのIMAXフィルム化がたまらない。

グランドシネマサンシャインやエキスポシティでの鑑賞になると
フィルムの映像とIMAXフィルムの映像が交互に流れて面白い。
フィルムの粒子感の強い映像と青い色合いに対してのIMAXフィルムの超高解像度での質感や臨場感がやばい。
ほんとうだったら全部IMAXで撮影したかったんだと思うが、船が小さすぎてIMAXカメラだとキツすぎてフィルム撮影にしたのかなぁ?なんて思う。
監督はCGが嫌いだし、極力ロケで撮影して、セットでの合成とか嫌そうだし。

自宅で特典映像を確認

再上映に対してもやはりどうやって撮影しているのか気になってしょうがないわけで、
帰宅後、購入していたUHDを開封して、特典映像を確認。

空のシーンや船のシーンは実際に撮影していることはなんかわかってた。
また砂浜のシーンでは、ニュースになっていたので知っていたが、
エキストラの代わりに写真を絵にして木に貼ったものを砂浜に立てて、

via GIPHY

実際に人がいるように見せるという超アナログ思考。

しかしそんなアナログおじさんが、トム・ハーディーの戦闘シーンをスタジオで撮影して空の映像を合成したのか?
というともちろんそれはなくて、
一部はあると思うが、
実際に特殊な装置を作成。
コックピット部分だけを切り出して、6軸に動く台座を作成し、
沿岸部の切り立った崖に装置を配置し、
そこにIMAXカメラを固定して、
戦闘時の表情を撮影、時にノーランがIMAXカメラを回し、
そしてトム・ハーディーを振り回す。
凄まじい大掛かりなセットを屋外に立ててびっくり。

やっぱりノーランすげぇ

ノーランのすごいとこはやはり現代のヒーロー映画が大ヒットして、映画業界において高い地位を確立させた第一人者の1人でもあること。
そりゃあマーベル映画の第一人者のジョン・ファヴァローもすごいけど、
アメコミ映画をヒット映画で高評価しても良いという風潮を作ったのは、『ダークナイト』を監督したノーランだなぁと思う。
ヒット作としても当時はすごかったし、その後のDCの衰退は寂しかったけど、
多くのティーンたちをオタクの道へ誘い、多くの高効率な消費者を生み出した。
強いていうならそんなにノーランがアメコミに情熱がなくて、
あくまでも映画というものが好きなんだなと。
2020年には監督作『テネット』が公開。
2019年9月なのに未だ情報なし。
どんなことをしようとしているのか。
映画マニア必見の映画監督だな。

俳優のチョイスが上手い

思えば、ノーラン映画の常連になったトム・ハーディー。
そしてシェイクスピアおじさんでありながら商業的にも成功しているケネス・ブラナー。
舞台から華麗にアカデミー賞俳優に転身したマーク・ライランス。

それ以外にも無名俳優で本作が出世作になりそうなフィン・ホワイトヘッド。
本作以降すべての映画に存在感を出す演技派若手の筆頭のバリー・コーガン。

そして実は出演していた系のキリアン・マーフィー。
などものすごく絶妙。
さらに1番の商業主義と作家主義の両立の典型といえば、
アイドル歌手ポジションだったがグループを脱退したハリー・スタイルズの出演。
俳優としても演技力より勢いがあればなんとかなる状況の作風にしているため、
演技がどうのこうのは全然問題にならない。
その圧倒的なバランス感覚以上のプロデュース能力の豊かさが本当にすごい。

ジャスティス・リーグ関連は批評的には大失敗になってしまったが、
ノーランすごい。

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7/10
・映像のアプローチ 10/10
・映画の美術面 8/10
・キャラクターの魅力 6.3/10
・音楽 8/10
・上映時間と個人的趣味 8/10

80点

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