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◎【82点】カサブランカ【解説 考察:劣化しない映画技術に乾杯】◎

製作

1942年アメリカ映画

監督

マイケル・カーティス
・ロビンフッドの冒険
・ホワイト・クリスマス

出演

ハンフリー・ボガート
・マルタの鷹
・アフリカの女王
・脱出
イングリッド・バーグマン
・ガス燈
・白い恐怖
・汚名

あらすじ

1941年のアフリカ大陸の最北部にあるフランスの植民地のモロッコ。
この地は、第二次世界大戦の勃発によりナチスドイツの侵攻から逃れるヨーロッパの人々が
アメリカに行こうとするための通過点だ。
しかし多くの人々がここで足止めを食らう。
旅券と出国ビザを持っていなければ、飛行機にも乗れず、また出国待ちの人は後を絶たず、
旅券の期限が切れてナチスドイツの取締官によって、捕まってしまい、命の危機に瀕してしまう。
出国ビザと金と運があれば、アメリカに行くことができるが、それは夢物語だった。

この街でナイトクラブを営むリック(ハンフリー・ボガート)は、
普段はクールなおっさんだが、
情に厚い男で、ついつい弱い人を助けてしまう。
そんな彼は、フランス警察のルノーに目をつけられながらも、
長年この場所で酒場を営んでいる。

ある日、ナチスの連絡員が何者かに殺害される。
軍発行の許可書を盗んだ犯人を取り締まるために、ナチスの現地司令官が動き出す。

そしてリックの店に馴染みの出国ビザを闇取引する男がきて、
彼はリックにナチスから奪った軍発行の旅券を託す。
彼はこれをある男に売って、大金を手に入れて、アメリカに行こうと考えていた。
しかし彼をナチスの司令官とルノーは見逃さず、彼を殺害するのだった。
最後に彼が訪れたこの地に軍発行の旅券があることを彼らは知っていた。

その渦中の中、ドイツでの抵抗運動の指導者のヴィクトル・ラズロがやってくる。
ヴィクトル・ラズロこそが、軍発行旅券の取引相手だった。
取引相手が殺されたことを知ったラズロは、リックなら何か知っているのではないか?
交流を図る。
しかしリックはラズロを邪険に扱う。
なぜならラズロの奥さんが、かつて自分が恋して、
結婚直前でリックの元から突然去ったイルザ(イングリッド・バーグマン)だったからだ。

その夜リックは、相棒のピアニストに大好きだった曲を弾いてもらい、
イルザと過ごしたパリでの日々を思い出す。

そしてある晩、イルザはリックを訪ねてくるのだった。

2019年2月20日劇場鑑賞 2019年17本目自宅Netflix鑑賞



感想

さてさてこちらも10年ぶりぐらいの鑑賞。
今回も前回の『サイコ』に引き続き、IMDbのTOP250で2019年3月7日現在で、36位という伝説の映画。

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もう全然映画感想の記事が追いつかなくて辛い。
毎週映画3本くらい見るとものすごく溜まっていって、
つらい。
この記事を書いたら、TVゲームをするんだ。
というかTVゲームをしすぎた。
というかデスティニー2がクソゲーすぎる。
でもまたアップデートされたからやること増えた。。。。

はいはいはい。
最近買ったおもちゃの中で一番すごい!と思ったおもちゃは
トランスフォーマーのリベンジに出てくるスタースクリームのスタジオシリーズのフィギュア。
これの完全変形にびっくりしたのと。
半額だったのですっごいお得だった!!

時の過ぎゆくままが神曲

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いやどっかの『ラ・ラ・ランド』ですげぇオマージュされている曲ですが、
これ「君の瞳に乾杯」なんて露に消えるぐらい、インパクトある。
それもこれもチャゼルのせいですがね。

リックおっさん過ぎだろ

クールで渋くてかっこいいのだが、
ちょっとヒロインと年の差あり過ぎなのでは。。。
この当時の映画の音声が悪いせいか、男性が妙に鼻声で裏声。
当時の音声録音の限界とか色々あるんだろうと思うが。

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それにしてもイルザことイングリッド・バーグマンが可愛い綺麗。
うん。現代でいうところのエイミー・アダムス的な魅力。

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1942年の映画とは感じさせない圧倒的な映画撮影の技量

映画の根本的にすごいところは、
どの時代の映画であっても色褪せることがなく、
根本的に映像が良くて、音楽が良くて、演技がよくて、話もそこそも面白い映画なら、
どの時代に見ても均等に面白いところがすごい。

本作でもリックの酒場に舞台が移るまでは、
早足で描くが、
そこからはたった一晩の話を20分で流れるように描き、
流れるように物事が目まぐるしく起こる。
このシークエンスの数々で、堅物クールおじさんのリックが、
とても人情家であり、そして過去の恋愛に心が傷ついた優しさを秘めたクールおじさんだったことも描きつつ、
この映画の主題である恋愛要素などをたった20分で一気に流れるように描く、

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そしてその撮影の技術や照明の技術が逸脱で、
現代の映画撮影以上のカメラワークや長回しなどなど、
映画というものがいかに多くの人々に長年愛されているのかをそしてその可能性に包み込まれる。
映画というノスタルジーに浸ってしまった。

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多分合計人生で4回ぐらいみているが、
何度も見てもだいたい忘れているので新たな発見がある。
さらには現代のリマスター技術や配信の高画質配信のスタンダード化によって、
当時は安売りのボロボロのDVDしかなかったものが、
超高画質で配信されてたり、ものによってはブルーレイ化で明るさや解像度が調整されていたりと、
何度見ても面白い。

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これが現代から70年以上も前の映画って、本当かよ。

車の名前みたいな人がいっぱい

こうやってIMDbのTOP250の映画を再度見返して、
感想を書くことで、このブログを個人的なデータベース化してしまおうと頑張っていますが、
疲れる。

TOP250一覧リンク

しかも今回は条件をつけてて、配信(Netflix)で見れないものは、UHDもしくはブルーレイ、可能であればスチールブックを買おうという、
金も使った取り組み。
最近では、『サイコ』と『ウエスタン』のスチールブックを購入。
今作はNetflixで配信していたので、ラッキー。

ルソーの落ちを30歳になってようやく理解する

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10年前の20代、もしくは10代終盤では、
ルソーのオチがあんまり理解できていなかった。
ルソーが実は、抵抗軍側の人間を援助しているちょっといいやつだったという。
(当時は、あらら、こうなったらこれからは共犯で仲良くしようぜ!ってオチだと思ってた。)
その視点を持って再度見返すと、
また違った視点でこの映画を見れるなと。
結局のところリックは自分の夢に正直になったことで、
最愛の人とは別離したが、最愛の友ができてしまったという、
なんとも現代的なバディ要素だろう。笑

結局最愛の人は自分の理想のような人間に渡してしまって、
リックという男が最後の最後まで魅力的。

あと登場人物全員がいけてる。
てかルソー普通に終始いいやつだって、いまさら感想書きながら、気づく。
嫌味を言ってるようで、彼も弱い人への助け舟を出そうとする。
ふむ。
深いの。

こんな感じで『カサブランカ』の感想はいいですかね。笑
プロパガンダ臭がきついですが、
正しいことだと思うので、そんなに気にならず。

次は『モダン・タイムス』を見ます。

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7.5/10
・映像のアプローチ 9/10
・映画の美術面 7.5/10
・キャラクターの魅力 8.5/10
・音楽 8.8/10
・上映時間と個人的趣味 8/10

イルザの捨て身っぷりとコロッとリックに愛を迫るのが悪女すぎて、
ちょっと信用できなくて苦手。

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台詞の数々が美しすぎるな。
名台詞だらけだ。
82点

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