生の痛みと向き合って
★この記事をまとめるとこんな感じ★
はじめに:ご訪問ありがとうございます
製作
2024年ポーランド・アメリカ映画
ルーツと自分自身の痛み
キャスト
ネタバレ あらすじ
2025年1月31日劇場鑑賞
2025年8本目
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ジェシー・アイゼンバーグ主演・監督の初作品
18歳から低予算映画や
賞レース作品で大活躍だった
ジェシー・アイゼンバーグ。
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2018年にはドキュメンタリー映画にて
制作総指揮に参加。
翌年には自身主演作品にも制作総指揮
として参加し
2022年には
『僕らの世界が交わるまで』にて
監督と脚本を手がけ、
遂に2024年
『リアル・ペイン 〜心の旅〜』では
制作・監督・脚本・主演も務め
ジェシー・アイゼンバーグの俺様映画が登場!
『イカとくじら』
『アドベンチャーランドへようこそ』
『ゾンビランド』
『ソーシャル・ネットワーク』
『エージェント・ウルトラ』
などなど
ジェシー・アイゼンバーグと一緒に
20代を過ごしてきたと言っても
過言ではない自分としては
本作は感慨深い。
また嬉しいことに
助演男優賞でゴールデングローブ賞
を受賞し、
北米批評家平均評価が
100点中86点という超高評価を獲得。
自分も公開初日に劇場鑑賞した。
手堅い映画製作:内向的ルーツと外向的リアルなドラマのケミストリー
とジェシー・アイゼンバーグの
渾身の作品となった本作。
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作品が描いたのは
監督自身のアイデンティティである
ユダヤ人にまつわる物語。
そして彼自身が考える
自分と他人についての
違いやそれに伴う痛みだった。
監督自身が生まれ持った人種というもの。
ユダヤ人である彼が
説得力を持って
自分の人生観を持って語ることができること。
また移民3世として
アメリカ人として少し俯瞰しつつも
自分たちの先祖たちが
過去にどのような扱いを受けたか?
そしてそれを観測者の視点である
観客と一緒に辿るという
トリップムービー。
ありそうでなかった彼自身のルーツを
巧みに取り入れ
そして彼自身が内にある
自分たちのルーツと痛みとは?
その探究の中絶対に切り離すことができない
第二次世界大戦の強制収容所の一件。
それを取り扱うだけでも重いのだが
そこを重過ぎなくさせる監督がこれまで
経験してきた人間ドラマ、そして彼自身の
出演してきたオフビートコメディの妙が
マッチしている素晴らしさ
![](https://his0809-blog-movie-videogame-amecomi.com/wp-content/uploads/2019/05/1ed7efa3bf498bdb9d781b71afb2978a.jpeg)
またジェシー・アイゼンバーグが
『ソーシャル・ネットワーク』で生み出した
アスペルガー症候群チックな
早口な演技。
それ以降の作品にて染み付いている
印象がある。
そこをさらに掘り下げたように
キャラクターとして強迫性障害という
設定を盛り込むが
ニューヨークの一等地に
妻と息子と一緒に住んで
今後も廃れることのない
WEB広告業界で働くという
恵まれているのだが心のどこかでは
自分じゃないものに憧れる
よく深いけども等身大なキャラクターを
ジェシー・アイゼンバーグ自身が
ジェシー・アイゼンバーグを理解し
彼だから素晴らしいく
演じられるキャタクター
生成している。
また対照的に
感情的で人を魅了するが
定職に就かず気ままに生きる
ジェシー・アイゼンバーグが憧れる
キャラクターを生成。
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どこかプロデューサーの
エマ・ストーンを彷彿させる
溌剌としながらも
どこか感傷的で感情を制御しきれない
子供のような大人。
それを同い年のいとことして創生し
そんな彼が自殺をしたことを
全く許せないというヤンデレな
ジェシー・アイゼンバーグが
やっぱり等身大だし
自分が何をすればいいかわかってるの
恐ろし過ぎて
その内向的なルーツ的な痛みのテーマと
対外的な人と人が分かり合えるようで
分かり合えないそして
それぞれの愛憎がぶつかり合う
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あまりにも手堅い要素を盛り込みまくった
めちゃめちゃ手堅い映画すぎるんです。
ここが凄い:驚異のキーラン・カルキン
『ホームアロン』でお馴染みの
マコーレ・カルキンの弟という
妙な不遇さがあるが
2020年代の全米大ヒット海外ドラマ
『メディア王 〜華麗なる一族〜』で
高い評価を得たキーラン・カルキンが
映画と主人公の心を引っ掻き回す。
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掴みどころがあるようでなく
それなのにどこか冷静で
本当にエマ・ストーンを狙ったような
設定なのにキーラン・カルキンが
見事に演じきり
ゴールデングローブ賞を受賞。
アカデミー賞受賞の可能性も
非常に高いと感じられる。
同い年の従兄弟という
肉親とはどこか違う
親友よりも切りづらい
腐れ縁のような関係
でも本当は両思い??な
絶妙な関係の2人。
昔はお前も感情的だったという
キーラン演じるベンジーと
そんなに人生得してそうなのに
何が辛いんだよ!という
デビッド。
本当に器用なのは病気になりながらも
社会に適応したデビッドなのか?
それともしがらみがなく
生きるベンジーなのか
2人の痛みは本当に理解し合えないまま
かと思いきや本当にちょっとだけ
2人の心は癒やされたのかもしれない。
その絶妙な平行線が
ビターでありながら
癒しを思うのであった。
フィンチャーをインディペンデントに落とし込んだような映像感
監督自身の
出演作のフィルモグラフィーから
着想を得ているような
かっちりとした映像が多く。
広角の景色や
観光地を巧みに取り込み
優れた風景写真のような
映像が心を洗ってくれる。
どこか神経質さを感じさせる
完璧主義にも感じさせる
映像は
まるでデビッド・フィンチャーの
作品のような無機質さと
硬さがある。
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だが内容は若さ溢れる
『サイドウェイズ』のようで
彼らの暴走がなぜか許される
ハイソサエティの余裕という
皮肉的な歪みと
その独特なトーンは
インディペンデント映画の
経験から醸し出されているの
ではないかと思うわけであった。
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hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 8.5/10
・映像のアプローチ 8.3/10
・映画の美術面 7.6/10
・キャラクターの魅力 8.7/10
・音楽 7.6/10
・上映時間と個人的趣味 8.7/10
84点
音楽の趣味がまさかの
クラシック推しという
独特過ぎて優雅。
賛否両論な気もした。
ジェシー・アイゼンバーグで育ったので彼の進化を拝めてとても満足です。
通販
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