『籠の中の乙女』の監督ヨルゴス・ランティモスの最新作。
主演にコリン・ファレル。
共演には、レイチェル・ワイズ、ジョン・C・ライリー、ベン・ウィショー、レア・セドゥと豪華共演。
内容は、『籠の中の乙女』同様、不条理で不思議な世界の物語。
成人し、45日以上独り身だと動物にさせられてしまう世界。
主人公のディヴィッド(コリン・ファレル)は妻に浮気され、街のルールに従い、ホテルに連行され、そこで新たなパートナーを見つけるべく奮闘する。
なんやかんや最悪の事態に陥ったディヴィッドはホテルから逃亡して、森に住む独身者の一団に合流。
でもここでは逆に恋愛禁止。
恋愛すると拷問を受けるわけなのだが、恋に落ちてしまう。
一歩踏み違えて真っ逆さまな転落人生、不条理な近未来に、独特なテンションで描かれる不思議な映画。
兎にも角にもシュール。映像もネタっぽくて楽しく、ただ人間の本質を捉えたネジ狂ったユーモアも炸裂し、ショッキングなシーンもあったり哲学的だったりとなかなか楽しい映画。音楽も不快だけど深い不協和音。
ベン・ウィショーだったり、ジョン・C・ライリーに笑わせられて、レイチェル・ワイズが可愛いし、コリン・ファレルは中年だし。
レア・セドゥはなかなかのクズ。
映画のラストや冒頭について、それぞれの意見があるだろうし、映画自体にわざと隙間をもうけて、論議をしたり笑ったりできる良作です 。
映画の中にあるいろんなメタファーをいろんな人とああでもないこうでもないと論じたら楽しそうな映画だった。
得点
物語の面白さと上映時間 7/10
映画の奥深さと世界観とオリジナリティ 8/10
キャラクターの魅力 7/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 7/10
音楽 7/10
俺の趣味 7.5/10
73点
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