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◎ゴーストライター 2012年度13本目◎

「アメリカは怖い国。byポランスキー」

$『A Little his REDEMPTION.』映画オタクの映画批評~season Ⅶ~-ゴーストライター
フランス2010年フランス、ドイツ、イギリス共同制作イギリス

監督
ロマン・ポランスキー
(おとなのけんか、戦場のピアニスト、チャイナタウン、ローズマリーの赤ちゃん)
出演
ユアン・マクレガー
(スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス 、トレインスポッティング、ヤギと男と男と壁と、ビッグフィッシュ)
ピアース・ブロスナン
(007 ダイ・アナザー・デイ)
トム・ウィルキンソン
(ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 、グリーン・ホーネット、フィクサー、バットマンビギンズ、エターナル・サンシャイン)
予告編

本真面目なあらすじ本
イギリスで著作物のゴーストライターをしている名前が明かされない男(ユアン・マクレガー)にある依頼が来る。それはイギリスの元首相であるアダム・ラング(ピアース・ブロスナン)の回顧録のゴーストになることだ。元々先に長い間関わっていたゴーストがいたのだが、前任者は不慮の事故で死んでしまったことにより、彼が依頼された形になる。
報酬は巨額の富であるのだが、スケジュールはとても切羽詰まっており、また内容も門外不出である為に、ゴーストになる人間は、アダムが妻と住んでいるアメリカのマサチューセッツの近くにある孤島で仕事をすることになるのだった。また仕事中は、必ずアダム宅で過ごすことになっている。
ゴースト到着後アダムは、捕虜輸送に関して違法な拷問行為を行ったことにより罪に問われてしまう。
だが資料を調べて行くうちに不審というか何とも退屈な内容の回顧録に辟易する彼。
そしてアダムの妻と親しくなる内に、自身がゴーストであることに少しばかりの悲しみを抱きながらも仕事を続けていると、アダムがただの馬鹿だったにも関わらず政治の世界に興味を持ち首相まで登り詰めたのか?アダムについて調べているうちにゴーストは前任者が見つけた真実の手がかりに触れてしまうのだった…。
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2012年4月17日鑑賞
本感想本
結構見たかったけど、公開時に見逃してしまった本作。
機会があったのでDVDでレンタルしました。
世界的な映画祭や賞レースを勝利した本作は、元々イギリスの『ゴースト』という小説の映画化でもあり、その原作者もポランスキーと共に映画の脚本を書き上げたのだ。
また舞台はアメリカの孤島と冒頭と終盤ではイギリスであるのだが、ポランスキーはアメリカで犯罪を犯している為に、アメリカ国内での撮影はできない。
その為、孤島での撮影また豪邸での撮影は、ドイツとフランスの風景を合成させて作られた驚愕の撮影スタイルなのだ。
となると撮影風景はかなりブルーバッグが活用されたわけで、70代後半のポランスキー監督。
老いてなお盛んです。(性的対象もな)
まぁーそんなこんなで、一ヶ月前(書いているのは2012/5/23)に鑑賞した本作の感想を書いているわけですが、しかも2度レンタルしていて、1度目は返すのが間に合わなくなってしまい、中盤で返却してしまった。(ちなみに何だか対して面白くもねぇ映画だなぁーと思っていた。)
それで2回目はちゃんと見たわけです。
だが、本作のこと正直ちゃんと把握出来ていませんでした。
まさか主要キャラであるアダム・ラングが以前の首相であったトニー・ブレア首相を元にしたキャラクターだとは…。
元々原作があり、それがブレア首相を追いかけた作品であることも自分は気づかず、本作の撮影について調べる過程で、本作の内容の背景を知ることになったのです。
何だか恥ずかしいですな。
また本作の感想に当たっては、かなり優れた感想が多い中の感想を書くことになって、良い文章が書ける気がしなかったり。
とりあえず一番に見終わって思った事は。
ポランスキーはアメリカに憧れているんだなぁー。と。
もうアメリカで映画が作れないとなっているのに、前回見た最新作の『おとなのけんか』でもNYに住む人(舞台が原作)の会話劇を映画化し、舞台を移せば良いのに現地で撮影出来ないのに、仮想NYを生み出したわけで、今作では仮想マサチューセッツ近郊の島をCGで作り出したという驚異的なアメリカフリーク。
また内容も凄い。
イギリスの首相はアメリカの犬だった!!
という驚愕の展開の内容を扱い、見る物を唸らせる展開を中盤以降披露し、一級のサスペンスとしてとても面白く仕上げた。
結果的には「アメリカやば」という感想を自分に持たせてくれて、ポランスキーさんの異常なアメリカへのこだわりを感じさせてくれた。(笑)
展開的にもカーナビの件は、凄まじく面白いよね。
そこまでが長過ぎる伏線でもあるので、中盤で判断しないで欲しい。(おれのことだ。)
またユアン・マクレガーははまり役だったよね。ラストシーンもまさに彼らしい小物感が出てて良かった。
またこれは感想を書く前に知った事だったのだが、ラング首相が実在するブレア首相というのは、知ると映画の視点ががらりと変わる。
そもそも良く出来た映画だなぁーと感心していたわけだが、まさかのある種の実話的暴露映画です。と言われてしまうとそれはそれでマジで怖い。
それを知れば映画的価値を底上げしたくもなるぜ。
あと映画の異質さも取り上げたい。
豪邸でのシーンの背景が、CGというのもよく見ると気がつくもので、また外の風景がいつも曇り。
曇りの日に海に行ったことはあるが、あの寒空感はとても異質。
それを映画内に上手く取り込み。またCGで再現するという熱意も凄く。
舞台裏を知れば知る程、この映画にかけるポランスキーの映画監督としての力強さを感じさせてくれる。
しかも70代後半だぜ。
映画としても普通に面白かったし、奥深さもあって非常に良かった。
同様に島を舞台にしたミステリーサスペンスの『ドラゴン・タトゥーの女』とどこか似ているけど、こっちの方が衝撃的かな。
メモ得点メモ
8
オススメです。
ちなみに先に色々とこの映画の知識を付けてみる方がなおさら楽しめます。
表層だとわからない事かなり多い。
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うん。これは良い。
関連項目
◎ドラゴン・タトゥーの女 2011年度148本目◎

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