霊感少女探偵物語
★この記事をまとめるとこんな感じ★
はじめに
製作
2021年イギリス映画
ホラー映画はもっと淡白でいい
監督
エドガー・ライト
・スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団
・ベイビー・ドライバー
・ショーン・オブ・ザ・デッド
キャスト
ネタバレ あらすじ
2021年12月19日劇場鑑賞
2021年72本目
おいおい霊感設定ってなんだよ
正直評判がそこまでだったが
嫁より代理鑑賞を依頼され
今回鑑賞しました。
エドガー・ライト監督の作品。
ダメな男のコメディを
大スケールで描く監督だったが
5作目の『ベイビー・ドライバー』で
一気に作風を変えて
オシャレ系オタクの
フェチよりな大作映画監督へと変貌。
6作目の本作で
初めて女性を主役に据えて
ロンドンのソーホー地区の
ナイトライフに潜む
女性の消費に対する
怒りを彼なりに
濃縮還元したのが
本作『ラストナイト・イン・ソーホー』
でした。
霊感を持った田舎ティーンが都会のど真ん中でファッションを学ぶ!という設定から超弩級の個性
って待て待て。
もうなんか個性がすごい。
ポリコレ的な部分とかなんか
気にならないぐらい濃い。
もはやこの時点で無駄に
オカルトスリラー。
そして出演には
『クイーンズ・ギャンビット』にて
若くして賞レースを掻っ攫った
アニャ・ティラー=ジョイ。
あのエキゾチックな美しさと
エキセントリックさがすっごい魅力的。
そして主演を演じるのは
『ジョジョ・ラビット』の人。
この人が可愛系美人なのに
結構はだけてて
健康的エロがあるのが最高なんだが
映画的にはサイコロジカル
ゴーストスリラーとして
相当彼女を精神的に追い詰めるので
めちゃめちゃしんどい
エドガー・ライトがやり放題すぎてしんどい
ハマればめちゃんこ面白いんだが
はまらなければ心底しんどいのが
過剰演出の悪いところ。
個人的には今作は
過剰演出というか
同じような展開が
何度も繰り返され
それが精神的にしんどいタイプの
嫌な感じのもので
見ていてしんどかった
主人公が相当
ゴースト要素に振り回されて
それがしつこ過ぎる印象で
一歩間違えれば精神崩壊ものだし
更には無罪な人が無駄に傷つく
嫌というか倫理的に不愉快なことも
いっぱいあって
流石にお咎めなしだと
それはおかしいだろという
俺の作風だから文句言うな感を
エドガー・ライトから感じてしまい。
そして同じような展開が続くと言うか
ギミックが続いていたので
切り詰めても良かったと思うが
エドガー・ライトの
洗練された精神の上では
余分なものなどないのかもしれないが
個人的にはキツかった。
見終わったら霊感探偵映画の1作目的なやつ
と見終わってみると
映画的には
社会に消費されてしまった
ドリーマーの女性の
悲しき怨念かと思いきや
実は殺人事件の捜査もので
しっかりと伏線も立っていて
真犯人も出てくると言う
まどろっこしい探偵映画
そういう面では最初からしっかり
緻密に作られていて
さすがだぜエドガー・ライト!
と思うのですが
また面白いことに
今作の続編が作られたとしても
違和感ない終わり方で
霊感というか
幽霊との対話能力や
過去の情景を夢で見る力を
駆使し未解決連続殺人事件を
捜査する女性探偵物語として
活躍できるような
ハッピーエンドの終幕だったので
能力との出会いと
その能力を生かす方向を
体感することを経験した
主人公が描かれると言う意味では
続編があったりしたら
化ける作品なのかな?
と思ったりするのでした。
特にエロイーズを演じた
トーマシン・マッケンジーも
めちゃくちゃ魅力的だし
今後の活躍を追いかけた美女。
勿論協力者として
若きアレクサンドラとして
アニャもできて欲しいなぁと。
魅力的な敵としての男性とか
出てきて
インスパイア
シャーロック・ホームズを原案
として描かれたら面白いなぁ。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 6/10
・映像のアプローチ 7/10
・映画の美術面 8/10
・キャラクターの魅力 8/10
・音楽 7/10
・上映時間と個人的趣味 6/10
67点
全体的にお金がかかって
リッチでシーンの見応えがは強いが
現実味の薄さもあったりと
全体的に過剰気味の天丼が続いた印象。
家でダラダラ見るにはちょうどいいが
劇場で拘束されて見るにはしんどかった。