UHD版と本編の感想と差別化するために記事分けました
★この記事をまとめるとこんな感じ★
はじめに:ご訪問ありがとうございます
2019年8月:シネマ・コンサート感想
機動戦士ガンダム40周年プロジェクト
の企画の一つとして、
劇場版『機動戦士ガンダム』
シネマ・コンサートが
開催されると聞いて、
きっとガンダムを彩る楽曲を
生オーケストラが
演奏してくれると勘違いして、
迷わずSS席を予約したわけです。
しかしこのシネマ・コンサート。
歴史ある映画イベントでして、
映画を流しながらBGMを
生オーケストラが演奏する
というイベント。
何も知らなかったわけですが
劇場版『機動戦士ガンダム』
つまり1作目を上映し、
音楽は生演奏という特殊な上映。
まぁー『スター・ウォーズ』や
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
『ハリー・ポッター』では
おなじみのイベントなのではないかな?
それがこの度ガンダムで
やるというのだから、
それはそれでプレミアムな
イベントなんだろうな。
しかも東京オペラシティという
上流社会なところに
貧民オタクが堂々と
音楽を鑑賞できるのだから、
映画オタとしてもありがたい機会。
訓練されたガノタなので、
会場20分前には
会場に着き入場待機、
入場後はすぐに物販列に
とりあえず並び、
コンサートパンフと
40周年パンフを購入。
その後は、
特別展示「THE MEMORY OF GUNDAM」を閲覧。
まぁこれまで多数の
ガンダムイベントに参加している
訓練されたオタクとしては、
見たことあるようなものも
多数見受けられるが、
見たことないようなものも
多数あったりして、
結構面白かった。
写真OKなのだが、
見事に展示物の表面に光が
当たって反射してまともに
写真が取れなかった。
生富野拝んだ
今回のイベントは
本来なら前日の金曜日のみに
富野監督がゲストで来る予定だったが、
なんと土曜日も参加していただける。
オープニングでの生富野を初めて拝んだ。
あと何故か市川紗椰さんが
オタク代表の美人タレントとして参加。
富野監督の作品は
もちろん見ているという
ハイスペックオタク。
海外在住時に聖戦士ダイバインを見て
育った発言に御大将が大感激。
俺の作品は海外でも通用していたのか!
とめっちゃ喜んでいた。
しかし生富野、
実際に仕事では絶対絡みたくない
マイペースイキリおじさんだ。
メンタルはまだ現役発言も
納得いくパワフルさ。
司会進行を妨げ、
強引に進行させるパワーも発揮。
すごいぞ!!
ちゃっかり
Gレコのキャップを被ってるのも
すごいぞ。
僕らのおかげで
東京オペラシティという
上流社会での上映ができて
マジ感謝とのこと。
本編鑑賞
もう6回ぐらいは
見ているのではないか本作。
正直言えば、
1作目の劇場版は
あまり好きじゃない。
物語としてはプロローグで
ロボットアニメとしての
戦闘ものよりも、
人物描写に焦点を置いた作風。
人の所作や目線や、
動きなどの細かさや、
極力BGMを減らした静と
動を意識した演出など、
冴え渡っているが、
その分静か過ぎて退屈。
冒頭のガンダムの
60mmバルカンの威力の
インフレや、
シャアのヘルメットが
おっきくなったり
小さくなったりなどの
中途半端な質の作画など
ツッコミどころ満載。
一部の色塗りも
中途半端で当時の
制作背景の
過酷を感じたり
感じなかったり。
コアファイターのミサイルだけで
ジオンの補給基地を
壊滅させたりといろいろ無茶苦茶。
しかしシャアの
シャワーシーンなども
お色気シーンもあるにはあるが、
まだまだアムロが
戦士として覚醒しておらず、
PTSDを発症したりと、
生々しい展開が
神経質で繊細な作風。
ドラマ面は関係づくりが
メインでいまいち足りないなぁと。
ここでの丁寧な描写ひとつひとつが
ロボットアニメのレベルを
一段階高めたのかなと思ってしまう。
秀逸な設定の数々が
この時点で何度見ても感動。
また当時のアニメ業界の
洗礼のようにジオン軍士官の服や
ジオン公国の居城が禍々しいのが、
現代でも
違和感なくなってるのがすごい。
エポックメイキングな作品として
ガノタとしてもすっごく偉大。
でも自分としては2作目、
3作目の方が哀戦士やら
めぐりあいやビギニングとか
ニュータイプ論の盛り上がりとか
スピリチュアルで好きなんです。
色褪せてるようで色あせなくてすごい。
でも眠かった!
ガンダム見たいけど演奏も堪能したいがアンバランス
初めてのシネマ・コンサート。
本編はBGMが抜かれて台詞のみに
再編集された特別版が上映。
これの弊害で、
セリフがオーケストラの演奏で
かき消されてしまうわけ。
まぁ何度もガンダム見ているから、
そんなセリフきこえなくても、
大体はわかるんだけどね。
それでも集中が
途切れてしまうとこもある。
Gジェネ1作目の感動を呼び起こされる
ガンダムの音楽に対しては
むしろビームライフルの音という
魅力ぐらいしか気づかなかったが、
そんなことよりも
ガンダムの活躍するテーマの曲では、
PlayStationで発売された
『Gジェネレーション』で
初めてガンダムでザクを攻撃した際に、
戦闘デモを再生したあの感動を思い出した。
本編よりもゲームで
よく耳にする楽曲が、
目の前で演奏され、
とても感動的だった。
ただ楽曲こそ
そんなに多くないんだよなぁ。
エンディングの
やしきたかじんさんの
砂の十字架がむっちゃ盛ってて
かっこよかったです。
富野VS福田
本編終了後は富野監督と
ガンダムSEEDの福田監督と
司会者と市川紗椰さんのトークショー。
富野監督はどうやら
ガンダムSEEDが好きじゃないようで、
そりゃまぁ自分の作った
ガンダムを似通った感じで
平成用にリメイクして、
平成のスタンダードにして
大金を稼いだガンダムですからね。
そりゃあ富野監督の妬みの原因です。
彼のおかげで今でもガンダムが
作られるとは言ってるものの、
あまり仲良く話したくないご様子。
当初は参加しない予定だったようで、
ガンダムSEEDでの劇中音楽の
裏話などを想定していたが、
福田監督の気を使いまくった感じで
話が動き、
是非ガンダムファンとして2作目も、
そして哀戦士を生オーケストラで
拝聴したいと第二弾開催を
提案していた。
個人的にはガンダム
SEED destinyが
駄作過ぎるので
福田監督は好きじゃないが、
流石にちょっとかわいそう。
同じアニメーション監督としての
楽屋話がすっごく気になったが、
その話題はとても少なめ。
服部隆之さんのプロの音楽家視点でのガンダムが熱かった。
ガンダムの音楽という
全く別視点でのガンダムの楽しみ方。
テレビゲームをやっても
音楽にフューチャーはしない。
映画音楽もハンスジマーや
ジョン・ウィリアムズ、
マイケル・ジアッチーノは鮮烈で
印象が強いが、
それ以外はそこまで詳しくない。
今回のイベントでは実際に数々の楽曲を
オーケストラ用に編曲している
なんて見ていて気がつかなった。
そもそものオリジナルでは
当時シンセサイザーが全盛期。
電子音の魅力をガンダムという
作品に内包していたことに驚く。
その音の再現が
現代のシンセサイザーでは難しく、
かなりこだわりを持って
再現をしたことを知るのであった。
またガンダムという作品が
フランス映画のような
音楽を極力減らした
構成にしている点については、
服部さんの指摘で初めて気がついた。
確かにオーケストラコンサートなのに
全然演奏しなかった。
普通の映画に比べたら
かなり音楽が少ないようだ。
それに関しては富野監督は
若気の至りと考えている部分も
あるらしいが、
やはり才能がある人は
当時の流行にも敏感で、
アニメーション以外にも
自分の作品として
強いこだわりがあったんだなと
感激した。
何気なく愛する作品である
ガンダムは掘れば掘るほど
魅力のあるものなのだなと、
違う魅力に気がつけて
ガノタとして至福でした。
まぁでもガンダム100周年とかは
90歳なので
祝えないなと思いました。
通販
パンフレットはサントラからの
楽曲抜粋のCDと音響さんと
指揮者の方のインタビューのみです。
これで4000円は高かった。
40周年のパンフも10年ごとに
ガンダムの作品をまとめて
あっさり紹介した冊子で残念だった。
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