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ニンジャ・アサシン 2010年度60本目

「過激なグロ要素に慣れてしまうグロアクション忍者映画。」

果てしない未来へ~seasonⅤ~-ニンジャ・アサシン

アメリカ2009年アメリカ制作アメリカ
監督
ジェームズ・マクティーグ
(Vフォー・ヴェンデッタ)
予告

手裏剣STORY手裏剣
雷蔵は、一流の暗殺者だった。彼はもともと孤児を一流の暗殺者へと変える組織の人間であったが、大事な人を失ってから、彼の中でそれがトラウマになっていて、ある事件で組織から命を狙われる身になっていた。彼は組織の長である小角(ショーン・コスギ)を倒すため、組織の暗殺を邪魔していた。
だがその実態を知ってしまった女性の捜査官を守る為、雷蔵は大ピンチに陥り、組織との決戦の時が迫っていた。
2010年7月22日DVD鑑賞
手裏剣感想手裏剣
母親が、まさかのレンタルしていたので、せっかくだったので率先して見た。
本作は名前の通り忍者というものをテーマにして作ったアクション映画。
しかも制作はあのマトリックスでおなじみのウシャウスキー兄弟。(笑)
彼らはもともと、前作「スピードレーサー」を作ったように、日本のカルチャーが大好きで、そういった定義で多分今作を製作したんじゃないだろうか?
一応本作はアメリカで初登場6位という、B級マックスなタイトルにしてはそれなりに頑張ったんじゃないかと思うが、どうもグロ要素が濃厚そうなので、スルーしようかと思っていたら、いつの間にか、日本で公開されていて、挙げ句18禁という衝撃の規制。(笑)
実際それだったら全米の興行だって18禁で初登場6位なら大部良い方じゃないかと自分は思うんだが。
しかも全く無名の俳優のみで固めた感じで、本当に商業的に無茶な映画だと思う。
まぁーそんなわけでみたのだが、めちゃめちゃグロい。冒頭の暗殺シーンの、人体の真っ二つ具合は、結構退く。
ただ逆の意味では、「リアル」。そもそも忍者って「暗殺集団」だし。武器だってそもそも「暗器」なわけじゃない?
そういうもの使って、血とか出ない方が変っていうか?
まぁー逆に言うなら。「ちょっとあの刀切れ味よすぎじゃね?」なぐらいだろうか?
そういう意味では、本作はやっぱりウシャウスキー兄弟の手がけた映画だと思える。
アクション面というか、映像への物理的なこだわりが並々ならぬ点が、やっぱり他の映画よりも優れている。
ワンシーンワンシーンを、スタイリッシュに見応えを生み出している。
そういう面でのグロ要素が上手いこと調和していて、忍者の使用する暗器などをとても魅力的に描いてるし、忍者達が実に魅力的で、主役の俳優の肉体やアクションなどがとても輝いている。
そういう意味では本作は素晴らしい。
まぁーやはりというか内容はかなり酷いことは受け合い。
その酷い内容を妙に説得力あるように描いてるのが自分的には好感だったりする。(笑)
複雑なフラッシュバックを使い、主人公を描く点は結構微妙で、ありきたり。
ただ途中途中描かれる主人公の謎の修行の、意味不明っぷりとはちゃめちゃさが、妖艶で良い。(笑)
そんで舞台が何故かドイツという点の謎っぷりがまた酷い。(笑)
でも特殊部隊VS忍者という衝撃の展開はなかなかウケる。
忍者は闇にいると無敵。
的な思考パターンがオタク風でやばい。
また無数の手裏剣を忍者が一斉にくりだすんだが、一体どうなってんだ?状態。
ただその無数さの映像が、やっぱり素敵だったりするのが、映像センス的にあり。
そしてなんと言っても、忍者の秘伝が溜まらなく、凄い。
一瞬で傷を直したり、瞬間○○したりと、もうとんでも映画です。
しかも相当グロいんですが、終盤あたりになれば慣れちゃう。(笑)
ここまで忍者というテーマだけで、色んな広がりを持たせたオリジナルの脚本としてはなかなか良いと思います。
ただそのグロさや、話のあれさなどは完全に一般の人には向いてないかも。
アクション面はかなり見事だし、実際マトリックスの頃より大部進化してるから、そういう面でも見ても良いかもね。
でもやっぱり完全にカルト映画決定な一本で、興味持ったら見て欲しい。
あと終盤の要素が結構好きだったりする。
特にラストシーンの構成は成長を映画的に映像だけでわかり易く表現したかなり良いシーンだと思う。
そういう意味では流石、映画を愛した人たちの映画だなって感心した。
メモ得点メモ
8点
実際結構オススメだったりします。(笑)

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