『ゴジラ-0.0』感想:一言でいうと
2026年11月3日公開の『ゴジラ-0.0』をIMAX GTで鑑賞。評価は77点。キングギドラとの大怪獣バトルがついに邦画で復活!IMAXの巨大スクリーンで見る怪獣たちの迫力は凄まじく、東宝が本気を出してきたなぁと感動しました。
一方で、肝心のゴジラの出番は思ったより少なく、キングギドラの設定や終盤の展開には説明不足も。前作『ゴジラ-1.0』にあった独特な作風が薄れて、どこか東宝のスタジオ映画らしさが強くなった印象もありました。
この記事では、キングギドラの造形やゴジラとの決戦、IMAX GTの映像体験、子供には怖すぎる残酷描写などについて本音で感想を書いています。キングギドラの進化や映画の結末まで触れるネタバレありのレビューです。
製作
2026年日本映画
監督
山崎貴
・永遠の0
・ALWAYS 三丁目の夕日’64
・寄生獣
・◎【77点】ゴジラ-1.0【解説 考察:アメリカ高評価も納得の山崎GODZILLA】◎
キャスト
2026年11月3日 IMAX GT 鑑賞
2026年41本目
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東宝が本気を出してきた大怪獣バトル邦画!
2023年公開の『ゴジラ-1.0』は、第96回アカデミー賞でアジア映画初の視覚効果賞を受賞。山崎貴監督と白組のVFXチームが、あの映像でハリウッドの大作と渡り合ったわけです。そして、その続編が2026年11月3日に劇場公開されました。
前作でバラバラになって海に沈んだゴジラが再び姿を現しますが、冒頭からめちゃくちゃ出てくるのはギドラ。予告編の鳴き声で匂わせていたとおり、あのキングギドラへと進化します。2014年の『GODZILLA ゴジラ』から続くハリウッド版や平成ゴジラを思い出させる、大怪獣プロレス映画が本格的に復活か???という感じでしたね。
監督とキャストはほぼ続投。
前作で敷島の仲間として存在感のあった佐々木蔵之介さんと山田裕貴さんは端役になりましたが、存在感はピカイチ。
また新メンバーで東宝映画といえばの長澤まさみさんが、山崎監督の相棒とも言える吉岡秀隆の相棒とも言える美味しいポジションに登場。
また自分には、神木隆之介さん演じる敷島より、吉岡秀隆さん演じる野田の方が主役に見えるくらいでした。
そんなわけで冒頭から突如出現するギドラで、昭和ゴジラユニバースが加速していくわけですが、正直ゴジラの登場が思ったより少なかった??という印象ではありますが、IMAX GTで見てその大迫力さと邦画でもIMAX GTサイズの映画全然大丈夫じゃん!!大スクリーンで見る巨大怪獣最高過ぎるだろうととても感動しました。
順々に感想を書いていきます。
キングギドラの造形がめっちゃモンハンっぽかった
しょっぱなからギドラが長野県松本市で大暴れという、なんとも地獄な昭和ゴジラユニバース。
なんすかね?宇宙からそういうの飛来したのか?最初は液体みたいな表現だったけども野生動物を多数取り込んで空飛べる怪獣というかドラゴンになったっぽいです。
この手から脇にかけて羽のあるコウモリ形状で、地べた這いずり回って襲撃する感じが、めちゃめちゃ既視感あって、あ、この動きティガレックスっぽいなぁとか、あのウロコの感じとか、なんか『モンスターハンター:ワールド』やら『モンスターハンターワイルズ』で見たことある気がするなぁってなんか思っちゃった。
カプコンとか協賛してたらウケるなぁって思ってたら、エンドロールにスクウェア・エニックスの名前が。そっちかぁ!!って思いました。笑。
エンドロールを見ながら、あの美麗な映像や怪物のビジュは『ファイナルファンタジーVII リバース』っぽかったかもなぁと思いました。
キングギドラに進化してからはあの印象的な3つ首と金色ですが、個人的には尻尾の感じが素敵で痺れました。
またゴジラへの攻撃時は『ゴジラVSキングギドラ』のポスターを思わせるキングギドラの絞め技と熱線と噛みつきの戦法が地獄でネタ感含めてとても良かったです。
『ゴジラ-0.0』は子供と見れる?残酷描写がかなり怖い
私も幼稚園ぐらいの時は、しょっちゅうゴジラを父親と一緒に映画館で見てました。
5歳の時に『ゴジラVSメカゴジラ』見たのはまだ覚えてますね。
しかしこのシリーズかなりホラー要素あるんですよね。
やっぱりシリーズもののフランチャイズ映画で、巨大怪獣のプロレス映画みたいなイメージが強いし、ハリウッド版はまさにそっちに話を振っていると思うのです。
でも前作『ゴジラ-1.0』では、戦後復興の真っ最中にゴジラが現れ、銀座で核攻撃を思わせる爆発を起こす。逃げ惑う人に噛みついて放り投げるし、本当に「巨大怪獣に殺される」怖さがあったんですよね。
今作もややその方針こそ薄れているようにも思いましたが、キングギドラの反重力光線で落下死させられる母子もいましたし、まだまだ日本人を酷い目に遭わせるなぁという印象。
さらにこれは反アメリカ的な描写ですが、核攻撃された広島のシーンもあり。子供の焼死体が登場、それが4回程度回想で登場するので、正直未就学児に対しては、トラウマ的なシーンじゃないかな?と思いました。
怪獣の映像の表現の細かさやデザインの凄さや美麗な映像など、上質な映画ではあると思うのですが、親子での鑑賞は子供に見せられないって思ったら目を塞ぐ対応は必要だと思いました。
ちなみに日本ではG指定で年齢制限なしですが、アメリカでは暴力描写などを理由にR指定。いや日本のG指定、結構攻めてるなぁと思いました。
シン・ゴジラ風味もあるね
前作よりもどこか『シン・ゴジラ』の異形さも見え隠れする作風だったなぁと思いました。
過去作でも登場したことのあるG細胞というゴジラの細胞。
これが実際に人間を侵食し、背中からゴジラの背鰭が生えたりゴジラの表皮のようになったりする人間が異形化する感じの生々しさは庵野秀明的なアプローチを感じました。
人間が異形に近づいていく不気味さで思い出したのが『シン・ゴジラ』。当時の感想も書いています。
典子がゴリゴリにカラコンつけてゴジラと共鳴する感じは、ほらゴジラシリーズだし過去作にもこんなノリがあったしいいよねぇという感じです。『シン・ゴジラ』で総監督・脚本を務めた庵野秀明さんが、敷島一家の乗る汽車で新聞を読んでて、そこにも反応しちゃいました。
ゴジラの活躍と登場が少なかった???
見ていてそこまで気にならなかったけど、全体を俯瞰するとゴジラの登場が少なかったですね。
前作のラストで再生は匂わせてたけど、なんでキングギドラが誕生したこのタイミングで出てくるんだよ、ゴジラさん。都合よすぎてワロタ。
ご都合主義にもったいぶりはするものの共鳴してキングギドラと戦うゴジラさん。
普通に敗北するゴジラさん。
昼寝を終えたゴジラさんが熱線をブッパ。キングギドラもゴジラみたいになった頭から光線を撃ち返すけど、最後はゴジラさんが押し切る。
颯爽と海に帰宅するゴジラさん。
ゴジラさん生まれ変わって人間攻撃とかどうでもよくなったんすかね???
それ以外には村上教授の妄想で大型になってニューヨークに上陸するゴジラさん。
いや出番少なすぎでは?
比重的にはギドラさんパートやギドラさんを倒したい人間たちの作戦パートや作戦に巻き込まれる敷島家の悲しい感じと、決闘後に米軍がゴジラを兵器として利用しようとするなか、典子にも危険が及ぶ絶望展開にもたくましく生きようとする敷島家の方が尺長かったですね。まぁ山崎監督の本来の方向に戻った?という感じですが、まだ見てられるバランスだったかなぁと。そこに違和感を感じはしましたが。
山崎監督のゴジラから東宝のゴジラ??という感じ
東宝の映画だし、東宝激推しの女優出さないとダメだよ?と感じさせてくれる長澤まさみの登板。
『シン・ウルトラマン』の違和感を思い出しましたが、長澤まさみさんのキャラに入り込んだ雰囲気が結構良かったんですが、なんか脚本が彼女に忖度してるんですよね。
もっと-1.0では、敗戦国の日本、元特攻兵の苦しみとか山崎監督なりの戦争観もうまく入ってて、変な見応えのある独特な作風で面白かったんですけど、今作はキングギドラの復活や二大怪獣の激闘など、売れるスタジオ映画の指針や東宝としての推しを感じてしまったんです。
現に終盤では、吉岡秀隆さん演じる野田が命を落とし、長澤まさみさん演じる青山が指揮を引き継ぐ。なんか乗っ取られた感じもあったんです。
ゴジラへの攻撃を止める米軍は確かにリアルではありますが、それもまた東宝の思惑で、ここでゴジラを倒さずに海に帰して3作目にしてもいいのではないか?という余地を感じましたし、山崎監督のVFX感はとても素晴らしかったと思いますが、話に集金やスタジオの思想が見え隠れして弱かったなぁという印象。
IMAX GTで1.43:1に広がるシーンが最高だった!
邦画初の「Filmed For IMAX」作品ということで、序盤からスクリーンの広がる拡張演出で大迫力でした。
視界いっぱいの怪獣たちの巨体も良かったですし、鳴神作戦のギドラと飛行機の空中戦も面白かったです。
特にIMAX GTの1.43:1で上下いっぱいに怪獣が映るシーンは最高でした。邦画でここまでやれるようになったのか!と感動しました。
UHDを販売する際は是非ともこのサイズを収録していただきたいです。
もう1シーンキングギドラがあっても良かったなぁ
松本城での大暴れのあと、キングギドラの大きな見せ場はゴジラとの決戦までお預けでした。
松本城での反重力ビームの虐殺描写は確かに見ていて苦しくなる素晴らしい映像でしたが、
その後も雷雨と一緒に日本各地を襲撃していたキングギドラさん。
過去作のゴジラといえば全国の観光地の模型を大がかりに破壊するのが見所の一つでした。
キングギドラさんが全国を凱旋するのならもう一箇所ジオラマやらCGやらで昭和の観光地を破壊するサービス映像あっても良かったんじゃないですかねぇ??
雑な設定;結局ギドラはなんだったのだろうか?
冒頭から登場するギドラさん。隕石から出てきて、ほかの生き物を取り込んで進化した。そこまでは分かるんですが、最初のあの液体みたいなものは結局、何者なんですかね?
キングギドラを出したいって熱はめちゃくちゃ伝わってくるんですけど、そもそも何者なのかは、あまりにも説明不足でしょう?と思いました。
またゴジラもどうやって復活したのか?そもそもずっと前から復活していたのか?
さらにはキングギドラが消滅する瞬間は描かれていないという勿体なさ。
事後の会話で結果を知った感じでした。
さらにあれだけの光線をキングギドラに放って倒したなら、もっと甚大な被害が出て東東京完全壊滅ぐらいにはなったのではないか???と思いました。
総理大臣とか政府は今どこにあるとかその辺りの描写も弱く、-1.0よりも脚本に雑味があるなぁと感じました。
hisSCORE
・脚本のユニークさ、濃さ、テーマ性 6.5/10
・映像のアプローチ 9/10
・映画の美術面 8.4/10
・キャラクターの魅力 7.6/10
・音楽 8/10
・上映時間と個人的趣味 7.7/10
77点
最終盤の明子とのきついやり取り、子供を持つ親としては可哀想で泣けました。
行ってらっしゃいのネタの感じは『ALWAYS』のノリだなぁと山崎監督らしさを感じました。
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ネタバレ あらすじ
最後に:ご訪問ありがとうございます
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