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バットマン 2010年度75本目

「実は、映画好きなのに初代バットマンを見なかった自分がいた。」

$果てしない未来へ~seasonⅤ~-バットマン

アメリカ1989年アメリカ制作アメリカ
監督
ティム・バートン
(シザーハンズ)
出演
ジャック・ニコルソン
(カッコウの巣の上で)
キム・ベイシンガー
(8マイル)
予告

バットマンボディSTORYバットマンボディ
アメリカの街のゴッサムシティでのお話。
ゴッサムシティはでは夜な夜な、悪党を倒す謎の存在がいた。それはコウモリのような姿をしていたのだった。その正体は豪邸に住む大富豪のブルースがコウモリのコスプレをした姿だったのだ。
そんなある日、ゴッサムシティのマフィアのボスの右腕だったジャック(ジャック・ニコルソン)は、ボスの愛人に手を出していたのがばれてしまい、罠に掛けられてしまう。
その犯罪現場に乗り込むバットマン。だがジャックは間一髪のところで、大量の酸が入った釜に落ちてしまうのだった。
生き延びたジャックだったが、姿は豹変してしまい、自身をジョーカーと呼ぶようになり、マフィアのボスに復讐をするのだった。もともと精神的な問題を抱えていたジャックは、その問題が事故により露呈し始め、組織を掌握し街を混乱に陥れ始めるのだった。
それを察知したブルースだが。それよりも新聞記者のヴィッキー(キム・ベイシンガー)に恋してしまう、だがまさかのジョーカーもヴィッキーが欲しくなってしまい…。
2010年8月29日鑑賞
バットマンボディ感想バットマンボディ
初代バットマンを初めて見た。バットマンビギンズとダークナイトは自身の好きな映画ランク10に入っているにも関わらず、ある種の原点である本作を見てないのは、映画好きである自分にとっては恥に値するかも。
ただそれ以前にもバットマンは映画化はされていたみたいだが、そこはこの映画の30年も前にあたり、TVドラマからの映画化となっているので、そこは気にしないでおきたい。
本作は89年の映画で、年代的にはぎり80年代の映画となります。
80年代と言えば、映画が大きくおかしくなった時代、ボンクラの時代にあたりますが、実際本作はかなりのボンクラ映画だったと自分は思いたい。
前述に言った通り、自分はバットマンを見ないで、バットマンビギンズを見てしまった、ニューエイジな層にあたる。実際本作は現在のバットマンよりこちらのバットマンが好きだと言う人もいるのだが自分はニューエイジ独特の「説得力」にねじ伏せられてしまった為、本作は、結構つまらなかった。
一応自分は、最近出た「バットマン・アーカム・アサイラム」というゲームをやっているため、バットマンのキャラクター性などの趣向が結構好みです。
ただ本作は監督がティム・バートンということで、視覚的要素に凝った、不思議なコミック映画にしか思えない自分がいたりする。
このバットマン実は、ティムの略歴の中でもかなり最初の頃の映画で、その前がビートルジュースで、今作が長編3作目にあたる。そしてこの翌年にあの傑作「シザーハンズ」を生み出すわけだが、本作は実際、基盤の出来ていないビジュアル重視の駆け出し監督の暴走に位置づけてみようと思う。
その暴走の顕著さは、キャラクターの描写の偏りで現れている。
本作の主役はバットマンではなく、ジョーカーである。それは、ジョーカーの奇怪な暴走を本編で念密に描いているのに対して主役のバットマンは、うずくまっていたり、偶然ジョーカーに出くわしたりと、散々な扱いから認識される。それが「バットマン」という一作目の映画に持ってきたのだから、これはかなりの問題だ。
まぁー勿論アメリカではバットマンは60年代に誕生したコミックのキャラで、その存在が30年も経って浸透しきっていると言っても、この扱いは個人的には疑問だ。更にそこにティム・バートンの才能も合わさってしまうと更に、質が悪い。
ティムの才能は上手いことジョーカーをよりハイレベルな存在にのしあげ、映画自体さえものっとている。
バットマンという作品の世界観よりもジョーカーの狂騒が全面に描かれた映画で、まぁーティムの映画らしいとは思うが、じゃあバットマンって何なの?という疑問さえある。
本作の怖いのがバットマンの設定が「金持ちで変人」ということしか描かれていない。(ジョーカー中心になってるから)
そして挙げ句、ジョーカーとバットマンが対立するかと思いきや、終盤まで全く、お互いを意識していないという不思議な構図が作られている。
街を混乱に落とそうとするジョーカーはただひたすらに自身のことのみを考えて、逆にバットマンは女に溺れ、またジョーカーのことを調べたりと、主役的立ち位置が怪しい。
また時代的に本作はバットマンがややださい存在でしかない。滑稽なジョーカーの小道具に対して、バットマンはハリボテの様な、武器。また謎のバットモービルなどなど。
そして問題はラストにあたる。
バットマンはジョーカーが自身の親の仇だと気づき、復讐も込めて、彼女を助けに行くのだが、ジョーカーにバットマンはあっさり負けてしまう。
だがジョーカーはうっかり足に絡まったバットマンの武器のワイヤーにコケて、上空から落ちて死んでしまう。
それって、一体バットマン本作で何を得たの?
バットマンは成長もしていないし、物語自体バットマンはアクションをして切り開いたというよりは、本作は映画が終わりにかかったから話が終わったという、クソな映画にしてしまっている。
結構映画の本編も長く、かなり疲れた。
自分的に一番許せなかったのは、バットマンが大量に人を殺すとこ。
バットマンは信念を持って、戦っているんです。悪にはならないように頑張っているんです、でも本作のアホなバットマンは悪人です。
だが本作は一作目という重要な衝撃を与えた金字塔になったわけで、この映画自体がバットマンの「ルール」になってしまった層は数多くいるのも事実で、自分は先にバットマンビギンズで男泣きしてしまったからこういった意見を持つわけで、どっちが好きかと言ったら、流石に5対5ぐらいで別れても問題はないと思います。
監督の才能とジャック・ニコルソンの怪演で完全に押し切った一本。確実に両者とも素晴らしいですが、抜きん出るとこはあるにも、基準的な映画として、少々ダメだと自分は思います。
またこっちのジョーカーの方が原作準拠していると思います。ダークナイトのバットマンの扱いはここからオマージュしているんだなと思う。ただあっちは主役として、義務感とか持ってたからね。
メモ得点メモ
6点
まぁーそもそもアメコミなんて、毎回作者違うし絵のタッチも話のタッチも変えちゃう、不思議な物だから、本作も一つのバットマンの映画として成り立つしシリーズ的に矛盾した所で、話自体一つではないおで許容してます。
【10点満点の採点です。】

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