★この記事をまとめるとこんな感じ★
製作
2019年アメリカ映画
面白いんだが、こんな青春は知らないのだが。
キャスト
ビーニー・フェルドスタイン
・ネイバーズ2
ケイトリン・ディーヴァー
・アンビリーバブル たった1つの真実
・JUSTIFIED 俺の正義
・ショート・ターム
ジェイソン・サダイキス
・シンクロナイズドモンスター
・なんちゃって家族
・モンスター上司
ビリー・ラード
・スター・ウォーズ/フォースの覚醒
・スター・ウォーズ/最後のジェダイ
・スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
あらすじ
現代のアメリカ西部カリフォルニア州のどこか。
幼なじみで義務教育12年間を
ずっと一緒に育ってきた
モリー(ビーニー・フェルドスタイン)と
エイミー(ケイトリン・ディーヴァー)。
2人はもうすぐ高校生活を終えて、
大学生活へと旅立つ。
勉強一筋で将来のためにひたすら努力し、
生徒会長まで上り詰めたモリー。
2年前にゲイであることをカミングアウトした
エイミー。
エイミーは暴走気味勉学少女のモリーを支え、
2人はいつでも一緒に勉強や日常を過ごしてきた。
アメリカの名門のイェール大学に
進学の決まっているモリーは、
いつも馬鹿ばかりしているクラスメイトや
副生徒会長を見下していた。
将来に差がつく!彼女の未来は最高に明るい!
そんな矢先、トイレにて
馬鹿にしていた遊びまくってる同級生が自分の
悪口を言っているの耳にする。
メンタルの強いモリーは、トイレから出て、
彼らの進学先を聞いて、
自身のとの差を見せつけようとしたのだが、
実は彼らも名門大学への進学が決まっていて、
一流企業への就職する人もいた。
これまで全く遊んでこなかったモリーは、
驚愕の事実に打ち拉がれる。
私が勉強していた時間をこいつらは。。。
居ても立っても居られないモリーは、
エイミーと一緒に、
卒業式直前に大暴れして遊んだ期間の
差を取り戻そうとする!!
狙うはイケメンで遊び人で、
影で行為を抱いていた副生徒会長と
良い仲になってやること!
モリーは彼らが企画するイケてる
パーティーに参加すべくエイミーを連れ出す。
またエイミーもまた意中の女性がおり、
モリーはエイミーを彼女と良い仲にして
あげたいと思っていた!!
しかし大事なことが足りてなかった!!
どこでパーティーが行われているのかが
わからないのだ!!
知ってそうな街の金持ちの1人ジャレッドを
呼び出して、パーティーに向かうが、
ついたパーティー会場は、
まさかのジャレッドが開催する船上パーティー。
そこにはまさかのジャレッドの友人の
同じく超金持ちでイカれ気味の
ジジ(ビリー・ラード)しかいなかった。
ちょっとだけ楽しんだ2人だが、
別の人からパーティー会場を聞き出し、
いざ副会長のパーティーへ出発するのだが。。
2020年8月23日劇場鑑賞2020年48本目
面白いんだけど、こんな青春は知らない!
アメリカのコメディ映画俺たちシリーズの
ウィル・フェレルとその相棒の映画監督の
アダム・マッケイが製作総指揮の本作。
監督には女優のオリヴィア・ワイルド。
主演にはジョナ・ヒルの妹の
ビーニー・フェルドスタイン。
またバディでイケてない勉強一筋の女子2人が
青春を謳歌しようとするという
どう考えても『スーパーバッド 童貞ウォーズ』の
女性版というか
現代アップデート版としか思えない本作を鑑賞。
コロナウイルスで新宿行くの怖かったけども、
思ったよりも人がいなくて、
やっぱりみんな怖いから
逆に寄り付いていない模様。
それでも都心怖い。
面白かった!!
正直言って面白かったです。
もはや『スーパーバッド 童貞ウォーズ』が
好きなら絶対好きだし楽しめるの確定の本作。
音楽もEDM要素増加、女性の権利向上の社会背景にぴったりなパワフルで自己啓発系女子とその相棒ながら冷静だけど時々思わぬ行動をするしっかり派でレズビアンという過去のステレオタイプとは違う肉付きのキャラクターたちが、
同様に馬鹿だと思っていた奴らが実は勉強もイケててという、価値観が現代的にアップデートした青春一夜ものパーティー映画
いやまぁ基本部分は『スーパーバッド』の
バディ系のほのぼの漫才チックの
女性版ブロマンス。
しかしここで出てくる問題点が、
こんな青春、全く知らねぇ!
映画の世界に格差さえ感じるほど華やかで金持ちでリア充なキャラクターたちの青春が観賞後しんどい
例えば『スーパーバッド』においては、
ナードなジョナ・ヒルとマイケル・セラが、
童貞を捨てようと画策!
ジョナ・ヒルはまさかのエマ・ストーンと
良い感じになるけど、
結局やっぱり男友達の方がいいわ。
というナード極まる男の弱さを描き、
どの映画も越えられない親近感を自分に
もたらしてくれた。
現実では男友達もろくにいない、
くそぼっちな青春時代を送った自分としては、
2人のロマンスとブロマンスがあまりにも
自分の理想を投影し、
味わったことのない愛しき
青春を体感させてくれる。
本当に大好き。
じゃあ本作はというと、
まず自分が男というとこもあるが、
金持ちのレベルが違いすぎて退く。
出てくるキャラ全員がそこそこ金持ってる家庭。
飛び抜けて金持ってるやつも出てくるが、
主人公の2人も十分に金持ってるだろ。
エイミーの卒業後にボツワナで自分探し的なやつ
そもそもモリーも金持ちがいけるだろう
イェール大学に行くし、
周辺の同級生も高学歴で、
それでいてお金持ち。
現代社会における問題点である
格差社会の上位の人々の姿をまじまじと見せる。
『パラサイト 半地下の家族』がアカデミー賞を
受賞した背景を実感させられる。
アメリカは確実に分断が起きているんだろうな。
あまりにもキラキラした人種が輝きまくる本作。
普通の青春映画とは思えないほどお金が
かかっているように思える。
オリヴィア・ワイルドの演出は面白いものが
多数あったが、
いずれもお金がかかっている普通ではやらない
演出を感じた。
前半の船上パーティ。
中盤の仮装パーティからの人形劇、
後半のプールでの演出や
終盤のカーチェイス。
とても自分の愛してきた
フラットパックやアパトーギャングの映画では
お目にかからないほどのきらびやかな演出だ。
自分の求めているコメディ映画とはどこか違う。
シナリオの濃さで戦うのではないという点。
どこか置いてけぼりになる自分
そして極め付けは
育ちも含め人格が良い奴しかいない
いやそんな青春映画知らない。
耐え忍び見てきた『glee』ではクズだらけだ。
今や海外ドラマではクソな奴が山ほど出てきて、
複雑な気持ちを自分にくれる。
この青春映画はあまりにも紛いものなのだ。
現実の痛みはある種のメタファーでしかない。
いやむしろこうやって育てられた学生たちは、
より幸せで高貴な人生を歩むんだろうなぁと。
自分はいつかあの家を買うので、
そしたら階段を上ってきてくださいと
届かない手紙を書いてる側の人間だなぁと。
豪華キャストがすごい
ジョナ・ヒルの妹以外にも
海外ドラマで大活躍している
ケイトリン・ディーヴァーの演技力もすご。
そしてキャリー・フィッシャーの娘が
すごい変な役で登場。
それ以外にも子役俳優のキャリアが長い人や
テレビドラマで多数活躍している人が意外な
役回りだったり、
スケボー畑の人だったり、
さらには演劇界で勢いのある若手もおり、
今作が青春映画に対し風穴を開ける意気込みの
ようなものをとても感じた。
てかこいつらなぜ終盤のパーティにいたんだ?
それにしてもジョナ・ヒルの妹、
可愛いなぁと思うと横顔がジョナ・ヒルなの
めっちゃ笑う。
総評:作り物の青春コメディとしてすっごく面白かった
いろいろ言っておりますが、
面白かったことに変わりはなく、
自分の青春では体感し得なかった
青春カタルシスを女子2人と一緒に味わえたという
意味では紛れもなくハッピーな時間を味わえた。
それでもすっごく面白かったのでまた見たいなぁと思いました!
Netflixとかに入ったら絶対もう一回見ちゃう!!
普通に演技力高かったし、
髪の毛マスクとかびっくりするぐらい
面白かったし、
ピザ店員の件のオチとかも面白かった。
基本的には面白いコメディ映画なんだよな。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7.5/10
・映像のアプローチ 7.5/10
・映画の美術面 8/10
・キャラクターの魅力 8/10
・音楽 8/10
・上映時間と個人的趣味 8/10
78点
現代の価値観にアップデートされた青春映画だが、
現代の格差社会の価値観は全く反映されてなくて、
本当にこれでいいのか??
という疑問を抱いてしまった。
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