★この記事をまとめるとこんな感じ★
新たなる謎は回収せずに完結か?
エヴァンゲリオンの面白さは、
その謎多きモチーフやワードの
作り込みの面白さだと思う。
その疑問を考察したりしていくのが面白い。
今作でかなりの説明描写があり、
独白的なものも非常に多く見られたが、
それでもさらなる謎は増え、そして終劇した。
新劇場版のアスカは、クローン?
選抜によって選ばれたのが彼女で、
本物は2号機の中にいた???
新劇場版の渚と加持の関係は?
マリはいつEVAの呪縛を受けたのか?
ゲンドウ達と近い年齢のはず。
それなのにまさかのシンジと結ばれる。
そしてラストの現実改変により
アスカはどうなったのか?
神木くんが出てきて、
『君の名は』っぽい感じに。笑
葛城はどうなったのか?
帰還した人々は?
あの場にいた人のみがあの現実改変の世界へ
分岐したのか???
シンジくんは有能でゲンドウがやばかった
そんなの描かないでもだいたいわかっていたが、
諸悪の根源はゲンドウだった。
本の虫だったゲンドウがみんなが大好きな
ユイちゃんと結ばれてしまったが、
人類補完計画の人体実験により
ユイちゃんを消失。
ユイちゃんに会うべく
自分だけの人類補完計画を行うという
超極悪人だった。
今作、最終作だけあって、
ついにシンジはゲンドウと対話をし
相互理解に成功する。
もともと父親に裏切られたことがきっかけで
内向的で殻にこもりがちだったけども
人間としては有能だったし、
みんなに愛されてる自信を持って
シンジはついに対話に成功。
ちなみに
『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』
では、ゲンドウだけ溶けあわずに
特殊な力で殺害した。
そんなスパロボのラストのような
超ハッピーエンドでゲンドウ超えを成した。
現実改変とかどうなの?
完結というかコンテンツを終焉させる
ラストに驚愕。
EVAの呪縛というか
庵野監督が背負った呪縛を
すべて浄化するように
今作ではスパロボで
見たことあるような
その場所に行って槍を使うことで、
現実を変える力を発動できるという、
やっぱりスパロボのラストとかで
見たなこれ。
その力で存在するEVAをすべて無かったことに
できるということで、
人類補完計画はすべてなくなった。
冷静になるとめっちゃ強引じゃね?
しかし世界設定そのものも無かったことにして
それでもシンジとマリは存在している。
そしてマリはシンジと同世代。
謎が多いが、
シンジは父という壁を超えて、
巨乳の明るくて強引なオネェさんを
手に入れたのだからいいのだろう。
アスカなんてしらね。
精神世界の演出の妙
やはり庵野監督。
想像できない展開が待ち受ける。
まさかエヴァにてウルトラセブンの
メトロン星人の構造を再現したり、
特撮風な戦いをやった挙句、
それを虚構であると表現。
製作会社の東宝のセットでの
立ち回りという現実の中の虚構風な
意外な第四の壁を壊してくるとは思わず。
またミサトさんの家での戦いも
それさえも虚構として描くとは、
そのうちお疲れーとか言って
作品ぶっ壊さないか心配だったが、
それはやらなかったが、
なかなかぶっ壊しにきていた。
それを面白いと受け止められるほど、
庵野監督の信者ではないが、
その演出を最後まで突き通し、
一人ずつシンジがキャラを浄化すると
東宝のスタジオのシャッターが閉まる
という描写はとても面白かったが、
庵野監督の趣味に振り切れているように
思えてしまった。
意外にも綾波も生きていて、
シンジを守ろうとしていたが、
その綾波ともお別れした。
あの髪型意外性があって素敵だった。
また渚さんは、
シンジが不幸になるとループして、
シンジを幸せにしようと現れるが、
その回数凄まじいが、
ひたすらシンジが不幸になっていた
ようだが、今回シンジが幸せになれたのは、
マリのおかげ???
ループの円環を壊した原因とは?
そしてマリはなぜ過去にいなかったのか?
庵野監督の精神状態=今作の展開?
全く根拠もないが、
26年つづいたお話を完全に完結させた。
それはファンの願いよりも
庵野監督の願いだったのかもしれないと
思わざるおえない。
ガイナックスでのごたごたや
アニメ作品の直接総合監督はEVAだけで、
むしろ呪いのようになっている気もする。
その呪いをループとして
絶対シンジ=自分が幸せになれず、
父との対話という妥協点に辿り着かず、
斬新なアイデア、
むしろ禁じ手のようなことばかり
やって度肝抜かすが、
妥当なハッピーエンドを与えられなかった
監督がついにハッピーエンドを手にしたが、
それが新キャラのマリによる
未来というのは、
ある意味監督自身が全く違った女性に
救われたというメタファーがあるのか?
と思ってしまう。
前半のシンジの生々しい人への拒絶の仕方や
それでも飯を食べないといけない弱さに
なく描写など、
なぜか自分の高校時代の
息苦しさを思い出した。
前半を作っていた時は庵野監督が
鬱病と戦い、それでも成長していく
仲間達に支えられ、乗り越えたメタファー?
前述の東宝のスタジオでの
特撮の再現など、
価値観に縛られず次の何かを生み出すために
強制終了したかのような強引な展開など
監督の精神状態がニアイコールなのかも
しれないと思わざる終えない。
マリ=安野モヨコのメタファーだったのかも
脚本は庵野監督なので、
きっとそういう自分の気持ちは
作品に出てしまうと思う。
しかし無事に完結に導いてくれて良かった。
コンテンツの終焉:寂しくて死ぬ
今作で
『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』
とは違うすべてを否定した
リスタートで終劇した本作。
EVAなんてなくていい。
現実に帰る。
それはとてもとても寂しい終わり方だった。
もしこれが自分の大好きな
ガンダムでやられたら精神的にしんどい。
現実が辛いから巨大ロボットに夢を見るのに。
まぁEVAのしんどい心理描写や
不幸な展開などは
ロボットアニメのカタルシスとは
違うものだけども、
思い入れが強い作品自体に、
EVAの存在を否定されてしまったら、
どうして生きていけばいいか
わからなくなる気もする。
エヴァンゲリオンの
フィギュアを持つ意味とは?
その偶像をすべて否定し、
女性を愛する、
愛される人々のもとへ帰り生きる。
帰れない人はどこにいけばいいのか?
大人になっても偶像は欲しい。
アイドルの卒業以上に
26年越しのさよならは強烈だった。
それでも多くのファンが大満足しているし、
新たな謎をさらに
考察している人がいるのだから、
これでいいんだろう。
ロボットアニメ好きとして
最新作でしたが、
そこまでロボットアニメ要素なかった気も。
食べるとか変身が多く、
そのディテールなどには感動したが、
ロボットアニメ的な見応えは
予告でも描かれる新2号機の初戦闘での
ガトリング攻撃の描写は
新しい板野サーカスを体験した気分。
今作はロボットアニメというより
怪物描写が強かった印象。
今回はQのような
トリガーっぽいアクションは
感じられなかった。
あと話としてスパロボに
出しづらそうだなって思った。
庵野監督の作品とのお別れの仕方
総合的に見ても
庵野監督のエヴァの卒業という。
きっちり終わらせるという姿勢を見たに
過ぎなかったのかもしれない。
それはファンとして大事なことなのかもな。
それぞれの後悔が今作ですべて昇華し、
癒しを得て皆どこかへ旅立つ。
ある意味オーガスのような
やり過ぎた設定改変オチと
それをメタ的に虚構の終焉として、
アニメーションという命のないものに
命を吹き込む作業を逆説的
命を消しアニメの始まりの線に返そうと
するが、
それを止めて、
永遠の命として現実にキャラクターが
帰って行き、
第四の壁を超えて新しい人生を手にする
というとてもとてもメタ的な終わり方は、
エヴァンゲリオンという物語ではなく、
庵野監督が思う理想の作品との
お別れなのかもしれないと
考えて思うのだった。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 8/10
・映像のアプローチ 8/10
・映画の美術面 8/10
・キャラクターの魅力 8/10
・音楽 8/10
・上映時間と個人的趣味 8/10
80点
ちょっと長かったけど
面白かった。
でも色々と気になる点もあったり、
ミサトがQのラストで妊娠していたとは
知らなかった。
しかもその子供の声優が内山昂輝さんなのは
やっぱり出てくるのかよ!と思ってしまった。
宇部新川駅が庵野監督の故郷で、
そこにシンジとマリが降りるというのは、
やっぱり庵野監督と安野さんの
メタファーで結婚報告とかなのかな??
これまで箱根とか静岡が舞台だったのに、
急に山口県って。
しかも声優も変わるし。
謎が多いわ。
いつかスタジオカラーから
完全読本なるものが発売されるのかね?
UHDは購入するか悩む。
完全に終了しちゃったしなぁ。
でも今作も3.33+1.11とかになるのかな?
ガンダムとEVA
自分は断然ガンダムが好きなのですが、
ガンダムとEVAはまぁ親和性がない。
どちらもロボットアニメの顔を被った
少年の成長物語なのに。。。
相互理解と拒絶
ガンダムとEVAにおいて端的に言えば、
この二つに当てはまる。
まぁガンダムと言ってもガンダムUCを例に
出すとすると、
ガンダムは撃墜王になってしまう
ニュータイプが主人公。
ニュータイプといのは
誤解なく人と分かり合えるという、
人の可能性を体現した進化した人類。
人の思いを脳波や機微などで感じ、
融和を図っていこうとする。
それになる為に、
戦いを通して少年たちが成長し、
覚醒していく。
EVAは、人が怖くかかわりたくない、
煩わしいと思う。
父親とその息子の話。
最後まで人を拒絶し、
失った愛する人を求め続ける父親と
自分を陥れる人とでもまた話したいと思う
息子の成長が描かれる。
EVAにおいては最終的には
理解しあえない人類なら、
理解できるように思考する液体として
進化しようという、
ガンダムは個人が個人同士にて
次の存在へと進化をしようとするが、
EVAは一つの集合体になろうという、
全く真逆の物語だったんだなぁと
ようやく気付くのだった。
そりゃあガンダム好きな人とEVA好きな人は
相容れないわ。
しかそ今作の完結編では、
どちらかと言えば、
ガンダムに主人公のシンジが、
寄っていき、人の命を奪った責任や
弱さを実感し、人の痛みを感じ、
父という存在と向き合う決心をし、
父殺しにもなり得ることを受け入れる。
特に前作では相互理解の無さが、
原因による破滅の序曲が描かれた。
今作では相互理解の可能性をつかみ、
真のハッピーエンドにたどり着いた。
全てのロボットアニメは
ニュータイプの概念に収束するのかな?
なんて思ったりしたのでした。
EVANGELION:3.0+1.01を見まして
別感想記事を書こうと思ったのですが、
1度目の鑑賞から日が立ち過ぎて
細部の違いについてほぼ気付かず。。
あれ?終盤の色違くねぇ?とか
前半の尺違う??とか
シンジがトンネルを歩くシーンが追加された。
追加されたということは
カットされたとこもあると思う。
そんなとこ。
あと最後の駅のシーンにアスカが追加された?
じゃあやっぱり
あのあと2人が結ばれた?と考えるべきか?
前よりも冷静に見れたが
やっぱりこいつら何言ってるんだろう?
感は相変わらずあって。
シンジくんが優しさに触れて
元の場所に帰る決断をするとこは
やっぱり感動して泣いてしまった。
レンタル
通販
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