ジオン兵にとってガンダムとは?
★この記事をまとめるとこんな感じ★
はじめに:ご訪問ありがとうございます
製作
2024年アメリカTVアニメ
NetflixでCGガンダム
ネタバレ あらすじ
2024年10月21日Netflixにて
鑑賞完了
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爆誕:Netflix資本でフルCGガンダム
日本のガンダムのアニメ制作会社の
元サンライズこと
バンダイナムコフィルムワークスと
CGの下請け会社で
ゲームやアニメの3D背景を手掛けてきた
気鋭の会社SAFEHOUSEが一緒に
手掛けたガンダムのフルCGアニメ
『機動戦士ガンダム復讐のレクイエム』
を鑑賞しました。
2008年のフルCGアニメ
『機動戦士ガンダム MSイグルー2 重力戦線』
以来の人物も背景も含めたフルCGアニメ。
Netflix独占配信が決定し
潤沢な資金があるのか
音楽は海外のゲーム業界で
ビッグバジェットで活躍する
アメリカ人
脚本は同じく北米圏内でアニメシリーズを
脚本経験のあるアメリカ人。
監督は日本のSAFEHOUSEに所属する
ドイツ人。
メタルギアソリッドのファンメイド
映像などを作る若手作家で
世界配信ということで
国内の価値観以上に
世界の価値観を取り入れた作品として
ガンダムが生まれ変わる。
1話24分合計6話で1シーズン120分程度の映画1本分の内容
この度配信され2日程度で鑑賞した。
状況説明:ジオン軍ヨーロッパ部隊壊滅危機での出来事です
舞台はガンダムのメインストームで
ある宇宙世紀。
初代ガンダムの舞台の
宇宙世紀0079年。
初代ガンダム内の中盤に値する
第20話ぐらいの
『死闘! ホワイト・ベース』にて
ジオン軍のランバ・ラルが
戦死したあたり。
宇宙世紀もガンダムの活躍により
アメリカ地区の司令官
ガルマが死亡し、
宇宙からMS開発に携わった
エースパイロットのランバ・ラルが
ガンダム討伐の為に来たが敗北。
また鉱山基地にてマ・クベも敗北。
またホワイトベースは約1ヶ月前に
マチルダによりミデアの補給及び
ガンダムやアムロ・レイの少年NTの
存在報告のデータを徴収済み。
ある程度のガンダムのデータを取得済み
また地球にいるジオン軍は
地球侵攻作戦から7ヶ月が経ち
宇宙からの降下部隊のみのため、
補給に難があり、食糧的にも不足している
可能性があり。敗色の色がで始める中
数日後には地球連邦軍がウクライナにある
オデッサ攻略作戦が迫る
ヨーロッパ戦線にてジオン側の
小隊の生き残りたちの逃避行が
描かれる!
ここが熱い:強いよ!ガンダム!
というわけで
いてもおかしくない
地球製プロトタイプガンダムに
ジオンの侵攻により孤児になったぽい
ナチュラルニュータイプっぽい
少年が搭乗し、
ジオンのザクやらグフを破壊しまくるし
基地も容赦無く破壊しまくる。
動きがガンダムだけ違いすぎる。動きが鈍重なガンダムゲーと超高速戦闘主体のガンダムゲーぐらい違う
そんなジオンへの執念がやばそうなガンダムに
翻弄され執拗に追われる
ジオン軍のエース女性パイロットで
宇宙ではバイオリニストの音楽家で
子供を預けて従軍している
謎のキャラクターが主役。
従軍してMSに乗ることにしたのか?
全くもって謎。
その元来養った聴力が
NTへの覚醒を促しているのか
戦闘以上に空間認識能力にも
長けている。
しかし噂だったガンダムに遭遇
ガンダムの所持する
戦艦の放つメガ粒子主砲と
変わらないビームライフルの
圧倒的性能により部隊員は惨殺。
さらにはその高機動性能と
パイロットの力により
圧倒的な白兵戦能力により
ザクやグフは勝ち目がない。
そんなガンダムが
7ヶ月もの戦いで疲弊し
兵器も不足してきたジオン軍を
圧倒的力で蹂躙しまるで復讐のように
暴力的に壊滅させていく。
そんな地獄の様相をジオン兵側から描き
そして敗残兵の逃避行が描かれる
特殊:ジオン兵側からのみと言える物語
ガンダムといえば
連邦・ジオンそれぞれの立場で物語が
紡がれ全体が見える作品がほとんどだったが
今作は終盤の5話まで連邦側の内情が
描かれることなくガンダムに壊滅的な
被害に遭うジオン兵士側の
逃避行がメインなのである。
しかし5話で描かれたパイロットの正体により
この物語を終えることができる要素となり
そこに付け入ることで物語の壁となる
ガンダムを倒すことに成功するわけである。
そしてそこを知った上で
2周目を見ることで
ガンダム周りの物語についての考察が
捗るようになるわけだが
それと同時に物語としてのおかしな点が
また浮き出てきたりするのではある。
残念:ステレオタイプなキャラクターが登場する冒頭など
ガンダムがこれまで時代の変化に伴い
女性キャラクター主体にしたり
デザイン製をいろいろ変えたり
人体が戦争により奪われながらも
MSを操縦したり
人の願いや思いに対して
多くの作り手たちが悩み紡いできた
物語を大分戻してしまった印象は強い。
主人公のポリコレまみれな
アシンメトリーの髪型など
10年前の流行かよと思うような存在。
また刺青まみれの女性キャラも
活躍が全体的に薄く印象の薄い退場
だったりとそもそもMSにも乗らずなので
色物としての中性的な女性という
どうしようもないキャラクター。
さらには序盤の主人公部下たちの
アニメとゲームのキャラを記号にしたような
キャラクターたちなどがっかりした。
そして序盤の大量のジオン兵は
モデルをコピーしたような同一の顔など
やたらツルツルなモブキャラたちは
バービーの人形のようであって
全く面白くない。
冒頭はガウなど登場したがその後は
おあづけ。
時期的にドムの登場はないとしても
ザクとグフだけで持たせるには
無理があったような。
逆に試作型のジムには
特殊な頭部形状だったりと
面白くもあった。
問題点:ジオンの物語としても。。。
ジオンという宇宙移民者の
ルーツとしては地球の大量の人口を
宇宙に捨てたとも言える
棄民政策から始まり
身分の低い労働者が中心に移行し
圧力をかける地球からの
自治権独立から始まり
ザビ家の思想というか
ジオン・ズム・ダイクンのシンパや
学生運動からの戦争などがあったと
思うのだが
今回登場するキャラクターたちが
なぜ地球侵攻作戦に参加することに
なったのかが全くわからない。
とりあえず彼ら自体は宇宙に帰りたいと
思ってはいるのだが
どうしてそうなったのか???
主人公はヴァイオリニストで
子持ちで子供を置いてまでも
地球侵攻作戦に参加したことに
全く説得力ないし
そもそも音楽家という立場上
ジオンでも貴族や上流社会に
いた存在なのではないか???
ランバ・ラルのように
ダイクン派の人間で地上に
送られてしまったなどの
裏設定があるのか?
それとも彼女の旦那が
そもそも地球からの独立を
することを強く願っていたのか?
それでもMSに乗る
先行部隊のようなところに
上流階級が出るのか?
ガルマのように後方部隊とかじゃないのか?
また彼らは自分たちが
侵略者であるという認識が
全くもってないのも不思議だった。
逆に地球連邦軍や特にガンダムの
パイロットがジオンを殲滅しようとする
理屈は理解できる。
なんせコロニーを地球に落として
大災害を起こしたり
食料自給率を下げたりしているし
そもそも彼らは侵略者だし。
途中でジオン兵が
連邦軍の攻撃はやり過ぎだと
発狂するような展開もあったが
それはちょっと違うのではないか??
女性主人公が急に
『08小隊』のシロー・アマダのような
キャラクターに変貌するのも
すっごく違和感だった。
また物語のまとめ方が
戦争をさせられている人々の無情な悲しみ
のようにまとめているが
それは『機動戦士ガンダム』を
全くわかっていない表現じゃないのか?
女性主人公はその後
自分の子供のことを見捨て
アフリカ戦線に移動して
戦争に巻き込まれた子供を保護したいと
言ってはいたが
その原因を作ったのも自分たちではないか?
見終わって歯痒さが酷かった。
問題点:連邦軍の司令官は何を考えているのか?
今作の見どころとして
ターミネーターばりに執拗に
主人公の部隊を襲撃し
挙句に主人公を目視している
恐怖の対象としての映画的な
演出が斬新でとても面白いのだが
最新試作兵器であるガンダムを
司令官はほっとき過ぎである。
戦局をたった1機で変えられる機体の
弾薬を無限に使っていいとか
単独でどこまでも移動して
破壊活動をしていいとか
そもそも単騎で活動していて
威力偵察としても
偵察というよりは戦艦なしで
単騎で無双させるという
軍属の最新兵器とは思えない行動。
また1度や2度でもなく4回ぐらいそれを
させているのは違和感。
もし序盤で破壊されたら
その司令官は確実に首飛ぶだろうし。
だからか途中で試作ジムを同席
させているのを見て絶望感以上に
安心感があった。
しかしそのジムも敵前逃亡とも言える
謎の撤退行動があったりと
脚本は物語のオオハコを満たすために詳細はメチャクチャ
その後のジム強奪作戦の酷さ。
追撃を全く想定してなくて
普通に失敗してて笑える。
最終的にはオデッサ作戦への合流の最中
貴重なガンダムを単騎行動させた結果
破壊されるという
めちゃくちゃな軍事作戦の数々に
流石にガンダムらしさよりも
適当な物語過ぎて残念だった。
逆にガンダムを倒すために
母親系NTの主人公が
少年NTに説得を試みて
その隙にグフがガンダムを倒すという
非道過ぎる戦法が効果的過ぎて
納得でした。
コウ・ウラキやガトー並。
総評:微妙ではあるがガンダムがEXがカッコ良い
総合的に見ると
映画的な序盤のガンダムEXの扱いが
とてもとても素敵で
パイロットが無名の少年という
ところもとても良くて
ガンプラがそこそこ欲しくなる。
またデザイナーが一緒なので
EZ-8にも似ているところもあって
それも合間て素敵。
作品としては
ガンダムの設定を
あんまりよくわからず作った作品
というところは強く感じるが
フルCGのMS戦など見ていて楽しいので
とても良かったが
序盤のモブキャラたちや映像の動き
キムタクっぽい衛生兵の謎感。
いらなかった全身タトゥー女など
女性主人公だけで物語成り立つし
謎のトラウマのメタファーなど
思わせぶりだけどガンダムの設定と
整合性取れてないのでいろいろと
あれではある。
まぁこんなもんだよなぁという印象。
疑問:世界展開は成功なのか?
正直アメリカが作ったガンダム!と
期待していたのだがそれはどうやら
間違いだったことが
この記事を書いていて気がついた。
世界の人気動向を調べたが
アメリカでは勿論見られてないが
親日国の台湾では人気作品に
なっていたし
アニメイベントが多い
フランスでも人気作品に上がっていた。
北米の映画データベースサイト
IMdbでは2024年10月23日時点でも
900人程度しか鑑賞しておらず
北米の市場では失敗したのかなぁと
いう印象でした。
しかし真打は
『キングコン:髑髏島の巨神』の
監督のジョーダン・ヴォート=ロバーツ
が監督予定のNetflix実写映画版
ガンダムなのです!
いつ配信されるのでしょうか???
ノスタルジー:PS2ガンダムゲーの味わい
全体的には
ガンダムゲーのオープニングムービーや
イベントムービーが終始拝める
作品だったなぁと。
やたら動きが重い感じが
PS2時代によく制作されてた
1年戦争を舞台にしたゲームの数々を
彷彿させて嬉しかったです。
PS3やPS4になると
美麗なオープニング映像などが
カットされることが多く
劇中のMSの映像などはまさに
そのようなものだったので
燻られるものがあって良かったです。
疑問:ガンダム知らなくても楽しめるのか?
メモし忘れたのですが
ガンダム知らなくても楽しめるか?
というと
白い悪魔という逸話を持つ
ガンダムだが
度々ゲームなどのアニメで
アムロ・レイの異次元の
活躍が一兵士目線で
描かれて鬼神の姿に
精神的にやられるとあるが
そのカタルシスとして
ターミネーターのような
ホラーの怪物のメタファとして
今作のオリジナルガンダムが担っており
ダブルミーニングがうまく機能していて
ガンダムを知らなくてもその辺りは
楽しむことができるのだが
前述の通り
ガンダムをそこまで理解してない人の
作品なので彼らがガンダムに
しつこく狙われる理由について
彼らが理解できてないところが
ガンダムファンとしては違和感。
そしてそれを理解しないまま
見ることに意味はあるのか?
などファンと一般層では
オチの感じ方も違うのかな?
というところもある。
逆にガンダム知らない人の方が
楽しめる作品なのかなぁと思う。
これがガンダムか?と言われる
やっぱり違うかなぁと思う。
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逆に調べてびっくりした。
そして全然日本製なのも驚いた。