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◎【77点】陪審員2番【解説 考察:揺れる天秤】◎

その陪審員にならなければ

はじめに:ご訪問ありがとうございます

“まえがき”
閲覧いただきありがとうございます。
本ブログは筆者の鑑賞記録保管を
目的としたブログです。
副収入目的で色々SEO対策をして
おります。
閲覧いただきありがとうございます。

本ブログ記事を読むことで
私が味わった娯楽作品の
カタルシスを追体験できるかも
しれません。

ですがこの記事を読むことで
追体験するのではなく
映画を鑑賞して
自分自身でカタルシスを味わって
ください。
私以上の発見と出会うことが
できるのではないかと思います。
本日はご訪問いただき
ありがとうございます。

ちなみに直近のGoogleコアアップデートで
過疎ブログになりました!

製作

2024年アメリカ映画

イーストウッドも今の日本じゃ配信スルー

制作・監督

クリント・イーストウッド
・ミリオンダラー・ベイビー
・グラン・トリノ
・許されざる者
・スペース カウボーイ

キャスト

キャスト一覧
ダニエル・クレイグ
・アバウト・ア・ボーイ
・ウォーム・ボディーズ
マッドマックス 怒りのデス・ロード
・X-MEN:フューチャー&パスト

トニ・コレット
・アバウト・ア・ボーイ
ヘレディタリー/継承
・シックス・センス
・めぐりあう時間たち

J・K・シモンズ
セッション
・スパイダーマン
・JUNO/ジュノ
ラ・ラ・ランド

レスリー・ビブ
アイアンマン
アイアンマン2
・完全なる報復
・タラデガ・ナイト オーバルの狼

キーファー・サザーランド
・24 -TWENTY FOUR-
・フォーン・ブース
・ミラーズ
メランコリア

ネタバレ あらすじ

ネタバレあらすじ
現代のアメリカの
南東部のジョージア州の
サバンナ。
雑誌記者のジャスティン
(ニコラス・ホルト)は
もうすぐ子供が生まれる。
かつてアルコール依存症だった彼は
禁酒を続け妻と一緒に幸せに
暮らしていたが
過去に妻が流産したこともあり
今度の出産も心配している。

そんな彼の元に
陪審員招集以来がやってくる。

その殺人事件は
彼がかつて通った酒場の近くで
起きた殺人事件で
彼氏が彼女を崖下に落としたという
内容のものだった。

しかしそれはジャスティンが
妻が流産したことに心を病んでおり
酒場に行った日と同じ日に起きた
殺人事件だった。
あの日ジャスティンは鹿を跳ねた記憶が
あるのだがその鹿は目撃しなかった。

その裁判で陪審員に選ばれた彼は
その殺人の真犯人が自分かもしれないと
考え始め、殺人の容疑を
かけられた人を庇いたく思い
陪審員での会合でただ1人
証拠不十分として無罪を主張するのだった。

それがきっかけで元刑事の
ハロルド(J・K・シモンズ)と親しくなり
違反だが一緒に捜査をしたりしてしまうが
それは自分を犯人に結びつける
きっかけばかりだった。

検事局長選挙が控えた
今回の検事である
フェイス(トニ・コレット)は
この事件を有罪にすることに燃えていたが
うっかり入手したハロルドの情報をきっかけに
彼女自身も被告が殺人を犯していないのでは
ないかと考え捜査を始める。

罪の意識を感じるジャスティンは
もし自分が捕まって仕舞えば
過去の飲酒履歴もあり
終身刑は免れず
生まれてくる子供を不幸にすることに
怯えながらも
無実の罪を着せられた素行の悪い
男を救いたいと
自身の倫理の天秤の揺れに葛藤する
のであった。

2025年1月3日U-NEXT自宅鑑賞
2025年3本目

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概要:94歳でも映画監督できるわけです

2021年の『クライ・マッチョ』から
3年の月日を経て
クリント・イーストウッド監督の
最新作が日本上陸。

映画祭にて2024年10月公開され
同年11月に一部劇場のみ北米で
公開されアカデミー賞ノミネート対応
の映画になったが
同年12月20日には配給のワーナーは
ワーナーの定額配信サービス
MAXにて公開が決定され
日本でも業務提携している
U-NEXTにて公開開始!

his0809
U-NEXTは映像と音の品質は微妙だけどこの公開は凄いよ。

年末年始の休みを利用して自分も鑑賞。

今作は裁判の陪審員に参加する
人を描いたが作品。

イーストウッドさん2025年には95歳なのに
まだまだ現役で映画監督やってるし
プロデューサーもやってる。
プロデューサーとしては
トム・クルーズとクリストファー・
マッカリーの『ガントレット』という
作品も控えており100歳まで
映画製作者として活動していそうではあるが
流石にゴーストライターならぬ
名前貸しだろうと思わずにいられない。

と思ったがしっかり本作でも
ニコラス・ホルトと髭面の彼との
2ショット写真もあって

映画妖怪過ぎる

his
91歳で映画の主演やってんのわけわからん。実はCGか何かなのか?
※そもそも見てなかった。。。

感想:自分から首突っ込む藪蛇野郎に困惑

裁判員制度により
選ばれてしまった主人公のジャスティン
(正義=ジャスティス?)は
事件の詳細を聞いてるうちに

犯人俺じゃね?

と思い始め
無実かもしれない彼を救いたいといし
彼の罪は自分の罪だという
罪悪感と
でも助けたら自分の大事なもの全てを
失ってしまうという
凄まじい優柔不断に苛まれ
良心の呵責と事件当日の辛い日の
記憶に己の天秤が揺れまくる

普通の人

最初から「彼は有罪だと思う」と
言っておけば映画が30分で
終わったものの
1人で無罪かもしれないと言い出し
(真犯人かもしれないのに)
挙句に有志と意気投合し
事件の真相を一緒に調べようとしちゃう
間違いまくりの主人公に困惑

徐々に真相に近づくにつれて
自分に矢印が向くかもしれないと
びくびくしながらも
やはり良心の呵責なのか
矢印を自分に向けようとするも
やっぱり彼を犯人にしようと
したりと人間の弱さが
十人分に醸し出される

素晴らしい映画

法廷劇といえば私としては
『十二人の怒れる男』が脳裏をよぎる。
同じくほぼ全ての人が
有罪と言う中、彼の人生を思い
無罪かもしれないと討論を始める。

しかし今作ではそれを言い出したのが
真犯人かもしれないし
言動も妙に弱々しい不審さがある。

作品としてオマージュこそあるが
描かれる日数も長く
そして冤罪を推し進めようとする
検事も登場し彼女もまた
この事件を通して
自身の出世と正義に
天秤に揺れることになってしまう。

his
人間の本質を描きやすい法廷劇は完成するだけでも良作になりうるよねぇ

しかし天秤が振り切った時
古典のような禍というか
正義が舞い降りるわけですが
まぁその直前の彼の言動も含め
彼女の正義に火を灯してしまった
わけだと思うわけです。

his
本当にこの主人公が余計なことしかしなくて
めちゃくちゃ凄いわ!

ここが微妙:色々絶妙

イーストウッド大将が
どこまで今作に関わっているのか
全くわからないが
編集の切れ味もまた絶妙。
絶妙な主人公のダメさもあれだが
編集にてテンポよく
映画を進めてるようで
フラッシュバックをぶっ込みまくって
テンポが逆に悪くなったり

そして映像がU=NEXTだからか
それとも低予算風なのか
テレビドラマチックなざらっとした
映像だった。

his
そもそも内容が海外ドラマっぽいんよ

ただラストの裁判の結果の展開や
その後の顛末などの
絶妙なホラー的なアポローチ含めて
絶妙なラインを終始進み続けてて
本当に絶妙な映画でした。

ここが良い:見応えを感じさせる演技

優柔不断で善悪に揺れ
そして自身の過去の過ちに
また心を痛めながらも
新たな命の為に
その罪から逃れようとするという
めちゃめちゃ特異できつい状況で
めちゃめちゃ優柔不断な
キャラクターをニコラス・ホルトが体現。

2025年には『スーパーマン』の
レックス・ルーサーに抜擢し
2024年には4本も映画に出演し
いずれも好評のようです。

また敵役にはトニ・コレット。
思えば2人は『アバウト・ア・ボーイ』で
共演し20年ぶりの再共演で
最終的には対立構造に
親子だった2人が
今度は親になる立場の彼を
追い詰めるというメタ的な面白さも
もちろんだが
やはりトニさんの演技力も凄まじい。
さらには
僅かな登場時間しかなかったが
J・K・シモンズが元警官で
今は花屋という熱い存在。
存在感凄まじく見応えたっぷり。

その他の陪審員たちも
どっかで見たことある俳優さんも多く
法廷ドラマを盛り上げる
自由な発言が見事でした。

妙な面白さ:陪審員制度

やはり妙な面白さとして
境遇が違う陪審員たちが
揃って有罪が無罪かを話し合う展開。

それぞれ出身も職業も立場も違うわけで
最初は有罪で終わらそうとしたのに
無罪の可能性知ると
それぞれが自分の立場で意見を言い合う。

絵を描ける人はホワイトボードに
詳細な現場の絵を急に書き出すし
裁判に何度も参加した人は
めちゃめちゃ場を仕切ろうとするし
元刑事は勝手に捜査し出すし
犯人の裏の顔を知る人は
事件とは直接関係ないが
犯人が裏社会と繋がりがあることを
持ち出すし
刑事ドラマが好きな人は
勝手に探偵になり出すしと
この手の映画の醍醐味が炸裂!

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 8.5/10
・映像のアプローチ 7.3/10
・映画の美術面 7/10
・キャラクターの魅力 8/10
・音楽 7/10
・上映時間と個人的趣味 7.5/10

77点

流石に音楽はイーストウッド
じゃなかったですが
雰囲気は変わらずで
イーストウッドの映画見たなぁと
思う気持ちになれた。

久しぶりのイーストウッドの映画。
しかも最新作を
サクッと家で見れてラッキー

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