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◯【70点】ANORA アノーラ【解説 考察:一貫された監督のセックスワーカーのカースト地獄】◯

2025年アカデミー賞作品賞受賞作品?

はじめに:ご訪問ありがとうございます

“まえがき”
閲覧いただきありがとうございます。
本ブログは筆者の鑑賞記録保管を
目的としたブログです。
副収入目的で色々SEO対策をして
おります。
閲覧いただきありがとうございます。

本ブログ記事を読むことで
私が味わった娯楽作品の
カタルシスを追体験できるかも
しれません。

ですがこの記事を読むことで
追体験するのではなく
映画を鑑賞して
自分自身でカタルシスを味わって
ください。
私以上の発見と出会うことが
できるのではないかと思います。
本日はご訪問いただき
ありがとうございます。

ちなみに直近のGoogleコアアップデートで
過疎ブログになりました!

製作

2024年アメリカ映画

アメリカンドリームは遠く

監督

ショーン・ベイカー
・タンジェリン
・フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法
・レッド・ロケット

ネタバレ あらすじ

ネタバレあらすじ
2020年代後半のアメリカ東部のニューヨーク。23歳でストリッパーの女性、アノーラはロシア系アメリカ人。ストリッパーとしては成功しており高い給与を得られる美貌も技術もある。彼女は時には上客に売春をしてお金を得ている。そんなある日彼女の働くクラブにて21歳のロシア人のヴァーニャが現れる。彼は本来ロシア在住の富豪の息子だが勉強のためにアメリカに在住しているがロシア語が少し喋れるアノーラことアニーと意気投合、特別な性サービスも受けたことをきっかけにアニーを家に招いて売春も行う。彼女とのセックスに感動したヴァーニャは年越しパーティに彼女を呼び1週間のレンタル彼女を行い、彼女として友人たちに紹介。ラスベガス旅行なども行い充実した日常を過ごす。ロシアに帰りたくないヴァーニャはアメリカ国籍を持つアニーより冗談で結婚を提案しグリーカード取得すればアメリカへの永住権が生まれロシアに帰らなくて住むと提案。ヴァーニャはアニーと結婚をするのであった。それを知ったヴァーニャの母親は大激怒。ヴァーニャのアメリカでのお目付役である組織の人間らしきアルメニア人のトロスはヴァーニャの母親に大激怒され、その部下のガルニクとイゴールをヴャーニャの住むところに派遣する。ヴァーニャはすぐさま状況を理解し怖気づき家を脱走。取り残されたアニーはイゴールに拘束され彼を恨む。遅れてやってきたトロスにより結婚を解消することを約束させられアニーは怒り狂う。結婚を取り消すために行方不明のヴァーニャを4人は探すことになるのだが彼の行方は全くわからなかった。
そしてイゴールはただ1人人生1発逆転の機会を得たと思ったアノーラが全てを奪われて振り出しに戻る姿に強く同情をし、彼女に惹かれていくのであった。

2025年3月1日劇場鑑賞
2025年15本目

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概要:2025年アカデミー賞作品賞受賞作品

2025年アカデミー賞受賞作品の『ANORA アノーラ』を鑑賞しました。

本作は2025年に開催されたアメリカのアカデミー賞にて作品賞、監督賞、主演女優賞、脚本賞、編集賞という映画作品において大事な部分の賞を受賞した

2025年を代表する作品です

ゴールデングローブ賞では無冠でしたが

2024年のカンヌ映画祭では最高賞のパルムドールを受賞

2024年の大注目作品でしたが最終的にここまで多数の賞を受賞することになるとは、正直鑑賞直後には全く思いませんでした。

また今作の特徴としては予算がわずか600万ドルというアカデミー賞ノミネート作品の中で一番低予算映画にも関わらず作品賞まで獲れてしまった驚愕の映画。

しかし

個人的にはそこまで面白くなかったし、アカデミー賞作品賞受賞作品とは理解できませんでした

貫き通す:セックスワーカーを描き続ける監督

今作は

NYCで活躍するロシア系アメリカ人たちの姿が描かれる作品。ロシア系アメリカ人でストリッパーのアノーラはアニーと名乗り、大金を稼いでいる。時には売春したり専属契約したりとかなりの収入を得ているが友人の家を間借りしていて、仕事以外は夢もなく空虚な時間を過ごす。だがそんな彼女に富豪の息子に気に入られて彼の妻になるというシンデレラストーリーが舞い込む。その絶好の機会を我が物にしようと必死に食らいつくのが、なすすべもなく削ぎ落とされていく。

というお話。精神的にボロボロになった彼女が自分を好く粗暴な貧乏人にセックスでお礼返しをするが愛情は拒むというきつい展開が、妙に悲しい。

監督のショーン・ベイカーは自主製作長編映画をひたすら監督し続けた人。2017年の200万ドルの製作費で作った『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』というフロリダのディズニーワールド付近のモーテルで娼婦の母とその娘の別れを描いた貧民の明るいけど悲しい物語がトロント映画祭にて高い評価を取得、世界的にもスマッシュヒット。同作に出演するパンキッシュな見た目ながら面倒見のいいモーテルの主人を演じたウィレム・デフォーはゴールデングローブ賞とアカデミー賞にノミネート。また前作の『タンジェリン』ではトランスジェンダーの娼婦を主役に据え、『ANORAアノーラ』の前作2021年の『レッド・ロケット』ではポルノ男優が故郷に戻るが、セックスやマリファナに溺れ、挙句に若い女の子に恋した挙句にポルノ女優にしようと誘うという救いのない物語を描く、今作も若干23歳の娼婦というなんともビターな設定の女子の一発逆転物語かと思いきやそんな上手い話はあるはずもないという一貫した世知辛さを味合わせてくれるしんどい映画を貫き通す。どうしてこうしてそのような作風に全振りをするのか?その一貫性が高く評価されアカデミー賞まで上り詰めたのか??今作は結果的に『フロリダ・プロジェクト』の5倍のヒットを総合的には達成しており、自主製作系の低予算映画としてはホラー映画並みのヒットである。いやむしろホラー映画と同じようなしんどさと破廉恥さはあるわけだが。

今年もエロで偉大:主演女優賞は納得か?

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今作のすごいところは主役のアノーラを演じたマイキー・マディソンが弱冠25歳でアカデミー賞主演女優賞。恐ろしいのがこれまでノミネート履歴もないまま突如主演を射止め主演女優賞まで上り詰めてしまった。エマ・ストーンさえ22歳でゴールデングローブ賞初ノミネート、26歳でアカデミー賞に初ノミネート、28歳で『ラ・ラ・ランド』で歌声とダンスを披露して功労も含めて初受賞。その7年後に脅威の脱ぎっぷりとSEX描写の数々と強い女性の体現など『哀れなるものたち』で素晴らしい女性キャラクターを造形し2度目の受賞。ブリー・ラーソンも24歳で受賞したがその前に多数の映画に出演し土台を作っていた。ジェニファー・ローレンスも21歳で受賞したがその直前に大ヒット作『ハンガー・ゲーム』や注目作『ウィンターズ・ボーン』に出演。マイキー・マディソンは今作が初主演。また上記のスターたちとは一線をかく、コメディテレビドラマをメインキャストとして6年務め、タランティーノの映画の印象的なちょい役、そして人気サスペンスミステリースプラッターの『スクリーム』シリーズにも出演。

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これまで映画賞とは無縁だった彼女が突如スターダムに上り詰めたのは驚いた。また演じたキャラクターも複雑。ロシア系のルーツをもつ20代の女性で性サービスでお金を稼ぐ。本作では男性の上で上裸になりくねくねと踊り、富豪の息子とはプライベートダンスやセックスシーンを多数披露。AVかよ??と思うほど激しく生々しい過剰とも言えるサービスショットを披露。中盤では一気にどん底に突き放され夢も生気も奪われたヒロインを演じ、最終盤でも再び生々しい雰囲気のカーセックスと歪んだ人格が露呈するビターな女性の悲しきシンデレラストーリーを熱演。昨年同様体を張った演技や物語の持つ悲劇性に後押しされてアカデミー賞を受賞することになったように思えた。

疑問:本当にアカデミー賞に相応しい映画だったのか?

個人的にはかなり疑問が残るアカデミー賞でした。

今年のアカデミー賞大御所いなさすぎ

AI対策でハリウッドは2023年にストライキをした結果、大作映画などの製作がストップし丁度空白期になってしまったのかもしれない。常連映画監督たちの作品はお見受けすることなく無名に近い監督の方たちが並んでいた印象を受けた。

アカデミー賞関連作品は少し見たが、今作が作品賞を受賞するとは思っても見なかった。

個人的には中盤だらだらしてて間延びしている印象、そして『フロリダ・プロジェクト』の方が辛辣のラストの物語のバランスが秀でているように思えた

作品賞の風格としては4時間近い上映時間のあった架空の建築家を描いた『ブルータリスト』の方があった。だが『ブルータリスト』では終盤のイスラエルの建国主義という展開が、現在のパレスチナ問題で、第二次世界大戦でホロコーストされた人種が今度はする側に立っているという皮肉的な具合で表がセックスワーカーを描いた本作と行き止まりの現代の打開策の無さというテーマの方に軍配が上がることになったのかもしれない。

また主演女優賞に関してもホラー映画に出演したデミ・ムーアが本命のように思えたが、アカデミー賞会員が増えたとしてもやはりジャンル映画には厳しく、精神的にも厳しい役回りでありながら物語を紡いだ無名とも言えるマイキー・マディソンに軍配が上がった。

脚本賞ではジェシー・アイゼンバーグが勝つように思えたが今作が全てを受賞した。

個人的にはそこまで楽しめなかったし、どっか見たことある内容という小話の印象で、そこまで響かなかったので、今作が受賞するんだぁと違和感があったが、監督の一貫したテーマに対する姿勢などは非常にすごいことだと思うので、これはこれで良いアカデミー賞であったなぁとは思う。

感想:現代版シンデレラ・ストーリーは救いがない

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とここにきて感想というわけ。正直前半のセックスの多さなどはおっさんとして好きだった。しかし玉の輿にのる展開も最初からうまくいくはずがないと予見されてあれよあれよと彼女のプライド以外の全てが奪われていく様が辛辣であった。中盤は新たな相棒の強面のおばあちゃんの家に住むイゴールが終始カメラで抜かれて、ああこれきっとアノーラのこと狙ってるなぁって思ったらやっぱり終盤なんかいい感じになるもののその辺りもアノーラの地に着いた現実の王子が貧乏で暴力を生業にするヤバい奴という人生の成功というかスタンダードな絵に描いたようなハイクラスの人生とは真逆な実態に打ちひしがれながらセックスで男を支配しようとするが、イゴールのお情けにプライドまで奪われてしまい、感情のダムが崩壊して終わる様にとことん後味が悪かった。

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中盤の逃げた富豪の息子を探すという珍道中がコメディ要素もあり、ロシア人街の実態をドキュメントしている意図も見えるがツボにハマらず面白くなく冗長に思えた。むしろ短縮して上映時間を短くしてくれた方が良かった。そういった見やすさも感じる珍道中要素が本質の重すぎる社会のカーストの行き場のなさをぼやかしていて良くも悪くもある印象であった。

彼女自体はこのカーストの最上級の位置にいて高級稼ぎでありながら何故か身内なのか不仲の友人の家に居候。今回もかなりの報酬を得ているようで貯金は必ずあるようだがこの映画内では彼女の夢や希望は全く見えてこない。絵に描いたようなカーストを超えたハイクラスの人生、港区女子の成り上がりのような歪さを求めるような若さを武器にカーストから出ようとしているように思えるが、その辺りの詳細は全く見えない。それなのにアカデミー賞が取れてるからなかなか不思議ではある。生活や階級以上に男性を支配する力に溺れているのかもしれない。彼女が欲しいものは何もかもを支配し屈服させる力だったのかもしれない。それこそシンデレラのようなお姫様になりたかったのかもしれないが、到底理解できないのであった。感情移入のしづらさがまさに楽しむことができなかった。道中ずっと体調が悪いおっさんが唐突に死んだりした方が自分的にはコーエン兄弟的で好きではあったがそんな濃すぎるブラックユーモアはなくもっと身近な辛さを見せつけてくれる。

his
正直見たい内容ではなかったところはある

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7.5/10
・映像のアプローチ 7/10
・映画の美術面 7/10
・キャラクターの魅力 6/10
・音楽 6/10
・上映時間と個人的趣味 7/10

70点

合わなかったのかなと。

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育児の影響で更新頻度落ちてます。

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30代後半のおっさんです。 結婚して3歳の娘を育てて家事手伝ってます。 家でUHD見たり、映画館で注目映画見たり 伝説的な映画を再視聴したりしてます。 自分の備忘録目的でブログやってます。 好きなアニメはガンダムです。 洋画が好きです。洋楽も好きです。PS5でゲームしてます。邦訳アメコミのバットマンを読んでます。バットマンが好きです。