その男、もはや怪獣
『リーチャー』シーズン4、今回もかなり面白かった。軍事機密や国家の危機が絡む事件は終盤まで読み切れず、毎話めっちゃ楽しめました。ただし、リーチャー本人はかなりポンコツ。推理を外しても圧倒的な暴力で切り抜ける姿は、もはやヒグマでした。
ゴアなのに笑えてしまう怪獣アクションも最高でしたが、田舎町の警官ジェイコブが事件を通して漢になっていくドラマも良かった。以下、最終話の結末や黒幕に触れるネタバレありの感想です。
製作
2026年アメリカの海外ドラマ
キャスト
2026年9月18日 prime video鑑賞完了
ネタバレ あらすじ
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概要:原作小説13冊目『葬られた勲章』の映像化!
2012年と2016年にトム・クルーズ主演にて映画化されたリー・チャイルドの原作小説『ジャック・リーチャー』。Amazonプライムビデオオリジナルで映像化され、遂に4作目が完結し、自分も鑑賞完了しました。今回は原作13冊目『葬られた勲章』。
シーズン3では潜入捜査という、その風貌で無茶だろ?ってところを強大な意志の力でやり遂げたリーチャーさん。
今回は、たまたま出くわした怪しい女性が、自分の声かけで動揺して自殺。その罪の意識か?またも国を揺るがす凶悪事件に首を突っ込んでいくリーチャーさん。
現地調達した即席チームで、アメリカの未来まで関わる無茶苦茶やばい事件を追います。終盤まで推理を外すけど、豪快な体格から繰り出されるパワープレイで事件を解決?させる姿は相変わらず最高でした。
原作のタイトルは『Gone Tomorrow』。「明日には消えている」くらいの意味で、日本では『葬られた勲章』というタイトルで出版されている。
劇中でもジョン・サンプソンの軍歴を調べると、立派な勲章をいくつももらっているわりに、それに見合う功績が表に出てこない。何か公表できない任務に関わっていたのでは?という話が出てくるので、そのあたりからつけた邦題なのかな?
ただドラマではその話は序盤であっさり出てきて、自分としてはそこが一番印象に残ったわけではなかった。軍事機密や国家の危機に殺人事件が絡み、誰が何を隠しているのかわからない。終盤まで読み切れず、毎話めっちゃ面白かったです。
感想:シーズン4もすこぶる良作!!
『ランタンズ』『テッド・ラッソS4』と豊作の中の『リーチャーS4』ですが、やはり一番気になる作品でした。
最初の3話は一気見し、毎週欠かさず子供が寝た後に妻とチェックしてました。
過去シーズンでも書きましたが、この手のアクションスパイ系の海外ドラママジで見やすくてありがたい。
また全8話で一つの物語が完結する、長い映画を見るような構成もありがたい。
毎話クリフハンガーで終わりますが、それ以上に物語の核心が気になる気になる。
やはり原作小説があるという映像作品としての幹の強さを感じさせてくれます。
かつての部下たちと共闘したシーズン2とは違い、今回はシーズン1に近い即席チーム。フィラデルフィアとワシントンで繰り広げられる、国家機密が関わる凶悪事件に挑みます。
後半まで物語の全貌がわからないのも面白いなぁと。
序盤から、リーチャーの敵組織が多数登場、チェチェン系の工作員、東南アジア系の人、まさかのCIA、そして元特殊部隊との壮絶な戦い。
シーズン1からゴア表現もある作風でしたが、今作は罪のない青年が犠牲になったり、突然アメリカのエリート首席補佐官が自殺したりとショッキングなシーンも多いですが、それ以上に無茶苦茶するリーチャーのゴリラというか怪獣ぶりがやはりたまらなく面白い。
しかしそのリーチャーの本当の弱点をうまいこと突かれて翻弄されるという過去シーズンともどこか違う面白さがあって見事。
またシーズン1ではリーチャーの異常さが注目される方向性でしたが、即席チームの黒人の中年女性刑事と田舎町の警官という異色の組み合わせが、すこぶる面白く、なぜかその2人が徐々に恋に落ちている大人な感じも妙に面白いです。
最終的にはこの事件で多くの命が失われ、アメリカの良き未来から遠のいた寂しさみたいなものが残るビターな感じはちょっとやり過ぎなスケール感のある物語と感じ、シリーズ変わらず小さな事件がアメリカの未来に関わる恐ろしい事件に繋がっていくといういつもの面白いカタルシスを味わえました。
シリーズ最大のポンコツのリーチャー
毎シーズン絶対ベッドシーンのあるリーチャー。
冒頭から東南アジア系の女性を美女と形容してやばい事件なのにやたら肩入れするリーチャーさん。
いつも色々もったいぶってヒロインと中盤にベッドイン決めますがまさかの3話目にしてベッドイン。
記者という彼女でしたが、実は黒幕のナイフ使いで、田舎町の警官のジェイコブの甥を惨殺し、甥を誘拐して姉を脅していた張本人の1人。
しかも大義もなく、金儲けのために化学兵器を完成させて毒ガステロをプレゼンでやろうとするヤバすぎる人でした。

序盤から2回も騙されてしまったリーチャーさん、探偵要素のある作品ですが、今シーズンはあてにならず。
後半では完全に殺される直前まで陥りますが、協力者のジョン・サンプソンの部下に危機一髪で命を救われたりと
終始容疑者としてフィラデルフィアを逃げ回ったり、同行者を危機に陥れてしまったりと害悪な感じもありました。
しかし困ったら持ち前の強靭なボディで切り抜ける、障害物があるならぶつかって壊せばいいの精神が終始薫ってて化け物すぎて面白かったですが、シーズン5はもう少しスマートになれるといいねと思いました。
もはやヒグマかリーチャーよ
最終決戦ではナイフ使いの女性2人と武器なしで戦うという凄まじい展開。
その前にも9人の工作員を銃なしで倒していましたが。
しかし流石に特殊部隊出身の2人の素早さに翻弄され、体をズタズタに引き裂かれるという普通の人間なら即死状態でも何故か立ち向かえる化け物すぎる状態。
よくテレビのニュースで見るヒグマの如く切っても切っても死なないリーチャー。
まじで怪獣。
見事に1人を掴んで外にぶん投げることに成功。
最後はうっかりセックスしちゃった女に組みつかれてしまい、遂に殺されるかぁ?と思ったら
その女がフィニッシュムーブを決めて
「どっちが快感かしら?ヤるのと!殺すの!」みたいなことを言うわけですが、
その後リーチャーが見事に頭突きからのオーバーキル気味のフィニッシュムーブをかまし、
一回余計に机の縁に彼女の頭を殴りつけた後に
「おれはこっちを選ぶ」と、リーチャーへのトドメに使おうとしていた化学兵器を、逆にド悪党の彼女に注射して殺害。
そのあと彼女が見るも無惨に目と鼻から血が出てきて死ぬというゴア表現と悪党を成敗するカタルシスが爆発するのですが、
それ以上に
リーチャーお前殺しが好きだったのかよ!!
もはや法で裁けない悪を裁く正義執行人のビジランテというよりは悪党をぶち殺すのに快感を覚えた狂人というのが一番あってるなぁと。
またそれ以前の戦闘シーンも面白く
階段にて襲撃してきた銃を持った人たちにドアをぶん投げて後退させてから、1人の頭をドアと壁に挟んでそのまま殺害。
そのあとは、敵に釘打ち機で手を打たれてダメージを負いますが、釘が刺さったまま殴打を展開、フィニッシュムーブとして刺さった釘で敵を刺し殺すウルヴァリンムーブも展開させるバカっぷりが最高。そのあと釘を打ってきた1人をわざわざエレベーターの扉に挟んで降りてきたエレベーターで首チョンパするバカっぷりがえぐいです。
マジで化け物。
また今作で印象的だったのが、警察にもガチで追われて逃亡する中、平気で色んな人に嘘ついて撹乱するわけですが、
※それがきっかけで冒頭にアンナが自殺しました。。。
その中で小さい電車の通る鉄橋にしがみついて警官をやり過ごすパワープレイ。
そのあとまさかのエレベーターの床裏に片手でつかまって片手でガスボンベもって上の階に移動する謎の構図に驚き。
その姿キングコングとかでしか見たことなかったんだけど?と最終話は終始爆笑してしまった。
本当に最高すぎるこのドラマ。
それ以外にも、化学兵器の式を生み出して、その技術を流用して農薬を作ったが、この事件が発生してチェチェン系の殺し屋たちを雇った農薬会社のCEOについては、グレーな立場の人ながらも逃がしてもいいのではないか?という状況で仲間の前で首をへし折って殺害。
絶対スカッとしたかっただろと感じさせる。
協力者にはとことん優しいリーチャーですが、悪人を殺したくてしょうがないやばさ。
タフすぎるし強すぎるしマジでヒグマみたいで面白すぎる。
脇役のジェイコブの物語としても良かった
各シーズン個性的な相棒がいるリーチャーですが、まさかの田舎町の警官で普段は交通整理をしているいけてない感じの人。
自己肯定感は低いながらも施設で一緒に育った義理の姉については、素晴らしい人間関係を築き、甥のベンの育ての親の1人として、
彼にアメフトのテクを教えたという自負もあったものの、最愛の人を無惨にもおぞましい事件により奪われてしまうことに。
最初は悲劇に心を病みながら、犯人への復讐に取り憑かれながらも奮闘するが、自分が世界を救うかもしれないという意味わかんない責任重大の状況の中、学生時代にはできなかった謎の度胸試しに成功した挙句、無茶して特殊部隊出身の2人を地元知識でうまく罠にはめるというテクを披露して漢気が高まるという素敵展開。
しかし田舎の警察署長であり義理の父の堅物さんに騙されながらも、もうこの事件は自分の事件だ!!と奮闘。
それでもあっさり人質になったりして駆け引きの足を引っ張ったり、一緒に行動していた人が撃たれたことに心を病んだりしながらも事件解決まで奮闘。最後の最後では、満身創痍のリーチャーのもとへジェイコブが駆けつける。復讐として首謀者を殺害し、リーチャーのように闇の執行人になるかと思いきや、法の番人として逮捕するという激アツ展開。
心優しい彼は、最後まで心優しく、高潔な精神をこの事件で育て、元敏腕刑事だったチームメイトのタマラとも確固たる信頼関係を築き、
パートナーも得たわけで、『リーチャー』らしからぬコメディ担当とも言える三枚目のキャラクターがしっかりいいとこを持っていく手堅い展開がとても良かったし、ぐっときました。とても良かったです。
シーズン5も決定済み
ちなみにシーズン5への更新も発表済み。Amazon公式によると、次は原作20冊目『Make Me』を映像化するとのこと。
『Make Me』の邦訳版は、現時点では確認できませんでした。
また、アラン・リッチソンがThreadsで、白人至上主義の民兵組織と戦う原作について、お気に入りの作品で、ある人物が再選されるまでは映像化の承認を得ていたと明かしたという記事を発見。TheWrapは、原作2作目『Die Trying』を指しているとみている。
おそらくトランプ大統領のことを指しているのだろう。ただし、「在任中は映像化しない」とまでは明言されていない。
なかなか奥が深いですが、人気シリーズの俳優年齢問題は実写の映画、海外ドラマともに大きな課題なので、大変だけれど急いで続編を作って公開してほしいですね。
そういえばシーズンフィナーレの日に、前シリーズにも登場したニーグリーが主役のスピンオフドラマ『ニーグリー』が全話配信。
監督もシリーズを手がけた人が担ってます。原作はない完全オリジナルですが、早速見始めて半分まで見終わったので鑑賞後感想記事を作成したいと思います。
それではまた今度。
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人助けする顔と、悪人相手に殺人兵器になる顔。その二面性については、『イコライザー2』の感想でも書いています。
最後に:ご訪問ありがとうございます
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