「そのおじさん凶暴につき」
2010年韓国制作★この記事をまとめるとこんな感じ★
出演
ウォンビン
(ブラザー・フッド、母なる証明)
予告編
あらすじ
舞台は現代の韓国、そこでは事件が起きる。それはギャングの持つヘロインを強奪する事件だ。
ヘロインを強奪した犯人たちは、上手く逃げ失せたかに思える。
テシク(ウォンビン)は質素な生活を好み前髪は目を覆う程までに伸びてるのを好み人付き合いを避けている。彼は質屋を細々と運営していた。
だが彼の下に毎日のように通う少女がいた。彼女の名前はソミ。彼女の母親はシングルマザーで、ソミをゴミ扱いしていて、また彼女はヘロイン強盗の犯人の一人でもあったのだ。
ギャングたちの追っ手が彼女の下に及ぶのだった。
ソミもまた窃盗を繰り返すのだった。テシクはソミが捕まっているのを見るのだが、無関係なフリをして逃げるのだった。
しかしソミとテシクの絆は着実に育っていた。
だがギャングたちによりソミとソミの母親は捕まってしまう。
そしてテシクが仕事場に帰るとギャングたちがいた。
彼らは、囚われたソミの声を聞かせ、自身の職場に盗まれたヘロインが隠されているのを知り、事件に巻き込まれてしまう。
だがテシクは動じることもなく、一味の一人を撃退。
しかし完全に事件に巻き込まれてしまい、彼が工作員としての関与を察知したギャング側は彼をソミを人質に取り、仕事を成させるのだった…。
結果的にはめられてしまったテシク、そしてソミの居場所もわからずじまい。
しかし警察さえも抜け出したテシクは誰もが敵に回していけない存在だったのだ。
本気になったテシクのギャング狩りが今始まった!!
2012年2月12日鑑賞
感想
日本では『秋の童話』という『冬のソナタ』に続く四季シリーズの韓国ドラマで一斉を風靡したと思える作品に出演していたウォンビンの映画。
映画ファンとしては『母なる証明』または韓国映画好きとしては『ブラザー・フッド』などが有名かもしれない。
正直自分は韓国映画がやはり詳しくないので、ウォンビンについてもあまり知らない。
ウォンビンって、除隊した軟弱者?ってこと?
まぁーそれはさておき、『アジョシ』の感想です。
最近では韓国映画として『哀しき獣』がとても面白くて、楽しかったです。
やはり韓国映画のバイオレンス描写や、同じアジア圏の映画なのに映画に対する気持ちが強く、とてもスケールが大きくて感動したのが印象的でした。
しかし、本作は韓国国内で2010年度興行成績No.1という成功を得た、いわゆる大成功したメジャー映画なわけだ。日本でいう所の『踊る大捜査線3』ぐらいの大ヒットでいてメジャーなわけです。
そんな映画が『哀しき獣』のようなダークな冒頭で開けるわけもなく、それなりに映像も明るさが高く、それなりにキャラクターデザインも今風で妙にちゃらい。悪役もまたおっさんよりは、イケメンが多い印象だった。
また話自体もやや庶民的かな?
謎のアジョシ(おじさん)が可哀想な境遇の少女に肩入れをしてしまい、その子に「おじさんは仲良くしてね。」という殺し文句を泣きながら言われてしまった為に、眠れる獅子が目覚めるわけだ。
とりあえず子役が出てきた時点で少なからず、硬派からは遠く、ありがちな展開とも考えられる。
見事に子役がえぐい演技を披露する点もディープな映画好きなら、鼻で笑うのかもしれない。
しかし一般観客には子役は韓国でも嬉しいものなのかもしれない。
韓国でも遊戯王カードは映画に仕様されるぐらい人気のようです。
あのカードは、暗黒騎士ガイアだったのかな?
「おじさんにこれあげる」
それが遊戯王カードとはね、ふんふんふん。
こういったメジャー感がさりげなくキャラクターに厚みを与えることをせず、やや悪役のレベルが低いようにも感じられウ。
一体何故この映画は映画ファンに人気だったのだろうか?
この映画は映画ファンにさりげなく愛されている映画なのだ。
45分程経ったが、そこまで楽しくもないな。ありがちな映画のあらすじをなぞっているような。
きっと何かしらの軍関係者であることは、映画ファンなら察知しているはずだが…このアジョシ、ここからどうなるのか?
実は少年の心を忘れない、そんなあなたの為の男の子映画
少女に呪いをかけられた、おじさんは自身さえもはめたギャングに復讐を始めます。
怒らせてはいけない男を怒らせてしまった。
少なからずアジョシがそういう人間だと感じていましたが、映画製作側もその設定に色を付けるのです。(笑)
なんと警察によりアジョシの正体が完全に判明する。
その正体は、
韓国政府により人選された超特殊部隊に在籍経験のあるスーパー工作員
さすがにこの設定を映画側から提供されたとなると、見ている側の特に男には、胸が躍らずにはいられないはず、心の奥底に封じ込めてきた少年の魂が呼び起こされてしまう。
そう『孫文の義士団』を見た時のような興奮が今一度呼び起こされてしまう。
EX:少年時代に見たVシネ、もしくは『あぶ刑事』でも可。
そこからは、映画制作側も一気に調子に乗り出し、ウォンビンという最強の傭兵が少女を救うべき、最強を誇示したり、そのウォンビンがついにゲゲゲの鬼太郎ヘアーをばっさり切り、愛用の銃を取り戻し、どっかでいた向井理のような顔面を披露。
そして更には、究極の肉体美も披露、女性も男性の心も掴んだか?
そこからはグロ描写も大胆になり一気に進んで行く。
もう少し悪役たちとの決戦を期待したのだが、そこはなかった。
また殺陣でも的確に人の命を奪う殺陣を披露。冷酷な暗殺者と少女を救いたいというなんだか嬉しくなってくるようなフレーズが映画に響いている。
最強のおじさん決定戦
まさかそれが本作で勃発するとは思わなかった。いやソミンという少女は、全てのおじさんを虜にする危険な女だった。
ベトナム出身のおじさんと韓国出身のおじさんによる最終決戦が始まった。
(残念ながら映画の特性上結果は見えていた)
この二人の対峙もまた非常に楽しい。
そして終盤なのだが、無難にお涙頂戴スタイルでまとめてしまった。
結果的におじさんは自分の娘の幻影を彼女に重ねていたわけで、しかも警察に捕まってしまうわけで、正直言えば、バッドエンドだったのかもしれない。
まぁーそれでもおじさんは多くの子供達の命を救ったのだった。
おじさんも久しぶりに魂を取り戻せたし、違う意味では良かったね。
得点
7点
前半少し物足りないかな。
でもこの映画が韓国No.1ってすごいよな。
韓国人って純粋なのね。
やっぱり国一つ破壊出来るような(『メタルギア』でいうスネーク、『24』で言うジャック・バウアー?)男が、小さいギャングを壊滅させるという本筋はやはり楽しいですよね。
次回は『逆転裁判』かな?
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