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【アメコミ】スーパーマン:アクション・コミックス Vol.1【感想】

「ちょっと違和感あるけども面白い。」

スーパーマン:アクション・コミックス Vol.1 (DC COMICS)
アメリカ2011年11月~2012年6月の連載作品アメリカ

NEW52のおかげでリセットされたスーパーマンコミックの一つアクションコミックの8話まで収録。(5、6は次巻)
今までのスーパーマンの常識を覆すリランチしたスーパーマン誕生秘話
つうわけで、感想を書くために、読み直した。
ライターは、グラント・モリソン。
日本では近年『アーカム・アサイラム』や『バットマン・アンド・サン』シリーズ『アルティメッツ』などの作品が邦訳されている、ちょっと有名なライター。(『スーパー・ゴッズ』なる4000円もする分厚いアメコミの教科書も出版されている。)
そのモリソンが、歴史あるスーパーマンのコミックス誌の主要ライターとなり、NEW52という世界リセットを考慮して、全く新しいスーパーマンの誕生秘話を創作。
これまで慣れ親しんでいた初代映画『スーパーマン』とは遠く離れた、完全に現代人に重きを置いた、スーパーマンに変化しており。
今時の大学生のような軽薄さとバイタリティを兼ね備え、スーパーマンの人間時のかりそめの姿のクラーク・ケントはオタクのようになっている。むしろスパイダーマン化しちゃっている印象が強いのが賛否両論。
しかしアメコミマニアのグラント・モリソン。
『バットマン・アンド・サン』同様に過去作というか、『スーパーマン』の初期作などの要素を多数流用した、リスペクトや愛を感じさせる細かな展開に、マニアは拍手喝采?
自分としては、イメージの遠いスーパーマンに困惑するも、これはスーパーマン・イヤーゼロ。
終盤には宿敵のプレイアニックと戦い、コスチュームを発見し、誰もが知るスーパーマンへ一冊で変貌する。
その過程の軽妙さが見事さがたまらない。
マニアであればなお楽しめるが、素人は困惑するかもしれない。
しかしラストの解説がやはり丁寧なので、大丈夫だと思う。
ただ邦訳文章がちょっとお粗末かなーって思えた。特に前半が単調で、なんか感情移入しづらい。
後半も違和感あるけども物語が盛り上がっているので、気にならなくなる。
ただ巻末の紹介がとても充実しているので、補えている感はある。
あとは、紙の材質が鑑賞用というより保存用。どんな場所でも読めるとは言えない固めの紙。
お風呂で読んで大変なことになった。
続編も邦訳されるので、読みたいと思う。

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