★この記事をまとめるとこんな感じ★
製作
2003年ニュージーランドアメリカ映画
4時間越えも自宅ならヘブンズ・ゲート
監督
監督
ピーター・ジャクソン
・ロード・オブ・ザ・リング
・ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
・バッド・テイスト
キャスト
ネタバレ あらすじ
2010年10月28日鑑賞
2010年度95本目
(世界の映画オタクが選んだ映画編ラスト8 7位)
2021年2月22日自宅UHD鑑賞
2021年11本目
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2010年の感想
観たぜ!!!これで生涯2回目の鑑賞。
それぐらい本作を観るが億劫。
その理由は単純!!長いから!!
映画館で観た時はラストが長過ぎて、
足が痛くなった覚えがあって、
もぞもぞしてた。
そんなことは初めてだったから、
忘れられない映画。
(違う意味でも忘れられないけどね!!)
今回は、自宅鑑賞なので、戻したり、
1.2倍速で観たりとなかなかの反則ですが、
とても楽しめました。
とりあえず、言えることは
本作は全てのシーンが見所!!
と言っても過言では無いはず!!
(冒頭とラストは違うけどね。)
全体的にカメラが縦横無尽に駆け巡り、
なかなかカット数も多いそして更に、
その背景等がかなり凝っていて
世界観へのこだわりも並々ならない。
本シリーズはファンタジーアドベンチャー映画として未だ越えることが出来ない傑作の一つであることは確か。
まぁーここに
SFファンタジー枠を含めると
そこにスターウォーズの議題が
出てくるが流しておきましょう。
でも本当に凄いと思う。
カメラの動きは映画としての
テクニックでありながら、
その撮影場所が更に
優れているとなると
本当に桁違いの充実だよね。
そこにさらに演技という
要素も合わさって、
その演技もまた普通より
高いレベルを
キープしているんだからもうね。
傑作だよね。
まぁそれはシリーズ全てに
言えたことなんだけど
だってもともと
一本まるまる撮った後
3つに分けたんだから。
で本作は、
その指輪物語としての
完結にあたるわけです。
一応サブタイトルには
王の帰還とうってますが、
内容は王の帰還後もあります。
この冒険を通して、全ての登場人物が
段々とヒーローに成って行くけど、
本作でまさに彼らは
勇者になったと思う。
それは世界を救った存在という名目が
象徴的だけど、
一つのシーンの戦場で
劇的な活躍はシリーズ一番!!
ピピンやサムなどヒーローから
遠い存在だった者全てが本作で飛躍し、
ヒーローとして終局する。
このワクワクこそが、
本作の価値であり、
やっぱり少年の時夢見ていた、
ドラゴンクエストの実写であり、
それが大成功した稀な例だと思う。
まぁー確かに、
人の描く夢に終わりは無いというが、
本作は果てない夢の完成であり
それ以上はないのだ。
これはある意味終わりなのだ。
だからこそ凄まじい数の人間が
この映画を愛している
のではないかと思う。
個人的には、昔は幽霊が
暴走する所が好きだったが、
今は、火山のとこのシーンが堪らない。
物語の終焉に待っていたのは、
ムゴさだけだったという現実と
それを体現した演技力。
サムが本当に最高!!
だがその後はダメだ!!
王の帰還だから、
あのシーンはありだ!!!
その後はダメだ、
なんだあのぐだぐだなホビットの話は
知らねーよ。早く終われよ。
エピローグいらね。
まぁーでもエピローグと
考えればありかな。
でもーあそこも
う少しひねってくれたら
本当に面白かったと自分は思う。
そして10年ぶりに鑑賞
10年見てない映画は
見返す主義のhisです。
10年前は結構文章が
熱くてパワフルで、
あの活力が羨ましい。
今回は北米にてUHD版が発売され、
スペシャル・エクステンデッド・エディション
に日本語字幕が収録されている
ということで、
早速アメリカから輸入して、
本作『王の帰還』を鑑賞。
ちなみに日本ではUHDは
発売予定無し。
Blu-ray版も
前作エクステ版持ってますが、
これは保持しておこう。
初めての王の帰還エクステ版。
通常版よりも49分も長い、
4時間10分もある作品。
北米サイトIMDbでも
2021年3月現在7番目に
評価の高い映画で、
今でも多くの人に
愛されている映画です。
『ゲーム・オブ・スローンズ』後でも傑作
この時代の暗黒魔王サウロンに
よって作られた支配の指輪が
現世に見つかったと同時に
弱っていたサウロンが
少しずつ力を取り戻している
エルフやドワーフや
ホビットなどがいる世界で、
サウロンの力の源とも言える
ある種意思のある
一つの指輪を滅ぼすための
過酷な旅の終焉が描かれる本作。
10年の月日の中で、
海外ドラマの概念を変えてしまった
異種族はほぼ出てこないが、
中世風の世界で王座を
奪い合う人々たちと
ゾンビを従える強大な力を持った
化け物との戦争が描かれた
『ゲーム・オブ・スローンズ』を
味わい今作を見ることになったが、
面白さは全く色褪せない。
醜い人間の惨たらしい醜悪な
面白さはないですが、
異種族との戦い、
特にオークたちとの戦争など
オリジナリティとクオリティ
どっちも高い本作は、やはり面白い。
世界観も鮮やかに描かれていて、
むしろ長ければ長いほど没入できて楽しい
でも映画館という固定された場所で
見る映画ではないな。
特に楽しいのは
大掛かりな戦場のシーン。
オークの城攻めに対しての
援軍の攻勢。
大規模な戦闘で無惨にも
蹴散らされていく馬たちや、
オークの戦法の数々。
オリジナリティいっぱいで最高
また今作では禁じ手にも近い
幽霊津波。
モゴモゴとしながら
一気にオークたちを取り込み
瞬殺していく様は圧巻。
しかし肉弾戦が描かれない分
あっさりか。
またサムが巨大蜘蛛と戦う展開は、
アクションゲームの
ボス戦のような描き方が
非常に面白く
ファンタジー作品らしさと
弱小キャラの反撃シークエンスとして
勇者化する姿にとても胸が熱くなる。
SEE版について
追加シーンとしては、
映画序盤にサルマンとの
やり取りが追加。
通常版だと塔のてっぺんから
降りれない姿だけ
描かれて終了だったが、
ホラー映画出身の
ピーター・ジャクソンらしい
ホラーな死に方で心躍る。
これは元々あったと思うが、
ピピンのシーンが多かった印象。
しかし前回の感想でも
ホビットたちが勇者へと
変貌していくと描いていたので
元々そういう展開だったのだろう。
みんな勇敢で感動。
ファラミアのシーンは原作の要素が
追加されていると思う。
原作で夫婦になる
ファラミアとエオウィンが
いかにして親交を深めたのか。
恋に敗れたエオウィンが
ファラミアと不思議な
距離感で交流を深める様が熱い。
てかファラミア可哀想だったなぁ。
それ以外にもちょっとした
シーンが増加。
終盤のサウロン本拠地殴り込みでは、
追加の敵キャラが登場。
『ゲーム・オブ・スローンズ』っぽい
展開で撃滅!滅殺!瞬殺!
ただただ楽しさが
倍増している印象だが、
少しチグハグしてい
る印象もあったりする。
過去作やホビットよりも
アンバランスになっていたのは
惜しかった。
ポリコレに配慮してる作品で再感動
最恐のナズグルの
首領アングマールの魔王。
こいつがマジで強くて、
追加シーンでガンダルフの杖を
破壊していたりと
その強大さがより濃く描かれる。
人間の男じゃ倒せないとも
言われてる彼の顛末が、
人間より劣っている
小柄なホビットの一撃と
エオウィンという姫君の攻撃により
撃滅される展開は超胸熱。
また2020年の価値観で言えば、
女性が男性以上の活躍、
さらに小型の人間の活躍という
ちょっとした健常者ではない
人間のメタファー的要素も
2003年の映画の終盤で描かれており
現代の価値観でも全然いけるのが
めちゃめちゃすごい。
胸熱シーン
30超えたおっさんですが、
エルロンドがアラゴルン
とのやり取り
感動して泣きそうになりました。
アラゴルンが王になる宿命を
受け入れるというかね。
また幽霊たちが
おれたちも戦うという展開も感動。
エピローグもありになる
10年前はまだ2003年に見た時の
印象が強くてエピローグが長くて
だるいって言ってたけども、
30超えて、
死という終わりについて
以前よりもちゃんと考えるように
なったのか。
みんな末長く幸せに暮らしました。
なんてあり得ないんだなぁと
実感することも多くなって。
フロドが最後の最後に
黄泉の国に旅立ってしまうというのは、
作品としてはアングマールの魔王の
一撃の後遺症によりってあるけども
やはり魔力に体も心も蝕まれ、
ある種第一次世界大戦の
後遺症のメタファー的なもので、
地獄を見たものは、
現実では生きていくことができない。
PTSD的な側面を含めて、
ホビットの主役のビルボと一緒に
死の世界に言ってしまうというのは、
必然な別れだと実感してしまう。
それでも地に足を着けて家族を持って
生きるサムは戦争から帰ってこれた
唯一の人なんだなぁとか
思ったりしてしまう。
事象は人を変える。
それは絶対であり
壁を超えた先にも壁を超えた時の感覚と
その痛みという喪失もつきまとうという
進むことの代償というものを
自分も実感できるようになりました。
またロード・オブ・ザ・リングの世界に
触れられてよかった。
Amazonのドラマ版も楽しみです。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 8.5/10
・映像のアプローチ 8.5/10
・映画の美術面 10/10
・キャラクターの魅力 9.3/10
・音楽 8.5/10
・上映時間と個人的趣味 9/10
89点
UHD買ったのにスチールブックが
そのうちホビットも届くのです。。
エンドロールですが。。。