★この記事をまとめるとこんな感じ★
『プラダを着た悪魔』感想:一言でいうと
『プラダを着た悪魔』を10年以上ぶりに再鑑賞しました。点数は73点。華やかなファッション業界を軽くつまみ食いできる楽しさ、アン・ハサウェイの圧倒的な魅力、メリル・ストリープ演じるミランダの理不尽すぎる迫力が強い、休日にちょうどいいお仕事映画でした。
この記事では、前半はネタバレ控えめに『プラダを着た悪魔』の感想を書き、後半でネタバレありのあらすじを整理しています。昔はアンディの成長に素直に乗れたのですが、社会人歴が長くなった今見ると「いや、アンディもなかなか腹立つぞ」と思う部分もあり、そこも含めて再鑑賞ならではの感想になりました。
良かった点は、テンポの良さ、ファッション業界の華やかさ、仕事映画としての気持ちよさ。気になった点は、アンディの成長や人脈作りがかなり都合よく進むところです。それでも、ラブコメ最高!お仕事映画最高!と言いたくなる定番映画でした。
製作
2006年アメリカ映画
元エリートジャーナリズム大学生、ファッション界のカリスマ編集長のアシスタントになる
キャスト
2026年5月17日自宅Disney+鑑賞
2026年14本目
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概要:野心的な文系女子がファッション業界で成り上がりして即退職という夢のような話
女子向け仕事映画の金字塔とも言える『プラダを着た悪魔』、この度2も公開しているので10年以上ぶりに再鑑賞。
ソフトも確か持ってるが劇場でも鑑賞していた記憶の本作。
この映画マジで凄くて、日本の映画レビューサイトのFilmarksで話題の映画50本に延々と入ってる。
とりあえず女子におすすめの映画として勧めとけば間違いないのかなぁと思う。
冒頭のKTタンストールの心地いいポップソング『Suddenly I See』から幕をあける、女子の朝のルーティンと出勤の映像。大都市ニューヨークで戦闘に向かう女子たちがおしゃれ下着などを身にまとい、いざ地獄の戦場ファッション誌へ!そんな中、田舎出身の美女がアメリカ最高のファッション誌の門を叩くという、王道なのか邪道なのかわからない、意外性に満ちた映画的な素晴らしい幕開けから最高な作品。
原作と実在モデル:暴露本っぽさもある仕事映画
原作がある本作は2003年に出版された小説。
実際にアメリカの最先端ファッション誌『ヴォーグ』にて編集長のアナ・ウィンターの助手を経験した人の小説なのである意味暴露本ですね。
大ベストセラーになった模様です。その後続編が1冊、スピンオフが1冊とだいぶこの辺りの経験でブイブイ言わせてる作家。
他にファッションに近いところでギラギラした華やかなニューヨークのセレブの社交界などを取り扱ったりそれと現実の対比を題材にしたテーマの作品が多いが、ある種ヤングアダルト小説家のような側面も感じさせるがまぁ題材がうまく売れっ子作家さんですね。
そんな実話の雰囲気を漂わせるアナ・ウィンター=ミランダというところで、メリル・ストリープのパワハラと強面感が素晴らしい不愉快さを感じさせる、立身出世ものの作品として相変わらず面白いです。
ここが面白い:華やかな世界をつまみ食いできる
本編110分、正味105分という2時間未満という映画としては素晴らしい尺。テンポも素晴らしく、仕事パート、友人パートのドタバタとラブ、ドタバタと破局というテンポの良い展開が心地いいし、当時の流行歌も巧みに使われており軽い気持ちで見れる。自分も家事で追われる日曜日の隙間時間でサクッと鑑賞できたし満足度もめちゃめちゃ高い。さすがFilmarksでも高い評価を延々と得られているだけで本当に軽くて楽しい。
特に楽しいのが、ファッション業界にどっぷりというわけではなく、大学卒業後からわずか10ヶ月程度で退職するという、ちょうど良すぎる立身出世物語であること。
新入社員として配属され、仕事のできる鬼の上司でありながらも、世界レベルで影響力の高い人の下で働く。若者なら一度は夢を見るような状態を、素朴な主人公が巧みにこなして出世していく。この心地いい展開がかなり楽しい。
まぁプライベートはサクッと壊れていくが、合間合間に出てくるファッション業界の裏側、パーティーシーンの描写も素敵。さらに序盤で、自分たちが経済を回している事実をサクッと紹介してくれるので、お仕事映画としての矜持も味わえる。
そこに最初から美人だったアン・ハサウェイが心優しいおじさんと仲良くなってメイクも映えて、服も映えて、綺麗な仕事のできる女性に一気に成長する、お手本のような展開が最高過ぎる。挙げ句の果てに最後はこんな異常な仕事よりも大事なことがある!本当になりたかったものになるんだ!プライベートもやり直すんだ!とわずか1年未満で若者の望む夢への切符を手にして順風満帆な未来が待ち受けるエンドで終わる後味のよさ。
ファッション業界の裏側もほぼいいところだけ見て、と素晴らしいつまみ食い映画で、間違いない映画すぎる。カップルの映画ナイトは定番って感じ!!
心境変化:社会人歴が長くなるとアンディが許せない!
昔はアンディの頑張っている姿に心を打たれたが、今見るとアンディのあの姿勢はなんだか腹立つなぁと思うのであった。
いや、それはきっと自分も若い頃は先輩に嫌われただろうなぁと思うからでもある。世間知らずのまま運良く入社できて、「私は私は」と職場に馴染むことも、溶け込むこともせず、自身のアイデンティティや主張をぶつける。
異常だ!と感じることはある。しかし、あそこは確かに戦場であり、皆の憧れの地でもある。仕事はできても態度が悪いやつって許せないなぁって思うし、アートディレクターという部長クラスにサクッと取り入る強かさなど、むしろ許せない。
いや今ならこれは映画だなぁと実感できる。そんなに社会は簡単じゃないって感じる。自社製品がいくら魅力的で他の人に紹介してほしいと言ったって、その人の信用をそのまま他人に売るようなことそうそうできることじゃない。あれよあれよと短期間で信頼を積み上げるなんてできやしない。憧れのライターに取り入ってずけずけとお願いをしたり、彼氏をとことん蔑ろにする姿も軽薄、会話をする暇もなかったことがわかるが、別れ話の決着前にあっさりベロンベロンに酔っ払って憧れのライターとあっさり一夜を過ごして、帰ってきて真剣に話すという軽薄さの塊、それをいとも簡単に愛嬌で済ませられるアン・ハサウェイの美貌が凄まじい。
ジャーナリズムもできて、ファッションもすぐに吸収できて、最後には夢を掴む、そんな嘘みたいなことあっていいのか?絵空事のように思えるのだが、それこそ映画の素晴らしさだなぁと思う。
映画として気になったところ:都合よく進みすぎる脚本
あのライターというか作家の人アンディの憧れと劇中は描かれ、ジャーナリズム系の記事を彼に何度も送っていると劇中では描かれているがそれは過去の大学時代なのか?アシスタント時代なのか???というのは気になった。そんな彼がランウェイの次期編集長になる人に取り入って、責任者の1人になろうとしている計画は、なんだか筋が通っていないようにも思える。いや、この男、実は拝金主義のクズってことだったのか?
それとアンディが経験したのってただの無茶な雑用をこなせるテクだから、コネは生まれるかもしれないが、そういう実務作業能力に定評は得られるようになったと思うが、ライティング能力については成長してなくて、そこの部分の筋も通ってなかったような気がするが、やはり人生はコネクション!という真理を描いていて嘘ではないと思う。
余談:ミランダの無茶振りとメリル・ストリープの凄み
メリル・ストリープ演じるミランダのハリポタの最新刊というかほぼ最終巻を発売前に入手させるようにハラスメントするのは、現実的に考えると無理難題過ぎて、やばい。
一休さんでもできなさそう。
あとメリル・ストリープは後の『ジュリー&ジュリア』の料理おばちゃんの演技とか考えると演技幅が凄まじくてやばいなぁと実感。『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』の心優しい温厚なおばさん感もやばいしすご過ぎぃ。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7/10
・映像のアプローチ 6.8/10
・映画の美術面 7.5/10
・キャラクターの魅力 8/10
・音楽 7.6/10
・上映時間と個人的趣味 7.7/10
73点
休日に見る丁度いい面白い映画。ラブコメ最高!お仕事映画最高!
最後の最後に余談ですが、Disney+で4K版見たけど、特に綺麗とかも感じずフィルム感を感じるやや粒子がある映像。HDR的な凄さとかは感じない。まぁ2000年代の映画ってかなりこのパターンな気がする。フィルムからの取り込み系以外は4KUHDの凄さ薄いよねぇ。
ネタバレ あらすじ
最後に:ご訪問ありがとうございます
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