★【95点】アベンジャーズ/エンドゲーム【3000回の愛してると1/14000605の勝利へのシナリオ】★

製作

2019年アメリカ映画

監督

ルッソ兄弟
キャプテン・アメリカ/ザ・ウィンター・ソルジャー
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
・アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー

出演

ロバート・ダウニー・Jr
・アイアンマン
シャーロック・ホームズ
アイアンマン3
アベンジャーズ
クリス・エヴァンス
アベンジャーズ
キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
キャプテン・アメリカ/ザ・ウィンター・ソルジャー
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
マーク・ラファロ
アベンジャーズ
キッズ・オールライト
スポットライト 世紀のスクープ
フォックスキャッチャー
クリス・ヘムズワース
アベンジャーズ
マイティ・ソー
・マイティ・ソー バトルロイヤル
スノーホワイト
スカーレット・ヨハンソン
・ロスト・イン・トランスレーション
her/世界でひとつの彼女
アベンジャーズ
・アンダー・ザ・スキン 種の捕食
ジェレミー・レナー
・ハート・ロッカー
ザ・タウン
アベンジャーズ
・ウインド・リバー
ドン・チードル
クラッシュ
ザ・ガード〜西部の相棒〜
・ホテル・ルワンダ
・トレイター 大国の敵
ポール・ラッド
アントマン
40男のバージンロード
アントマン&ワスプ
・ウォールフラワー
ベネディクト・カンバーバッチ
イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密
スター・トレック イントゥ・ダークネス
SHERLOCK(シャーロック)
ドクター・ストレンジ
ブリー・ラーソン
ルーム
ショート・ターム
・キングコング: 髑髏島の巨神
キャプテン・マーベル
トム・ホランド
・スパイダーマン ホームカミング
インポッシブル
・アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
ゾーイ・サルダナ
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
アバター
スター・トレック
グウィネス・パルトロー
・恋におちたシェイクスピア
・スライディング・ドア
アイアンマン3
・スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー
ジョシュ・ブローリン
ノーカントリー
インヒアレント・ヴァイス
・アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
・ブッシュ

あらすじ

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の終盤にて全てのインフィニティ・ストーンを集め、ガントレットに装着したサノス(ジョシュ・ブローリン)は指パッチンを行い、念願だった全世界の人口を平等に半分に減らすことで、世界の果てにある食糧危機を回避することに成功した。
それを阻止しようと宇宙、地球のワカンダとそれぞれで戦っていたアベンジャーズの面々だったが、
サノスとインフィニティ・ストーンの力に敗北し、アベンジャーズたちのその半数も消滅してしまったのだった。
そして偉業を成し遂げたサノスはインフィニティ・ストーンの力を使いいずこかへと去っていくのだった。

宇宙に取り残されたアイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr.)だったが、
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』ラストで消滅する直前にニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)からの救難信号を受信した銀河の彼方にいたキャプテン・マーベル(ブリー・ラーソン)が地球に帰還し、瀕死のトニーを救出。
トニーたちは、アベンジャーズの基地で対策を練るキャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)たち生存したアベンジャーズに合流。
サノスの居場所を見つけた彼らは、消滅した人々を救うべく、サノスのもつインフィニティ・ストーンを奪うために、
復讐を目論むが、トニーはそれに参加しなかった。
サノスのいる惑星にいったキャプテン・アメリカ、ソー(クリス・ヘムズワース)、ブルース・バナー(マーク・ラファロ)、ブラックウィドウことナターシャ(スカーレット・ヨハンソン)、ロディ(ドン・チードル)、ロケット、ネビュラ。
サノスを見つけた彼らだったが、サノスに以前の面影はなく、また全身ボロボロだった。
彼はインフィニティ・ストーンを破壊し、その代償として傷だらけになったのだ。
その真相を聞いた彼らは、サノスを拘束して話を聞き出そうとするが、自身の国民と兄弟を失ったソーは暴走しサノスを殺害してしまう。
為す術を無くしたアベンジャーズは真の敗北をしたのだった。

それから5年後。

地球の人口は半分になった世界。
多くの人々は愛する人を突如無くし、社会もその秩序を無くし、廃墟が広がり続ける。
スティーブはそれでもこの世界に希望を持って生きることをやめず。
アベンジャーズの仲間たちもそれぞれの人生をやり直していた。
ナターシャはアベンジャーズのリーダーとして各地の平和を維持し、キャプテン・マーベルは他の惑星の危機を救っていた。

そんなある日のこと。
『アントマン&ワスプ』にて量子世界でワスプ(エヴァンジェリン・リリー)の母親を救ったアントマンと仲間たちは、ゴーストを救うために定期的に量子世界に入る必要があり、その量子世界の粒子を回収するために原子サイズになったアントマンことスコット・ラング(ポール・ラッド)は量子世界に入り、元に戻るのを待っていた矢先、指パッチンの悲劇が起こり、ワスプたち家族は消滅してしまった。
量子世界トンネルがあるバンの中で量子世界に取り残されたスコットだったが、
倉庫にてネズミがうっかり装置を起動。
スコットは元のサイズに戻り帰還したのだが、
時間の感覚が皆とは違い、彼にとっては5時間しか経っていなかったのだ。
スコットはアベンジャーズの基地に向かいスティーブとナターシャにそのことを告げる。
そしてスコットはこの量子世界での時間のズレをつかいこなすことで時間移動が可能なのではないかと推論を立て、
過去に戻って破壊される前のインフィニティ・ストーンを全て借りてきて、その力を使えば消滅した人々を復活させることができるのではないかと考える。
ハルクと融合することに成功したブルースと合流した彼らは、試作品を作るがうまくいかない。
困り果てた彼らは、旧知の隠居したトニー・スタークに会いにいく。
トニーには娘のモーガンがおり、ペッパー(グウィネス・パルトロ)と3人で幸せに暮らしており、トニーは彼らの誘いを断る。
しかしトニーは消滅した弟子とも言えるスパイダーマンことピーター・パーカー(トム・ホランド)を取り戻すために研究を開始し、
量子世界にアクセスし過去に戻り、現代に戻ってくる技術の理論を立てることに成功する。

その理論を所持し、スティーブたちに合流したトニー。
そしてキャプテン・マーベル以外の仲間たちも続々と合流する。
だがソーがいない。
ソーを連れてくるためにブルースとロケットは、ソーが住むニューアズガルトへ向かう。
そこで再会したソーはストレスのせいか酒に溺れ、外にも出ずにぶくぶくに太っていた。
しかし強力な力を持つソーの力は必須だ。
ソーを説得し、生き残ったアベンジャーズは全員集合する。
過去のどの時点でインフィニティ・ストーンがありどの時代にタイムトラベルするかを協議し、時間泥棒計画を実行する彼ら。
それぞれが過去に戻る中、過去に戻った先でトラブルが続出。
2012年のアベンジャーズ誕生の時に戻ったトニーとスティーブとスコットとブルース。
スティーブはその時代の自分と遭遇し戦うことに。
トニーは暴走するハルクに攻撃されてしまい、石をロキに盗まれてしまう。
ポンコツなソーは計画を放棄してしまう。
ネビュラは無事石を手にするのだが、当時の彼女に干渉してしまい、当時のサノスに計画が知られてしまう。
またナターシャとホークアイことクリント(ジェレミー・レナー)はソウルストーンを手にするための試練として、
お互いの愛する相手を失う必要があることを知り、どちらが死を選ぶかで意見が合わなくなっていた。

色々あって石を手にした彼らだったが、
帰還したネビュラは現代のネビュラではなくサノスの従順な手下として。。。。

アベンジャーズの最終決戦が幕を開ける

2019年4月26日IMAX3D劇場鑑賞 2019年41本目
2019年5月1日DOLBY CINEMA3D劇場鑑賞2019年42本目



11年間22本の集大成ついに劇場公開!

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』から僅か1年。
ついに『キャプテン・アメリカ』から現れた宇宙を揺るがすほどの力を持つキューブ(スペース・ストーン)から始まった
インフィニティ・ストーンを巡る戦いに幕が下りる。

というか『アイアンマン』から始まったこのマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)もついに第1章が終了する。
まぁマーベルというか親会社のディズニーは、20世紀FOXを買収したので、X-MENとファンタスティック・フォーの映画化権利を獲得したわけで、
今後の展開として、ファンタステッィク・フォーとX-MENの再誕。
そしてファンタステッィク・フォーがアベンジャーズに合流することで、『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』の最大の敵ギャラクタスやシルバー・サーファー、そして幾度も立ちはだかるマーベルユニバースの強敵であり名物キャラのドゥームが本格参戦ということもあり得る。
さらにはマーベルコミックの中での人気エピソードである『アベンジャーズVS X-MEN』の映画化などもあり得るわけです。
だからまだMCUが終わったわけではないし、今後もこの衝撃展開後のMCUに期待している。

思えば08年『アイアンマン』が映画化されて、11年という歳月。
あの時世はDCコミックの『バットマン』の映画化『ダークナイト』の誕生で、
コミック映画の方向性が全て代わり、それまで滑稽とさえされて子供向けやファミリー向け映画の代名詞だったアメコミ映画が、
大人の鑑賞に耐え得る骨太な物語や音楽や画面構成、エンタメとしてではなく、本来の大人向けのアメリカンコミックとしてのDCコミックの醍醐味そのままで映画化された『ダークナイト』は2019年現在でも多くの映画ファンを魅了し、生涯の映画ベスト10に多くの人が選んでいると思う。
その時、同様にマーベルヒーローである『アイアンマン』もまた産声をあげた。
『ダークナイト』同様にこれまでのコミック映画とは一線を書く、『バットマン ビギンス』同様に骨太の演技派俳優の起用、
そして現在の社会情勢を反映し、武器製造会社の社長というトニースタークが、
中東にて自身の武器を使うテロリストにより命を落としそうになりながらも自身が作った武器が組み込まれたスーツを作り、
自分の世界に対する役目を探していくというヒーロー譚は、現実と虚構をうまく混ぜ、大胆不敵なCGも組み込み、
おっさんが憧れるような特殊スーツをうまくみせ、多くのオタクたちからおもちゃ代金を搾取してきたと思う。

そのまま本作というかマーベルは続けざまにマーベルの人気キャラを実写映画化。
『インクレティブル・ハルク』は面白かったが、制作背景での主演のエドワード・ノートンの映画の私物化が垣間見えたようで、
その後は凍結。
しかし映画の最後には『アイアンマン』の出演したトニー・スタークが登場し、まさかの『アベンジャーズ』の映画化があるのではないか?
とオタク心をくすぐりすぎる展開が。
そしてついにそのプロジェクトは本格化し、アベンジャーズの人気メンバーであるビッグ3のマイティー・ソー、そしてキャプテン・アメリカの映画化が決定し、『ダークナイト』とは違う、愛を注ぐに値するマーベル実写映画シリーズとしての立ち位置が明確化。

そしてついに『アベンジャーズ』の映画化。
それはまさに至福の時で、これまで見てきたヒーロー映画の期待を超える顔見せコラボなんてものじゃない。
『スーパーロボット大戦』ばりのクロスオーバーの連続と合体攻撃の連続に、大スケールの敵の集団。
などなどなど。

最高の映画シリーズは期待を裏切らなかった

思えば恐ろしいほど映画シリーズの質は高かった。
唯一微妙だったのって『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』ぐらいだったわけで、
それ以外は、製作も上手くてびっくりした。
若手の映画監督を巧みに起用したり、ベテラン監督を起用したり。
そしてヒーローごとの単独映画ではヒーローの個性に準じた方向性の映画で、
マンネリ化を極力なくし、シリーズのファンは毎回楽しめるようにしてくれて、
映画を見る楽しみを常に僕たちに提供してきた。
というかケヴィン・ファイギすげぇ。

そして本作。
まさしく集大成として、これまでのMCU全てを見てきた人に感謝を込めたようなそんな1作にとことんびっくりしたし、
空いた口がずっと閉じなかった。

圧倒的なシナリオの映画

11年間22本の厚みというものをここまで体現できた映画はそうそうない。
シリーズ物といえば回が増すごとに、やっつけのような商業を意識しただけで、
もともとあったクリエイターの質がすっぽ抜けた安物のフェイク品のようになっていき、
むしろ違ったちっぽけな味わいが妙にマニア心をくすぐる。
そういうことが常だったこともあったが、MCUにおいては、それはほぼなかった。
そして今作のシナリオである。
予告編で本編の1割程度と未公開部分の映像を使うことで、その後の展開を想像でしか補えない、
誰も知らない物語が繰り広げられることが確実だった。
確かなことはこの映画でサノスという強大な敵を倒すこと。
そしてきっと消滅した人たちが帰ってくるということ。

また彼を倒すキーマンとしての『キャプテン・マーベル』の特殊能力?があるかと思いきや、
彼女には時間超越能力はなく、インフィニティ・ストーンのスペース・ストーンの力を浴びたことで、
インフィニティ・ストーン1個分の力を発揮できるという、超人でしかなかったわけで、
その時間改変という部分においてのキーマンにはなり得なかった。

そして本作である。

空いた口が塞がらない、ネタバレしながら最初からガイド感想スタート!!

まさかのアベンジャーズ完全敗北という。
為すすべもなく5年の月日が経つという、超展開。
前作でヒゲモジャだったキャップことスティブは金髪ショートカットというどこのイケメンモデルさんですか?
とかなりの開き直り。大事なものを失ったこの世界でも絶望せずにいい面を見ようと、聖人君子な発言を繰り広げ、
むしろ憎しみの対象かよ状態。
挙句にトニーはペッパーと結婚し、田舎に隠居し、子供までいる始末。
さらには、オーストラリアの野生的なイケメンだったソーにかんしては、
『ビッグリボウスキー』化し、アル中のひきこもりのデブという、最強王子だった面影はなく、
サノスを殺害し、復讐したが失った王都と国民、そして腐れ縁の義理の弟の喪失感は、ソーを腑抜けにしてしまった。
結局ソーは王でもなく戦士だった。目的を失ったソーの堕落感の衝撃は圧倒的だった。

そこまでに落とし込む脚本のびっくり感の凄さ。

1/14000605の勝利へのシナリオ

衝撃のネズミのタッチによるアントマンの復活。
ディズニーだからネズミなのか?なんて思うが、そりゃまぁこりゃ1/10000ぐらいだなと。

そして時間改変のキーはまさかの『アントマン&ワスプ』で出てきた量子世界だった。
この世界では流れる時間が現実と違うため、入った場所の出口を変えることで、
過去に戻れるのではないか?というかなりのフィクション。
これをアイアンマンことトニーが理論を制定。
まぁ魔法の存在する世界ですので、時間移動理論もあってもいいと思います。

このシナリオ進行の中でも、トニーは敗北をすることで手にした心の安らぎと失った人々を取り戻すリスクに葛藤。
愛する娘との日々を失うかもしれない。そういうドラマを巧みに盛り込む。

また前作で不在だったホークアイことクリントも合流。
『アントマン&ワスプ』でのアントマンことスコットと同様に犯罪者として、
移動可能区域が設定されているため、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では登場せず。
しかしサノスの指パッチンにより、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』で登場した家族を全て失い。
主君を失った侍のように浪人(ローニン)として世界各地のギャングやマフィアを壊滅させる狂人へと変貌。
「世界の半数の人が消滅したのに人を殺す貴様はなぜ生きている?」という頑張っても聞き取れない日本語を本作で披露し、
しかもとても狂った理論を自身で制定しSATUGAIを繰り広げるローニンさんすごいです。

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それなのにナターシャにあったらすっかりしおらしくなって、どこの飼い猫ですか?
さっくりと合流。

初代『アベンジャーズ』が再びアッセンブルし、この地獄に立ち向かう構図がまず見事

シリアスな物語をコメディキャラを立たせることで笑いのバランスをとる

さらにはハルクことバナーの衝撃の果て、まさかの完全合体。なんだこのびっくりネタ。コメディキャラとして確立。
成れの果てのソーも存在だけで笑える。ロケットの皮肉の聞いたギャグもあり、コメディバランスもすごかった。

そして幕を開ける時間泥棒作戦

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現在にインフィニティ・ストーンがないなら、
過去に戻って借りてくればいいじゃない。
「でもタイムパラドックス起きたらまずくない?」を多数のSF映画ネタで看破する。
この映画の世界には映画が存在するのだ。いやじゃあお前らは相当俳優のそっくりさんだらけだわな。

その移動先の舞台がまさかの『アベンジャーズ』の最終決戦であるNY。
映画的に本作が最終作として、『アベンジャーズ」が初めてアッセンブルし、周りをカメラがくるくる回るシーンが
またも出てくるという脚本構造のギミックがめちゃめちゃ熱い。

そこからのまさかの彼らとの絡みで、
まさかのキャプテン・アメリカVSキャプテン・アメリカの構図。
そしてここまでに『キャプテン・アメリカ/ザ・ウィンター・ソルジャー』でのエレベーター襲撃のシーンの再現。
しかしこれをもとは正義に燃える武闘派ヒーローのキャップが機転を効かせて悪とも思える発言を披露。
さらには、キャップ同士の戦いでも圧倒的すぎる若かりしキャップのケツの魅力を打倒すべく、
「バッキーは生きている」という名言により動揺したケツキャップの隙をつき、
マインドストーンを使い撃破。
この5年間というか『シビル・ウォー』以降やはり精神的に成長したなぁと。
その成長を垣間見れた瞬間は感慨深く、そこも見通したシナリオ力はすごい。

さらにさらに、ロキの活躍によって、
トニーとキャップはさらなる過去に戻ることに。
そこでは『エージェント・カーター』での設定を巧みに利用、
さらにトニーとその父ハワードとの交流という、夢にまで見たシナリオを全て具現化する本作。
さらにさらにキャップは初恋の人ペギーの面影に、あるアイデアを思うが、それでも皆を救うため現代に帰る。

決戦は避けられない

すごいシナリオだなと思ったのは、映画的に盛り上がり必須のために、
サノスが死んで悪役が消えたかと思いきや、4年前のサノスが登場。
4年前のネビュラを通して、4年前のサノスがタイム・ハイスト計画を傍受し、
2年前に存在を知ったアベンジャーズが、未来の自分を殺し、さらにはインフィニティ・ストーンを手に入れようと画策していることにむっちゃ激怒し、ネビュラを捉えてしまう。
またソウルストーンのやりとりでは、衝撃のナターシャの死。(卒業)
その他にも過去作に出てきたナタリー・ポートマンやレネ・ルッソ、ティルダ・スウィントンが登場し、
本作全シリーズを見てきた人には胸熱な展開が山ほどある。

そしてついに完成する新たなアイアン・インフィニティ・ガントレット。
ハルクの指パッチンにより奇跡は起きるが、
4年前のネビュラにより4年前のサノス軍団が召喚。
奇跡は起きたが地獄が再び起きる。

インフィニティ・ストーンを手に入れる過程の無いサノスの鬼っぷり

サノスは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』での主役と思える旅路の果てに、
念願の人口を平等に消滅させるために、愛する娘を失い、そして多くのものたちと戦い、
この旅路の過酷さ、そしてそこで感じた痛みの数々を抱え、そしてインフィニティ・ストーンを破壊し、
殺害にきたアベンジャーズたちのアベンジを甘んじて受け入れた。彼は英雄になったと自負しているからだ。

その4年間の過程のないサノスはまさに鬼。
立ちはだかるアイアンマン、キャプテンアメリカ、デブソーに全力で、そして楽しそうに戦う。
挙句に苦戦している彼らにたいし「この地球の人類を殺すのを楽しむ」というクソ発言を披露。
完全に殺戮を楽しむ強面最強ゴリラのサノス。
立ち向かうのはBIG3の3人。デブソーがデブなのが惜しいが、
過去からムジョルニアを持ってきて、衝撃の二刀流での戦い。

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さらに雷神パワーを炸裂させ、アイアンマンとの合体攻撃を披露!
さらには『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』でムジョルニアを軽く持ち上げてて遠慮したが、
今作で全力でぶん回すという最高の展開。ソーもそれを見越して、ムジョルニアを過去から持ってきた。
これもまた胸熱ガジェット!!

左から失礼

圧倒的な力で敗北目前のBIG3。
その時キャップに懐かしき友の声が
「キャップ 左を見ろ」
これ多分字幕の人が気がつかなくて、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』での冒頭のサムとのネタの再現のお返しなのに、
そんな気の利いたネタが満載。
どうやったらこんな脚本かけるんだよぉぉぉ。

そして大スクリーンに広がる壮大なアベンジャーズチームたちの登場。
全ヒーロー、そしてニューアズガルドからも堂々登場。

アベンジャーズ、アッセンブル

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サノスによる爆撃により崩壊したアベンジャーズ基地は噴煙による空は黒い雲が覆い、周囲も煤がひどい。
その中で、雲が開き、天から日が地に刺した時、
アベンジャーズの面々は集合し、
そしてサノスの軍勢も一堂に揃う。
その圧巻の大スクリーンに広がる光景は、アメコミの見開きのような大迫力だが、
『アルティメッツ』のような最終決戦の一コマような壮大さが鳥肌やばい。
そこからのキャップのアベンジャーズ、アッセンブルですよ!!
歴史に残るアッセンブル入りました!!

最終決戦の幕開け

消滅していた仲間が一堂に揃い、戦争とも思えるスーパーヒーロー大戦が繰り広げられ、
各々の個性を活かした戦いが披露。

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しかしそれを背景として、
本筋は、インフィニティ・ガントレットを巡る争奪戦に、
それを狙ったサノスからそれを過去に戻すための移動活劇がスタート。
ブラックパンサーからスパイダーマンへ、
そしてそれをフォローする仲間たち、
男性には負けない。
ポッツもアイアンスーツを纏い(エクストリミス設定を活かせばいいのでは?)、他の作品群の女性ヒーローたちとアッセンブル。
オコエがハイテク装備なしなのには笑う。
そしてそのバトンリレーは、最強のヒーロー、キャプテンマーベルへ。
キャプテン・マーベルの強さが異常だったが、それでもサノスの知性には蛮勇か?
彼女自身かなり偏屈なとこがあると映画序盤から描かれていた印象で、
その機転をきかしたサノスにやられてしまうのが惜しい。
そしてついにサノスのもとにインフィニティ・ガントレットが渡ってしまう。

1/14000605の勝利へ

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でドクター・ストレンジが、勝利のために石をサノスに渡し、
そして消滅した。
その全てが14000604回彼が経験した敗北の中の中の1回の勝利のシナリオ。
消滅も含め、5年の歳月も含め、トニーの命を救う代わりに消滅を受け入れた敗北。
そして勝利への確定の瞬間はついに訪れる。

しかしそれはサノスがインフィニティ・ガントレットを再度手にした瞬間だった。
そこに居合わせたのはキャップではなく満身創痍のトニーだった。
彼のきているアイアンスーツだからこそ、そしてガントレットもアイアンスーツでできていることその全てが条件であり、
そしてドクター・ストレンジは指を立てこれがそのたった一つの勝利の道程であるとトニーに合図する。

「3000回の愛してる」そして「私はアイアンマン」だ

私こそが絶対だ。
サノスを自身の存在こそが絶対的な力の権威であり、物語による主人公たちの超えるべき壁である、存在を自負する時。
それに対してトニーは映画『アイアンマン』での最終盤で言った言葉を皮肉を交えて告げる。

同じ素材でできたガントレットだからこそできたトニーのアイアンスーツに移植されたインフィニティ・ストーンの数々。
そしてトニーは、『アベンジャーズ』から始まった絶対的な力の存在に恐怖し、『アイアンマン3』にて恐怖しアイアンスーツを40以上も作ったり、暴走しウルトロンを生み出して、世界を危機に陥れてしまったり、世界を救うためにただ1人、友とも敵対し、終始心を痛めてきたトニー、
その彼がようやく手にいれた愛する娘。しかしそれでも失ってしまった弟子であるピーターを取り戻すことや、自分が始めてきた全て、
その1/14000605の勝利のために、トニーを救ったドクター・ストレンジ。
しかし指パッチンをしたハルクさえこのスーパーヒーロ大戦では主力にはならないほど負傷してしまった。
奇跡が起きればトニーは指パッチンしても生き残るファンタステッィクなシナリオがあったかもしれないでも、
トニーは人間なのだ。天才的な発明家でしかないのだ。

全てを把握したトニーは、指を鳴らす。
この『アベンジャーズ』からつづく因縁を終わらせることを祈ったのか、何を祈ったのかはわからない。
もしかしたらこの指パッチンで世界はおかしくなるのかもしれない、新たな力に目覚めたミュータントたちが発生するかもしれない。

しかしこの指パッチンにより、
サノスは敗北を悟り、成し遂げられなかった自分とここまで立ち向かってきたアベンジャーズに真の敗北を悟り腰掛け、
そして消滅する。

そしてトニーはついに。。。。

スティーブ・ロジャースとしての物語

トニーの葬式には『アイアンマン3』での少年も現れる。
『アベンジャーズ』から続いたインフィニティ・ストーンを巡る戦いは、トニーの自己犠牲によりついに幕を閉じる。
それでしか倒すことのできなかった最大の敵サノス。
それを納得させる脚本の凄み。
しかしエピローグはつづく。
過去から持ってきたインフィニティ・ストーンをもとの時間軸に返さなければ、異なる時間軸により世界は狂ってしまう。

それを返すために、キャップは1人過去に戻るが、

キャップはその冒険の果てに、帰還しなかった。

キャプテン・アメリカは使命を終えて、ついに自分の物語に帰る可能性を見つけた。

そしてソーは、新たなる旅をするために『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』にまさかの合流。

宇宙で待つ金ピカの強敵アダムが彼らを待ち受け、
そして『アベンジャーズ』は終わった。

と終始想像できなかった物語展開の連続、そしてこれまでの集大成にふさわしい過去作のネタを巧みに利用した物語展開。
さらには大団円に向けて、4年前から現れるサノス軍の面々、
さらにはスーパーヒーロー大戦の勃発!!
よくこんなびっくりだけど愛に溢れたシナリオをそして、わずか1年で公開したのが、
1年前には到底信じることができなかった。すごい。

3時間は長かったような気もする

3時間は正直長かったような気もする。
まぁ過去に戻る件とかでそういう『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』のオマージュのような胸熱展開が最高だったけども、
でも長かったような気もする。見たら1日終わるような。短くしろ。ってことはないんですがね。
網羅して高い質で満足の行く作品になる上では適切だったのかもしれない。
ただ2回目への躊躇はものすごくある。

IMAXでも終盤の決戦が暗くて見づらかった

先ほども書いたように決戦シーンが煤に覆われており、黒ベースでくらい。
ロディの装備であるアイアンパトリオットの改造型の色が青だというのも目を凝らさなければわからない。
むしろ1回目は品川IMAXにて前方での鑑賞になったが、
暗くて色が分かりづらくてつらかった。
(前方での鑑賞だったので、IMAXフィルムの恩恵は体感できず。)
明度の高いIMAXでも3Dのせいか前方鑑賞のせいか発色が悪くてダメだったわけ。

ブロックバスター映画の到達点

ここまでの高い質、そしてここまでの連続したシリーズ。
さらにはここまでの有名俳優勢揃い。
そして圧巻とも言える大バトル。
それらを背景にしてヒーローたちの物語をクライマックスとして成し遂げる。
これまでのハリウッド映画が到達できなかったことを本作はやってしまった。
もうこれ以上はないのではないか?というほどの映像、シナリオ、演技、
全てが到達したシリーズものの最終作。
どれだけ多くの人が本作を待って、そしてどれだけ多くの人が満足をしたのかはわからないが、
この最大のイベントは上質な映画で強引ではなく、まとめきった監督とプロデューサーの手腕はすさまじいと思う。
ただただ感謝。
圧倒的な感謝が鑑賞後にはあった。
そしてこの5年間の空白のあった世界の物語、
さらには、師匠を失いヒーローとしてどうあるべきか、ベンおじさんをようやく失ったスパイダーマンの物語がこれから始まる。
MCUに終わりはない。
それはビジネスだからなどではない、
作品が面白いからつづくのだ。

おいおいスター・ウォーズとDCコミックの映画化はどうすんだよ。

2回目はドルビーシアターで鑑賞


そんなわけで1回目はIMAXで見て、
4月末なので、すぐに5月。
5月1日は映画の日ということで、
関東初上陸のさいたま新都心駅にあるMOVIXにドルビーシアターがあるので、
サービスデーで安くなっているので2回目のアベンジャーズを鑑賞。

朝一の回だったにも関わらず、見終わって家に帰るころには夕方なので、
東京在住ではリッチの悪さがきつすぎるとこはどうしてくれようか?状態。

このドルビーシネマですが、
現在Netflixや一部のUHDに収録されているHDR効果、現実同様に光の明度の差を近づけてくれる。
たとえば手前が明るくても奥もそこそこ明るい。
または奥の明るさがずば抜けて明るく光が輝いて眩しく感じる。
普通だったら手前以外はどうしても暗くなって潰れてしまう。
っていうものを、複数の明るさで映像や写真が画面内で合わせてくれて、手前も明るいけど奥もそこそこ明るい。
ということができるようになる。
人間の目に見える現実の世界にそこそこ近くなっているわけ。
家での鑑賞でだいぶ普及されてますが、
映画館だと映画館の装置を変えないとできないようで、まだ4Kの映画観も多くなく、
自宅での方が最近では映画鑑賞の質が上がってきている印象ですが、
その明るさを意識した映画館としてのドルビーシネマ。
もちろんスピーカーも山ほどついていて、より鮮明に音が聞こえ、高音質のさらに上の音を体験させてくれる
最高の映画館。

しかし残念ながらIMAXで撮影された映画は通常サイズでの上映になるので、
IMAXで撮影された映画についてはその本質に近いものはIMAXに軍配があがる。
しかし今作の場合最終決戦が黒く、3Dメガネ越しにみなくてはならないため、
より高い明るさを選ぶならどうしても4Kでの上映が理想。
さらに明るさを重視したドルビービジョンを体感できる映画館としては、
今作にも部がある。
まぁ一番は大阪エキスポシティの4KレーザーIMAXが画面サイズの比率という最上級なのですが、
しかし話がそれますが東京の池袋にも4Kレーザーで正方形に近い劇場ができるわけで、
そりゃあもう楽しみですよ。

さてさて話がそれましたがドルビシアターでの鑑賞です。
まず映画が始まる前のドルビシアターの説明の濃さが異常。
そのやばぐらいの数があるスピーカーで音をぐわんぐわん回す。
でもこれ思うんだけど、映画を専用の音編集者みたいなのいなかったら、どのシーンでどのスピーカーを鳴らすとか、
徹底的にこだわらないとその恩恵は感じ取れないのかなって思う。
実際自宅にも簡易な5.1chでスピーカーを備えてますが、その効果がある映画って本当にわずか。
それなのにドルビーシアターで流しただけで、それが効果高まるか?というと作品による。
しかし音のキレというか、抜けはずば抜けてよかったと思う。

場面転換の暗転がすごい

これがびっくりした。
普通の映画って、暗転する時って、結局画面の映像の明るさでまわりの人の頭とか普通にあって、
暗くないし、黒って感じづらいんですが、
このドルビーシアターはすごい。
暗転する時の黒が漆黒。
映画館が本当に真っ暗になって、不安な気持ちさえする。
これは今までの映画館では体感できなかった。

3Dメガネの片方が緑

これはなんとも言えないが、3Dメガネの片方が緑なんです。
ちゃんと焦点があっていると問題ないし、立体感も普通の映画よりもずば抜けてると思うが、
ちょっとずれちゃうと緑色なんです。
ドルビー3Dだから仕方ないか。

通常映画の至高体験

とりあえずすごい。
座席革張りで快適だった。
その時のツィートを貼り付けます。

間食注意の映画

本作の5年後からタイムヘイストまでの展開、
すごーーーーく静か。
前にみた『マニーボール』って映画、敗者の音という無音な感じがありますが、
本作でもそれが再現。
本当に静かだった。
なのでポップコーンの咀嚼音が響く響く、
ナチョスなんて食ってみろ、大ファンに殴られるのではないか?

とりまドルビーシアターの音の極みがすごくて、斜め後ろのポップコーン咀嚼音がむちゃくちゃうるさかったです。

タイムヘイスト開始したらそんな気にならないですけど。

パンフレットの中身が微妙過ぎる。日本のパンフレット問題を感じる

さてさて海外にはパンフなくて、
パンフ文化は日本独特と前に聞きました。
日本のパンフ文化ってすごいよな。
映画1本につき800円以上もする薄い写真とポスターとインタビューをまとめた冊子を販売しているんだもん。
映画の記念としての能力はすっごくあるけど、
鑑賞後の情報量については、正直映画雑誌の映画秘宝の方が読みごたえあったりで、
結構当たり外れがあるのも事実。

今作のパンフにかんしては、
アメリカ本国からネタバレ厳禁の指示が出たせいか、
パンフの半分が前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のあらすじと小ネタまとめという、
ものすごい詐欺。
いや前作のムックとしての価値はあったと思うが、
一応後半から本作のインタビューがありますが、
あらすじについては一切記載なし。
パンフレット第二弾が出ても問題ないぐらいの中身。
強いて言うなら、アート性の高いキャラクタービジュアルが何点もあって、
そういう見応えはすっごくあったからよかった。(特別版だからあったのかも。)

正直何も知らずに買って読んだら、詐欺レベルの中身だったよ。

のちのち出た映画雑誌を読み漁った方が価値あるし、
映画の振り返りができなパンフとしてまったく役立たず。

まぁ日本のパンフ文化という商業システムをやめなかった日本側の傲慢さが、
現代社会に蔓延していて、その傲慢をこんなとこで感じるなんて。。。

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 10/10
・映像のアプローチ 9/10
・映画の美術面 9/10
・キャラクターの魅力 9/10
・音楽 9/10
・上映時間と個人的趣味 10/10

95点

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