☆【94点】ウエスタン【壮大で骨太な荒野開拓の精神】

製作

1968年イタリア・アメリカ映画

監督

セルジオ・レオーネ
・ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
荒野の用心棒
・夕陽のギャングたち
続・夕陽のガンマン

出演

チャールズ・ブロンソン
・狼よさらば
・荒野の七人
・大脱走
クラウディア・カルディナーレ
8 1/2
・ピンクの豹
・フィツカラルド
ヘンリー・フォンダ
・十二人の怒れる男
・怒りの葡萄
・黄昏
ジェイソン・ロバーズ
・大統領の陰謀
・マグノリア
・バックマン家の人々

あらすじ

1850年代のアメリカ。
鉄道路線の開発絶頂期。

そんな中、小さな駅3人のギャングが占拠。
そこに列車がやってきて、1人のハーモニカを持った男(チャールズ・ブロンソン)が降車する。
ギャングは彼を待っていた。
そして始まる銃撃戦。
ハーモニカを持った男は、3人のギャングを速攻撃退する。

別の場所、何もない広々とした荒野にある一軒の広めの民家。
ここでブレット・マクベインは子供3人と一緒に新しいブレットの奥さんを迎えるために、
盛大な昼食の準備を行う。
しかしそこにギャングが現れ、彼らを皆殺しにしてしまうのだった。

1人の場違いな上品なドレスで開発途中の荒野と変わらない駅に降り立ったジル(クラウディア・カルディナーレ)。
ここらの作業をして泥だらけになった人とは違うジル。
彼女こそ、ブレット・マクベインの再婚相手なのだ。
馬車に乗って、ブレットのもとに向かう彼女だが、
道中での休憩目的立ち寄った複合店で、周辺での著名ギャングのボスのシャイアン(ジェイソン・ロバーズ)、
そしてハーモニカを愛用する謎の男とジルは出会う。
そしてブレットの家に着いたが、そこには大勢の人がいた。
ブレットたち一家は全員殺されていた。
ジルの不憫な状況に同情する周辺の人々だったが、
ジルはすでにブレットと籍を入れており、この土地は全て彼女の所有物だ。
はるばるきたど田舎のこの地、そして全てを失い土地だけが残ったこの場所に
ジルはこの地に残る決意を固める。
そしてブレットを殺したギャングたちはシャイアン一味であることをジルはしる。

だがある日、
1人で暮らすジルのもとにシャイアンが現れる。
シャイアンは罪を着せられていることをジルに告げ、真犯人探しを始めることを告げる。
シャイアンが去るとなぜか、ハーモニカ野郎も家に侵入していた。
彼女に家の外に出るように促すと、シャイアンの部下ではないギャングたちがジルを襲うが、
ハーモニカが彼らを撃退。

駅では、鉄道王のモートンがギャングのフランク(ヘンリー・フォンダ)がいる。
モートンはフランクにブレット一家を殺害したことを非難する。
当初の目的は脅迫だったが、フランクの判断で殺害したのだ。
体の不自由なモートンは大金をフランクに渡し、鉄道路線の土地を独占するために、
ブレット一家を立ち退かせようとしていたのだった。
しかし未亡人のジルがまだ残っており、フランクにジルの処分を依頼する。
だがフランクにも思惑があった。

ジルを気に入ったシャイアン、そして目的不明のガンマンのハーモニカ野郎。
そして極悪人のビジネスマン風のギャングのフランクの
ジルをめぐる戦いの幕が上がる。

2019年3月6日自宅Blu-ray鑑賞 2019年22本目



ハーモニカが聞こえたら

via GIPHY

セルジオ・レオーネ監督作品で、「ワンス・アポン・ア・タイム三部作」の1作目。
この後、『夕陽のギャングたち』『ワンス・アポン・ア・タイム・アメリカ』と続き、
本作の原題はOnce Upon a Time in the Westであり、「昔々の西部開拓時代」であり、
本作が西部開拓時代の女性、そして2作目ではメキシコでの動乱、3作目でニューヨークのイタリア系ギャングの一代記を描いた。

前回『続・夕陽のガンマン』を鑑賞して感想を書いた際に、
個人的に西部劇やセルジオ・レオーネの三部作やらマカロニ・ウェスタンについては書いたので、
その件はスルー。
記事リンク

今作はマカロニ・ウェスタンのような娯楽作品ではなく、
アメリカの西部開拓史のフロンティア精神を真っ向からセルジオ・レオーネ監督が描いた
西部劇映画の原点回帰的な作品。

しかし独特な間での監督の演出や、
特徴的な音楽の数々がかなり際立っていて、
決してみやすい映画ではない。

90分で描けそうな内容を、
あえて、沈黙の駆け引きや待ち時間などの長回しを多用し、
2時間46分というかなりの超尺になっている。

フロンティア精神を見届ける

個人的にはこの映画めちゃめちゃすごい映画だと思う。
まずジル演じるクラウディア・カルディナーレがめちゃめちゃ綺麗。
多分劇中では明確には明かされないが、
ちょっと栄えた地域(ニューオリンズ)の娼婦だったんだと思う。
そんな彼女がど田舎の未開拓の地にやっていたのはいいが、
未亡人になってしまう。
それでも彼女はこの地に残り、
自分の居場所を力強く開拓していく。
そんなたくましいヒロイン像が2019年の現代にまさしく精通している。
彼女は劇中で男どもとてもひどい扱いを受け続けるが、
それでもこの地を離れず、存在を続けることで立ち向かう。

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この何もない荒野で、負けずに立ち向かう。
その精神こそまさにフロンティア精神なのかもしれない。

そしてそれにふさわしい、アメリカの荒野を広角で撮影した映像の数々。
定点起きの会話無しの長回し、
町での大舞台での待ち伏せ戦での銃撃戦などなど、
見応えたっぷりすぎるのだが、
全然話が進まない側面もあるが、
それを堪能してこそのフロンティア精神!!

グッド・バッド・ウィアード

今作でもやはりキーマンは3人。
ミステリアスながらも最強のガンマンのハーモニカ吹きはグッド。
鉄道王が雇う残忍なギャングの親玉のバッド。
周辺の大物ギャングのボスながらも仁義に熱く、そしてなによりフロンティア精神にアメリカの夢を見るウィアード。

この三人が時に共闘し、時に殺しあう。
それを彩るのはハーモニカの音色とギターの音色の合わさった印象的なエンニオ・モリコーネの楽曲群。
彼のハーモニカが聞こえたら、それは誰かが死ぬ前兆。

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言葉数の少ないハーモニカ、
最終盤で明かされる彼の目的がなかなかのインパクト。
あまり悪役をやってなかった善人面のヘンリー・フォンダのどこかいい人なのかもしれない?
と思えてしまう本当の極悪人ぶりが絶妙。

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まぁチャールズ・ブロンソンはどうしてもイーストウッドに雰囲気が劣ってるなって思うのが辛い。

濃厚で骨太な大作

鉄道開発が映画に密接に絡んでおり、
機関車のダイナミックな映像も同様に最高で、
最終盤の機関車も最高。

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 9/10
・映像のアプローチ 10/10
・映画の美術面 10/10
・キャラクターの魅力 9/10
・音楽 10/10
・上映時間と個人的趣味 9/10

94点

2019年3月17日現在ではIMDbで総合36位という超高評価映画。
今回もスチールブックを購入しての鑑賞。
強いて言うならUHDが欲しかったなと思う。
映像は4Kレストア版?っぽいですが、
フィルム独特のジャギが強かったです。
味わい深いです。

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