シャラメの歌声が響く、そしてマンゴーの映画力
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はじめに:ご訪問ありがとうございます
製作
2024年アメリカ映画
自由
監督
ジェームズ・マンゴールド
・ウォーク・ザ・ライン/君につづく道
・フォードvsフェラーリ
・LOGAN/ローガン
・インディ・ジョーンズと運命のダイヤル
キャスト
ネタバレ あらすじ
2025年2月28日劇場鑑賞
2025年14本目
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概要:ジェームズ・マンゴールドがティモシー・シャラメとボブ・ディランを描く
1961年にデビューしたシンガーソングライターのボブ・ディランのフォークからロックに変更する4年間の出来事を抜粋。
監督は『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』でも実在する歌手の物語を描き多数のアカデミー賞ノミネート作品を生み出してきた質の高い商業映画を生み出す才能を持つジェームズ・マンゴールド。主演のボブ・ディランを演じるのは20代から何度もアカデミー賞主演男優賞ノミネートを繰り返す実力派イケメン俳優のティモシー・シャラメ。またティモシー・シャラメの師匠のポジションにはアカデミー賞ノミネート経験多数あるエドワード・ノートン。ヒロインにはエル・ファニング。またもう1人ボブ・ディランと恋仲であり同業者であり絶妙な立場のキャラクターであり実在のミュージシャンであるジョーン・バエズを2022年の『トップガン マーヴェリック』の出演でグレン・パウエルと同様に注目俳優へと転身したモニカ・バルバロが演じ、上記の俳優たち同様に助演女優賞に初ノミネート。
本作は全米の多数の賞レースにノミネートし本命のゴールデングローブ賞とアカデミー賞は受賞まではできなかったが、アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚色賞、音響賞、衣装賞にノミネート。
2024年を代表する作品の一つとなった。
一応本作は原作があり2015年に出版されたDylan Goes Electric!。
日本でも2025年3月5日に発売されたみたいです
映画オリジナル展開は多数あるもののボブ・ディランがメジャーデビュー4年目で完全にロックよりになった1965年夏『追憶のハイウェイ61』の発売した頃までが描かれる作品です。
ここが凄い:準備期間5年、ガチで歌うシャラメに震える
映画の計画自体は2020年ごろから始めっていたことがパンフレットにも記載されている。ちょうどコロナ禍だった関係もありボブ・ディランを演じることになったティモシー・シャラメは『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』や『DUNE/デューン 砂の惑星』『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』の撮影の合間にガチでギターとハーモニカと歌(物真似)を練習。撮影時には生歌を披露、本編でも吹き替えじゃなくしっかり彼らの歌がを収録されている。その曲数も1曲2曲なんてものじゃなく
23曲もシャラメが披露
しかも歌唱シーン以外にもシーンの何気ないドラマパートにて曲作りシーンがあり名曲のサビを口ずさみ製作秘話の要素も盛り込まれていてめちゃめちゃ熱いです。また生歌はシャラメだけでなくピート演じるエドワード・ノートン、ジョーン・バエズ演じるモニカ・バルバロも披露。モニカさんはシャラメと一緒にデュエットシーンが3回以上もあり俳優としての存在感を今作で披露。



やはりここが良い:ボブ・ディランの楽曲が流れればそれで満足
劇中では出世作である『風に吹かれて』の製作秘話やそれが如何にフォーク界の金字塔になったか、そして如何にフォーク界がボブ・ディランにシーンの盛り上がりに頼ろうとしたかというのがビンビンに伝わってくる。そして『ウォッチメン』の冒頭に流れることで作品の価値をグッと高めてしまった『時代は変わる』。映画終盤とエンドロールを飾る『ライク・ア・ローリング・ストーン』。いずれの楽曲もシャラメのカバーと言えども詩も含めてパワフルで素晴らしく作品の格式をグッと高めてくれる。『ライク・ア・ローリング・ストーン』に至ってはモデルの女性について1965年66年にボブ・ディランがハマっていたファクトリーのイーディもしくはジョーン・バエズをモデルにして歌ったとも言われているが作品としてはボブ・ディランが巣立って行こうとして新しい価値観を排除しようとして廃れることを予見するフォークに対して歌っているようにも思えている。本作ではボブ・ディランの詩の文学性についても迫ろうとしている作品に仕上げているように思えた。
やはり手堅い:映画が上手いジェームズ・マンゴールド
『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』は見なかったが監督の映画のうまさと安定感、近年の作家性の強い配信映画ベースの賞レース作品など、個性と技巧に特化させられたアカデミー賞関連作の中ではめちゃめちゃ王道なハリウッド映画という印象が強く見ていてめちゃめちゃ落ち着いた。カットも安定感あるし良い感じにお金がかかっている。しっかりとフィルムで広角撮影や1960年代の雰囲気があるように思えてとても良かった。作品のまとめ方や描いた時代や焦点などのバランスもとても良かった。また監督のインタビューにあったところで納得いったのがジェームズ・マンゴールドは才能を持った主人公がその周囲の人とうまくコミニケーションが才能が邪魔をして軋轢を生んでしまうというのを得意としている。いつかアカデミー賞を受賞するのだろうか?また『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』と同様にジョニー・キャッシュが本作にも登場ししっかりアルコールでやらかしてる一貫性。また同様に今作でも同じジャンルの音楽映画を全く違ったアプローチで描いてくれたしその経験が見事に昇華されているようでマジで手堅かったです。
ここが良い:やはり俳優陣
主演のシャラメの全く違う雰囲気で不審な男、死んだ目が最高だし台詞が知己に富んでてボブ・ディランという異質を見事に演じていて最高だったし。エドワード・ノートンの師匠感と良い人感と頑固感のバランスがまじで最高。
エル・ファニングのあの常人と遠い存在の葛藤の別れの演出もこれぞアメリカ映画!という風格もとてもよく。これぞハリウッド映画だ!という風格とても良かったです。
また一つ好きな映画が増えました。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7.6/10
・映像のアプローチ 9/10
・映画の美術面 7/10
・キャラクターの魅力 9/10
・音楽 10/10
・上映時間と個人的趣味 8/10
82点
娯楽商業映画として満点という印象。
見ていてしんどくなることや辛い人生の追体験など賞レース的なアプローチよりも才能ある若者の選択とシーンに絞った良作だなと。
『アイム・ノット・ゼア』見たくなったけど見る方法なくてやばかった。
邦題はあんまりセンス良くないと思いました。
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