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◎【80点】機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ【解説 考察:脱ガンダムという最高峰のSF作品 超人気記事】◎

音楽も最高なんですけど

冒頭の地球行きのシャトルでの
優雅な楽曲。
これから大地に還るという
旅の終わりのような心地よさ、
その果てしない雄大さを
実感させる音楽が、
映画全体のスケールの壮大さを実感
させてくれる。

この音楽が100年以上続く宇宙世紀の
壮大な時の流れそのものを感じさせる
ほどに癒しさえ感じさせてくれる

物語の幕開けと
これまでのガンダムの歴史を包括する
音楽が最初から素晴らしいのに、
それ以降もずっと高い質を維持。
テロというヒリヒリした
悪行を意識したノイズちっくに
音を歪ませていたりと
面白い演出がちらほら。

個人的には映像演出含めて
ギギとケネスがクラブで踊り、
その背景でハサウェイが暗躍する際の
EDMへの入り等とても良かった。
ドルビーシアターでの
鑑賞も合わさって最高でした。
澤野さんは世界に通用する映画音楽家
だなぁと実感する。
これもまたガンダムでここまで
やってくれるのかよ!という気持ち。

Apple Musicなどで
定額聞き放題にも追加されていて
早速聞いてます。
いい時代になったもんです。

脱ガンダムな市街戦の映像

ガンダムUCは大好きだし、
ガンダムUC4の重力の井戸の底での
ジオン残党軍の活躍など大好きです。

しかし今作ではそういった
単純な旧来のファン向けとも言える
MS同士のビームの撃ち合いや
格闘戦は極力削減されていた。

ダバオの連邦軍閣僚襲撃を
たった1機のMSが行い、
それに対して5機近いMSが
迎撃に出向く。

襲撃者は特殊機体でもなく、
汎用の雑魚タイプに近い。
そのパイロットの描写はあるが、
ガンダムなのに迎撃側の
描写はほぼない。

市街地なのに容赦なく街を
蹂躙しながら迎撃する
地球の守護者たる連邦軍の
腐敗が明確にわかる描写なのだが、
その場所でハサウェイはギギと逃げ、
そして彼自身も別の計画で葛藤し、
揺れている。

とても複雑な人間心理と
戦闘描写を合致させ、
むしろホラー演出のように
街を蹂躙する巨大MSに
翻弄される視点にて
ロボットの戦いを描いている。
これはなかなか見ない
構図で面白かった。
何方かと言えば特撮のウルトラマンを
社会派的アプローチで描いて
ヒーローとは何か?の視点に対して、
ロボットの戦闘の市井の視点は?
という部分に巨大兵器の蹂躙ではない
雑魚兵器でもこんなことに
なっちゃうんだよという
恐ろしさが際立っていた。

本作オリジナルの高速空中戦闘

今作以後MSに飛行能力が付加され、
地面に降りる必要がなくなる。

今作ではその技術転換とも言える
飛行ユニットと
一体化したMSの試作品が登場するのだ。

ペーネロペーとクスィーガンダムでの
戦いは初の飛行ユニットを
背負った者同士の戦い。
宇宙戦闘とは違う空気抵抗のある舞台。
新型武装の
ファンネルミサイルも登場し
すれ違いざまの一撃離脱型になり
白兵戦のやり合いとは違う
高速戦闘が見どころ。

his
ファンネルミサイルの音が花火チックなのには心底驚いた

作品としては
まだお互いに顔見せ程度で
終わってしまうので、
戦闘が本格的に
面白くなるのは次作からの予感。

時折映像が実写と思った

2回。
正確には3回なのだが、
映像が実写か?と思うほど
現実を再現された映像には驚いた。

島のシーンともう一つ忘れてしまった。

あと最後のエピローグ部の
ガンダムを輸送する船の描写は
実写化と思ったが、
ガンダムは現実に存在してないので、
我に帰った。

話がプロローグでおしまい

結局3部作の1作目。
ジオンの存在しない
宇宙世紀という世界で、
絶対的地位を獲得した地球連邦軍に
テロ行為を行うハサウェイたち。

今作では彼らの抱える
理念についてなどの
核の部分は描かれず、
指導者であるハサウェイが、
魔性の女性と宿敵に出会うが
ハサウェイもまた強力な武力の象徴の
ガンダムを手に入れて幕を閉じる。

マフティーの目的や思想も描かれるが
その内容も既に組織として散漫化し、
指導者である彼以外の
思惑も動きつつある。

彼自身にカリスマ性があるところは
描かれず、信頼されているという
設定はあったが、
彼自身ギギとの交流で
再度自分の甘さを噛み締めるという。

主人公としても成長が期待されない
ハサウェイの歯痒さは、
飽和した日本社会で生きる青年の
息苦しさそのものを体現しているようだった

そしてハサウェイがギギと出会い
翻弄され甘さを噛み締めるさまも
等身大の人間くささを感じる。
そして彼が対峙した
アムロや父の存在が
余計に彼の生き方に
疑念を投げかける。

マフティーの輸送船がMSを
輸送するしかできないことも
どこか東京の生きづらさの
ようなものを思えた。

またマフティに賛同する
パイロットたちはおそらく
ネオジオン出身なんだろうなぁと
思いつつもそういった背景は今回は
お預け。

そしてマフティーにも
存在するだろうし
黒幕たる支援者の存在を
この映像化でしっかり
描いてくれるのだろうか?
この戦争という
エンドレスワルツの構造で
大いに私たちを
絶望させてくれることを期待する。

ハサウェイ・ノアは如何にしてマフティーになったのか?

ハサウェイがいかにして
地球の環境を思い
地球連邦軍を憎み、
そして人類を革新者たるNTに
導くために
宇宙進出を
促そうとするのであろうか?
その信念へのいきさつは
全く描かれない。

現在のところ
フル・フロンタル以上の偽物の
偉大な人々に影響され
祭り上げられた空っぽの青年
という印象が強い。

そんな彼が市井の市民に
マフティーの思想が明後日だと
言われるシーンでの表情は
アニメとは思えない生々しい
やるせない表情で見事だった。

彼が傾倒したきっかけは何なのか?
初恋の人をシャアに奪われ、
そのシャアに成り代わることで
初恋を取り戻そうと考えたのか?

his
ギュネイと一緒じゃね?

逆シャアではとてもいい関係と思えた
父との確執はやはりあったのか?

そしてハサウェイの高すぎる
操縦スキルは如何にして
培ったのか??

彼は如何にして閃光のように
一瞬の輝きに身を
置くことにしたのか?

絶大な光たる父、
そしてトラウマたる
シャアという強大な敵、
そして一瞬だけ交流を持った
エースパイロットの面影、
その多くのNTの光に魅せられ、
何者にもなれないハサウェイの救いのない
物語は今始まってしまったのだ。

ドルビーシアターで鑑賞して

ドルビービジョンを
彷彿させるHDRチックな
明るさはとても見事な
コントラストだった。

そして特にすごかったのは音と音楽。
とても透き通っていて、
音一つ一つが洗練されていて、
ガンダムというものが
SEの作品であることを
再度認識できた。

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 6/10
・映像のアプローチ 9/10
・映画の美術面 10/10
・キャラクターの魅力 8.6/10
・音楽 10/10
・上映時間と個人的趣味 8/10

80点

逆に2話と3話が面白いのか?という不安

ハサウェイの心を描いたら
めっちゃ鬱屈した
物語になるだろうなぁ。

現代にニュータイプの
光を見せなきゃいけない
バナージやアムロの思念が
彼を救うようなオリジナル展開
あってもいいんだけどもぉ。

そしてリディ・マーセナスがうっかりハサウェイに殺される展開もちょっと期待している


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