△【61点】バスターのバラード【コーエン兄弟の自由な映画製作】△

製作

2018年アメリカ映画

監督

ジョエル・コーエン
イーサン・コーエン
・ファーゴ
・ブラッド・シンプル
シリアスマン
インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌
トゥルー・グリット
ノーカントリー
ヘイル、シーザー!

出演

ジェームズ・フランコ
127時間
スプリング・ブレイカーズ
・ディザスター・アーティスト
・スモーキング・ハイ
リーアム・ニーソン
シンドラーのリスト
THE GREY 凍える太陽
特攻野郎Aチーム THE MOVIE
・愛についてのキンゼイ・レポート
ゾーイ・カザン
・ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ
・ルビー・スパークス
ブレンダン・グリーソン
ザ・ガード〜西部の相棒〜
・ヒットマンズ・レクイエム
・コールド マウンテン

あらすじ

1850年代ぐらいのアメリカ。(予想)
この時代を舞台にした6つの短編のオムニバス映画。
歌を歌うのが好きなカリスマ犯罪者のバスター・スラッグスは、凄腕のガンマン。
何よりも歌を愛する彼は、その場のノリで決闘を受けては、勝つ。
しかしその奢りは自分の命を失うことにつながる。

荒野にぽつりとある銀行。そこを強盗しようとする男(ジェームズ・フランコ)。
しかしそこの銀行は、多くの強盗に襲われ店主は強盗撃退のプロだった。。

五体不満足の青年は演劇を行う。物珍しさでお金を稼ぐ興行主(リーアム・ニーソン)。
2人は生活のため共に生きるが。。。

人里離れた自然が生い茂る山の麓。
綺麗な川がせせらぐこの場所で老人(トム・ウェイツ)は、金の鉱脈を探す。

世間知らずのお嬢様のアリスは兄のギルバートと新天地であるオレゴンに旅立つ。
複数の旅馬車が群行するキャラバンで兄のギルバートは突如コレラにかかり死んでしまう。
ギルバートの死体とともにお金も埋葬してしまいアリスは一文無し。
困ったアリスは兄の死の時に助けてもらったキャラバン隊のビリーと徐々に親しくなる。
ビリーはアリスとともにオレゴンで家庭を築くことを決め、彼女の旅費を肩代わりすることにするのだが。。。

5人の立場も人種も違う人々が駅馬車に乗り合わせている。
それぞれがこれまでの経緯を語る中で、だんだんと揉め事に発展。
乗客が止めることを運転手に言うが、運転手は止まらない。。。

そんな6つのエピソードが連なる映画です。

2018年11月18日Netflix自宅鑑賞 114本目



感想

コーエン兄弟の最新作はNetflix配信作品

元々はドラマの企画として2017年にシネマトゥデイなどで紹介された本作ですが、
1本の映画としてNetflixで配信されました。
どっかの映画祭にもかかったようで、批評家受けはまぁまぁ良かったみたい。

西部劇版世にも奇妙な物語??

ストーリーテラーはいませんが、
6つの1850年代ぐらいと思われる西部開拓時代を舞台にした6つのスーパー小話が、連続で流れる1作。
まとめがあるわけでもなく、短編小説を読むような流れで、
映画は冒頭に登場するバスター・スクラッグスという陽気な犯罪者の語る物語のように
1冊の小説の短編集として綴じられている。
いずれも映画の副題である「他の開拓者の物語」という意味で、全てが当時の人のよくある危機の話である。

個人的にはかなり無関係な内容が連なっていて、
映画にするよりはドラマでじっくり見たかった印象。
驚くほど映像の解像度が高く、そして広角を意識して、多数の舞台装置を映像に収めてるので映像はピカイチなのだが、
話がいまいち面白くないので、本当に惜しい。

それでは個々の感想でも書く。

手を見たならそれでやれ

バスターのバラード
冒頭にふさわしいキワモノの1話。
服装が変だし、歌うという超変わり者のバスター・スクラッグスのお話。
圧倒的な銃の腕で、因縁をつけられたやつや目撃者は容赦なく笑いながら殺すサイコパス。
全く見たことのない西部劇映画として、
また『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』での卓越したフォーク音楽への愛がここでインスパイアされているような、
そして『トゥルーグリット』での西部劇映画の経験や『ノーカントリー』での荒野を舞台にしたサイコパス感など
フィルモグラフィのセルフオマージュ的な1作。
不条理的な展開もあり、まさにそれ。

「ヘタクソ」と老人は叫んだ

アルゴドネス付近
あまりにもあっけない1話。
近年セクハラ問題で『ディザスターアーティスト』で映画製作者としての成功の階段を登り始めた矢先に急転直下してしまったジェームズ・フランコ
が久しぶりに拝めるが、それでもなんとも言い難い。
銀行員の逆襲ぶりにウィットなオフビートさがやはりコーエン兄弟的だなと思うも、
その後の怒涛の展開に一気に持ってかれる。

慈悲は強いられることもなく優しい雨のように降り注ぐ

食事券
リーアム・ニーソンの無駄遣い。
ここでも今まで見たことのない五体不満足の独唱。
冬の景色も含め映像美が際立っているが、話がいまいち入り込めない。
やりたいことをやりたい放題やって、娯楽性が欠如しているのがこの辺りから顕著になる。
西部開拓時代らしい無法な不条理が、恐怖を煽る。
あったかもしれない恐ろしいお話。
コーエン兄弟の類い稀ない映画製作のセンスは感じてくる。

大地のどこにも人の気配や細工は見当たらなかった

金の谷
大自然がめちゃくちゃ美しく、それこそ写真の如く綺麗。
その地をどんどん汚す山師のトム・ウエイツ。
トム・ウエイツだってわかったのは鑑賞後。
これもまた当時あり得たのかなぁとも思うが、
そろそろ映画的には飽きてしんどくなってきた。
美しい映像と中途半端な不条理なお話。
やはり映画とは1人の主人公の冒険を遠する変化で共感し、感動するんだなぁと再認識。
まぁ個人的に総集編やオムニバスが苦手なんだなと思う。
しかし間延びしてるかと思いきや終盤のあの間からのあの展開はうますぎると思う。

アーサーはビリーナップに合わせる顔がなかった

早とちりの娘
個人的に一番長かった映画。
コーエン兄弟らしいブラックユーモアとアクションの融合か。
美術面も凝ってるし映像も凝ってるしアクションも凝ってる。
オチも笑うに笑いきれない展開でそりゃビリーナップに合わせる顔はないなと思う。
やはり単発のドラマで1話ごと味わいたいなって思う。
惜しい。

聞こえなかったのか御者は減速しなかった

遺骸
唯一メタファーの要素の強い作品。
それぞれが死を描いてきた映画ではあるが、ここでは直接的な死は起きない。
しかしそもそも彼らは死後であり、この馬車自体が死の入り口に向かっているのではないか?
そういう疑念を感じさせるが、その真相は不明。

総評

1話30分か45分の海外ドラマ形式で見たかった。
あとNetflixで興行での集客がないため魅力的なコンテンツがあるという名目だけあればいいので、
クリエイターの作りたいものを作りたいように作らせることができるというやり方は、
自己満足になってしまうから単純に楽しむのは難しいんだなって思った。

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 6/10
・映像のアプローチ 8.5/10
・映画の美術面 7.5/10
・キャラクターの魅力 0/10
・音楽 7/10
・上映時間と個人的趣味 6/10

アンソロジーでキャラクターの成長云々より設定の人がこうなりました系なので設定の魅力以外特にないような。

61点

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