クリストファー・ノーラン監督『オデュッセイア』を、グランドシネマサンシャイン池袋のIMAX GT版で鑑賞。80点。結論からいうと、ノーランらしい実景撮影とIMAXの圧倒的な映像を浴びたい人にはかなりおすすめです。
全編IMAXフィルムカメラで撮られた映像、美術、ルドウィグ・ゴランソンの音楽、主演級だらけの豪華キャストはさすが。一方で、神々や怪物が介入する神話特有の不条理さや、アクションの見せ方には物足りなさもあり、ギリシャ神話の予備知識がないと人物関係が分かりにくいところもありました。
この記事は物語の核心や結末に触れるネタバレを含みます。 IMAX GTで観た感想を中心に、豪華キャスト、実際のロケ地、「海の民」の意味なども含めて本音で書いていきます。
製作
2026年イギリス・アメリカ映画
監督
クリストファー・ノーラン
・プレステージ
・インターステラー
・TENET テネット
・ダンケルク
キャスト
2026年9月6日IMAXGT版鑑賞
2026年33本目
広告
ノーランによって甦る古代ギリシャの英雄譚
紀元前8世紀ごろに成立したとされる古代ギリシャの叙事詩『オデュッセイア』を鬼才クリストファー・ノーラン監督が2026年に映画化。
今作は日本では2026年9月4日にIMAX版のみ先行上映されました。
チケット発売時刻から出遅れたが、グランドシネマサンシャインのIMAX GT版にて激戦を執念で勝ち取り、サイドブロック後方という良席を確保して鑑賞いたしました。
『オデュッセイア』についてはこれまでにも1954年の『ユリシーズ』、1997年のTV映画『オデッセイ』(DVD題『オデュッセイア/魔の海の大航海』)など、ホメロスの『オデュッセイア』は繰り返し映像化されていますが、今作は、通常の映画で使われる35mmフィルムよりはるかに大きな映像情報を記録できるIMAXフィルムカメラで、長編映画として史上初めて全編を撮影した作品。巨大なIMAXスクリーンで観ることを前提に作られた映画として、公開前から非常に話題性も高かった。
映画自体の北米のインターネットデータベースIMDbの評価も高く、2026年9月6日時点でMetacriticではメタスコア88点、IMDbでは10点満点中8.4点を記録しIMDb Top 250でも59位にランクインしている。超高評価映画です。
感想:時代劇映画なのに事象を見ているような変な感覚
今作の第一印象としては、面白かったけどなんか変な映画だったという印象。
歴史から読み解く『オデュッセイア』
まぁ実際にあったことではなく、神話としての創作物の映画化だしまぁそれはそれでいいんだろうけど。
自分自身ギリシャ神話だけにとどまらず以下の時代区分に詳しくないんだけど
あまりにも予備知識がないとわかりづらいと思い調べて表を作った。
| 時代 | おおよその年代 | 特徴 |
|---|---|---|
| 新石器時代 | ~紀元前3000年頃 | 石器中心、農耕・定住 |
| 青銅器時代 | 紀元前3000~1100年頃 | 青銅器、宮殿文明、ミケーネ文明など |
| 初期鉄器時代/いわゆるギリシャ暗黒時代 | 紀元前1100~800年頃 | ミケーネ文明崩壊後、鉄器が普及 |
| アルカイック期 | 紀元前800~480年頃 | ポリス発展、ホメロスの叙事詩が成立 |
| 古典期 | 紀元前480~323年頃 | アテネ、スパルタ、ソクラテスなど |
『オデュッセイア』自体が現在に近い形になったのは紀元前8世紀頃とされているが、物語が振り返るのはそれより数百年前の英雄時代。ただし何百年も口承で語り継がれた物語なので、実際には青銅器時代と後世の文化が混ざり合っている。
本作の舞台となる時代を整理すると
今作は、トロイア戦争があったと伝えられる後期青銅器時代を背景にした、古代ギリシャの神話的な英雄譚なんですよね。
結構普通の映画と違って、この世界には神々も存在する。
主人公であり王様で英雄で勇気と知性と高い戦闘能力を備えたオデュッセウスは、メネラオスの妻ヘレネを奪還するための戦いに参加する。侵略戦争に見えるけど、戦いの発端はそこだったというわけ。
彼はその知性で勝利を手に入れる。けども、その謀略による戦いは公平なものではなく、虐殺に近いものだった。
また、木馬の謀略は、神を讃える贈り物への信頼を逆手に取った手法だった。
それによって、神を讃える贈り物でさえ疑わないと危険、という状況を生み出してしまう。これが、神の名のもとに守られてきたルールを、人々が守らなくなることにつながったのだと自分は受け取った。
オデュッセウスは、自分が崩壊させた公平さやルールというものに罪を感じながら、帰路に神々の世界に迷い込んでしまう。
一方、彼の帰郷を待つ国ではお家騒動が起きている。
この二つの話が同時進行するという不思議な映画。
映画としては彼の回想と同時並行で国というか島の覇権をめぐって若干対立する母と息子、そして国の権力を略奪しようとする悪漢たちの物語なのだけど、そこにオデュッセウスが帰還して、結局バッタバッタと悪漢を成敗していくという、どこか日本の時代劇を思わす物語に収束していくわけ。
映画としてのアプローチは、回想と現在の物語が入り乱れる、いつものノーラン映画風。
『ダークナイト』『テネット』でもお馴染みの、船とか飛行シーンを広角で俯瞰する映像も織り交ぜ、モンタージュな感じで物語を紡いでいく。
その合間には、キャラの表情を中心に見せる会話シーンが入り、『オッペンハイマー』であったような幻影も時折出てくる。
そこに独特の音楽がガンガン鳴り響くなど、個性強めの映画でした。
豪華過ぎる俳優の集結、むしろそのネタが見どころ?
ノーラン作品の常連と初参加の俳優たち
冒頭から『インセプション』で出演したエレン・ペイジが性転換してエリオット・ペイジとなって青年兵として登場し、すぐさま退場?かと思いきや回想やら死者として頻繁に登場という重要キャラで、なんか面白かった。
オデュッセウスを惑わすというかガチ恋してる海の女神をガチで美人なシャーリーズ・セロンが演じてて、平凡な雰囲気をいつだって醸し出すけど好感度が異常なマット・デイモンがガチ恋されてる状態が全然理解できないし、そんな彼女がどうして彼をここに引き止めるのかも語らない、余計なことは語らない切り口のノーラン映画にやきもき。
そんなオデュッセウスを待つのは、年齢が不詳な妻ペネロペ。
近年劇場映画化されている『閃光のハサウェイ』のライバル機体であるペーネロペーはここから来てるのかと豆知識を得た。
劇中では出兵前の20年前と現代パートで登場し確かに若干老けたアン・ハサウェイが登場。
この手の時代劇でも一切セクシーシーンがなく、存在感だけで綺麗さを描くわけだが、なんかまぁもうちょっと女性を魅力的に描くことも試みてほしいなぁと思ったり。
オデュッセウスを支えるキャストとしては、『テネット』でも起用したヒメーシュ・パテル。いい味出してましたが唐突に終盤遭難してさよならなの寂しい。
ジョン・バーンサルが演じるメネラオスは、オデュッセウスと共闘してていい味だしてたけど、現代パートに登場するといまいち立ち位置がわからない。
その妻ヘレネを演じてるのがルピタ・ニョンゴ。ヘレネは顔に傷があるが、その理由は明かされず。
映画としては予備知識がかなり必要か。
また実際に調べると、この戦争はメネラオスの妻ヘレネ(顔に傷があるルピタ・ニョンゴ)をトロイアから奪還することが発端とされていたようだが、
そのシーン自体存在しない謎仕様。物語や時代背景といってもそもそも神話なので正しいかもわからない逸話を知っている高尚さが必要か。
またルピタ・ニョンゴは二役を演じ、ジョン・バーンサル演じるメネラオスの兄アガメムノンの妻クリュタイムネストラも演じている。この二役が、映画を理解することを妨げている。(ルピタ・ニョンゴというアフリカ系の女性が絶世の美女として扱われてる点は自分が思い描くギリシャ神話の金髪白人ふくよか美女イメージとは違うが、映画の個性としてはありだと思う。)
劇中では、凱旋勝利したギリシャの大将アガメムノンをベニー・サフディ(本業は映画監督だが『オッペンハイマー』から2度目の起用)が演じている。
アガメムノンが戦のために娘を生贄として海で殺した恨みと浮気の関係で、妻が彼を殺害するシーンが描かれている。
二役だと知らないと、この妻が顔に傷のある女王ヘレネと同一人物で、この事件が原因で顔に傷がついたのかと思ってしまう。さらに、ジョン・バーンサルが演じるメネラオスが、兄の妻を寝とったようにも見えてしまう。
だが、この二人の女性は別人。妻を奪われたのはメネラオスの方で、その弟を助けるためにアガメムノンが戦士たちを集め、トロイアに攻め込んだというわけ。
ジョン・バーンサル演じるスパルタのメネラオスが甲冑もつけないし最前線で死ぬかもしれない兵士として活躍している違和感もあり、とことんこの物語を理解していないとわけがわからなくなる。
とりあえずジョン・バーンサルが、オデュッセウスの息子を演じるトム・ホランドと仲良くするのが『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』を彷彿してニヤニヤできるのでネタとして面白いですね。
冒頭で『テネット』でエンディング楽曲を担当したトラヴィス・スコットが登場し、ラップではなく英雄譚としてオデュッセウスの話を叫ぶというネタ。
『デューン』しかりアテナとしてゼンデイヤが登場するが、こいつも終盤にネタがあって、オデュッセウスの罪の象徴になっていて、その美しさと儚さのバランスがすごい。
ローガン・マーシャル=グリーンも存在感が薄くどこかトム・ハーディっぽさがあるものの『アップグレード』の人じゃん!となんか内心盛り上がった。
ほぼセリフがないがミア・ゴスもいるじゃん!となったが、ロバート・パティンソンとのネタがあり、ちょい役だけど濃さがあるのねと感動。
またロバート・パティンソンのキモさが素晴らしく。『テネット』でイケメン頼れるバディキャラだったのにこんなにキモいもっさりやろうになれるなんて!と感動しました。あの髪型キモ過ぎる。
マット・デイモンのオデュッセウスが良かった
そしてこの時代劇に凄まじい安定感をもたらすマット・デイモンの万能感。
どう見ても英雄に思えないし、強そうとも思えない。それでも、物語の中で主人公の知性が描かれることで、外見以上の凄さが伝わってくる。そこに映画的な凄さを感じた。
そんな彼と再会する時の各キャラのリアクションがとてもよく、なぜか自分は見てて泣いてしまったし、
それに対してのマット・デイモンのリアクションの虚無な感じも良かった。
トロイアに侵略に行った際の意気消沈してしまうマット・デイモンの表情と予言を受けた後の英雄として生存確定はあるものの仲間を救えない虚無感の出し方や、セイレーンのシーンで磔にしてもらい何故か敢えて狂おうとする彼の姿が妙に泣ける。
全ては素晴らしいルドウィグ・ゴランソンの音楽により盛り上げられているといえど良かったです。
あと、オデュッセウスがポリュペモスの目を矢で撃ったのは、仲間の仇を討つためでもあったけど、それによって、より重い神の怒りを受けようとしていたのかもしれない。
木馬を使った戦法の罪を裁かれたいし、自分が世界のルールを崩壊させたことを恥じて、愛する妻にも会いたくなかった。
そんな気持ちがあったからなのかもと思ったり。
唐突に始まる神々の世界との対峙というホラー
神々の世界に迷い込んだ最強兵士たちがあっけなくむしゃむしゃ首から食べられる感じやばかったです。
どうしてこうなったのかはやはりわからず、ある種不条理だなぁと思える部分もありますが、
一つ目のポリュペモスの不気味な感じ。まさか目が縦で鼻がひん曲がってるとは。人を「ご飯」としか思っていないようで、襲撃というより家畜を管理する羊飼いのように振る舞う描写も、見たことのない怪物の描き方で恐ろしかった。『進撃の巨人』の雰囲気も感じました。
魔女キルケが人を豚に変える不気味な演出も独特で驚きましたし、巨人族とかもなぜいきなり子供は笑い叫んだのかもわからんし、林で木が動くシーンの地面が動いてる感じ、どうやって撮影したのか気になりました?そういう可動式セットを作ったのかな???
スキュラが足しか登場しないで蛸壺みたいな中に入っちゃって笑えました。
「海の民」って結局なんだったの?
あとオデュッセウスたちが航海中に食料なくなって上陸してはご飯を奪ってくの普通に略奪で、しかも正当化した感じで描いてて、なかなか違和感でした。こいつら海賊だなって思いました。これが海の民という意味っぽいけど。
そしてその行いこそが、交易網の破壊や、王国や都市の秩序の破壊につながり各地で蔓延し「後期青銅器時代の文明崩壊」の始まりにつながっていくっぽい。
なお、史実の「海の民」は紀元前1200年前後の東地中海で活動した複数の集団を指し、その出自には未解明の点が多い。「海の民=自分たちギリシャ人」というのは、本作で示される解釈です。
驚愕の映像の数々がすごいのだが|トロイアとイタケのロケ地
やはり今作のすごいところは、映画の美術でしょうか?
冒頭から登場するトロイの木馬。
船のパーツで作りそこに人が入っているという。
さらにそれを運ぶ描写もしっかり丸太を敷いて人が引っ張っている。
CGが多い現代の中で凄まじい描き方。
トロイアの場面は、モロッコの世界遺産アイト・ベン・ハッドゥで撮影。既存の城塞集落に約1万平方メートルもの巨大セットを増築し、アテナ神殿や城門などを作り上げている。さらに高さ約11mの「トロイの木馬」も実物が製作されたようです。
Architectural Digestの制作デザイン記事
なんというか流石ノーラン監督、みんな信頼して出資してるんだなぁと。
あの帆船もどうやって撮ったんだろうと思ったが、実際にはノルウェーで調達した全長約35mの船をギリシャの軍船に改装し、海上で撮影していたという。
イタケの城などもしっかり実際にあるんだろうなぁって
オデュッセウスの故郷イタケの宮殿外観は、イタリア・シチリア島西方のファヴィニャーナ島にある15世紀の「サンタ・カテリーナ城」で撮影されている。一方、求婚者たちが集まる宮殿の大広間(メガロン)などの内部は、ロサンゼルスに巨大なセットを建設して撮影されたようです。
出典:Architectural Digest「Where Was The Odyssey Filmed? How the Blockbuster Came to Life Across Six Countries」(2026年7月20日)
ここがなんか物足りない;大規模な殺陣など
映画としては終始すごいことしてるし、その事象を捉えるような映像が多数あり、
ああ。これもあれも実際に建物壊したりしてるんだろうなぁすごいなぁってビッグバジェット映画の真髄のようなものを拝める感動があるんだけど、戦争映画やアクション映画としてはどうかな?って思うとなんか物足りなかったなぁと。そういえばノーラン『ダークナイト ライジング』の終盤のベインとの戦闘シーンなどなんか面白くなかったんだよなぁ。
アクションシーンも工夫すればもっと面白くなったりできたと思うし、戦争シーンももっと面白くできたんじゃないかなぁって?
戦争シーンでは、多くのギリシャ兵がわーって移動しつつ、奇襲に動揺するトロイア兵や普通に暮らしていた巫女たちを一方的に殺し、ある種の虐殺のように思える。戦線がこう着していたことでストレスも溜めていた兵士たちが、戦士としての野蛮さを発動し、名誉よりも一方的な暴力による憂さ晴らし、その中では強姦も起きているかもしれない、戦いよりはまさに虐殺。
主人公はそれとはズレた心境にいる、という描き方になっている。
単純に「戦闘シーンすげぇ」っていうサンダル映画のジャンル的な高揚感はあえて乏しくして、主人公の精神性にフォーカス。その心情については『オッペンハイマー』と近いことやってるが、もっとその虐殺描写も面白くできたのではないか?って思うのです。
最終盤の侍映画のような殺陣も、薄暗いところでがちゃがちゃしていて、肝心の戦闘で何が起きてるかわからなかったような。そこにパティンソンの実況が入ることで、ギャグな感じにもなってしまっていた。
この最後の戦いには、「掟を破る=文明崩壊」という流れを、成敗によって食い止める意味があるのだと思う。あるいは、自分だけでも、自分の国だけでも掟を守りたいという思いの表れなのかもしれない。けど、戦闘が見づらいことで、その意味までなんか弱くなっているように感じた。
その背景でIMAXカメラによる制約もあるかもしれない。IMAXカメラは約3分ごとにフィルム交換が必要で、巨大な防音装置まで装着して撮影していたという制約もある。そうした撮影方法がアクションの見せ方に影響した部分もあるのかなぁとは思った。
正直逆にリドリー・スコットとかの方が面白くできそうって思っちゃいました。。。
IMAXGTで見たんだけども
今作もIMAXGTのサイズで見ました。
今作は長編映画史上初の全編IMAXフィルムカメラ撮影作品。グランドシネマサンシャイン池袋のIMAX GTでは最大1.43:1まで映像を表示できるため、この映画を見る環境としてはかなり相性が良かったと思う。
実際IMAXじゃないやつを見てないので違いがわかりません。。
最早ずっと画面が大きくて違和感がないのが素晴らしいですけどね。
劇場で2回見るほど好きって感じでもなかったし。ソフトは買うと思うけども。
初めてIMAXGTで映画を観た『ダンケルク』の感動はもう味わえないんだろうな。
hisSCORE
・脚本のユニークさ、濃さ、テーマ性 7/10
・映像のアプローチ 9/10
・映画の美術面 8.6/10
・キャラクターの魅力 8.5/10
・音楽 8.5/10
・上映時間と個人的趣味 8/10
80点
まとめ
172分はそんなに長く感じませんでした。
脇役の俳優含めて豪華で、存在感あったけども調和しきれているか?とかは微妙。
青銅器時代の作風だと『ゲーム・オブ・スローンズ』とかを彷彿してしまいセクシー描写や血みどろの野蛮さを求めてしまうが、全体的に怖いと感じる瞬間はあったものの衝撃的というのは薄かったなぁ。
それはもはやノーラン監督の個性の一つか。
あくまでもノーラン監督の娯楽映画で、得意のシナリオの捻りや時間使いを抑えたシンプル過ぎる良作という印象でした。
音楽もかなり変でしたが、ぴったりだったかはわかりません。
※以下、ノーラン監督の過去作のネタバレにも触れます。
過去作で何が面白かったのかを振り返ると、『バットマン ビギンズ』のバットマンは忍者だったし、悪役が実は冒頭に出てきたリーアム・ニーソンだったとか。
『プレステージ』のトリックの正体までの持ってき方のうまさ。
『ダークナイト』の素晴らしいジョーカー。
『インセプション』の夢の世界での物語というアイデアを具現化する凄さと最後の夢か現実かのオチの面白さ。
『インターステラー』の宇宙での時間の流れの違いと、た。人類を救ったのは、父として娘を愛する気持ちだったというところ。
『ダンケルク』の戦争映画を3つの時間軸で描く面白さ。
『TENET テネット』の逆行というアイデアとスパイモノを融合させた面白さと終盤の建物の破壊描写や逆転の映像などなどのネタ特化の面白さ。
映像の画角、編集と演技の完成度が高く、実は復讐劇だったという怒涛のシナリオのある『オッペンハイマー』に比べると明らかにシナリオにトリックというノーランの得意な嘘がなかった。
むしろ、「トロイの木馬は文明を崩壊させる引き金だった」という、サンダル映画のカタルシスをぶち壊す文学的な解釈をぶっこんでいる。その選択が逆に、映画を突き抜けないものに落とし込んでしまったなぁと個人的には思いました。
関連記事
◯ダークナイト ライジング【IMAX版】 2012年度53本目◯
◎【80点】ダンケルク【解説 考察 :グランドシネマサンシャインにて鑑賞】◎
○【73点】TENET テネット【解説 考察 :映画という教義そして黄金体験】○
◎【88点】オッペンハイマー【解説 考察:難解さとアカデミー賞的作風の調和】◎
ネタバレ あらすじ
最後に:ご訪問ありがとうございます
関連商品

広告
















